2006年11月28日
 ■  読書の秋 k+Kiu0Rb氏作

スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その104
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1160222839/l50


55 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/10/08(日) 03:42:49 k+Kiu0Rb
流れとか無視して、6週間ぶりのSS投下いいですかね?



56 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/10/08(日) 03:44:01 Efzm1uHw
>>55
構わずブチかませぇ!



57 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/10/08(日) 03:47:12 k+Kiu0Rb
許可で下りたので6週間ぶりで文章おかしいけど気にせず投下しよう。

ラト「・・・・・・・・・」
ラトゥーニ・スゥボータは珍しく些細な事で悩んでいた。
彼女の瞳は、戦闘時のときと同じくらい真剣でありターゲットを見極めるかのように世話しなく動いていた。

そんな真剣に悩む彼女の前にそびえる物は、
          休憩室に置かれた安っぽいアルミ製の本棚であった。

彼女が悩む理由は、戦技教導隊隊長であるカイ少佐からの一言が始まりであった。
すなわち「読書の秋だから、なにか教本以外の本でも読んで感想文を提出しろ」という至極単純な命令であった。

彼女以外の教導隊メンバーはあっさりと読むべき本を選び終え、今頃読書に励んでいるであろう。

ラト「(何を読めばいいのかしら)」
別に昔から読書をしないわけではないのだが、如何せんスクール時代から戦術教本ぐらいしか読んできていないため
いざ読書をしろと言われても何を読めば良いのか分からない。
ラト「・・・」
本棚にはシンデレラや赤ずきん等が収録された『世界名作童話』なる本も置かれていたりするのだが、
ラト「童話の内容はたいてい覚えてるから、読むほどじゃないし・・・」
という一言で選ばれることなく本棚に収まったままである。

エクセレン「ラトちゃん、真剣な顔しちゃってどうしたのぉ?」
すでに2時間ちかく本棚の前で悩むラトゥーニに通りかかったエクセレンが声を掛けた。


エクセレン「そういう事だったのねー」
ラトゥーニの説明を受けエクセレンが感慨深げに頷いた。
エクセレン「私も昔は、読書感想文が宿題で出たときは困ったわねぇ」
ラト「そうなの?」
エクセレン「まぁー、そん時は決まって”ある本”を読んで書いてたけど・・・」
ちらりとエクセレンはラトゥーニの顔を窺うと、案の定”溺れるものは藁をも掴む”という表情である。
エクセレン「んじゃ、特別にラトちゃんに教えてあげましょうか」
ラト「エクセレン少尉ありがとう」

―― 10時間後 ――
ぐったりと休憩室のソファーに座るラトゥーニの影が一つあった。
ラト「解読するのに時間がかかる・・・」
彼女の手にはエクセレンから借りたと思わしき本が一冊あった。
       『漢詩全集 第20巻』
エクセレン曰く「自分が全然読めて無くても感想文として提出すると問題なく丸を貰えた」というのだが、
真面目なラトゥーニは一度読もうとして、難解は漢字だらけの本の前に疲れ果てていた。
エクセレン「私もそれ一つも読んだ事ないのよねぇ~」
苦笑いを浮かべながらエクセレンはラトゥーニの様子を見るが、可愛そうなので見るのを辞めた。
エクセレン「でも、他の人からオススメの本を紹介してもらうのはどうかしらん?」
取り繕うかのように言ったエクセレンの言葉に反応したのか、生気の無い足取りでラトゥーニは休憩室を後にした。

ラト「貴方のオススメの本を教えてください」

ケース1 マサキ・アンドー
      紹介した本 『ナ○ト写本』
     ラト「声優ネタもほどほどに・・・」

ケース2 アルマナ・ティクヴァー
      紹介した本 『バルシュムとの接し方』
     ラト「・・・・」

ケース3 イルムガルド・カザハラ
      紹介した本 『淑女のたしなみ~夜の章~』
     リン社長に読む前に回収されたためコメント無し

ケース4 クォヴレー・ゴードン(?)
      紹介した本 『挑戦!幽体離脱!』
     ラト「・・・髪染めたんですか?」

エクセレン「ラトちゃんおかえり~、ってちょっとラトちゃん大丈夫~?」
結局成果が何一つないまま戻ってくるとラトゥーニはそのままソファーに倒れこんでしまう。
ラト「どれも興味が湧かないから借りてくることができませんでした」
エクセレン「でしょうねー」
脱力しきって起き上がる気配のないラトゥーニだったが、
リュウ「お?ラトゥーニどうしたんだ、こんなとこで?」
リュウセイの声が聞こえた瞬間、一瞬にして真っ直ぐに立ち上がっていた。
エクセレン「(・・・・器用な子)」

リュウ「へー、それで読む本を探してたのか」
ラト「どれも内容を知っているか、興味がないから・・・」
事情を聞きながらリュウセイは少し考える顔をして、
リュウ「んー、ラトが気に入るかは分からないけどそれだったら俺の本を貸してやるぞ」
ラト「でもリュウセイ、模型雑誌とかそういうのはダメだから・・」
リュウセイの提案の一瞬で蹴ろうとするラトだったが、
リュウ「おいおい失礼だなぁ、俺だって一応元学生だからちゃんとした本持ってるぞ」
エクセレン「意外ねー」
ラトゥーニは少し考えると、決意した表情でリュウセイに向き直った。
ラト「リュウセイの持ってる本を何か貸して」
エクセレン「(好きな人の読んでる本を知りたいってのは純真よねー)」
リュウセイ「おぅいいぜ!今とってくるからな」
そういうとリュウセイは自室へと引き返して行った。

エクセレン「ラトちゃんて意外と攻めるタイプなのね~」
ラト「ぇっと、今のはその・・・」
リュウセイが居なくなりラトゥーニにかまいだすエクセレン。
エクセレン「好きな人が読んでる本を読みたいって気持ちは、同じ女として分かるわぁ♪」
ラト「//////(赤面」

リュウ「おぅお待たせー!ほら、これ最近買ったやつだけど読んでいいぜ」
駆け足でリュウセイが持ってきた紙袋を受け取ると、
ラト「ありがとう・・・リュウセイ」
リュウ「んじゃ、俺はR-1の調整行くから読み終わったら俺の部屋にでも置いといてくれ」
そう言い残しリュウセイは格納庫へと向かった。

エクセレン「さて、ラトちゃん借りたんだし早速本を読まなくちゃ♪」
ラト「う、うん」
エクセレンに急かされ渡された紙袋から取り出した本のタイトルは、

二人「・・・・・・・・・・」
ケース5 リュウセイ・ダテ
      渡された本 『神○合体!ゴーダ○ナー』文庫版全巻

                             とても彼らしい本であった。

後日、ラトゥーニから届いた感想文を読んだカイ少佐は、
思わずラトゥーニが『世界名作童話』を読む姿が想像して一瞬笑いを堪えたのは誰も知らない話し。

ラトが本を借りた日の夜、事情を聞いたオウカが、
「ウェェェェェェェバァァァァァァァ!」と叫びながらリュウセイを簀巻きにするため出撃したのは、周知の事実である。





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62 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/10/08(日) 03:54:47 Efzm1uHw
>>57-61
GJ
ラト萌え
あとクル・・・じゃなくてリュウセイワロス



63 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/10/08(日) 03:58:18 vBiS0upD
>>57-61
G・J!リュウセイ…w



64 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/10/08(日) 04:01:57 oi3zSzg+
>>57-61
夜更かししてよかったよ・・・・良いSSに逢えて・・・・・
R-1の音声プログラムが天竜神なリュウセイワロスw

そして、忙しい職務の合間にスクール組への宿題を考え、ちゃんと評価もするカイ少佐萌えww


66 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/10/08(日) 07:13:20 u+vB6nzI
>>57-61
そしてさりげな~く声優ネタ…GJ!



67 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/10/08(日) 07:39:45 nT6coe2p
>>57-61
や、やべぇ…起きがけになんて物見せてくれるんだ…
ディスプレイがコーヒーまみれじゃねぇかチキショー!

・・・GJw


投稿者 ko-he : 2006年11月28日 22:31 : スレ内ネタ:SS

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