2007年05月09日
 ■  oftWFwoy氏作SS「アカシックブレイカァーッ!!」

スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その151
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1177424739/l50



852 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/04/30(月) 20:03:53 oftWFwoy
そーいや昔マサキ&SRXチームのSSを書いたのを思い出した
ネタ的には既出かもしれんからろだにうpしといた、もしよかったら読んでみてくり




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劣勢だった。
哨戒任務中だったSRXチームは太平洋上で輸送艦を引き連れたDC残党と交戦、当初残党は連携がとれていなかったためSRXチームは難なく撃墜していき、戦況はSRXチームが優勢だったのだが・・・。
「なっ・・・」
リュウセイは絶句した。
「何故残党が何故この機体を所有しているの!?」
「・・・。」
二人も同様だった。

目の前には、ヴァルシオンが2体いたのだから。
態勢が不利だと判断したDC残党は輸送艦に収容されていた自分たちの切り札―ヴァルシオンを出撃させたのだ。
機体のカラーはブルー。つまり少数ながら生産された量産型だった。

「大尉、ここは一時退却して態勢を整えたほうがいいかと」
「ええ、そうね。フォーメーションOCCが承認されないのも痛いわ」
トロニウムの危険性故に艦長の許可なしではOCC・・・つまりSRXに合体できない。しかも技術面の問題で未だに出力の安定しない今のSRX一機では、量産型とはいえヴァルシオン2体を倒すのは不可能に近かった。
「リュウセイ、この海域から離脱するぞ!」
「了解!!・・っと、邪魔するんじゃねぇ!!」
群がるリオンタイプを蹴散らしながらSRXチームは退却していく。
しかし。
ズバァァァァァン!!!!
「きゃあぁぁぁ!!」
一体がクロスマッシャーを発射、それがR-3パワードに被弾した。
「アヤ!!」
「大尉、大丈夫ですか!?」
「ええ、なんとか。でも、推進系をやられたみたい。浮いているのがやっとね」
「なんだって!?じゃあ・・・」
ライは苦い顔して呟いた。
「R-3を破棄して脱出するか、ヴァルシオンを撃墜するか・・・」
「でもR-3は・・!」
「ああ、今失うのは今後の戦いに不利になる」
もともとアヤの専用機として作られたR-3は、換えが利かなかった。
「リュウセイ、R-3を守るぞ」
リュウセイは自分の頬を叩いて気合を入れた。
「よっしゃ、任せろ!!」
アヤは申し訳なさそうに
「ごめんね、二人共。でも私なら大丈夫よ、構わずヴァルシオンを撃墜しなさい!」
と言った。そのままストライクシールドを駆使してリオンタイプと交戦を開始した。
「大尉・・・わかりました。リュウセイ、来るぞ!!」
ヴァルシオンが迫る。その手に大剣、ディバインアームを持って。
「うおおおお!!」
振り下ろされた大剣をかわしながら、即座にR-1は懐に飛び込む。
「T-LINK・・ナッコォォォォォ!!!」
ドゴォォォォォ!!!
タイミングも位置も完璧だった。しかし・・・。
その強固な装甲のせいで表面に傷つけるだけに至った。
「ちくしょう、やっぱスーパー系は堅ぇな・・っと!!」
ヴァルシオンを蹴ってその反動で距離をとると、ライから通信が来た。
「リュウセイ、俺がハイゾルランチャーで奴の装甲に穴を開ける。お前はそこを狙え」
「ああ、わかったぜ」
R-2は照準をつける。

まだだ。

すると、ヴァルシオンがクロスマッシャー発射態勢になった。
キュイィィィン―!

今だ。
「ハイゾルランチャー、シューッ!!」
ズバァァァァァァァン!!!!
R-2から放たれた光は的確にヴァルシオンの胸を捕らえた。
「今だ!!天上天下ぁ!!念動ぉ!!破砕剣!!!」
R-1から光の刃が放たれる。
ザシュゥゥゥ!!!

刃が、ヴァルシオンを貫いた。

「よっしゃあ!!」
「安心するのはまだ早いぞ、もう一機来るぞ!!」
G・リボルヴァーで牽制するが、全く効いていない。逆に射撃の隙を突いて攻撃された。
「ちぃ、こいつさっきの奴より強い!!」
ギリギリのタイミングでかわしながら、リュウセイが毒づく。
「・・・そろそろまずいな」
「なんとか倒してるけどこのままじゃまずいわね・・・」
「こっちも弾切れだぜ・・・!」
未だにヴァルシオンは悠然と立っている。R-2とR-1は弾切れ、R-3は戦闘はなんとかできるもののリオンタイプと交戦している。
このままでは全滅だ。
「どうする・・・」
ライは悩んだ。やはり・・・。
ライはアヤに通信をかけた。
「大尉、R-3を・・・」
その時、隙を突いた一機のガーリオンがR-3に特攻を仕掛けた。
「!!くぅっ!!」
「大尉!!!」
R-2が行こうとするとヴァルシオンが阻んだ。
「ちぃ、こっからじゃ間に合わねぇ!!」
リュウセイが間に合わないと諦めかけた、その時。
「任せな!!」
「何っ!?」
目の前を白亜の風が通った。
そして・・・。
「サァイフラァァァッシュ!!!!」
ズドォォォォォン!!!
R-3を囲んでいたリオンタイプが一斉に爆発した。
そう。SRXチームの窮地を救ったのは
「へっ、随分苦戦してるみてぇじゃねぇか。助けにきたぜ」
サイバスターのパイロット―マサキ・アンドーだった。
「ニャーに言ってるんだか。ただ迷子にニャっただけニャのに」
リボンをつけた黒猫―クロがぼやく。
「そーだニャ。今回も地球を何周したのか・・・」
若干諦めまじりの口調で鈴をつけた白猫―シロが言った。
「うるせぇ。にしても、ヴァルシオンなんてよく持ってやがったなぁ」
「マサキ、ヴァルシオンを倒すぞ」
「おう!!リュウセイ、乗りな!!」
サイバスターはディスカッターを空間に突き刺した。
リュウセイはきょとんとしていた。
「えっ?乗るってどういうことだ?」
リュウセイの質問に何も答えずにマサキはサイバスターを変形させる。
「サイバスターチェンジ、サイバード!!!」
「!!・・・そういうことか。とうっ!!!」
サイバードの上に乗ったR-1の右手に、エネルギーが集約していく。
そしてディスカッターを突き刺した空間から魔方陣が現れる。
二人が叫ぶ。
「アァァァカシックゥ!!!!」
「ブレイカァァァァァァァァァァァ!!!!!」
炎の魔人と炎の鳥は、ヴァルシオンに突っ込んでいく。

そして。

光が爆ぜた。


「いやぁ、助かったぜマサキ」
「本当ね、ありがとうマサキ」
「いやぁ、そんなことねぇって」
照れ隠しにマサキがぼやいた。
「それにしても、なんのために地上に出てきたんだ?」
ライが純粋に質問した。
「あぁー、それは・・・」


その後合流したリューネにマサキがこてんぱんに怒られるのはまた別の話。

投稿者 ko-he : 2007年05月09日 18:04 : スレ内ネタ:SS

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