2007年05月28日
 ■  「喫茶TIME DIVER ~感動のバースデー~」

スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その157
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1180188755/l50


前回の続き



61 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/27(日) 02:12:58 tPFe2q8J
この誕生日な流れに感化されてついこんな時間までSSを書いてしまった……
え~い!!喫茶TIME DIVERシリーズ最新作だ!!読んでけ泥棒!!
皆の者よ。後は頼んだ……ぞ(ZZZ………




◇  ◇  ◇

もはや説明が不要となってしまった程の人気店になった喫茶TIME DIVER。
今はもう夜遅く、普段なら閉店時間であるのだが何故か店内は明るかった。
店内に残っているのはアイビスを除いた店員&店長と何故かツグミ、スレイ、レーツェル、ユウが。
「連日手伝ってもらってすまないな」
「いいのよ別に。こっちだってお店貸して貰うんだから」
「この飾り付け、なかなか綺麗だな。誰が作ったんだ?」
「俺がムジカに教わりながら作った。飾り付けという物を作るのは大変だな。すぐ形が崩れてしまう」
「それはフォルカさんの力が強すぎるからだよ!!でも崩れなかったのはボクのより上手だったけど」
「フー。そこはこうだ」
「地球の飾り付けという物は意外と難しいですわね……副店長がこういう作業が上手なのも意外ですわ」
そう言いながら何かに使う飾り付けを作るのは久保、ツグミ、スレイ、フォルカ、ムジカ、フー、背後霊の6人。

そして厨房では残りのトウマ、レーツェル、ユウが何やら料理の下準備を。
「トウマ、なかなか筋が良いな」
「無数のバイトの経験は伊達じゃないって事さ。流石にレーツェルには負けるけどな」
「それは当たり前だろう」
「ぐっ!!ユウ、ハッキリ言うなよな…………」

何故このような事態になっているのか?そして何故アイビスはハブられているのか?その疑問は翌日に解消される事になった。

翌日。喫茶TIME DIVER開店10分前。
「ムジカ。おい、ムジカ……起きろ」
「ふにゃ?フォルカさん…………おはよう~」
休憩室で寝ていた所をフォルカに揺り起こされるムジカ。どうやら泊り込みで何かの準備をしていたようだ。
「ムジカ。寝ぼけている場合ではないぞ。あと10分で開店時間だ」
「えええええええええ!?い、急いで着替えて朝ごはん食べて…………わーっ!!わーっ!!わーっ!!」
「おはようございま…………って。ムジカ?そんなに慌ててどうしたの?」
思いっきりテンパっているムジカ。そしてこのタイミングでアイビスが。
「あ!!アイビスさんおはよう。って挨拶している場合じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」
机の上においてあった朝食(モーニングセットA)を急いで口に入れ、休憩室の横の洗面所で着替えと歯磨きと髪のセットを行なうムジカ。

「あ~朝から疲れちゃったよ…………」
「だから言っただろう。無理をせず早く寝ろと」
そう言っているフォルカの目の下には薄~~~~~~~~いクマが出来ていた。
「一体何があったの?ムジカはここで寝ちゃってたし、フォルカさんには薄いけどクマが出来ているし。店長やフーさんも眠そうだったけど?」
「ああ。少し泊り込みで仕事をしていてな」
ここは誰もが正直な事を言ってしまいそうと思っていたフォルカが何と誤魔化した。どうやら対策としてムジカが教えたようである。
「へーっ。大変だったんだね。でもムジカもフォルカさんも無理しないでよ」
「精進する」
「大丈夫だって。ほら、2人とも急ごう!!」
一番遅れていたはずのムジカが何故か先頭に立ち、その後を着いて行く事になったフォルカとアイビス。

「お、ムジカやっと起きたか。遅いぞ」
「すみませ~ん」
店内に入るなりトウマに怒られるムジカ。厨房に立つトウマは唯一の三徹なのだが、変わった様子は無い。
これも長いバイト経験で培われた能力なのだろうか…………

そしてあっという間に夕方に。今日も喫茶TIME DIVERは大入りだった。
「あ~疲れた……今日もお客さん多かったですね」
「そうだったね。最近お客さん多いよね?」
「そうですわね。確か…………アイビスが入ってから増えてませんか?」
「それもそうだな。」
唯一の人がいなくなる時間の夕方時。ムジカ、アイビス、フー、フォルカは店内のイスに腰掛けていた。
すると、店の奥から店長こと久保がやってきた。
「アイビス。今日はもう上がって良いぞ」
「えっ!?どうしてですか?」
いきなりの上がり許可に驚くアイビス。確かに驚くだろう。
「いや、背後霊から今日はアイビスは予定があると聞いてな」
「ええ。確かに今日はイルイとの約束があるんですけど。でも、あたしだけ良いんですか?」
「大丈夫だ。それに用事があるのなら相手を待たせるのは悪いからな。行って来い」
「あ、ありがとうございます!!」
滅多に見せない本当の笑顔で言う店長。この笑顔と言葉に後押しされたアイビスは思わず直角お辞儀。

「では、また明日!!」
「またな」
「また明日~」
「気をつけて」
私服に着替え帰るアイビスを見送るフォルカ、ムジカ、フー。
副店長が窓からアイビスが十分離れたのを確認し、店長に合図を送る。
すると、店長のエプロンのポケットから通信機が出てきた。
「こちらタイムダイバー2。ドラゴン2、スティール2、アイアン3、ストーク1、プラチナム1。各艦、状況を報告してもらいたい」
「こちらドラゴン2。ユウキ少尉はあと2分でそちらに到着するそうです」
「こちらスティール2代理の統夜です。スレイさんとツグミさんももうそろそろ着くそうです」
「こちらアイアン3代理のSRX2。兄さんはすでにそちらに向かっている」
「こちらストーク1。各界の著名人への連絡もバッチリだ」
「こちらプラチナム1。問題は無い」
「タイムダイバー2、了解した」
店長が通信を入れたのは何とハガネ、ヒリュウ改、クロガネ、ヴァルストーク、シロガネの各戦艦。
しかもヴァルストークの艦長ブレスは著名人への連絡を取ってあり、何故かハガネ、クロガネは代理が。

そして2分後。ほぼ同タイミングでユウとレーツェルとスレイとツグミが到着した。
「アイビスの引きつけはイルイに任せているから問題は無いぞ」
「その内に飾り付けを済ませて、みんなを呼ばないとね」
「料理も仕上げをするばいい程度まで仕上がっている」
「紅茶葉も持ってきた。好みに合わせて様々な紅茶葉を持ってきたぞ」
「よし。では仕上げてしまおう」
そう、昨日用意していた物はすべてアイビスの誕生日パーティーに使うための物であったのだ。
無論アイビスには内緒の極秘作業である。

「飾り付け、終わった~」
「こっちも料理仕上がったぞ!!」
「店長、各艦への連絡完了しましたわ」
「これで後はパーティーの開始を待つだけだな」
30分に渡る飾り付け作業が終わり、料理も完成した。後は各艦のメンバーと主役の登場を待つだけである。
連絡を受けた各艦のメンバー、南極一家が来店し、各界の著名人からの祝いの電報が次々と舞い込んで来る。
「さて、最後の仕上げだ。こちらタイムダイバー2。ガンエデン1、アイビスを連れてこちらまで来てもらいたい」
「ガンエデン1、了解しました」
最後の仕上げにガンエデン1ことイルイに通信を入れる店長。いつの間にか店長服から私服へ着替えていた。

同時刻、イルイ側
「イルイ、今の電話って誰だったの?」
ちなみに、イルイとの約束とはイルイとのお出かけであった。幸せの余り顔が緩みっぱなしのアイビス。
「クォヴレーからだったの」
「クォヴレーから?何だったの?」
「えっと……昨日、お父さん達とお店に行った時に髪飾りを落としちゃって、預かってるから取りに来てくれないかって」
イルイは電話の内容こそ誤魔化してはいたが、髪飾りを落としていたのは事実である。ただし、この作戦のためでわざとではあったが。
「それじゃあ、早く行かなきゃ!!」
イルイの手を掴み、急いで喫茶TIME DIVERへ急ぐアイビス。

アイビスの素晴らしい猛ダッシュで店には2分弱で到着した。
「店長…………じゃなくてクォヴレー。イルイの髪ざ…………『パ~ン!!パンパン!!』
店内に駆け込んだアイビス。だが、そのセリフは入った瞬間に鳴ったクラッカーの音で中断された。
「へっ…………?ど、どういうこと?」
いきなりのクラッカーと仲間達の顔を見て、目を白黒させるアイビス。
「どうもこうもないぞ。アイビス」
「す、スレイ?」
「アイビス、今日はあなたの誕生日でしょう?」
「う、うん。そうだけど?」
「みんながね、アイビスを驚かせようってドッキリ誕生日パーティーを考えたの。それで私はアイビスをここに連れて行く係りだったの。アイビス、ウソついてゴメンね」
「み、みんな…………」
スレイ、ツグミ、イルイの説明で状況を飲み込んだアイビス。目にはキラリと光る涙が。

「主役はこっちの席だ」
フォルカに連れられて、豪華な主役へと座らされるアイビス。すぐにムジカ、フー、久保がやってくる・
「レーツェルさんとトウマさんが作った料理やジョシュアさんや統夜さんも一緒に作ったデザートもあるよ!!」
「皆様からのプレゼントもたくさんありますわ」
「各界の著名人から祝電が来ているぞ。敵側ではシャア・アズナブルにギルバート・デュランダルにダイ・バザール大帝王に草壁春樹に幽羅帝…………
味方側では相羽タカヤに相良宗助に獅子王凱にテンカワ・アキトにアムロ・レイに伊佐未勇に秋津マサトに…………とにかく数え切れないな」
「きょ、去年より多い!?」
ダンボール箱2つ分の祝電を持ってくる久保。これにはアイビスも驚く。

「さて、主役も登場したし、祝いの言葉と乾杯と行こうか。あ、司会進行はこの僕、孫光龍が勤めさせてもらうよ」
いきなり出てきたのは孫光龍。再び驚くアイビス。
「な、何でアンタがここにいるの!?」
「いやぁ、クォヴレーに司会進行を頼まれてね。まぁ、細かい事は気にしない、気にしない」
「気にしたいけど……今日はいいかな?」
「そうそう。そうするのがいいよ。ではみなさん飲み物行き渡ったかな?」
返事の変わりにジュース、お酒、紅茶等個人の好きな飲み物の入ったコップを上に出す全員。
「では、大きな声でいこうか。せーのっ!!」

『アイビス、誕生日おめでとう!!』
「みんな…………ありがとう!!」
このハチャメチャなパーティは夜遅く、日付が変わる頃まで続いたそうな。



◇  ◇  ◇

投稿者 ko-he : 2007年05月28日 17:12 : スレ内ネタ:SS

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コメント

いや~微笑が止まりませんな~

投稿者 Anonymous : 2007年05月29日 12:41

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