2006年08月05日
 ■  浜辺の巫女と虚空の使者

スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その87
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1153323030/l50


630 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/21(金) 22:29:41 VJbiyCMl
さて、流れを無視してSSと、
呼んでいいのか悪いのか分からない長めの投下してもいいかな?



631 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/21(金) 22:30:45 LIDFsKGn
どんなSSだろうが投下しろ、俺はそうした・・・。

その生き様はYESだね



634 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/21(金) 22:32:31 VJbiyCMl


雲一つない青空、青い海、そして白い砂浜
最高の条件下での海水浴に来た面々は準備が終わると海へと突撃していった。

????「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
最高の条件下に似つかわしくない、この世の全てを恨むような暗い溜め息を吐いたのは、
ズフィルードの巫女 アルマナ であった。

地球の海で海水浴ということでアルマナも来ているのだが、
さきほどからパラソルの下で陰鬱そうな眼差しを海に向けている。
せっかくのセクシーな淡いピンクのビキニも台無しである。
彼女の機嫌が悪い原因は、もちろんクォヴレーであった。

つい数分前、アルマナがクォヴレーにサンオイルを塗ってもらおうとしたのだが、
久保「悪いがこれからあそこの島まで遠泳に行くことになっている」
と、水平線の付近に小さく浮かんでいる島を指差しながら言われたことが原因である。

クォヴレーと体育会系メンバーが居なくなり、砂浜にはカップルぐらいしかいなくなると、
イチャつく連中が出始め、一人で座っているアルマナだけ余計に浮いていた。


アルマナはこの海水浴の予定が立ったときからとても楽しみにしていた。
巫女として生活に拘束が掛かっていた時とは違い、今はとても自由に活動できるだけでも楽しいのに、
海に行くという普段味わえない事を体験できるとあって毎日海水浴に向けて準備していた。
皆と一緒に水着を買いに行っていろんなデザインの水着がある事で驚いたりもした、
クォヴレーを驚かせるために大胆なデザインの水着を選んでレジに持って行こうか悩んだりもした、
サンオイルを塗ってもらう時、相手の手が滑る場合もあるとエクセレンに教えられ赤面した、
海にいる綺麗な魚たちを図鑑で見て勉強もした。

しかし、クォヴレーに断られたのを機にそれまでの高揚気分から一気に冷めてしまった。

アルマナ「・・・・・クォヴレーの莫迦(ボソ)」
太陽が水平線近くまで沈んだときアルマナはポツリともらした。
結局遠泳に行ったまま帰ってこないし、
今までの海への期待感をことごとく砕いてくれたクォヴレーに対し洩らした本音であった。
しかし、一度本音を洩らしてしまうともう止めることがアルマナにはできなかった。
アルマナ「クォヴレーの莫迦。莫迦。莫迦。莫迦。莫迦。莫迦莫迦莫迦莫迦!」
立ちあがると水際まで歩き、大きく息を吸い込み太陽に向かって吼えた

「クォヴレーのぉ、ばかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

突然の事で周囲にいた皆がアルマナの方を向くが、
アルマナはふっと小さく息をすると帰る準備をするためパラソルに戻り、
手荷物に手を掛けたところで自分が少しだけ泣いてるのに気づいた。
アルマナ「まぁ・・いいか」
力なく笑うと荷物を持って更衣室に向かう事にした。

??「よくないぞ」
アルマナ「へ?」
突然後ろから声が掛かり振り向くとそこには海から出てきたばかりのクォヴレーが立っていた。


アルマナ「クォヴレー・・・なんで?」
久保「今遠泳から戻ってきたところでな、ところで・・・」
疲れがまるで見えない表情が眉根を寄せて少々不快そうに変わる。
久保「何故、俺が莫迦という発言をしたのか説明をしてもらいたいんだが」
アルマナ「ぇ?えぇっと・・それは・・・」
よもやクォヴレーが聞いていたとは思っていなかったアルマナは返答に困ってしまう。
久保「それは?」
アルマナ「・・・・貴方が溺れているんじゃないかと心配になって、呼んでみただけです」
      (私の莫迦。嘘にも程があるじゃないorz)
思わず口から出た嘘に対して内心鬱になるアルマナを余所に、
久保「そうか」
どうやら一片の疑いもなく納得したらしい。

アルマナ「ねえ、クォヴレー?」
久保「なんだ?」
基地へと戻るバスの中で、他の皆が寝ているのを確認するとアルマナはクォヴレーに声をかけた。
アルマナ「また海に来たいですわね」
久保「・・・そうだな」
普段見せないような満ち足りた顔でクォヴレーが応えた。
アルマナ「・・・・」
アルマナは初めて見るクォヴレーの表情に魅入ってしまった。


久保「・・・アルマナ、今度二人で海に行かないか?」
アルマナ「ぇえ!?(赤面)」
久保「嫌なのか?」
ボケッと顔に見とれていたアルマナは、クォヴレーの申し出に驚くとそのまま顔を赤くした。
アルマナ「嫌じゃないけど・・・、突然その・・・(ゴニョゴニョ」
久保「では、了承したと思っていいのだな?」
アルマナ「ぇ・・・えぇ。これって・・・そのぉ・・・(ゴニョゴニョ」
満足そうな顔をするクォヴレーと真っ赤な顔で何かを言おうとするアルマナ
アルマナ「やっぱり・・、デ、デートでしょうか?」
久保「では今度海に行ったら、アルマナに泳ぎ方を教えよう」

    「ぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええっ!?!」

アルマナの叫び声でおきたメンバーが見た光景は、
落ち込んで「の」の字を書くアルマナと
それを頭に「?」を浮かべながら見るクォヴレーの姿であった。
沈んだ太陽に代わって出てきた月が基地に向かって走るバスを照らしていた。

後日、約束どおりクォヴレーと一緒に海に来たアルマナは前回できなかった、
サンオイル塗りから始まり、スイカ割り、水かけっこを純粋に楽しんだのであった。
やはり終始クォヴレーは「泳げたのか?」と首を傾げていたが




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/




639 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/21(金) 22:39:37 QRodoJby
フラッグビルドクラッシャー乙
巫女ガラ致命的に悪いよ巫女



640 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/21(金) 22:39:52 mhOBvghZ
GJだギリアム=イェーガーだ



641 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/21(金) 22:40:28 LIDFsKGn
>>634-638
実にトロンベ。心が豊かになった。
床に「の」の字を書いて落ち込む姫様にワロタ。



642 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/21(金) 22:41:21 QRodoJby
今日はまったりしていてたまにはこういうのもいいなぁと思う午後



643 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/21(金) 22:42:01 T6g0KS02
実にトロンベ的GJだ



644 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/21(金) 23:06:15 Ke8ozYgU
きみいいぶんさいしてるね。きょうどうたいにはいらないか?

投稿者 ko-he : 2006年08月05日 12:35 : スレ内ネタ:SS

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コメント

あの豪雨で起きた土砂崩れで陸の孤島になったりしてイライラして書いた。今はとても「きょうどうたい」に入りたいと思っている。

投稿者 GM屋 : 2006年08月05日 15:27

つ[全文]

今更だけど、このログ文章が一部抜けてますのでここに全文貼りますね。

雲一つない青空、青い海、そして白い砂浜
最高の条件下での海水浴に来た面々は準備が終わると海へと突撃していった。

????「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
最高の条件下に似つかわしくない、この世の全てを恨むような暗い溜め息を吐いたのは、
ズフィルードの巫女 アルマナ であった。

地球の海で海水浴ということでアルマナも来ているのだが、
さきほどからパラソルの下で陰鬱そうな眼差しを海に向けている。
せっかくのセクシーな淡いピンクのビキニも台無しである。
彼女の機嫌が悪い原因は、もちろんクォヴレーであった。

つい数分前、アルマナがクォヴレーにサンオイルを塗ってもらおうとしたのだが、
久保「悪いがこれからあそこの島まで遠泳に行くことになっている」
と、水平線の付近に小さく浮かんでいる島を指差しながら言われたことが原因である。

クォヴレーと体育会系メンバーが居なくなり、砂浜にはカップルぐらいしかいなくなると、
イチャつく連中が出始め、一人で座っているアルマナだけ余計に浮いていた。

アルマナ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
本日何度目かの溜め息を盛大に吐くとアルマナはクォヴレー達が居るであろう地点を見るのを止め、
付近を見回すが、イチャつく連中ばかりで一緒に遊ぶのを持ちかける事もできなかった。

クォヴレーに断られた直後、イルムがサンオイル塗りを申し出たが、
直後リンに叩きのめされ引っ張られて行った。

ついさっきまでアルマナの近くで遊んでいたリオとリョウトは、
「競争」と称して遠くの岩陰に向かって泳いでいってしまった。今頃よろしくやっているのであろう。

アラドとゼオラはスイカ割り用のスイカを買いに行ってしまった。

マイとラトゥーニの二人は寝ているリュウセイに砂を掛けて遊んでいる。
それを見たアヤとオウカがスコップを担いで出撃したが知ったことではない。

アルマナ「・・・どいつもこいつも」
機嫌どころか言葉遣いまで悪化している。

太陽が傾きはじめる時間になってもクォヴレー達が戻ってこず、
アルマナの機嫌は最悪になっていた。
あまつさえ姫という身でありながら昼間から公衆の面前でビール片手にスルメを齧っている。
この場にルリアが居ればよかったのだが生憎と彼女はハザルが夏風邪をひいたとの事で看病に行っている。

アルマナはこの海水浴の予定が立ったときからとても楽しみにしていた。
巫女として生活に拘束が掛かっていた時とは違い、今はとても自由に活動できるだけでも楽しいのに、
海に行くという普段味わえない事を体験できるとあって毎日海水浴に向けて準備していた。
皆と一緒に水着を買いに行っていろんなデザインの水着がある事で驚いたりもした、
クォヴレーを驚かせるために大胆なデザインの水着を選んでレジに持って行こうか悩んだりもした、
サンオイルを塗ってもらう時、相手の手が滑る場合もあるとエクセレンに教えられ赤面した、
海にいる綺麗な魚たちを図鑑で見て勉強もした。

しかし、クォヴレーに断られたのを機にそれまでの高揚気分から一気に冷めてしまった。

アルマナ「・・・・・クォヴレーの莫迦(ボソ)」
太陽が水平線近くまで沈んだときアルマナはポツリともらした。
結局遠泳に行ったまま帰ってこないし、
今までの海への期待感をことごとく砕いてくれたクォヴレーに対し洩らした本音であった。
しかし、一度本音を洩らしてしまうともう止めることがアルマナにはできなかった。
アルマナ「クォヴレーの莫迦。莫迦。莫迦。莫迦。莫迦。莫迦莫迦莫迦莫迦!」
立ちあがると水際まで歩き、大きく息を吸い込み太陽に向かって吼えた

「クォヴレーのぉ、ばかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

突然の事で周囲にいた皆がアルマナの方を向くが、
アルマナはふっと小さく息をすると帰る準備をするためパラソルに戻り、
手荷物に手を掛けたところで自分が少しだけ泣いてるのに気づいた。
アルマナ「まぁ・・いいか」
力なく笑うと荷物を持って更衣室に向かう事にした。

??「よくないぞ」
アルマナ「へ?」
突然後ろから声が掛かり振り向くとそこには海から出てきたばかりのクォヴレーが立っていた。

アルマナ「クォヴレー・・・なんで?」
久保「今遠泳から戻ってきたところでな、ところで・・・」
疲れがまるで見えない表情が眉根を寄せて少々不快そうに変わる。
久保「何故、俺が莫迦という発言をしたのか説明をしてもらいたいんだが」
アルマナ「ぇ?えぇっと・・それは・・・」
よもやクォヴレーが聞いていたとは思っていなかったアルマナは返答に困ってしまう。
久保「それは?」
アルマナ「・・・・貴方が溺れているんじゃないかと心配になって、呼んでみただけです」
      (私の莫迦。嘘にも程があるじゃないorz)
思わず口から出た嘘に対して内心鬱になるアルマナを余所に、
久保「そうか」
どうやら一片の疑いもなく納得したらしい。

アルマナ「ねえ、クォヴレー?」
久保「なんだ?」
基地へと戻るバスの中で、他の皆が寝ているのを確認するとアルマナはクォヴレーに声をかけた。
アルマナ「また海に来たいですわね」
久保「・・・そうだな」
普段見せないような満ち足りた顔でクォヴレーが応えた。
アルマナ「・・・・」
アルマナは初めて見るクォヴレーの表情に魅入ってしまった。

久保「・・・アルマナ、今度二人で海に行かないか?」
アルマナ「ぇえ!?(赤面)」
久保「嫌なのか?」
ボケッと顔に見とれていたアルマナは、クォヴレーの申し出に驚くとそのまま顔を赤くした。
アルマナ「嫌じゃないけど・・・、突然その・・・(ゴニョゴニョ」
久保「では、了承したと思っていいのだな?」
アルマナ「ぇ・・・えぇ。これって・・・そのぉ・・・(ゴニョゴニョ」
満足そうな顔をするクォヴレーと真っ赤な顔で何かを言おうとするアルマナ
アルマナ「やっぱり・・、デ、デートでしょうか?」
久保「では今度海に行ったら、アルマナに泳ぎ方を教えよう」

    「ぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええっ!?!」

アルマナの叫び声でおきたメンバーが見た光景は、
落ち込んで「の」の字を書くアルマナと
それを頭に「?」を浮かべながら見るクォヴレーの姿であった。
沈んだ太陽に代わって出てきた月が基地に向かって走るバスを照らしていた。

後日、約束どおりクォヴレーと一緒に海に来たアルマナは前回できなかった、
サンオイル塗りから始まり、スイカ割り、水かけっこを純粋に楽しんだのであった。
やはり終始クォヴレーは「泳げたのか?」と首を傾げていたが

投稿者 GM屋 : 2006年08月17日 22:26

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