2007年05月12日
 ■  PV4hF3Ly氏作SS「戦場のアークライト」

スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その153
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1178375807/l50


77 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/06(日) 14:28:20 7Zolk0Et
D発売当初に、スレ(板?)がどんなカオスになってたのかは気になるな……
何が釣りで何がマジなのか、素で判断が付きかねる内容だから困る。
前情報なしでこんなもんやったら大混乱だろうに。

プロローグから早乙女のジジィィィィィ!!
総帥と白い悪魔が最初から共闘
ジョッシュ顔広すぎワロタ
ふたりはプロギュネ
マジに『歌うだけ』の7
グラキエース大変身
ザンスカール帝国残党まで自軍入りなんておかしいですよ!

個人的に、ジョシュアの人気は『破天荒な本編に普通の主人公』というギャップにある気がする。


80 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/06(日) 14:40:17 DvZQnCHN
竜馬「早乙女のジジィーッ!」
鉄也「俺は復讐を終えるまで戦う、俺は戦いのマシーンだ」
バサラ「戦いなんてくだらねぇ!俺の歌を聞けーッ!」
シュワルツ「キサマらジャップとゲッターは悪魔だ!」
助手「落ち着け」



81 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/06(日) 14:42:02 n8xWFH+9
>>77
64のはどんなだったんだ?未プレイだから分からないんだが。
Dレベルに世界が荒廃していたと聞いてたんだが。



85 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/06(日) 15:22:23 1tPiH9eG
>>81 SRW64の世界観について
簡単に説明すると、グラドス(レイズナー)やムゲ(ダンクーガ)によって「占領された地球」が
ゲーム開始時点の状況。主な敵としては
・異星人に取り入って貴族的な扱いを受ける連中(ロームフェラ、ガンダムWやレイズナー一部)
・どさくさに紛れて暴れだす連中(マジンガー・ゲッター系)
・異星人(開始時点はグラドス中心)

対する主人公勢は
・異星人に取り入っていたけど正義を貫くために反旗を翻す(スーパー女)
・世俗を離れて修行してたら占領されてた、師匠も死んだし俺は戦う(スーパー男)
・最下級市民として暮らしてたら戦闘に巻き込まれ、やむなく手近な機体に(リアル男)
・御嬢様だったけど戦争で全部失いゲリラで捨て鉢な生活。全滅寸前、こうなったらこの機体で(リアル女)

主人公チームは中盤になってゲリラという立場から大きく変わるけど、その中で
・地球圏の新しい支配者(OZ、ガンダムWでの敵組織)の指揮下での戦闘部隊として活動
という選択肢がある。


他のSRWと違うのは、ゲーム開始以前の展開で地球防衛に失敗した事かな。


86 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/06(日) 16:07:04 n8xWFH+9
>>85 説明ありがとう。

最初からどん底かよ。他の作品には見られないスタートだな。
そういえばシナリオレイターってDと同じ人だっけ?



87 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/06(日) 16:14:08 f/JUN4rV
Jの人でもある
今は何してんだろうな


88 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/06(日) 16:23:51 A478A2lq
シリーズ一悲惨だと思われるのにそれをみじんも感じさせないMXの地球最強すぎ。




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83 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/06(日) 15:00:32 PV4hF3Ly
流れをぶちぎらせて貰って、こんなものかいてみた。
64のOG風味のアークSS。
つい勢いでやってしまった。でも反省はしていない。



◇  ◇  ◇


「――ん。あれ、俺……?」
「あ、アーク、気がついた? よかったぁ……そのまま死んじゃうのかと思った」
「……?」
 霞む視界は白く無機質な天井を映し出す。つん、と軽く鼻をつく独特の匂い。
 そして、その声の主を探して、ゆっくりと顔をそちらに向けた。
「おはよ、アーク!」
「頼むから、人が意識を覚醒した直後に物騒なことを言ってくれるのはやめてくれるかな」
 よく聞きなれた声。親しみのある声。
 だから彼にはそれが誰だかすぐに分かった。
「……エミリア」
 黒い長髪を揺らして、太陽のような笑顔を浮かべる少女はおどけたように言う。
「何よー、心配してあげたんじゃない。感謝はされても、恨まれる覚えはないわ」
「俺をこの状態にした犯人がいうセリフじゃないな。まず」
 少年は、溜息を吐き出しながら上半身を起こした。
 ようやくはっきりとし始めた思考は、どうして今此処にいるのかという経緯をトレースする。
 そう、珍しく幼馴染の彼女が手料理を振舞ってくれるということで、
 ちょうどその時雑談していたブラッドと共に食堂で彼女の手料理を食することになったのだ。

 しかし、少年はこの点で失敗していた。
 なぜなら彼は幼馴染が料理を苦手としていたことを知っていたからだ。
 ならば、どうして彼女について行ってしまったのか。
 答えは簡単だ。彼女に対して彼は拒否権というものを持てないからだ。
 話せば長くなるが、それが幼馴染として培ってきた関係なのだ。

 つまり、その話を聞いた時点で失敗。
 気づけば、あまりの不味さに気絶して医務室に運び込まれていたというわけだ。

「あ…そう言えばブラッドは?」
 すっかり忘れていたが、ブラッドもあの食事を食べていたはずだ。
 とてもじゃないが、彼が無事だとは到底少年には思えなかった。
 心配そうな少年の声に、からからと少女は笑い飛ばした。
「え、ブラッド君なら美味しそうに食べてくれたわよ? おかわりしてくれたぐらい」
「ブラッドもアラドタイプってことか……」
 彼の丈夫な胃に尊敬の念を抱きながら、呆れたように溜息を吐く。
「せめて、自分で味見してから食事に出せよな」
「もう、アークったら文句ばかり! そんなことじゃ大きくなれないよっ?」
「あのなぁ…」
 そんな軽口を叩きあいながらも、少年は何故だか穏やかな気分になっていることに気づいた。
 戦闘も激化し続ける戦況において、こういった日常は彼にとって心の清涼剤となっていた。
 いつまで続くか分からないこの戦争に、立場は違えど少なからず誰しもが緊張や不安と戦っていた。
 それは非戦闘要員である少女もそうだった。気丈そうに見えるが、本当は優しく繊細な心の持ち主だ。
 いつ、彼女の心が折れてもおかしくないというのに、それでも少女は明るく気丈に振舞っていた。

 けれど、それが皮肉にも少年を戦場に立たせる理由となっていた。
 彼女が笑ってくれるから、彼女のその心を支えるために、彼女の居場所を守るために。
 もちろん、早く戦争を終わらせたいという気持ちはあった。
 だがそんな大義名分で戦争に参加できるほど、少年少女の心は単純ではなかったし、成熟もしていなかった。

 それでも、少年は思う。

 彼女が笑ってくれるのなら、どこまでも戦い続けることができる、と。

「ね、アーク」
「何だよ、エミリア」
「……何があっても、アークは生きてね」
「急に何言ってるんだよ」
 少女の笑顔はいつもの明るさとは違い、どこか、子どもを温かく見守る母親のような笑顔を見せていた。
 あまりに真摯な眼差しと言葉に、少年は嫌な予感を覚えた。それが何かは分からない。
 分からないが、漠然とした不安が彼の心にのしかかる。
「いいから、約束して。貴方は強い人だから…大丈夫。この先もきっと戦っていけるわ」
「エミリア、君の言っていることが分からな…」
 困惑する少年を、少女はぎゅっと彼の身体を抱きしめた。ふわりと良い髪の香りが少年の鼻をくすぐる。
「これからもきっと貴方は深い闇のなかを歩き続ける…。
 でも、心配しないで。貴方はひとりじゃない。私も、お父さんたちも……あの人も、傍にいるから」
「分からない、分からないよ…エミリア」
 あの人って誰だ。大切なことを忘れているような気がする。
 けれど、それを思い出すのが何故かとても恐ろしく悲しく思えた。思い出したくない。
 少年は顔を彼女の胸に埋めながら、子どものように首を横に振る。知りたくない。何も思い出したくない。
 少女はそれを黙って抱きしめ、彼の髪を撫でてあやす。
「……ゴメンね。でも、もう…私たちのような人たちを出したくない。
 このまま戦いが続けば多くの人たちの哀しみが広がるだけ。お願い…アーク」
「エミリア……」
「ごめんなさい。アーク、私、貴方と一緒にいて楽しかったよ?
 もう…行かなくちゃ。また、いつか…どこかで会おうね」
 抱きしめてられていた少女の身体が透け始める。はっと少年は少女の顔を見上げる。
 悲しげな笑みを浮かべながらも、そこには穏やかな眼差しが少年を眺めていた。
「待って…待ってくれ! エミリア!!」

  そして 夢は 覚めた 


『…ク……アーク! アークライト・ブルー!』
「くっ……?」
 ノイズ交じりに通信機から声が聞こえる。この声は確か……
「キョウスケ隊長……?」
『……無事か。心配させるな』
 微かに安堵の色が声に混じっていたのは気のせいだろうか。
 そうか、ここは戦場。
 周りを見渡すと、そこはよく見慣れたコックピットの中だった。モニターには外の光景が広がっていた。
 轟々と赤く染まる瓦礫の街。破壊し尽されたコンクリートの森。
 この光景を戦場と一言で片付けられるほど生易しいものではなかった。
 明日からこの街の住人はどうやって暮らしていけばいいのだろうか。それを考えるだけでも憂鬱になった。
「アシュクリーフ……お前が見せたのか?」
 あの夢を。
 少年、アークは自らの愛機に問う。以前にも、同じような幻影を見せられた。
 その夢と幻影に一体何の意味があるのだろうか。もしかして、この街を救えなかった自分に対する戒めだろうか。
「隊長……、俺は無力です」
『……』
「結局、俺のしてきたことは無駄だったんでしょうか」
 あの日、あの時、あの場所。
 戦闘に巻き込まれ、アークは何もかもを失った。親しい家族も帰るべき場所も。
 もし、あの時、ベーオウルフズ隊長、キョウスケ=ナンブに拾われていなければ、おそらくは今でも絶望に暮れていただろう。
 あるいは絶望の果てに、自らの命を絶っていたかもしれない。そういう意味ではキョウスケに感謝してもしきれなかった。
 彼は自分に生きる意味を考える時間と場所を与えてくれた。
 けれど、そこにあるのは破壊と奪略と別れがあるだけだった。果たして、自分のしていることに意味があるのだろうか。
『自惚れるな』
「……隊長」
『お前ひとりで解決できるほど争いというものは、簡単なものではない。
 そして、戦争というものはひどく残酷なものだ。……だが、俺たちはそれを無駄にしてはならない。
 次に起こる争いを防ぐために、俺たちは少しでも学習していく義務がある』
 遠回しで、ぶっきら棒だが、彼なりの励ましだということはすぐに理解できた。
 いつも無口である彼がコレほどまでに饒舌になっていることが、その証拠であった。
「ありがとうございます、隊長」
 なんとなく、夢の中で少女を言ったことの意味が少しは理解できたような気がする。
 きっとこれからも先、自分の無力を痛感することはあるだろう。
 けれど、全てが全て無駄だというわけではない。それはキョウスケも言ったとおりだろう。
 少しでも守るべきものを守れたのなら、それはきっと一歩前進したことになる。それを次に繋げばもう一歩前に進める。
 果てしなく険しい道だが、歩いて行けない道ではない。
『……掃討戦に移る。各機追従して来い』
 キョウスケはアークの言葉に応えることなく、隊の部下に命令を下す。
「……俺たちも行こう、アシュクリーフ」
 
 きっと、未来は明るくないのかもしれない。何度も挫折することはあるだろう。
 それでも、前に進むことを恐れたら何も始まらない。
 そして、それはきっと今まで散って行った者たちの死を無駄にする行為に他ならない。
 だから、一歩前に足を踏み出す。

「エミリア、レラ……俺、もう少し頑張ってみるよ」

 いつかきっと、この争いが終息し、彼女らの死が無駄ではなかったことを証明できる日を願って。



◇  ◇  ◇


109 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/06(日) 19:01:34 OQd2lJwg
>>83
エミリアはいい娘さんやー
第一話でしんじゃうけども、顔グラもないけども、セリフすらないけども

投稿者 ko-he : 2007年05月12日 16:15 : スレ内ネタ:SS

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