2007年04月14日
 ■  「喫茶TIME DIVERのある1日」

「喫茶TIME DIVERのある1日」

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その店は、最近流行の喫茶店。元気が取り得のウエイトレス、無口だけど優しいウエイター、天然クールの新人ウエイトレス、早帰りだけど料理上手なアルバイター
そして、ちょっとミステリアスなTIME DIVER店長とその背後霊の笑いと恋とちょっとH?なこれはそんな物語。

喫茶TIME DIVER。極東支部伊豆基地の近くの商店街に最近新しく出来た店である。外には数が少ないがテラス席があり、中に入れば温もりのある
木で出来た店内が心を落ち着かせる。また、料理も絶品であり、ちょうど今のような昼時には客足が途絶えない。
「いらっしゃいませ〜♪」
店内にに元気な声が響く。出迎えるのは青いストレートロングヘアーの美少女。彼女の名前ははムジカ・ファーエデン。この喫茶店のウエイトレスであり
喫茶店唯一のツッコミ役でもある。事実、彼女がいなければこの喫茶店はボケだらけになってしまい、営業をするどころではなくなってしまう。
彼女がこの喫茶店の生命線なのである。
「ご注文は?」
「え、え〜と・・・・オムライスを大盛り・・いや、TIME DIVER盛りで!!」
「オムライスをTIME DIVER盛りですね?かしこまりました。注文はいりま〜す♪」
彼女は元気が取り得であり、その愛らしさは近所でも評判である。事実、この店に来る男性客は彼女の愛らしさにノックアウトされ、決まって料理を
この店独自であるTIME DIVER盛りにしてしまう。
TIME DIVER盛り。一見すれば店の名前がついた盛りだがその量がハンパではなく、今までに食べ切れたのは二人の少年と一人の少女だけだという。

「ハヤシライスのTIME DIVER盛り、2人前上がったぞ!!」
厨房で料理を作るのは茶髪の青年。名前はトウマ・カノウ。彼は正式なこの店の店員では無いのだが、店長と顔なじみのため新しいバイトが入るまでの間手伝っている。
「あ、は〜い。」
ムジカが厨房前のカウンターへ行き、料理を受け取る。だが、TIME DIVER盛りの重さが堪えているようで、足元がふら付いている。
「お、重いよ〜・・・・きゃぁっ!!」
イスに足を取られ、転倒するムジカ。TIME DIVER盛りのハヤシライスは宙を舞い、奇跡的に注文したお客様の元へ。
そして、地面とムジカの顔が激突するする少し前でムジカを支える手が。ムジカが顔を上げると、そこには赤い髪の青年が。
喫茶TIME DIVER byそれも私だ!!!氏
「あ、フォルカさん・・・・・」
「ムジカ、怪我はないか?」
「え、ううん。ボクは大丈夫だけど・・・あっ!!料理は!?」
「料理なら見事客の所へ届いたぞ。」
少し口調はぶっきらぼうだが、端々に優しさが見える。彼の名はフォルカ・アルバーク。元々は修羅界という別世界にいたが、今はこの店のウエイターだ。

「よかった〜。お皿割っちゃったら店長に怒られる所だったよ・・・・・」
「ムジカは注文を取っててくれ。料理は俺が運ぶ。」
「うん。分かったよ。」
そう言うと注文を取りに走るムジカ。フォルカはカウンターへ行き、用意された料理全てをを絶妙のバランスで持ち、運んでいく。
「紅茶と苺のショートケーキだ。ごゆっくり。」
「あ、どうもです・・・・・」
彼は基本的に無口だが先程のように垣間見える優しさが評判であり、女性客に人気である。もっとも、彼自身そこの事には気付いていないようであるが。

午後2時。この店で唯一客足が途絶える時間・・・・そう、小休止時間である。その頃合いを見計らったのか、奥から緑色の髪の美女と、銀髪の青年が出てきた。
「あ、店長と背後霊さん。それにフーさんもどうしたの?それに、フーさんのその服って・・・」
「ムジカ、フォルカ、それからトウマ。紹介するからこっちに並んでくれ。」
てきぱきと指示を出す店長。それに習い、ムジカ、フォルカ、トウマが横に並ぶ。
「まあ、分かるとは思うが一応紹介する。今日からこの店で働く事になったフー=ルー・ムールーだ。」
「フー=ルー・ムールーです。よろしくお願いします。」
自己紹介にもあった通り、緑色の女性の名前はフー=ルー・ムールー。元々は月のフューリーの女騎士だったが現在は地球で暮らしており、
今現在新しく入ったウエイトレスである。そして銀髪の青年の名前はクォヴレー・ゴードン。この喫茶店の店長であり、2代目TIME DIVERでもある。
その後ろ、うっすらと見えるのは初代TIME DIVERであり、この喫茶店の副店長の背後霊ことイングラム・プリスケンである。彼は割と自由にもとの体に戻れるらしいが
現在は背後霊状態であり、時々店長に取り憑く。
「これからはフーにもウエイトレスをやってもらう。ムジカ、色々と教えてやってくれ。」
「分かりました〜。あ、フーさん、コーヒーの注文受けても絶対に脱いじゃダメだからね?」
フーに釘を刺すムジカ。果たして、効果はあるのだろうか・・・・・・

午後3時。小休止が終わり、開店時間となった。入り口のドアには「新人が入りました」との貼紙が。
新人に惹かれたのか。男性客が大勢入ってくる。フーが脱ぎそうなので気が気でないムジカ。そのフーは注文を取っている最中だった。
「ご注文は?」
「店長のオススメセットを1つ。」
「またオススメセット?本当に賭け好きなんだから・・・・・私は紅茶とティラミスで。」
「中尉の賭け好きは筋金入りですから、あ。自分はブレンドコーヒーを1つ。」
「かしこまりました。」
奥へ行き、料理を待つフー。数分後、出てきた彼女はやはり脱衣姿だった。
「お待たせしました。オススメセットと紅茶とティラミスとブレンドコーヒーです。」
「あ、どうも・・・・くぁwせdrftgyふじこぉlp;—っ!!??」
鼻血を大噴出し、倒れる金髪の青年。慌てて同席していた二人が駆け寄る。
「ブリット、しっかりしろ!!」
「わぉ!!新しいサービス?今度試してみようかしら・・・・」
「わーーーーーー!!フーさん何やってるの!?」
慌ててフーを店の奥に連れて行くムジカ。戻ってきたフーはちゃんと服を着て・・・もとい、着せられていた。
「もぅ、フーさん。コーヒーの注文が入っても脱いじゃダメだよ・・・さっきのお客さん・・・ブリットさんだったけど大丈夫かな?」
「かなりの出血多量だったが・・・大丈夫だろう。」
「フォルカさん、いつの間にボクの隣に!?でも、大丈夫ならいいかな・・・・?」
さすが修羅。気配を消して近づくなどは日常茶飯事・・・いや、朝飯前である。

「それより注文だ。ブレンドコーヒー2つとモカ3つ。それにカプチーノが2つだ。」
「うわ、全部コーヒーだよ・・・ってフーさんまた脱ごうとしてる!!」
今度は被害が出る前に止めれたムジカ。脱ごうとしていたフーを止め、服を着させる。
「もう、コーヒーの注文受ける度、脱ごうとするんだもん・・・・ダメだよ、フーさん。」
「ダメなのですか?」
「ダメな物はダメです!!店長〜何か一言言ってやってくださ・・・」
天然クールの新人さん&総ボケ組vsリアクション、突っ込みムジカ byそれも私だ!!!氏
「ムジカ、ブレンドコーヒーの準備が出来たぞ」(褌姿)
「モカとカプチーノはもうすぐだ」(脱ぎかけ)
何と、フーではなくフォルカと店長の久保が脱いでいた。しかもフォルカはほぼ全裸だった。
それを見たムジカは前のめりで両手を高く上げ、片足を上げ、「ズデデデデデデデッ」という音を立ててコケるという昔懐かしギャグマンガのコケ方でコケていた。
「店長とフォルカさん何やってるのーーーーーー!?(ガビーン」
「いや、試しに全裸でやってみようかよ思ってな・・・・」
「いやいやいやいやいや、おかしいって、普通試しで褌姿にならないって!!店長も何で脱いでいるんですか!!」
「背後霊に一度やってみろと言われた。これがコーヒーを入れる時の礼儀なんだろ?」
「そんな礼儀はありませんって!!副店長も変な事吹き込まないでください!!」
怒涛のツッコミを入れるムジカ。このままではハリセンが出てきてもおかしくは無い。

「そうか・・・・ならムジカ。お前が脱いでみたらどうだ?」
背後霊の目が怪しく光る。そして一瞬顔が青くなった後、真っ赤になるムジカ。
「副店長!!変な事言わないでください!!ボクが何で脱がなきゃならないんですか!!」
「副店長、それはいいアイディアですわね。」
賛同するフー。状況はムジカが不利である。
「だから、ボクは脱ぎたくないんです!!それに、コーヒーは脱いで淹れません!!」
「ムジカ、何故脱衣の嫌うのですか?」
「だ、だってその・・・恥ずかしいし・・・・それにボク・・・ゴニョゴニョゴニョ(フーさん程スタイルよくないし)・・・・」
顔を真っ赤にし、反論するムジカ。だが、最後の方は小声で何を言っているのかは誰にも聞き取れなかった。
「ムジカ、嫌う理由はどうあれ、副店長の命令ですから、きちんと守らないといけませんわ。」
「命令でも脱ぎたくはないです!!」
「そうか、ならば俺がが脱がしてやろう。」
ムジカが振り向くと、髪の色が青くなった店長が。そう、背後霊に憑かれた状態である・・・・
「ぬ、脱がされるぐらいなら自分で脱ぎますって!!」
「ムジカ、言ったな・・・・?」
店長の顔が黒い笑顔になる。その途端、ムジカは自分が自爆した事を知った。
「い、言っちゃった・・・・・・ボクのバカァ〜!!」
「ムジカ、言ったからには脱いでもらうぞ?」
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
目に大粒の涙を溜め、羞恥心に押しつぶされそうになりながらも服を脱いでいくムジカ。

服と大粒の涙が下に落ちそうになり、下着姿が露になりそうになったその瞬間、ムジカの上に服が被せられた。
彼女の上に被せられたのはウエイターの制服の上着。その服の主の名前を呼びながら主の方を向くムジカ。
「フォルカさん・・・・・」
「・・・・・脱衣をするのは俺とフーだけで十分だ。お前が脱ぐ事は無い。」
「・・・・ありが・・とう・・・」
素っ気無いが、優しさのたくさん詰まった言葉だった。思わず涙が出てくるムジカ。
「副店長、だそうですわ?」
「むう、仕方が無い・・・・断念しよう。(せっかく面白い物が見れると思ったのだが・・・まあこれはこれで・・・)」
ムジカの脱衣を断念し、店長の体から抜け出す背後霊。その途端、背後から鋭い言葉が。
「背後霊、貴様・・・・・」
そこにいたのは禍々しきオーラを纏った店長。背後霊は自分の身の危険を察知して逃げ出そうとするが、青ワカメヘアーを捕まれる。
「むおぅ!?し、知っていたのか久保よ!!」
「話はすべて中で聞かせてもらっていた。ちょっとこっちへ来い。無限光で消し飛ばしてやる・・・・」
ズルズルと音が立ちそうな引き摺り方をしながら奥へ消えていく店長と青ざめた顔の副店長。
店内では、制服を着て涙を拭き、いつもの笑顔が戻ったムジカと、そんな彼女を気遣いながらもクールに振舞うフォルカ、そして懲りずに脱衣コーヒーをするフーの姿が。
そして店の奥からは背後霊の微かな悲鳴と店長の怒りのオーラが。

ここは喫茶TIME DIVER。いつもドタバタしているが、不思議と通いたくなる店である・・・・・


投稿者 ko-he : 2007年04月14日 23:13 : スレ内ネタ:SS

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コメント

プレイした事がなかったので、たまに絵で見る青髪の女性がムジカだったということを初めて知ったw
俺の中では緑髪のショートカットがデフォだったのだが。

投稿者 T2 : 2007年04月15日 12:40

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