2007年03月22日
 ■  MtHrIOHE氏作SS「ヤルダバオト神化」

スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その134
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1171980105/l50


801 :1/2 ヤルダバオト神化 :2007/02/23(金) 01:27:10 MtHrIOHE
流れぶった切って、上のほうで出てきたヤルダバオト神化の展開がふと浮かんだ。
戦いの中で迷いを断ち切って覚醒ってのが良いと思うの。
ちなみに、C3やってないからキャラ崩れてたらゴメンネ。他の面子は完全に趣味。





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アルティス「どうしたフォルカ、そのような曇った拳では私は倒せんぞ!」
フォルカ「くっ……!」
アルティス「どうやら私の思い違いだったようだな。……失望したぞ、フォルカ。
       私一人越えられずして修羅界を変えるなど、よくも吼えられたものよ!」
統夜「勝手なことを! フォルカさんは貴方を兄と呼んでいたんだぞ!
    兄弟で殺し合いなんて!」
アルティス「笑止! それが甘いと言っている!
       修羅とは倒れた者の魂を継ぐ、業と宿命を背負う者の称号。
       貴様も騎士の名を持つならば、戦を知っていよう、紫雲統夜!」
統夜「……!」
アルティス「今の貴様は修羅でも、戦士ですらない、ただの負け犬!
       せめてもの情け、生か死か、次の一撃で答えを見せよ!」
トウマ「くそっ、どうにかならないのか!?」
ムジカ「どうにかしたいけど、相手が悪すぎるよ……!」
メイシス「この戦いはアルティス様がフォルカとの決着を望まれた故のもの!
      修羅衆よ、閃光に導かれる者たちよ! 今はこの一時、氷槍の名の下に命を預けよ!」
修羅衆「応!! アルティス様の戦に無粋にも水を差させたとあっては、修羅の名折れ!」
修羅衆「メイシス殿の下、斯様なつわもの達との戦いなど、出来るものではありますまい!」
アクセル「ったく、奴さんはやる気満々なんだな、これが!」
アリオン「ま、そういうこった。旦那があそこまで入れ込んでる勝負だ。
      俺も一肌脱がせてもらったってわけさ。ガラじゃないがね」
カルヴィナ「正直言って、せめてあんたくらいは引っ込んでいて欲しかったわね。
       これじゃ援護どころじゃないわ」
ジョシュア「酷な言い方だが、フォルカには自分で何とかしてもらうしかない……!」
プレシア「そんな、フォルカさんっ……!」


アルティス「往くぞフォルカ! はぁぁぁぁぁぁッ!」
フォルカ「ぐあっ……がはっ……!」」

フォルカ(俺は……死んだのか? これが走馬灯というものか……? いや、違う?)
フォルカ(これは……ヤルダバオトの記憶?
      幾百、幾千、幾万の戦い。破壊、そして死……そうか、お前も、なのか)
フォルカ(俺は、破壊するためだけに生まれてきたことが悲しかった。
      生きるためには他者を殺さねばならない、そんな世界が呪わしかった。
      そして、そう感じながらも何も出来ない自分に絶望していた)
フォルカ(この世界に生まれたものは全て死ぬ。命とは、死ぬために生まれたものなのか?
      ならば全ての命は、死を願っている? 否、俺の知る者たちは皆、死を忌み、恐れている)
フォルカ(だが、死を忌み、恐れながらも、己の死を恐れず戦う者をも、俺は知った。
      俺にもそれが出来るだろうか? 俺たちの力を、破壊以外のことに使うことが出来るのか?)
フォルカ(ヤルダバオトよ。お前は今ここで、消えることを望んでいるのか?
      ヤルダバオトよ。俺は今ここで、死んでもいい存在か? 否――――)

フォルカ「俺は、まだ……死ねない!
      その答えを見つけるまでは!」

アルティス「何っ!?」
アリオン「おいおいマジかよ、神化だと!?」
メイシス「どうやらアルティス様の目に狂いは無かったようだな。……そして、修羅王様も」

アクセル「おいおい、何がどうなってるんだ!? 何かヤルダバの雰囲気変わったぞ!?」
セニア「ええっと、ディカキスの回答は……何これ、ポゼッション!?
    ウソでしょ、魔装機じゃあるまいし!?」
カルヴィナ「……何がなにやらさっぱりわからないわね」
プレシア「強くて、穏やかなプラーナを感じます……
      まるで、澄み切った静水のような、優しい力……」
統夜「俺にも、何となくわかります。フォルカさんの魂に、ヤルダバオトが応えた。
     フォルカさんとヤルダバオト……あれは魂を通い合わせ、望んだ姿」
ジョシュア「しかし、あの姿は、まるで……」
トウマ「修羅界を救うための、救世主……か」

アルティス「……フォルカよ。今一度、問おう。
       答えは、見つかったか?」
フォルカ「いいえ。ですが……探し続けることこそが、今の俺の求める答えなのだと知りました。
      俺はもう迷いません。戦うことを躊躇いはしません。
      誰も死なせないために、何も壊させないために、ヤルダバオトと共に往きます。
      そのために犠牲が出るとするならば、それは全て俺の未熟ゆえのこと。
      その業と宿命、罪。全てを背負って生きましょう。
      それこそが、俺が修羅であるという証です」
アルティス「……見事、フォルカ。それでこそ弟と呼んだ男よ。
       ならばここで拳を交え、その魂の全てを私に叩きつけて見せよ!」
フォルカ「言われるまでも無い……!
      往くぞ、兄上―――閃光のアルティス!」




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う~む、書いてて思ったけど実に明鏡止水。
今思えば、落とす前に一言断っとけばよかった。ごめんなさいorz



805 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/02/23(金) 01:43:06 4rV+1WTC
>>802
めちゃ燃えた!GJ!


投稿者 ko-he : 2007年03月22日 00:49 : スレ内ネタ:SS

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コメント

・・・実際は格納庫の中でいつのまにか強化、でしたっけ?

投稿者 Anonymous : 2007年03月22日 20:22

↑マジで?そうだとしたら寂しすぎる

投稿者 ひお : 2007年05月03日 02:23

コメントしてください




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