2006年07月13日
 ■  運び屋TD 極秘書類を届けろ!

スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その82
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1152084140/l50


うだる熱さの中、仕事も無くチームTDはただだれきっていたが・・・ある日美味しい顧客が舞い込み・・・

ミーンミーンミンミン
蝉が自分の存在をこれでもかと主張する

「ワレワレハウチュウジンダ~」
ヴゥーンとまわる扇風機に向かいツグミが変なことをしている
スレイは足先のバケツに入ってる氷が無くなったのはわかっているが
動こうにも動く気力がない
「…なぜまだ初夏だというのに…こんなに暑い…」
スレイはそう呟くと辺りをキョロキョロ見渡した
「ツグミ、アイビスはどこだ?」
「アイビス?~アイビスは仕事取りに行ったわよ~」
エアコンが壊れて直そうにも直す金がなくチームTDの面子はだれきっていた

カラン~
アイビスが帰って来たようだ
「ただいま~…麦茶頂戴ね…」
ツグミとスレイはアイビスのその表情を見て仕事が無かったことを察した…
「ねぇ…赤いふたが麦茶だっけ?」
ツグミは扇風機のスイッチを強に切り替えながら答えた
「赤はそばつゆ、青が麦茶よ…」
「ありがと…アレ?氷は…?」
今度はスレイがうちわを扇ぎながら答えた
「ああ…スマン、もうない…新しく作ってくれキャプテン」
「なんだよそれ…」
文句を言いながら、冷凍室に水を貯めたケースを入れる


カラン…
「アイビス…お客さんだぞ…」
「嫌だよ…もう動きたくない…ツグミ行ってよ…」
「なんで私が…スレイ行ってきなさい…」
結局じゃんけんでスレイが行くことになった
ぶつぶつ文句を言いながら扉を開ける…
「誰だ…全く…」
目の前には赤紫の髪をした青年が立っていた
スレイは彼を知っていたし…
彼もスレイを知っていた
「あ…こんにちは…」
その青年はスレイの格好を直視出来なかった
「し…紫雲?どうし…」
そこまで言って自分がほぼ下着に近い姿だと思い出した
「キャアアア!」
紫雲 統夜は慌ててフォローした
「見てません!見れません!見えません!」
「本当の本当に見てないんだな!」
「ハイッ!だから…あのっ…」
「着替えてくるから!待ってろ!」
そう言うとスレイはダッシュで着替えに行った
「ハァ…びっくりした…」
統夜はそう呟くと、スレイの格好を思いだし真っ赤になった…
(テニア達がいなくて本当によかった)


ドタドタ着替えるスレイにアイビスがさっきの客はと、尋ねた
「誰だったの?」
「紫雲だ!まだ玄関にいる!」
ツグミが思い出したようにそれに反応した
「そういえば…渡したいものがあるとか…言ってたな~」
スレイは真っ赤のまま吠えた
「それを前もって言えーっ!」


「これをシャナ=ミアまでなんですけど…」
統夜は一冊のノートを渡した
「これ?」
スレイが中を見ようとすると統夜が慌ててとめた
「すいません!ちょっと…中に書いてあるのは秘密で…」
「でもウチも依頼者との信頼関係が…」
そう言いかけるツグミをアイビスが塞いだ
「わかった!責任をもって私達が預かる!エアコンを直す為に!」
ツグミは少し不満そうだったが、キャプテンの意思のもとチームTDは統夜の依頼を受けた(ギャラのほうもよかったので)

~宇宙~ハイペリオン~

「~それにしても、ノートくらい宅急便でいいと思うんだけど…」
アイビスはノートをペシペシしながら疑問に思っていた
確かに、まずノートというか手書きというのが不思議だ
今の時代、メールで事足りるはずだ
「…いやな予感がするわね…」
ツグミはボソッと答えた
すると、レーダーに機体反応があった
「レーダーに反応!って…このコードは!ASアレグリアス!」
その機体に乗っているパイロットから通信が入った
「はぁ~い、久しぶりで…」
ツグミが叫ぶ!
「!熱源接近!回避運動!」
「くっ!スピードならっ!回避マニューバ!」
アイビスがぎりぎりでサーバントを回避する
「アイビス!よくやった!それより…」
スレイはアレグリアスのパイロットに叫んだ
「なにを考えてるセレーナ!」
アレグリアスから通信が再び入る
「ほら~怒ってますよ~」

この声はセレーナの相棒の小型ロボット【エルマ】である
「エルマは黙って!いや~こっちも仕事でさ。そのノート…渡して頂戴よ?」
相変わらずマイペースな人間だ
アイビス達はセレーナの依頼主の三人がすぐに浮かんだが関係なかった
「すまないが、それは駄目だ!こっちも仕事なのでな!アイビス!」
「わかってる!スロットルアップ!一気に行く!」
スレイの声に反応しアイビスはアレグリアスを振り切ろうとしたが…
「行かせないよ!ビック、ビリビリ、電撃カッター!」
セレーナの鞭が伸びハイペリオンに直撃する!
「もう、一撃!」
ハイペリオンに再び当たる直前…
「スレイ!分離だ!」
「OK!キャプテン!」
加速状態のまま分離し避けて更に…
「マニューバGRaMXsの要領で!」
「よし!」
再び合体して振り切った


「逃げられちゃいましたね~」
エルマの問い掛けにセレーナは溜息をついて答える
「ハァ…流石にハイペリオンにはこっからじゃ追い付かないわ」
「今週もパンのミミですね」
「ハァ…」


「データに反応無し。振り切ったようね…」
ツグミがホッと一息つく
「それにしてもこのノート…なんなんだろう?なんでカティア達が」
アイビスが不思議に思う
「まぁ、気にするな…さあ、つくぞ」


そのノートがただの交換日記だと知ったのはその1時間後だった…

統夜「だってテニア達が絶対日記の邪魔しますから!」


おしまい


投稿者 ko-he : 2006年07月13日 02:38 : スレ内ネタ:SS

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コメント

そばつゆ、麦茶、うだるような暑さ…日本冨田!?

投稿者 ひかっぺ : 2006年07月13日 17:20

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