スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その133
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918 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/02/20(火) 21:57:15 vq2+MOFw
>>610を見てたら振ってきた電波を文にしてみました。
山猫さんと騎士さんの朝のお話。
ODEな香りがほんのりとあるかもしれませんが大したことは無いと思います。
とは言え、気になる方はスルーして頂ければ。
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『その日、二人は自宅から一歩も出ることなく過ごしたらしい』
目を覚ますと、まず鼻をくすぐるのはコーヒーの良い香り。
上体を起こして、周囲を見回すと窓に掛かっていたカーテンは既に引かれて差し込むのは眩しい朝日。
傍らに目をやると居るはずの人間の姿は無く、人一人分のスペースがぽっかりと空いている。
だが、そこから微かに伝わってくる温もりの残滓が誰かがそこに居た事を示していた。
ベッドから降りて適当に羽織る物を探すと、昨日着ていたシャツが無い。
仕方ないので新しい物を取り出して身に纏い、寝室から出るとそこには、居た。
先程傍らには居なかった、寝床を共にしている彼女が居た。
朝日が彼女の銀髪に反射してキラキラと輝き、室内を更に明るく照らす。
その光の邪気の無さとは対照的に、身に纏っているのは自分が着ていたシャツを一枚だけ。
「………朝から随分と扇情的な光景だな」
思わず正直な感想が口をついて出る。
そこで彼女はこちらに気付いたのか煌めく銀髪を翻し、こちらを振り向いて
「あら、案外早く目が覚めたのね。疲れてたみたいだから起こさずに居たんだけど」
発した言葉は自分の呼びかけとはまるで無関係の内容。
ただ、つい、と形良い唇の端を釣り上げて笑っている辺り、どうやら機嫌は損ねていないようだ。
「赤子や幼子と同じで、どうやら隣に誰か居ないと眠れないらしい」
「あらあら」
珍しくクスクス、と微笑むと上機嫌でコーヒーを二人分カップに注ぐ。
その後どうやら焼いていたらしいトーストを三枚取り出し、
これまた用意していたと思わしきスクランブルエッグ共々テーブルへ運ぶ。
ふるふる揺れるスクランブルエッグを見ていると
唐突に昨晩は何も食べていない事を思い出す、急に胃が空腹を訴えてきた。
「それで、赤ん坊と似た様な貴方に添い寝でもしてあげようか?」
「今日は休暇だからな、添い寝だけで済む保証は無いぞ」
「ここの所ご無沙汰だったから、それはそれで歓迎したいわね」
からかうつもりがからかわれた、9割方こうなると言うのに自分はまだ学習していないらしい。
嫣然と微笑む彼女に憮然とした表情でむぅ、と唸るとこれまたクスクス、と笑われる。
少々釈然としないが微笑んでいる彼女を見ているとまぁ良いか、とも思う。
「………まぁ、何はなくとも腹ごしらえと行こう」
誤魔化す様にトーストに手を伸ばすと、ぴしゃりとその手を叩かれる。
怪訝な表情を浮かべて彼女を見やると、そこにはまるで悪戯っ子をしかる母親の様な表情。
「大事な一言を忘れてないかしら?」
「む………」
一瞬の思案の後、ああそうかと思い至る。
そう言えばまだ、彼女に挨拶をしていない。
「おはよう、カルヴィナ」
そう声をかけると彼女は普段の鋭い雰囲気の欠片すら無い、穏やかで幸せそうな笑顔を浮かべる。
「おはよう、アル=ヴァン」
それは自分以外の誰にも見せない、そして誰にも見せたくない笑み。
そんな独占欲の端を意識して、急に気恥ずかしくなり窓の外に視線を移す。
瞳に映るのは雲一つ無い、青い、蒼い空。
久々に迎えた休暇は、どうやらゆっくり休めそうだった。
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コメント
GJ!!GJ!!GJ!!!!!!
脳内で絵まで出てきたが・・・・画力の無い自分自信が許せない!!
投稿者 名無しの背後霊 : 2007年03月20日 13:48
ちょwwwラブラブすぎだwwwww
そしてGJ!!
投稿者 ロキ : 2007年03月21日 09:24