スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その136
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709 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/02/28(水) 22:56:59 mzpic4Yq
「あら。リュウの報告書がまだみたいね」
アヤ・コバヤシの私室。
ここではSRXチームの隊長である、ヴィレッタへと提出する報告書の整理をする、アヤの姿が見受けられた。
いくらPTを駆り、前線で戦う軍人と言え、書類仕事と縁を切ることは出来ない。
むしろ、消費した武器弾薬や整備資材。それらの補給を要請するためにと、次から次へと書き続けなければならないのが現実である。
アヤがまとめている書類は、前回の訓練で消費した弾薬、またそれに対する命中率を始めとする、各種データをまとめた詳細報告なのだが……。
「訓練が終わったらすぐに書くように言っておいたのに……。
仕方ないわね。後で取りに行きましょ」
言うまでもないことだが、リュウセイはその経歴上、士官教育というものを一切受けてはいない。
戦時中は状況が状況であったため、報告書を求められることは少なく。
また、そんな機会にもライやアヤが代理で作成することで難を逃れていた。
その為リュウセイには書類作成のスキルはまったく備わっておらず。平和になった今では度々提出を遅らせてはアヤやヴィレッタの頭を悩ませていた。
「アヤ。こんなところで何をしているんだ」
「あら。マイ」
リュウセイの私室前。
今マサキインターホンを鳴らしていると、横合いからマイ・コバヤシがひょっこりと顔を出してきた。
「リュウがこの間の訓練の報告書を出してないから、直接取りに来たのよ。
マイもリュウに用事かしら」
「う……リュウに用事なのは確かだけど。報告書か……」
SRXの新(?)メンバーであるマイであるが。当然というか報告書の書き方など知っているはずも無かった。
とはいえ、チームの大事な妹分であり、アヤにとっても大事な妹(?)である。
それにR-3が複座式である点も相まって、マイの分の報告書はアヤが一緒に書き上げるのがチーム内の暗黙の了解になっていた。
「それにしても反応ないわね、ひょっとして部屋にいないのかしら」
報告書との単語を聞いて、複雑な顔をしているマイ。とりあえずそれは置いて置いて、アヤはドアへと向き直る。
すでにインターホンを鳴らして数分経つが、中からは何も反応が見受けられなかった。
が、突然軽い音と共に目の前のドアが開いていく。
「開いたぞ」
隣を見ると、マイがさも当然という顔で、開閉スイッチに手をかけていた。
どうやら鍵はかかっていなかったらしい。
「えーと、とりあえず問答無用でドアを開けるのはどうかと思うんだけど」
「大丈夫だ。リュウがいつでも入ってきていいと言っていた」
そういえば、マイはよくリュウの部屋で色々なロボット物のアニメを見ていたっけ……。
小さなテレビの前に、正座した姿で真剣に見入るマイの姿を想像する。しかし、だからといって最低限の礼儀くらいは教えたほうがいいのだろうか。
ととりとめもなく考えてる間に、マイは勝手知ったる人の部屋とばかりに入り込んでいく。
「アヤ。リュウがいたぞ」
「……はあ」
マイにはまだ色々と教えなければならないことがあるらしい。そう思いながらも、当初の目的を思い出し、ため息をこぼしながらアヤもまた、リュウセイの部屋へと入っていく。
「……で、これがリュウ」
「そうだ」
部屋に入ってみると、そこにあったものはベッドにごろりと横たわる物言わぬリュウの姿であった。
辺りを見渡してみると、ゲッPロボを始めとしたプラモなどに混ざり、ほとんど手もつけていない報告書の姿が目に取れた。
「寝てる……わね」
「そうだな」
「ちょっと殴ってもいいかしら」
「それは可愛そうじゃないか」
ふと込み上げて来た怒り。だが結局殴り倒すこともできず、アヤはマイと一緒にリュウセイの寝顔を見つめていた。
「はあ……。なんだか色々と面倒くさくなっちゃったわね。
私も少し寝ようかしら。マイはどうするの」
「私は……他には特に用もないし。私も昼寝でもしよう」
さっきは思わず怒りがこみ上げたものの。リュウセイの寝顔はその性格同様子供のようで、見ているだけで気が抜けてくる。
おしおきは後回しにすることにして、ひとまず部屋に戻ろうとしたアヤだが。その時、唐突にひとつの考えが脳裏に閃いた。
「ねえ、マイ」
「なんだ、アヤ」
「リュウのベッドって結構大きいわよね」
「そうだが。それがどうかしたのか」
「私達もここで寝ましょうか」
「!?」
アヤが提案した次の瞬間。オクト小隊のマークの如く真っ赤に染まるマイ。
何かいいたそうにしているが、驚きのためか言葉が出ないらしく、まるで金魚のように口を開けては閉じ、開けては閉じていた。
「ほら。私達はこれから寝るわけだし。どっちもリュウに用事もあるわけだし。
目を覚ましたらきっと驚くでしょうけど、それは報告書を書いてないリュウへのちょっとした罰ってことで」
「あうぅぅ。だが、い、いいのかな」
「大丈夫よ。ちょっとした役得と思えばいいじゃない。折角の機会なんだし」
なにが役得で何が折角なのかは知らないが、どうやらそれでマイも覚悟を決めたらしく。おずおずとリュウセイの隣に寝転がる。
それを見て、アヤもリュウセイの隣。マイとは反対側にころんと横になる。
「ふふふ。起きたら凄くビックリするでしょうね。
今から楽しみだわ」
ここからはリュウセイが陰になってマイの姿は見えないが。きっと顔を真っ赤にしているのだろう。
本来なら2人きりにさせるところなのだろうが。少しくらいは邪魔をしてもバチはあたるまい。
マイの恋路の障害になる気はないが、アヤもまた、完全に吹っ切れているわけではないのだから。
SRXチームは今日も平和。
鈍感男を取り巻いて、穏やかな風が吹き抜ける。
余談だが、リュウの右腕を枕にしていたアヤが。
『一撃粉砕、鉄拳制裁。T-LINKナッコォォォー!!』
の叫びと共にベッドから弾き出されたのは内緒の話。
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714 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/02/28(水) 23:11:04 FbShGkeC
>>709
ぐっじょぶ。アヤマイがなんかほほえましくてワキワキするぜ
リュウセイは何故か老若男女に好かれるネタがマッチするからイイ!
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コメント
アヤは老なのか
投稿者 Anonymous : 2007年03月29日 15:46
まあ、マイと比べれば老けてr(ストライクシールド
投稿者 Anonymous : 2007年03月29日 20:55
マサキインターホンガキニナル・・・
投稿者 Anonymous : 2007年03月30日 05:21