2007年04月05日
 ■  OG艦長総合スレ 参番艦 その4

【テツヤ】OG艦長総合スレ 参番艦【レフィーナ】
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1163468624/l50

前回の続き

264 :それも名無しだ :2006/12/01(金) 00:27:33 C543w7Q0
しかしまあ、リオのオペ復帰とマイの参加で、ハガネの艦橋も随分と華やいできたな。


リオ「リョウト君、今月の24日だけど……ううん、無理しなくていいのよ、リョウト君と一緒だったら、別にファミレスでも
 ラーメン屋でも赤提灯でも構わないから……え、本当?……フフ、期待させてもらうわ」

マイ「なあリュウ、イヴの晩だけど、アヤ達には悪いが二人で……教導隊のみんながこちらに来るから合同パーティー?
 あ、ああ、もちろん私も参加するとも……じゃあな——お、おのれラトゥーニ!!」

テツヤ「やれやれ、すっかりクリスマス一色だな」

エイタ「艦長もどうせ暇なんでしょう? 久しぶりに2人で飲みにいきませんか」

テツヤ「いや、ちょうどその日は若手士官を集めた研究会があってな。やれやれ、宮仕えとはままならんものだ」

エイタ「……で、ちなみにその研究会とやらの開催地は?」

テツヤ「イ、イカロス基地だ」

エイタ「ほう」

テツヤ「な、なんだその目は!? 言っておくがこれはあくまで公務だ! やましい事など何一つないぞ!!」

エイタ「…………」
しっとマスク



265 :それも名無しだ :2006/12/01(金) 01:20:40 llIMHi6A
ちょwwwご丁寧にAAまで用意してるとはなんて用意周到な!

エイタ、今後のキャラ付けはドラマCDの嫉妬マスク設定でいくのかねぇw



266 :それも名無しだ :2006/12/01(金) 01:57:55 VVB1of10
これはもう計画的犯行だろ、AAが全てを物語ってるッ!!

そのまま計画的にクリスマスネタか?
まずはレフィたんに誘ってもらう所から始めないとな


267 :それも名無しだ :2006/12/01(金) 04:21:52 +Y9ur490
時間軸がわからんが
てっちゃんってL5戦役終戦あたりで三十路すぎてるよな
初々しすぎる(*´ω`*)



268 :それも名無しだ :2006/12/01(金) 21:18:29 5UPOcqfy
まあ、ラッセルは若返ったけどな。
てっちゃんは三十路に見えん、若く見える。
レッフィーは二十歳に見えん、大人びて見える。
何が言いたいかというと、見た目はドウネンダイナ2人だということでw


269 :それも名無しだ :2006/12/01(金) 21:24:17 6OF36ZjA
>>268
もう二人は

 見 た 目 も お 似 合 い

でいいじゃないか



270 :それも名無しだ :2006/12/01(金) 23:05:09 /QON8E42
>>268
レッフィーはエンマ帳を知ってたりと、意外と古風なところがあるんだよ



271 :それも名無しだ :2006/12/01(金) 23:57:01 hY40jhK2
エイタ「厳粛な聖夜に浮かれ騒ぐアベックめが!
    あーーっ、面白くない!こうなったら、艦長誘ってサンタ狩りだ!」


数分後————

廊下で対峙するテツヤとエイタ。
テツヤの傍らにはめかしこんだレフィーナの姿。テツヤもオサレに決めている。

テツヤ「・・・・・・・・・・・・・・」
エイタ「・・・・・・・・・・・・・・」
テツヤ「・・・・・・・・・・・・言い出せなくて————————スマン」

エイタ「・・・・・・・それは祝いです。とっといてください」

レフィーナ「テツヤさん!?テツヤさーーーん!!?」

♪むーざん むーざんと赤い花を咲かせて廊下に倒れ伏すテツヤ。

と、稲中卓球部を思い出してしまった。


274 :それも名無しだ :2006/12/02(土) 03:41:16 VAXI5Jl3
もうエイタは
テツヤとレフィーナがくっ付いて嫉妬するのが先か
自分がユンとくっ付いて嫉妬マスクを脱ぐのが先か
の瀬戸際だな



275 :それも名無しだ :2006/12/02(土) 04:12:16 gWCiqSRd
>>274
あきらかに前者かと




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/




276 :それも名無しだ :2006/12/02(土) 04:14:53 gWCiqSRd
トイレとスパロボが融合したID出したから
トイレネタやらなきゃかな…



277 :それも名無しだ :2006/12/02(土) 21:58:10 7BJGavAx
>>276
お前ここは全年齢板だぞ?
そんなここでトイレネタなんて…


テツヤ「……レフィーナ中佐、何をしてらっしゃるんです?」
レフィーナ「はぁ、先日クルーと怖い話をしたところ、三番目のトイレには
女の子が住んでいる、という話を聞きまして。」
テツヤ「……それで、何故ハガネのトイレに?」
レフィーナ「私、一度人を脅かす側に立ちたかったんです♪
そしたら副長が、テツヤ少佐が一番驚いてくれそうだって…」
テツヤ「……中佐、大変申し上げにくいのですが…」
レフィーナ「はい?」

テツヤ「…花子さんがいるのは、女子トイレです。」

ヤマなしオチなしイミなし。お粗末。




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



278 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 00:03:58 fz5V2hxV
SS投下いきます
多分オペレーションプランタジネット前



279 :一緒に寝ます? :2006/12/03(日) 00:04:40 fz5V2hxV
『ハガネのみんな久しぶり。
 基地に連絡しようとしても"機密なので連絡できません"と言われるので、手紙と荷物を送ります。
 タイミングが良ければ補給の時にでもそっちに届いてると思う。
 荷物の方はチェックされるとか言ってたけど、多分検査した奴は目を白黒させてたんじゃないかな。
 中に入ってるのは、最近あんまり動けないから遊びで作ってみたの。
 割とよく出来てると思うから、女の子の間で分け合ってくれると嬉しい。
 …男共の分はなし。男がそれを可愛がっても気持ち悪いだけだしね。
 ジャーダが録った新曲があるので、ディスクも一緒に入れといた。
 男達にはそれでもあげて、ごまかしといて。
 
 わたしはあんまり動き回れなくて、ジャーダが身の回りのことをやってくれてる。
 曲の方が煮詰まると、私のお腹に耳を当てて赤ちゃんの声を聞いてる。
 そうするとインスピレーションが湧くんだってさ。
 早く赤ちゃんに会いたいけど、こればっかりは時間が経たないとしょうがないしね。
 
 たぶん何か大きな作戦があるんだと思う、けど、きっと生きて帰ってきて欲しい。
 みんなの声が無事に聞こえることを願って。 ガーネット・ベナルディ
 
 PS ラトゥーニも体に気をつけて  あなたの家族より』

 
 ラトゥーニ・スゥボータは、自室でその手紙を読んでガーネットの事を思い出していた。
 DC戦争の時以前からいつも心配してくれた二人は、やはりとても大切な人だ。
 あの二人が待ってるし、リュウセイもいるし、シャイン王女もいる。
 ハガネやヒリュウ改にも大切な人はいっぱいいる。
 
 絶対生き残ろう。ラトゥーニは思った。
 みんなで生き残る。アラドと一緒にゼオラを助けなきゃいけないし、姉様も取り戻す。
 やらなきゃいけないことはいっぱいあるけど、全部やって、最後に笑おう。
 そう決意を新たにしてから、ダンボールを開けた。何が入ってるんだろう。
 
 緩衝材を掻き分けて出てきたものを見て、ラトゥーニは目をぱちくりさせた。
 リュウセイの人形だ。
 さらに掻き分けてみる。ラトゥーニはさらに目をぱちくりさせた。
 人形がいっぱいだ。

#UFOキャッチャーのデフォルメ人形みたいなのを想像してもらえると嬉しい

 
「へぇ。結構うまくできてるわね」
「ほら、ブリット君金髪で、青い目でできてる」
「あ、ほんとだ…」
「…タスクのバンダナもそっくりだわ」
「私はリョウト君の人形持って行くけど、レオナはどうするの?エルザムさんの持っていく?それともタスク君の?」
「わ、私は…!」

「ダイテツ艦長とショーン副長の人形まであるんだ」
「私それもーらい!」
「あれ、エクセレン中尉はキョウスケ中尉のじゃないんですか?」
「それももらうわよん。そっちの二つは、一人でお酒飲んでる時に相手してもらおっかなーと思って」
「……あはは」

「…リュウの人形がない」
「…あら、ほんと。ライの人形はあるのに」

 マイ・コバヤシのしょんぼりした顔を見て、ラトゥーニはちょっと申し訳ない気分になった。
 リュウセイの人形は彼女の枕元に置かれているのだ。なにしろ彼の人形は一つしかなかったので。
 
「…帰ったら、ガーネットにお願いして作ってもらう」
「ほんとかラトゥーニ?ありがとう!」


(…なんだか、好きな人の人形をもらう流れになってるのかしら)
 恋人がいる者はその人形をもらっていったし、旧教導隊のメンバーの人形などは、彼らのファンだというクルーが持っていった。
 レフィーナはこういう贈り物は嫌いではない。
 例えばシャドウミラーについたリー・リンジュンがこの光景を見たら眉をひそめるだろうが。
 レフィーナは、クルーが暗い顔をしているより明るい顔の方をしている方が好きなので、ガーネットに心の中で感謝した。
 
「あ、テツヤ大尉のだ」
「大尉のはもらえないよねぇ」
「受け取り先決まってるもんね」

 食堂に集まっていた全ての人がレフィーナの方を振り向いた。
 
「………え?」

「………………」
「別にそういうのじゃないんですけど…」という言葉もなんのその、ハガネクルーの押しの強さに負け。
 今現在その人形と自室のベッドの上でにらめっこの最中である。
 
 レフィーナは、誰かにテツヤ・オノデラに対して恋愛感情をもっているか?と聞かれたら、多分首をかしげるだろうな、と思っている。
 ミーティングで一緒に書類を見る時の横顔とか、歩いている最中に彼のちょっと高いところにある顔を見上げる時などに"あ、いいな"と思うことはあるが。
 これは恋愛感情なのか?と聞かれても判らんのである。
 
「それにしても…」
 この人形、見れば見るほどそっくりなのだ。
 ちょっと童顔なところとか、
 でも目つきがキリッとしているところとか、
 笑ったときの素敵な口もととか。
 さっき着替えた時も、テツヤ自身に見られているような気がして、人形を後ろ向きにしたぐらいである。
 
 と、その時。
『レフィーナ艦長。起きてますか?』
 部屋の通信パネルから声が聞こえてきた。
 スイッチを切り替えると、ディスプレイにテツヤの顔が映し出される。
 
「あ、テツヤ大尉…」
『夜分遅くすいません。明日のパトロールのシフトの件なんですが…』

 どうもブリットが風邪を引いたらしく、2、3日の静養が必要らしい。
 
『タスクにパトロールの交代を頼んだんですが、タスクがヒリュウ改所属なのを忘れてまして。
 事後承諾で申し訳ないんですが、一応許可を』
「あ、はい。わかりました。ブリット少尉は大丈夫ですか?」
『一応寝てなきゃいけないみたいですが、もし出撃する状況になったら、クスハに栄養ドリンクを作ってもらうつもりです。
 あれは味はともかく、栄養ドリンクとしては一級品らしいので』
「あ、…例の」
『ええ、例の』

 この二人、クスクス笑っている。(何しろ二人はドリンクを飲んだ場面に立ち会ったことがないので、恐ろしさがわからないのだ!)

 ちょっと雰囲気が良くなりそうな時、ふとテツヤがなにかに気付いたかのように、
 
『レフィーナ艦長でもぬいぐるみ持ってらっしゃるんですね』
「え?あ、わきゃあ!」

 レフィーナはあわてて後ろ手にテツヤ人形を隠す。
 どうも通信パネルのスイッチをいじる際に一緒に持ってきてしまったらしい。
 
「見ました…?」
『は?いえ、見ましたけど…』
「そうじゃなくて、これが誰の人形か…、見ました?」
『…?誰の人形なんです?』

 良かった、彼はわかってない。この人形が見られたら、恥ずかしくて彼の顔が見られなくなってしまいそうだ。

「いえ、なんでもないです」
『はぁ…。あ、用件はそれだけです。どうもすいませんでした』
 
 通信が切れ、レフィーナはほっと息を吐いた。
 手元の人形を眺めながら、クスクスと笑いがこみあげてくる。
 彼の事をどう思っているかわからない。
 わからないけれど……
 
「一緒に寝よっか?」
 
END
 
#うーんいまいち
#ハガネのメガネオペレーターの人形はなかったそうな



283 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 00:15:22 hcn30Pyh
>>279-282
GJ!


…エイタ…一応ガーネットもエイタと同じハガネ所属だったというのに…



285 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 01:02:05 YTdUcnBS
冒頭から心温まるお話でジーンときて
終盤のレフィたんの反応に萌え萌えして
オチでエイタ……(´;ω;`)
GJすぎる!





_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



286 :非ショーン :2006/12/03(日) 03:48:53 R8whYKu7
お久し。 大分前からできてたネタがあったんだけど>>239-244のネタと被ってどうしようかと思ったけど、
カバー風にアレンジしてみることにした。 >>238 勝手にこんなことしてゴメン(´・ω・`) では。

「ヒリュウ改、間もなく伊豆基地第7ドックに接岸します。5、4、3、2、1…接岸完了。
ドックとの固定アーム接続を確認。ヒリュウ改、待機モードに移行します」
「了解です。…全乗組員に通達します。艦長のレフィーナ・エンフィールドです。 ただ今、本艦は伊豆基地に入港しました。
これより5日間停泊し、その間シフト制にて半舷上陸を許可します。 皆さん、ご苦労様でした」
そう言い終え、レフィーナはそっと艦長席に身を預けた。
久方ぶりの地球と休暇に喜んでいるのはクルーだけでなくもちろんレフィーナもそうだった。
自然と笑みが零れ、どうしても浮かれてしまう。
「艦長。艦長はこの5日間どうお過ごされるおつもりですかな?」
「えっ!?あ、えと、そうですね…」
そんな時に副長のショーン・ウェブリーにそう尋ねられ空返事をしてしまう。
有頂天だった自分が恥ずかしくなり、少し頬を染める。
質問に答えるべく、一瞬考えて答えを紡ぐ。

「とりあえず———」
「テツヤ少佐に会いに行くのですな」
「そうですね……って、はいっ?」

"ダイテツ艦長の一周忌に行く"そう言おうとしていた矢先に向こうから、
しかも考えもしなかった事を言われ素っ頓狂な声を上げてしまう。
「ハガネもしばらく後にここに入港することですし、向こうも我々と同じくらい停泊するでしょう。
5日間もあることですし、絶好の機会ですな」
「ハ、ハガネがここに来るんですか?」
「…?何をそんな風に驚かれるのですかな?
お二人とも連絡を取り合い伊豆基地での半舷上陸、そして5日間の過し方ぐらい取り決め合っているでしょう?
そんな、まるで連絡などしていないかのような…」
「い、いえ、していませんが…」
「……はい?」

さも当然であるかのように言っていたのにそれを否定され、今度はショーンが素っ頓狂な声を上げる。
「そもそも、ハガネがここに来る事なんて本当に今知ったばかりですし…」
躊躇いがちにそう言うレフィーナに、ショーンの脳裏に不安が過ぎった。
まさか…いや、流石にそれは無いだろう。いくらあの超奥手でもそこまでは…。
そう思考を巡らしたが、一人考えてもしょうがないので、不安を抱えながら念のために問う。

「お二方、不定期ながらメール等でのやり取りは?」
「お互いプライベートアドレスは知らないので…」
「軍の回線を使ってでも連絡の取り合い、もしくは手紙は?」
「そういうのに私情を挟んで使うのは何ですし、手紙も特には…」
「ならば向こうから何らかの連絡の一つや二つ…」
「軍事関連以外特にプライベートの通信は何も…」
「……最後に会ったのは?」
「一年前にここで会ったきりですけど…」

こめかみから一滴の汗が零れ落ち、そのまま直立不動してしまうショーン。
どことなく重い沈黙が訪れ、ブリッジには各オペレーターが操作するコンソールの電子音しか響かなくなった。
その雰囲気に耐え切れなくなったのか、呼吸を何度もした後レフィーナが"あの、副長?"と様子を伺うと、

「はっはっは。そうですかそうですか、はっはっはっは」
急に穏やかさを保ちながら笑い出すショーン。
その変わりようにレフィーナも目が丸くなるが、その笑い声が何となく『笑っていない笑い声』に感じる。
疑わしげに笑っている彼を見ていると、フッと不意に笑いが止まる。
そしてショーンは、穏やかな微笑みを浮かべ、穏やかに瞳を閉じ、

ビキィッ!!!

極めて穏やかに、こめかみの部分に特大の血筋を浮かばせた。


「ひゃっ」
いつもでは有り得ないショーンの急変ぶりに小さく悲鳴を上げるレフィーナ。
心なしか、彼の周囲の空気が凍りつきブリッジ内の温度が下がった気もする。

「まったくあの朴念仁は…一年前にあれほど調教したと言うのにまだ懲りないようですな。
これはこれは、あの調教メンバーが禁断と判定したあのレベルの調教を施すしかないようですなぁ。
ほっほっほっほっほっ……」

血筋が浮かんでいるのと雰囲気が違う事意外いつものショーンなのに、紡ぎだす言葉は呪詛のように感じられる。
「ふく、副ち、副長っ。お、落ち着いて…!」
涙声になりながらそう訴えるが全く持って聞こえてはいない。
尚も下がっていく気温と何だか彼の頭部に角が生えたように見えた気がしてレフィーナは心底怯えた。

地獄のような世界がブリッジを支配していたが、5分も経った頃ようやく開放された。
角が引っ込み、もうショーンのこめかみにアレは見えない。
その事にレフィーナは盛大に息を吐き、心の中で静かに涙した。

「しかしながら、艦長も艦長ですぞ」
「えっ?」
「何故、艦長からテツヤ少佐に連絡なさらなかったのですか?」

急にまた問われ呆けるレフィーナ。
この際ショーンの変容ぶりにはもう触れないとして、物思いにふける。
(確かに…どうしてしなかったんだろう?別にどうでも良かった?それとも…待っていた、のかしら)
明確な答えが見つからず思考を巡らせてしまう。
このままでは埒が明かないのか、ショーンはそっと息を吐き。

「質問を変えましょう。では……

艦長はテツヤ少佐の事を、どうお思いなのですか?」

「えっ?」
さっきまで考えていた事が変わった問いによって一気に拡散し、脳が真っ白になってしまうレフィーナ。

「どう、ですか?」
「はい。どうか、ですぞ」
また考え込む。
だが今度は、先程よりもハッキリした事が頭に浮かんだ。

「…テツヤ少佐のお側にいたい。私の側にいてほしいとは思いますけど…」

(この娘はいけしゃあしゃあと…!!)
至極当然であるかのようにそう言ったレフィーナに、先程から二人の会話を聞いていたユンは
心の中で盛大につっこみ、艦内チェックで操作していたコンソールをやや乱暴に扱ってしまう。
対しショーンは"なるほど"と相槌を打ち、それが彼女の本心であると悟って満足げに頷く。
そして、脳裏にまたも別の問いが浮かんだ。しかも、今度のはとびきり意地悪な。
だが、浮かんだそれは聞かずにはいられない。

「では、テツヤ少佐はともかく、私のお側にはいて下さらないのですかな?」

紳士風に礼をし、真っ直ぐにレフィーナの視線を捉えながらショーンはそう言った。

(ふ、副長!?)
弾かれたように二人の方へ振り向くユン。
ショーンの目は真剣そのもので、そう、それはまさに……。
(こ、これってもしかして…もしかして!副長!!)

勝手に一人盛り上がるユンはさて置き、ショーンは心の奥でほくそ笑んでいた。
ユンが思ったように、端から見ればこれは正に告白ないし口説きに見えるだろうし、きっとレフィーナにも通じているだろう。
テツヤの事を本気で想っているなら断るべき、と言うよりショーンは断られる事を前提として説いているのだが、
果たして彼女は断れるのだろうか。

レフィーナの性格上、他人に不快な思いをさせるのは極端に避けたいはず。
告白を断ると言う事が相手にどれだけショックを与えるか流石に分かっているだろうし、相手がよく知る人物なら尚更だ。
断ったらその理由を追求できるが、断らなかったら計画は終わる。というより断られたらこちらが困る。
少々分の悪い賭けかもしれないが、固唾を呑んで彼女の返答を待つ……筈だったのだが。

「……?今いるではないですか」

(かわしたーーーーーー!!!?)
あまりにもあっさりした答えにユンは驚愕し、ショーンもまた目を点にする。
これは…断っているようで断っていない、レフィーナからしてみれば当然と言えば当然の答えだった。

もしや…彼女は今の告白はもとより、自分を異性として全く意識していない…?
考えてみれば、今まで自分がしてきた数々のセクハラ紛いの言動も特に問題となったことはない。
例えスリーサイズを当てても、レフィーナは恥ずかしがる位で咎めはするがまるで相手が男と思っていないかのような口ぶりであった。
言うならば、彼女は自分どころかほとんどの男性を異性と考えていない。
それを考慮して、今回の件……全てに合点がいった。
そう理解すると、何だか無性に可笑しくなった。

「はっはっはっは!確かに、そうですな、はっはっはっはっ!!」
「……副長?」
「い、いやはや、失礼、はっはっは…。……そういう意味で言ったわけでは無かったんですけどな…」
「え?」
「いえいえ、こちらの話です」
ならば、誰を男として意識しているのか。
考えるまでも無いが、自分の理論が合っているかも確かめるため聞いてみる。


「では、私の事はお好きですかな?」
「…副長ですか?好きですよ」
あっさり、嘘偽りの無い笑顔で答えるレフィーナ。
"やはり"と思い、こうなったらとことん確かめてみる。

「キョウスケ中尉は?」
「好きですね」
「タスク曹長は?」
「好きです」
「マサキ君は?」
「好きですよ」
「ゼンガー少佐は?」
「もちろん好きです」

(小学生じゃないんだから…)
淡々と答えるレフィーナに呆れ果てるユン。
対しショーンは心底満足げに頷く。
そして確信の意を持ち、"では"と言い最後の問いを告げる。

「テツヤ少佐は?」

「…………………………………えーと、はい」
目が点になり、どこか上の空になるレフィーナ。
誰もが彼女の答えに期待し静けさがブリッジを満たす中、レフィーナの頬は見る見る内に朱に色づいていく。

「……………………えっ……と…」

困ったように手を口元に置き、頬を紅潮させたまま俯いてしまった。
(見てるこっちが恥ずかしい…!)
何故か自分まで顔が赤くなりコンソールに向き直るユン。
ショーンの静かな笑いがブリッジに響く中、コンソールに『完了』の文字が出ているのに気付いた。

「か、艦内チェック完了しましたっ。データを伊豆基地に送信。ハッチを開放します…」
「おや、終わりましたか。直ぐにここも慌しくなるでしょうからな、さっさと出るとしましょう。
…では艦長。この5日間をどうぞご有意義に、有意義にお過ごしください」
そう言ってショーンはそそくさとブリッジを出て行ってしまった。
対しレフィーナは尚も赤面し続け、ブリッジに基地の整備員が来るまで艦長席に座ったままだった。


そして翌朝、休暇初日。
目覚ましが朝を告げ、ベッドから上半身を起こし伸びをするレフィーナ。
立ち上がってカーテンを開けると、少し前までは漆黒の空だったのが青い空である事に地球にいるのを実感する。
普段なら起きて早々制服に着替えてしまうが、流石に休暇である日にそんな事はしない。
(とりあえず、朝ごはんね)
そう思い、パジャマのままでキッチンへと向かった。

適当な朝食を済ませ着替えた後、身支度を済ませレフィーナは服選びに思考を巡らせていた。
今日はまだ何をしようとは考えていないので、別に服にこだわる必要は無い。
かと言って自分は軍の中佐で戦艦の艦長であるのだから、そんな派手な服装はできないが。
数々の服に目を移していると、一着のそれに視線が止まる。
「……これって…」

半年前にもここ伊豆基地でこのような半舷上陸をする機会があった。
しかも、今回と同じヒリュウ改とハガネがほぼ同時に停泊する形で。
その時に近くの店で買ったのがこの服であった。
自分の好みの感じだったし、何となく誰かに見せたいという気持ちがあった。
その誰か、と言うのは当時も今もレフィーナは明確に決めていない。だけど…。

(テツヤ少佐に…一番見てもらいたかったかな)

だが、その時には会えないで酷く落胆したのを覚えている。
何故そんな思いをしたのかは、自分でもよく分からなかったが。

「今度は、会えるかしら」

一人そう言い、その服をレフィーナは手に取った。

基地内を私服で歩くのはやはりと言うか、落ち着かないレフィーナ。
特にすれ違う人の視線が何となく恥ずかしく感じて、レフィーナは基地の屋上に早足で向かった。

「わぁっ……」

屋上のドアを開けると、周辺の美しい緑に蒼い海が一望できた。
潮気を少し含んだ風が自分に纏わりつき、それを目いっぱい深呼吸する。
やはり戦艦内の空気よりもずっと良く、全身で地球の自然を感じているレフィーナ。
軍人である自分がこうしていられる事がいとおしく、レフィーナはこの時を抱きしめていたい気持ちに溢れていた。

今の日本の季節はどうやら春らしく、半年前に買った秋用のこの服でもまったく問題ない。
もし、自分の体格が変わっていて着れなかったらどうしようかと先程少々焦ったが、着心地は変わらないようで安心する。

一年…。

不意にそう思うレフィーナ。
長いようで短いその時間は、人を少しでも変えられる。
自分は多分変わっていないだろうが、テツヤは変わったのだろうかと思う。
一年もあれば恋人ができてもおかしくは無い……が、そう考えると胸がチクリと痛む。
何故、痛むのか。それは———。

『では、テツヤ少佐は?』

何となく、分かってはいた。
昨日のこの質問での自分の反応。流石に分からないほど鈍感ではない。

Like or Love。

明らかに、テツヤへの「好き」は後者であった。

手すりに手を置き息を吐くレフィーナ。
テツヤの側にいたいというのは本心であった。
そして、キョウスケやショーンが「好き」であるのも事実。その「好き」はもちろん「Like」の方だが。

だが、テツヤは自分のことをどう思っているのだろう。そう考えるとまた胸が痛む。
自分が数々の男性を「Like」と言ったように、テツヤもまた自分のことはそうとしか思っていないのかもしれない。

はぁっ、と溜息を吐いてしまうレフィーナ。
一年という月日はあまりにも長いようで短い残酷な時だった。
本当に恋人ができていたらどうしよう…そして、今の自分なら聞いてしまうかもしれない。
「Like」なのか、「Love」なのか、と。
ここにきて、何だか会うのが怖くなってしまった。

ふと、下の方を見ると一組の男女が玄関から出てくるのに気付く。
それが誰なのか、目を凝らしてみると。
「…リュウセイ少尉に、マイ少尉?」
長い付き合いのため、一年会っていなくてもそう分かる。
二人とも楽しそうに話しながら、どうやらエレカ駐車場に向かうようだ。その事から察するに———。

「デート……かぁ」

羨ましくもあり、微笑ましくもある。
一年前、マイとラトゥーニがリュウセイに好意を持っているのは誰もが知っていた。
レフィーナもそれはもちろんの事だったのだが、この状況を見るに彼はマイを選んだのだろうか。
しかも、二人の彼女からは「Love」だったのに、リュウセイはどちらかは明確になっていない。
もしかしたら今でも彼はマイやラトゥーニの事を「Like」なのかも知れない。…マイには気の毒だが。

「あっ…」
何だか今の自分とテツヤに似ている気がした。何となくそう思う。
例えリュウセイが「Like」でもマイは元より二人とも側にいて楽しそうだ。

自分がテツヤをどう思っているか。
それは側にいたいこと。
「Like」か「Love」がどうより、それが一番の望みでもあり、彼への一番の想い。

テツヤが自分をどう思っているかなんてこの際考えなくて良いだろう。
恋人がいるならマズイが、いないなら…ただ側にいて欲しい。
短い時間でも、この休暇中だけでも良い。少しでも側にいれたら。

(今度は会えるかな、じゃなくて、今度は会いたい、よね)

暗くしていた心を晴らし、屋上のドアへと向かうレフィーナ。
待っているだけじゃダメだ。自分から行動しなければ。
例えこの5日間に会えなくても、今度は手紙や連絡をしよう。

会ったら、何を話そう。
変わっていても換わっていなくても、どっちでも良いな。
お気に入りのこの服を褒めてくれるかな。

側に、いてくれるかな。

色んな事を考えながら自然と歩が軽快になる。
そして、ドアの前に立ち手をノブにかけて勢いよく回す。
が、ドアを開いた先には人らしき胴体があった。
一瞬驚き、誰かを知るため見上げる。

「あ……………」
「…………ら?」

再会の時は、いとも簡単に訪れる。


以上に長くなってスマンかった。



295 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 04:05:41 OfweDC2m
>>278>>294
もう凄いとしか言えないくらい素晴らしいSSです。これからも応援させてください。



296 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 04:48:34 LYyw4K65
非ショーン氏、いつも最上の萌えをありがとう(*´Д`*)
個人的にはサイトとか作って欲しいくらいだ


297 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 10:09:46 fz5V2hxV
>>286
238が更にカバーするので問題はない

「お久しぶりです、テツヤ少佐!」
「久しぶりだね、レフィ」
「え?」

 レフィ?テツヤ少佐から聞こえた言葉に耳を疑う。
 
「あ、あの?」
「一年ぶりに会うけれど君は更に美しくなったね」

 こ、こんなのテツヤ少佐じゃないー!
 
「なんだか目がくらくらしてきたよ。君の美しさに当てられたかな?」
「テツヤ少佐!正気に戻ってください!」
「正気?僕はいつだって正気だよ。
 いや、もしかしたらレフィーの美しさのあまり、僕は狂ってしまったのかもしれない」
 
 はっ。レフィーナの脳裏にこの言葉がよぎる
>あの調教メンバーが禁断と判定したあのレベルの調教を施すしかないようですなぁ。

「ああ、君を僕の瞳の中に閉じ込めておきたい。そうすれば……

 ヒリュウ改の証言では、泣きながらテツヤをひきずり、
 「少佐に何したんですかーっ!」とショーンの自室に突入していったレフィーナを見たという事であったが、詳細は差し控えたい。



298 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 10:54:56 eHZnNT7u
てっちゃんが……てっちゃんが……!!((((;゚Д゚)))
つーか泣きながら全長180cmのテツヤをひきずる可憐なレフィちゃん……!!((((;゚Д゚)))

萌えたり笑ったりガクブルしたりな目まぐるしい怒涛の投下GJすぎるよみなさん!


299 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 13:17:45 3fl9urJq
レフィーナたんが怪力だなんて考えちゃだめだ、愛情故の力だと考えるんだ
しかし改造テツヤはひきずられてる間も電波言動なのかと思うと笑いがこみあがってくるw

>>278=297氏、非ショーン氏素敵SS超GJ!




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



301 :○イタ :2006/12/03(日) 21:25:30 DioTaXPQ
テツヤ・オノデラは改造人間である。
このスレの住人たちによって未成年者(性別問わず)
しか欲情出来ない体に生まれ変わったのである。


302 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 21:31:03 1nR95TdI
>>301
○→フ
でおk?www



303 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 21:51:51 uF9L2uxM
>>301
× このスレの住人たちによって未成年者(性別問わず)しか
○ このスレの住人たちによって19歳美人艦長(断定)しか



304 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 22:21:40 +03Mvpbz
特定人物専門かよ、ストライクゾーン狭すぎwww



305 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 23:41:52 ZdACVRif
テスタロッサ大佐の○年後の姿と考えてよろしいか?
もしくは、ミスマル艦長の(ry



306 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 01:31:05 SPH8QMHc
>>305
志村〜!ミスマル娘は20越え20越え〜


307 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 09:43:59 316RhmjM
19歳じゃ1年後にはもう欲情できないから
自分より10歳年下の、だな



308 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 10:27:28 U/UfCS7f
もう改造っていうレベルじゃねーぞ!! OGらしく確実に洗脳までやられてるw

手始めに紳士が企画協賛、食通が材料提供、クスハが汁調合担当の
危険度MAXな惚れ薬を飲まされたりしたんだろう



309 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 16:28:44 Bb/AMhKU
その3人の合体攻撃の末に完成か……想像しただけで命に関わるような恐怖を呼ぶ薬だな





_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



313 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 23:07:02 SunHc5hf
長文かつ駄文なので、うざかったらスルーして下さい。

突然だが、男の30歳直前てのは、結構やっかいです。社会に出て10年近く経ち、
仕事にも慣れ、自信もついてきた。しかしこのままでいいのか?みたいな不安が付きまとう。
同期にはそろそろ頭角を現し、上層部から一目置かれてるような奴らもチラホラ出てくる。
同時に才気あふれた若手の突き上げも厳しい。結構焦る年頃です。

まあ、てっちゃんは士官学校№2のエリートだし、なおかつリーみたいなガツガツした
上昇志向はもともとない人みたいだから当てはまらんかもしれんが。
でも、ハガネヒリュウクルーの彼の同年代はゼンガーや食通みたいなトンデモ超人ばかり
だから多少コンプレックスはあるかもしれん、と俺は勝手に思っている。部下が同年代、
しかも超有能で人望も自分以上だとやりにくいだろうな、みたいな。

OG2で、ダイテツ亡き後クロガネの艦長をだれがやるか、という話になり、テツヤがいい、となったとき、
彼は固辞し、「レーツェルさんの方が適任だ」みたいなことを言った。これは、テツヤのまじめで堅物、同時に謙虚で無欲、
無私な性格を現している、と見るのが一般的なのだろうが、俺は、彼のレーツェルに対するコンプレックスというか
子供っぽい僻みのようなものを感じた。(俺の受け取り方がゆがんでるのだろうが)
だからといってテツヤがダメキャラとかDQNだとかいうのではなく、むしろ俺はこのシーンをこのように感じることにより
テツヤにより親近感を持つようになった。陽の部分しかない(或いは見せない)キャラよりも陰の部分をちょっと見せてくれる
キャラの方がより魅力的に感じるので。

ブリーフィングか何かで、戦術に関するレフィーナとレーツェルの議論があまりにも高度すぎて二人の間に入り込めず
ショボーン(´・ω・`)となるテツヤ。(やっぱりレフィーナ艦長には、レーツェルさんぐらい有能な人じゃないとつりあわないよな・・・)
と、悶々としている様を妄想したりしてる。



314 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 04:51:59 yba3p43P
(`;ω;´)



315 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 09:17:54 simXcp9F
>>314
(`;ω;´)人(´;ω;`)


316 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 10:55:48 qb4oOaC4
確かにテツヤは無個性とか普通、驚き役だと言えるかも知れない。
しかしそこに、彼の彼としての価値めいたモノがあると思う。
「個性派集団の中の普通」
これは一昔のギャルゲ・キャラゲの主人公若しくはヒロイン設定のスタンダードだけど、
だからこそ、他の誰とも違和感無く接することが出来る。
そんな「絡め易いキャラ」。
つまりテツヤは一人としてよりも、他者との関わりの中にこそ重要性があると邪推。
(レフィーナとの関係もその一環、かつ俺にとっては大半)
コミュニティーの中心にいるのは何も、よりましの特異性とか強力なカリスマとかじゃなくてもいいのではないかと。
無論これは脱線暴論で、>>313氏が仰ってる彼の性格云々では無いのですが。


長くてキモくてスイマセン。
最後に改めて何が言いたいかというと、
「私はテツヤが大好きです」

そして、そんな彼にしあわせになってもらいたい俺の個人的な悲願、『温泉旅行編』勝手にスタート↓



317 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 10:58:55 qb4oOaC4
思い付きと勢い任せな為、スローペースの不定期投下


瀬戸内海からの東風が、冬寒と枯れ葉を舞わせる。
テツヤが今いるのは、日本・オオイタエリア、別府。
背後に内海を望む彼の目の前には、悠然と勇然と雄然として佇む、温泉旅館。
「ここが……」
彼はこの景観に感動を覚えていた。
周りの精美な自然との調和と、旧々世紀から続くという伝統も見事に伝わってくる。
「……凄く、良いところですね」
この旅程を一緒に過ごすことになったレフィーナが、傍らで黙り込んだ男に言った。
彼女も、この風景に感じ入っているようだった。
「ええ、何故か……故郷に帰ってきたような気が…」
「可笑しいですね、私もです…」
二人は少しだけ見つめ合い、そしてふっと笑った。
こうして端っから、和やかムードで二泊三日の温泉旅行の本程が始まった。


今から五日前の、12月17日。
平穏な日々が続くその日、テツヤとレフィーナはショーンの私室に呼ばれた。
彼等が入室するとすぐにショーンは、2枚のチケットらしい物を机に置いた。
「…これは?」
「先日の作戦で当面の危機は去りました。無論お二人の尽力の賜物です。
 それで、と言っては難ですが、この機会に是非慰安旅行にでもと」
「旅行……」
「2枚と言うことは……私たち二人で、ですか?」
「ええ。他の方々は別の日取りになっておりまして。…もしかしたら、行き先もお二人とは変わるかも知れませんな。
 何か不都合は?」
「いえ。有り難う御座います」
「まぁお土産は結構ですので」
「ええ、その辺も抜かり無くします」
「それではどうか、寛いで来て下さい」


———そして今日12月22日。
空を宇宙を艦で飛び回る彼等にしては珍しく、公共機関を乗り継いでここまで来た。
列車内でテツヤは、向かいに座るレフィーナから手渡されたミカンを頬張りつつ、車窓から見える富士山や折々の景色や彼女の嬉しそうな顔を眺めていた。

到着した二人を出迎えたのは、妙齢で気品に溢れ、細かく気配りの行き届いた女将と従業員たち。
「ようこそ、お出で下さいました」
一歩前に出た女将に二人はフロントへと通され、ここで副長のちょっとしたサプライズを味わうのだった。
「オノデラ様ですね。お待ちしておりました。お部屋へ案内します、奥様もどうぞ」
「——!!??」
「おく、さま……」
後になって知ったことだが、この時期は夫婦ないしカップルでの宿泊の場合は料金が安くなるそうである。
吹き出してしまった赤いテツヤは、無論この時は知る由もなかったが。
一方のレフィーナも赤かったが、どこかその言葉にテツヤとは違う印象を受けたようだった。
「———では行きましょう……あ…あなた」
一層赤みが増したテツヤの腕に自分の手を入れ、レフィーナは彼を促すように部屋へと歩いて行った。



318 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 12:12:06 OmIS7wbn
>>317
これだけかよ!!
ちょっと後日このスレまで来い!!

続きを(0゚・∀・)ワクワクテカテカしながら待たせて戴きます!!



319 :温泉!!(゚∀゚*)三(*゚∀゚)温泉!! :2006/12/05(火) 12:23:36 LgMsg4WO
>>317
べ、別に俺は温泉ネタとか風呂ネタなんて好きじゃなんだからなッ!!
ぜ、絶対「続きマダー?」なんて思ったりしてないんだからなッ!!
ま、間違ってもGJだなんて言わないんだからなッ!! ほ、ほ、ほ、本当だぞッ!!


321 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 13:56:00 EDnRIM6v
>>313>>316
普段テツレフィ萌えで頭の中いっぱいでそこまで深く考えて無いので
どちらもなるほどーと思う興味深い考察だったよ

しっかし同じ日に温泉風呂ネタ大好きなツンデレを
複数目の当たりにする事態を作るとは>>317め、とんでもないことをしてくれたなGJ!!



322 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 18:46:50 x/gNMtKs
お、おのれ>>317め!!
俺を殺す唯一の方法、「テツレフィネタで萌え殺す」を実行するとはこの殺人鬼めー!


だが俺を殺すにはこのSSを完結させなければならん!世(スレ)の為 人(住人)の為、お前は俺を殺さねばならぬ!!
さあ、遠慮は無用!全力でかかって来るのだ!!


323 :317 :2006/12/05(火) 21:22:14 ifumoxOy
二人が通された部屋は、窓から自然が展望出来る二階翼の角部屋。
広過ぎず、狭過ぎない造りの和室だった。
「あ、ちゃんとありますね」
荷物を隅に置き、早々に部屋の中心に据え付けられたこたつに陣取るレフィーナ。
「外は寒かったですね、……どうしたんですか?」
緊張が解けないのか強張ったまま荷物を置き、テツヤは室内をうろうろとしている。
「あの…やはり相室では…」
未だに気にしている様子である彼。
「私はこのままでもいいと思いますけど…ダメですか…?」
新婦(仮)は、新郎(仮)を困らすような表情を浮かべた。
「い、いえ…その…そうゆう訳では…」
「でしたら、いいではありません? …今私たちは…」
言った途端に頬が、外の庭を埋める紅葉のように染まる。
それを見、聞いたテツヤもフロントでのやり取りを思い出したか、紅潮する。

「……も、もうこんな時間ですね」
テツヤが見た、薄赤い腕に巻かれた時計は午後五時を回っていた。
他愛の無い会話の、幾回目かの沈黙の後である。
「そうですね。食事と、入浴と、どちらを先にしましょうか?」
レフィーナに機先を制されたテツヤは、重い二択に頭を悩まされた。
「え、え〜っと……は、ははは」
誤魔化し誤魔化し時間を稼ぎ、彼の脳内参謀は無難な結論を導き出した。
「まず汗を流してから…それから、食事に…」
「そうですね。せっかくですから夕食はこの食堂———『亀』の間にしますか?」
「えっ? あっ、そんなところが……ええ、ではそこで」
「では行きましょうか」
そうして、最低限の持ち物と共に、二人は浴場へ向かった。

「では、後程」
「は、はい」
『男』、『女』と書かれた大きな暖簾をくぐって二人は分かれた。
脱衣場でテツヤはすぐに、そこに自分しかいないことに気付いた。
「貸切り……か、フッ」
彼もやや気が逸り、服を脱いでからすぐに風呂の戸を開けた。
「お、おおっ……」
テツヤは思わず感嘆の声を上げた。
温かな靄の漂う岩敷きの浴場には、竹や木を重ね合わせた屋根付きの、露天の檜風呂と大理石風呂。
そしてやや離れた所に奥の暗い、トンネルのような岩風呂がある。
目の前には海、今まさに沈んで行く夕日と薄い夕月、絵に描いた風光明媚さが、そこに展開されていた。
「……来て良かったな」
端の方で体を念入りに洗った後、頭にタオルを乗せたテツヤはまず、檜の風呂に入った。
「ううう、う〜〜〜っ」
思わず唸ってしまう程、湯加減も申し分無い。日本人の本能を想起させるような独特の匂いも、良い気分にさせる。
暫くテツヤは、湯船に身を揺蕩わせていた


「さて、あそこは何だろう…」
テツヤは、入った時から目に付いていた黒い岩風呂に、タオルで前を隠しながら歩み寄った。
「……熱っ!」
恐る恐る入れた片足を、素早く引っ込めた。先程の露天風呂とは違い、かなり温度が高い。
「これは相当熱いな…んっ、奥の方はまだぬるいか……」
熱さを堪えつつそろそろと、口を開けた奥への深みへ進んで行く。
「『あ〜っ』、声が響くな……それにしても、ここもなかなか…」
トンネル内は以外に広く、声も壁面に反響する。外気温との差の為か、もわもわと湯気が煙るように上がっている。
心地よく湯に座り込んで浸かり、ゆっくりと目を瞑った。
———そのとき。
『わ〜、中は広いんだ…』
さらに奥の方から、声が響いて来た。
「……えっ?」
『……あっ』
テツヤの数メートル先に、体にタオルを巻いたレフィーナにしか見えない影が立っていた。
二人はしばらく、互いに真っ白になった頭で、い尽くした。

「ああアあ…いイい、いや……そそそのおお…??!?!」
思わず湯から立ち上がってしまったテツヤ。
「みみっみ見てません、見てませんので!」
目を顔ごと思い切り反らし、なおかつ両手で覆う。
だがその動きにより、腰の辺りのタオルが、ごくゆっくりと落ちて行った。
「キャ……!?」
隠されたテツヤのモノが顕わになるより数間早く、レフィーナも顔を背けた。
「す、すいません……」
幸いにも、立ち上る濃い湯気と、普段には出せない機敏さでタオルを掴めたことにより、醜態は晒さずに済んだ。

少し落ち着いたためか、タオルで体を隠した二人は、だいぶ距離の開いた背中合わせになった。
「つ…つながってたんですね…」
「ええ、そのようですね…」
背越しに行われる会話。
「………そろそろ、上がります」
後ろの方の、水がはねる音をテツヤは聞いた。無論そちらを向く訳には行かなかった。
バシャバシャという音が遠ざかった頃、彼も風呂から上がった。
体を拭いて、旅館の浴衣を着る。半纏もあったが、まだ体が熱かったから袖は通さなかった。
「はぁ……流石にまずかったなぁ…」
下がり気味な肩で、テツヤは脱衣場を後にした。

出た先には、同じく浴衣姿のレフィーナが待っていた。
その格好は、テツヤと同じものとは思えない程に美しかった。
彼は、自分の視線が結い上げられた髪によって現れた、彼女のうなじに吸い込まれているのを自覚した。
薄い桜色の肌で、右手を団扇にしてゆっくりと扇いでいた。彼女もどうやら、まだ火照っているようである。
出てきたテツヤに気づき、
「…どうも……」
「あ、いや…先程は…その…」
幾許かの互いにぎこちないやり取りの後に二人は食事を思い出し、ここから程近い、食堂兼小宴会場『亀』の間へ向かった。

「こちらが『亀』の間です。中で用意は出来ております。個室になっていますので、ごゆっくりと」
「そうですか、有り難う御座います」
大き目のテーブルが置かれた畳張りの和室に二人は通された。
そのテーブルの上には、冬の味覚をふんだんに使った目にも鮮やかな料理が並べられていた。
「わあ、美味しそうですね」
「ええ、何て豪華な…」
料理人や従業員、それからここへ来させてくれたショーンに感謝しつつ、二人は御馳走を味わった。

そして、気分も満たされて部屋に戻ったテツヤとレフィーナ。
「んっ?」
部屋は、出た時よりも幾分綺麗にされていた。それは兎も角、二人の目を引いたのは、部屋のほぼ真ん中の長方形のものだった。
こたつの卓がやや後方に移され、それがあった位置に縦横2〜3尋の布団が敷かれていた。
ご丁寧に案の定、そこに枕が二つ並べられている。
「気…気を使わせてしまいましたね…」
「え、ええ……」
数刻の沈黙が、二人に訪れる。
「べべ、別に自分は…床でも構いませんが…」
あくせくと、テツヤは訴える。
「ですが、布団は一つだけです。あの親切な方たちに迷惑を掛けるのも…それに…」
レフィーナは至極真面目にテツヤを見据えた。
湯上りの甘い微香が、今尚優しく漂っている。
「…それに、私たちは今……夫婦、なんですから…」
その恥じらいを秘めた一言に、テツヤは打ちのめされるように黙り込んだ。

そして、半ば呆然と。
「そ…そうですか、では…な、何も!しませんので…」
「? 何をです?」
墓穴を掘ったことを悔やみつつ、苦しく苦い笑顔を浮かべた。
「いや…その、何でも…ありません…」
こうして、その夜は彼女に律儀に背を向け、なるべく寝返りを打たないようにして、布団のぎりぎりの端で浅い眠りを繰り返したテツヤだった。

———朝、畳の上で起きた彼が、自分が後ろから抱かれていることに気付いたのは言うまでもない。


続きは……さぁ、いつになるやら


326 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 21:50:11 auWukS0x
しとやかな文章じゃのう
GJを進呈じゃ
(・ω・)/

さて 浴衣姿のレフィたんが思い浮かんだがために
今 夜 は 寝 れ な い
ど う し よ う



327 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 22:06:58 ISfm13g8
>>326
テツヤすればいいじゃないか



328 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 23:15:32 qdyqGsTe
>>327
誰が上手いこと言えと(ry

よし、後は『寝ぼけ眼の朝風呂で、二人仲良く鉢合わせ』イベントを脳内補完するか


329 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 23:57:03 nOkVdtL+
???「オレは脳内補完のプロだぜ」



330 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 00:41:28 93AesnAc
「オレは銭湯の風呂だぜ!」


331 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 17:24:04 usHSmNMi
偶然(という名の必然)お仲間ご一行も同じ宿に的展開になるのだとばかり思っていたが、いい意味で裏切られたぜ!
GJ!!!



332 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 17:46:01 cii9IGp5
>>327
既に>>326はどうみてもテツヤ状態なんだぜ?

>>323-325=317さん超GJ!!
まったりのんびり続きに期待*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*





_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



333 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 18:17:32 d7NJFsmL
てっちゃんって何か趣味を持ってるような描写ってあったっけ?



334 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 18:59:51 usHSmNMi
そういう描写がないということは、きっとあまり人には言えない趣味を持っているに違いないな。



336 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 19:32:50 8c2Htw8H
前スレ……いや前々スレだったか?でそういう話題がちょろっと出たな確か。
テツヤはなんとなく無趣味っぽいかな〜とは思う。
特定のものにドップリ浸からないというかそこまで執着しないというかそんなイメージ。

ただ、こういうタイプの人は一度熱中するモノが見つかると暴走する傾向がある気がするw


338 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 20:33:37 jVYGGX/+
おれたちはとんでもない思い違いをしていたようだ。これを見てみろ。

まず「人に言えない趣味」をローマ字で表記する
『hitoniienaisyumi』

これを逆にすると、
『imuysianeiinotih』

このスレの主旨を考えれば末尾に『レフィーナ萌え』を加えるのが当然だ。
すると導き出される解は
『imuysianeiinotihレフィーナ萌え』

そして最後の仕上げに意味不明な文字『imuysianeiinotih』
これはノイズと考えられるので削除し残りの文字を取り出す。

するとできあがる言葉は・・・・・・『レフィーナ萌え』


つまり!『人に言えない趣味』とは『レフィーナ萌え』の事だったんだよ!!(AA全省略)



339 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 20:43:03 uEv75+Sk
な……なんだってー!!(AA略)

自室のマイパソコンに『レフィーナ』って名前のフォルダがあったりするのか?
余裕で50GB超えの隠しフォルダだったりするのか?
しかもフォルダにパス付きだったりするのか?
ま、まさかとは思うが.movとか.mpegとか.aviとかの動画ファイルじゃあるまいな!?



340 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 21:04:23 8iGjGVQ+
>>339
50GB超えは動画あるだろ、常識的に考えて……

映像の出所はブリッジが紳士副長、艦長室がユンちゃん?
欠伸したりくしゃみしたりぼんやりしたり蜜柑食べたり
天然ボケしたり気力MAXのカチーナ姐さんの迫力に押されたり
……想像しただけで悶絶モノの萌え映像だな




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/




341 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 21:47:55 d7NJFsmL
てっちゃん趣味話を書くつもりが、いつの間にか
やたら積極的なレフィーナが頑張る話ができあがってしまった……


342 :1/4 :2006/12/06(水) 21:50:11 d7NJFsmL
ハガネ艦内で行われた指揮官級による定期ミーティングが終わり、解散が告げられて、
さて自分の艦に戻ろうかと立ち上がったところで、レフィーナ・エンフィールドは彼女の副官に呼び止められた。
ヒリュウ改の居住ブロックの清掃作業が予定より手間取っている旨連絡があった。
今戻っても落ち着かないだろうから、しばらくこの艦で時間を潰してから戻ったらどうか——と。
現在のところ差し迫った作戦行動の予定は無く、艦長が少しばかり艦を空けたところで
特に問題は無いであろうことは容易に想像できた。加えてことがことなので、自分がいたところで手伝えることは無く、
逆に余計な気遣いをさせてしまうかもしれないことも察せられた。それに、ここにいれば……
一瞬、自分でも意外なほどの胸の高鳴りを覚えつつ、平静を装って彼女は答えた。
「そうですか? そういうことでしたらしばらく……」
「ああそう、念の為、『この艦の艦長』に許可を取っておいた方がいいかもしれませんな」
「……え?」
不意をつかれ、またも心臓が軽く跳ね上がった。
「おや、そういえばテツヤ大尉はもういらっしゃらない。意外とドライですなあの方も。
 他艦の艦長、それも妙齢の女性が訪問して来られたのだから、
 もう少しエスコートの仕方というか、そういうものを……」
「な、何を言い出すんですか!」
「これは失敬。では、そういうことで。お帰りは少々遅くなっても構いませんよ」
「え? 副長は……」
「私は一足お先に帰らせていただきます。たまには掃除の手伝いでもしないと、
 女性クルーの好感度を維持できませんのでな。失礼」
あっけに取られるレフィーナの前から早足で立ち去ろうとしたかと思うと、彼はいきなり振り返った。
「そうそう、テツヤ大尉は『偶然』これから休憩シフトだそうですよ。
 自室か、休憩室にでも行かれてみたらいかがですかな。あ、しかし、いきなり密室で二人っきりというのは……」
「いいから行くなら早く行ってください!」
半ば悲鳴のような声で遮られ、ショーンは首をすくめてきびすを返した。

何度か来てはいるものの、ハガネ艦内はそれほど詳しいわけではない。
それでも、うろうろしていると見知った顔の士官たちが案内してくれるので、
それほど迷わずに艦内を回ることができた。しかし、どこにもテツヤはいない。
その場にいたクルーたちに聞いてみると、
「艦長? そういえば、休憩室とかにいるのってあまり見たことないな」
「真面目な人だから、休憩シフトでもブリッジにいたりするんだよな」
という答えが返ってきた。
ひょっとして、休んでいる時は一人になりたいタイプなのかもしれない。
邪魔をするようだったら悪いから、少し惜しいがヒリュウ改に戻ろう——
そう考えながら歩いていると、前方から眼鏡をかけた青年が現れた。確か、彼は——
「レフィーナ艦長?」
こちらから尋ねるより先に、相手から声をかけてくる。
「ひょっとして、艦長をお探しですか? 艦長なら、ブリーフィングルームにいますよ」
「……どうしてそれを?」
「それはもう、そちらの副長さんから根回しが。あ、いや、そうじゃなくて、
 自分もいろいろとはがゆい思いを、あ、これも違う。とにかく、そういうことで。そ、それでは失礼します!」
「……?」
逃げるように去っていく後姿を疑問符つきで眺めやりながら、とにかく彼女は
無人のはずのブリーフィングルームに向かってみることにした。


作戦行動がない時のブリーフィングルームは、当然のことながら締め切られている。
しかし、ドア脇のランプを見ると「在室」表示になっていた。こんな時に中に入れる人間は限られていて——
「失礼します」
レフィーナは軽く扉をノックしてから声をかけた。返事はない。
「オノデラ大尉? いらっしゃいませんか?」
もう一度、今度はやや強めにノックしてみたが、やはり返答はなかった。
中にいるのは確実なはずなのに、返事ができない状況にでもなっているのではないか?
「——大尉?」
不意に湧き上がってきた根拠のない不安に突き動かされて思い切ってドアを開け、
中を覗き込むと、テツヤは部屋の隅のテーブルの前に坐り、下を向いて小さくうめき声を上げていた。
「——テツヤさん!」
思わず慌てて部屋の中に駆け込むと、同じくらい慌てた表情のテツヤが顔を上げ、
二人は危なくぶつかりそうな状態で静止した。
「レ、レフィーナ艦長。どうしたんですか、そんなに慌てて」
問いかける顔は、見たところ、いたって健常なようだった。
「い、いえ、ちょっと、その」
直前の自分の取り乱しようを思い出し、彼女の顔は赤く染まる。それを誤魔化すように、
彼女は自分がここに来た事情を説明した。それから、
「——ずいぶん熱心に、なにをしていらしたんですか?」
と彼の前に置いてある30cm四方ほどの大きさの木の板を指して訊いた。
その上は升目で区切られ、上にはやはり木でできているらしい五角形のピースがたくさん乗せられている。
「ああ、これですか——『将棋』ですよ」
テツヤは五角形のピースの一つをつまみあげて彼女によく見えるようにかざして見せる。
「『ショウギ』?」
「日本式のチェスです。ダイテツ艦長がお好きでね。『戦術の基本を知るにはこいつが一番だ。
 つまらんシミュレーションをやる暇があったら、ワシに付き合え』って、よくお相手させられました。
 結局、最後まで勝てるようにはなりませんでしたけどね」
「………」
「そんな具合で鍛えられていたんで、艦長が亡くなられてからも続けているんです。
 自分には、他に趣味らしい趣味もないもので」
やや自嘲気味に、彼は苦笑した。
「難しいものなのですか?」
「ルールだけなら、それほどは。実際、日系の男性隊員は一通りできるようなので声はかけてみたのですが……」

「了解です。で、いくらから握りますか?」(某ATXチーム隊長)
「将棋って手ワザが使えないからやりたくないんスよねー」(某オクト小隊隊員)
「ロボットが出てこないゲームはやる気になんねーなぁ」(某SRXチーム隊員)
「すみません、そういうことやってると彼女に『暗い』って言われるんで…」(某整備員)
「休みの時くらい、もう少し浮いた話とかないんですか?」(某ブリッジオペレーター)


「仕方が無いので一人で詰め将棋をやっているんです。賑やかな場所はちょっと苦手でして」
「………」
レフィーナの顔に翳りが下りているのを見て、テツヤはこんな話を続けた自分のうかつさを呪った。
せっかく仕事以外で彼女と会話できる貴重な機会なのに、もう少し気の利いた話題は出せないのか……
「すみません、つまらない話を長々と。そういうことでしたら、こちらはいつまででも構いませんので、
 ゆっくりしていってください」
しかし、その時レフィーナが考えていたのは、別のことだった。
「大尉。私にも、その『ショウギ』を教えていただけませんか?」
「……え?」
「い、いえ。戦術の勉強になるというのなら、私も覚えておいた方がいいかなと。それに……」
「それに……、なんです?」
「……なんでもありません」
(貴方と同じ趣味ができれば、もっとお話する話題も増えるかもしれませんから)
その言葉は口に出すことができず、彼女はあいまいな微笑でごまかした。
「変わった模様が書いてありますね。これでピースを区別するのですか?」
「いや、これは『漢字』といって東アジア地域で用いられている文字です。
 そういうことでしたら、まず最初にコマの種類から……」

「……それで、大尉にルールブックを借りて戻ってこられた、と。それだけなのですか?」
「はい。さすがにまだ勝負することはできなさそうなので」
「私がしているのはそういう話ではないのですがね……」
ショーンは頭痛をこらえるようにこめかみを押さえて目を閉じた。せっかく気を利かせてやったにもかかわらず、
進展が無いにもほどがある。まったく、今時の小学生の男女だってもう少しましな筈だ……
「しかし、失礼ですがテツヤ大尉も艦長も、だいぶ精進しないと上達は望めないでしょうな。
 今のままでは、この私にも勝てませんぞ」
知らず、やや意地悪な台詞がショーンの口からは飛び出していた。
「えっ? 副長もできるのですか?」
「私はダイテツ艦長とは長い付き合いでしたからな。それに私の見たところ、
お二人とも致命的なまでに『詰めが甘い』。やれやれ、どちらかが『王手をかける』のはいつになることやら……」
ショーンの言葉の意味が飲み込めず、目を白黒させるレフィーナを尻目に、
彼はいつまでも皮肉な笑みを浮かべ続けていた。


346 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 22:27:57 XlYKJ3SR
GJと言わせていただこう

そしてれっふぃーに月下の棋士と365歩のユウキを貸したのも私だ



347 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 22:36:25 i9k2GTQa
イイヨイイヨー(・∀・)!GJです!
過去ログでもちょこっとだけ将棋の話題があったよな
あれも同時に思い出してほのぼのした(*´∀`*)




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



348 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 23:32:35 bhSiE3m0
エクセレンたちに捕まって強制的にゴスロリ着せられるレフィ
そしてテツヤの元に連れて行かれてだだ甘ムードの会話をして周りの面子がニヤニヤする
そういうデムパを受信しますた

こりゃもう俺は激しく寝たほうがいいと思う。

#他にクスハとレオナが巻き添え食らってブリットとタスクが転げまわるというおまけもつけてやr(ブーストナックル!



349 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 23:51:44 yX7YbLRX
>>348
寝るんじゃない!

ますはその電波をSSにしてここにうPし(ry



350 :それも名無しだ :2006/12/07(木) 02:43:10 H0W0kKnt
で、れっふぃーのおっぱいを揉む権利を賭けて
てっちゃんと副長が対局する話はマダー?



351 :それも名無しだ :2006/12/07(木) 02:46:10 Mfhl50OF
348でないが投下


352 :それも名無しだ :2006/12/07(木) 02:47:06 Mfhl50OF
「ふうん、黒系も結構似合ってるね。見立ての才能あるんじゃない?」
「というか、よくこれだけの服が用意してあるわね。サイズもこんなに…」

「…………」

 と、我らがレフィーナを着せ替え人形としているのはエクセレン・ブロウニングとガーネット・サンデイである。
 休暇の最中に街へ出かけて帰ってきたところ、暇を持て余していたエクセレンと、ラトゥーニに遊びに来ていたガーネットに捕まったのは不運としか言いようがない。
 自失しながら装飾過多な衣装を身にまとって座り込んでいる姿は、下手な人形よりよっぽどかわいらしい。
 
「あ、ジャーダとの約束の時間だわ」
「それじゃあ、これでお開きにしますか」

 心の中でそっと安堵のため息をついたレフィーナ。ガーネットとエクセレンの間で交わされた不気味なアイコンタクトに気づかない。
 ガーネットが出て行き、着替えようとした段階で気づいた。
 服がない。
 自分が着てきた服がない。
 
「あの、服がないんですけど…」
「ガーネットが持って行っちゃった」

 固まる。何故?WHY?
 エクセレンはニヤニヤしている。
 
「今から行けば追いつくんじゃない?」
「この格好でですか…?」
「ラトちゃんとかいっつもその格好じゃない。普通よん」

 これは一体どんな羞恥プレイなんだろう。
 エクセレンはニヤニヤしている。
 
 しょうがない、ガーネットを捕まえて服を返してもらわねば。
 意を決して外へ出ようと足を踏み出すと、
 テツヤ・オノデラがいらっしゃいやがりました。

「テ」
 テツヤ大尉…
「レ」
 レフィーナ中佐…
 レフィーナは羞恥のあまり、テツヤは意外なあまりそれぞれ絶句した。
 
 先に再起動したのはテツヤの方が先だった。
「ど」
 テツヤは動揺のあまり、そこで一旦唾を飲み込んだ。
「どうされたんですか?その格好は…」
「やっぱり変ですよね…」
「いやっ、そうではなくて、ラトゥーニもそういう格好をしてますしっ」
「ラトゥーニは若いから…」
「いえっ、大変似合ってると思います!」
「本当ですか?」

 こんな状況であるが、レフィーナは声が弾むのを抑えきれなかった。
 テツヤは浮いた台詞や、服装を褒める台詞を吐くことはあまりなかったので。
 
 実際、テツヤはその格好にひどくときめくものがあった。
 全体的に黒いワンピースに、白いフリルがあしらっており、可愛らしいのと同時にどこか妖しい。
 レザーのバンドが腕に巻きつき、チョーカーについている短い鎖が更に退廃的な雰囲気を増していた。
 
「そんなに似合ってます…?」
「中佐の新しい面を見たというか、とにかく、似合ってると思います。でも、あんまり他の奴には見せたくないな…」
「え?今なんて」
「ああ、いえっ、なんでもないですっ」

「いちゃつくのはいいんだけど、人の部屋の前はやめた方がいいんじゃない?」

 エクセレンはニヤニヤしている。

END

#俺が書くと二人の会話シーンが少ないという現実
#ゴスロリの表現って難しいよ



356 :それも名無しだ :2006/12/07(木) 08:50:05 m+5w4XXy
>>352-353
ゴスロリレフィーナたんに萌える艦長誕生の瞬間キタ━━━━━━(*゚∀゚)━━━━━━ !!

将棋SS投下の>>342-345氏といいダメだ、朝からニヤニヤが止まらないぜ激GJ!!



357 :348@携帯から :2006/12/07(木) 14:03:08 6BtXb4vU
うわ、昨日疲労でダウンしている間にに…
>>352-353氏GJです!





_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



358 :317 :2006/12/08(金) 10:40:14 naeWr8uE
よし!
全俺待望の、積載量過多な続きの『二日目』!

つーか別府って適当に選んだんだけど、レフィーナの中の人の出身地だったのか…
今更知ったよ……



359 :1/6 :2006/12/08(金) 10:40:59 naeWr8uE
テツヤとレフィーナは、夜の海岸を二人だけで歩いていた。
街の明かりは無く、夜空の月と星だけが彼等を照らしている。
並んで歩く二人の間には、穏やかな沈黙と、緩やかな海風が漂っていた。
「あ、あの…!」
立ち止まり、想いを決した風なテツヤが切り出した。
「エンフィールド中佐、いや…レ…レレ、レフィーナ…」
「はい。……やっと…名前で呼んでくれましたね…」
真摯な彼に、彼女も真摯に応える。
「俺は…俺はずっと、貴方のことが…」
「テツヤさん……」
二人は足を止め、見つめ合う。
交わされる言葉はもはや、飾りめいていた。
「私も、私もです…私も…」
「…もし、よろしければ…この戦いが終ったら、俺と…」
「ああ、テツヤさん……」
「レフィーナ……」
瞳を潤ませた彼女と、真剣な眼差しの彼は互いに両手を広げて歩み寄り、そして————


「ッ!!?! ハァ、ハァ、ハァ……な、なっ!?」
こうして、テツヤは荒い動悸で二日目の朝を迎えた。
顔は赤面し冬場にも関らず汗ばんでいる。
寝たままで深呼吸し、喉が渇いていることに気付いた。
洗顔するか、せめて水でも飲もうと立ち上がろうとする。
が、しかし、彼は何故か動けなかった。
「えっ…こ、コレは…?」
ふと、自分の脇から胸に掛けて細い腕が回されているのを見た。
テツヤは自分が背を向けた方から、小さい寝息を聞き、さらにその背に仄かに柔らかな感触を感じた。
「な、なななな……何ッ?!」
彼は、自分が背後から抱き止められていると知った。無論、昨日同じ布団で寝た女性に。
「う、う〜ん……」
「うわっ?!」
寝ぼけたようなレフィーナは、抱きついた男の背中にいきなり頬擦りした。
「む〜ん…(すりすりすり)」
夢と現実の過重攻囲により、
「………うっ」
テツヤの鼻から一筋の紅線が垂れた。
「う〜ん……ん? あっ、お早う御座います」
レフィーナは背中から顔を離して起き上がり、小あくびをしながらテツヤの顔を覗く。
「あら、鼻血が! それに顔も真っ赤じゃないですか!」
「い、いやぁ…これは、その……」

朝から心休まる暇の無いテツヤ。これが幸福か、災難かは血圧の上がった彼には判別できなかった。

その日は遅めの朝食を採った後、二人で観光に出掛けた。
閑静な通り、見事に咲き乱れていた花畑、壮観な湖などを回った。
終始ほのぼのとした(まだ終わってないが)雰囲気の、端から見ればデートのような二人だった。

「やはり副長には、お酒がいいでしょうか?」
「そうですね……まぁ、その、自分は弱いのであまり詳しくは無いですが…」
二人は商店街にいた。色々な店が軒を連ね、中には名産品屋やお土産屋も多い。
そこで二人は、店の人に聞きながら地酒を探した。
「でしたら、これなんかいかがですか?麦で造った焼酎ですが」
威勢のいい女主人が差し出したのは、『鉄輪焼酎』とラベルされた一升瓶だった。
「試し飲みはどうです?」
「あ、いや…そ、それでいいです…」
ほんのり赤らんだテツヤは清算を済ませ、レフィーナと供に他のお土産を買いに行った。

「あ…あの店は…」
あらかた買い物を済ませた後、ふと目に付いたやや遠くの看板を見て、テツヤは立ち止まった。
「ちょっと、待っていて下さい。すぐ戻りますので」
「え?あ、はい。分かりました」
小走りしていくテツヤの背を、レフィーナは見送った。
数分後にテツヤは戻って来た。
「何を買ったんですか?」
「えっ…いや、その…」
反射的に、持っていた小さな包みを後ろ手に隠してしまったテツヤ。
「内緒ですか……いじわる」
拗ねた子供のように、レフィーナは唇を尖らせた。
「あぁ…そ、そう言うわけでは…」
焦るテツヤを見てふっと微笑み、
「いえ。いいんですよ、詮索してすみません。そろそろ戻りますか?」
「へっ?ああ、はい。そうですね」
そうして、テツヤは元気に歩くレフィーナに付いて行った。
だが、今になって。
(しまった、さっき渡しておけば良かったか…)
彼の手の包みの中で、微かな金属の音が、カランと鳴った。


そして夕方過ぎ、二人は旅館に戻った。
だがそこで、二人を待ち構えていたのは、
「おお、お戻りですな」
「ふ、副長……!?」
「どうして…」
ショーンが満面の笑みで立っていた。
「まぁ様子見というか、何と言うか……まぁ細かいことはいいでしょう、皆さんも来てますよ」
「えっ?」
「準備は出来てます。ささ、参りましょう」
「準備?」
「ああ、そこのお方、申し訳ありませんがこの荷物を彼等の部屋へ運んで下さい」
ショーンは二人の前に立ち、目的地である大宴会場へとエスコートした。

この旅館最大の宴会場・『竜』の間の前まで来た三人。
もうすでに、賑やかな喧騒が聞こえてくる。
「さて皆さん、主役のご来場ですよ」
戸を開けた彼等を、見慣れた一同が迎えた。

(味方勢の喚声、冷やかし、ごく一部の嫉妬:多すぎるので中略)

「ど、どうして…みんながここに?」
やはりまだ困惑した状態のテツヤとレフィーナ。
「フッ、彼等はクロガネで来たのだ。温泉掘削の依頼が来たのでついでにな」
「レーツェルさんまで…」
「享楽は大人数で受けた方が良いと、私は思うが?」
「まぁ、ドッキリみたいなモンよ!二人とも楽しんじゃえばいいじゃない♪」
いつもの陽気さをさらに増したエクセレン。
「ドッキリは違うだろう、それに今から呑み過ぎだ」
「まあいいじゃない、パーッとやりましょう、パーッと!」

上気したみんなを見渡し、渋々受け入れたようなテツヤは、隣りのレフィーナに顔を向けた。
その顔には戸惑いが失せ、好奇さが覗えた。
「二人でいたのも楽しかったですけど、こういう大勢でのパーティーもいいですね」
「…ええ、そう…ですね、きっと」
嬉しそうな笑顔と、苦笑じみた笑顔が交錯した。
こうして、乱痴気騒ぎの大宴会が始まった。

会場の片隅で、エイタはぐいぐいとコップを傾けていた。
「——ぷはっ!いいよな、いいよなぁ。二人っきりで旅行なんてさ〜」
「おいおいエイタ、まさか呑んで……ってコレ、ただのジュースじゃないか」
「へんっ!今は酔いたい気分なんだよ!」
言いながらエイタは、コップのオレンジジュースを一気飲みした。
「あ…は、ハハハ…」
リョウトはそそくさと、その場から離れた。


宴会場には、たくさんの料理や酒が並べられている。
奥の方では早々に、ブリッドが横になってうなされていた。
エクセレンに酒を勧められたのか、もしくは傍にいるクスハが今持っている例のドリンクを飲まされたのか。
真っ赤な顔色と、まだ並々とあるクスハの手の中のコップの量からして、おそらく前者だろう。
「フッ…あいつも大変だな…」
苦笑しながらテツヤは、料理を口に運びつつ、思い思いに騒いでいる仲間たちを眺めていた。
と、そこへ丈の短いサンタコスチュームのエクセレンがやって来た。
「ハイハ〜イ、艦長さん、おったのしみはこれからよ〜ん!」
「おたの…しみ…?」
エクセレンは妖女のような、魔女のような微笑みを浮かべている。
さらにいつの間にか、彼女の後ろには一座の殆んどが控えていた。
その全員が、テツヤを見て彼女のような表情だった。
「な、何を……」

「まずは男衆のみなさ〜ん!おねがいしまーす」
「任せろ!」
「あまり気は進まんが…」
進み出たカイやキョウスケら屈強な男子数名が、テツヤを畳の床に組み伏せた。
「いたた……何をする!?」
「オッケーオッケー、じゃあ……ひっぺ返しましょっか♪」
「御意!」
倒されたテツヤは抵抗空しく着ていた服を脱がされ、下着姿にされてしまった。
細身だが無駄のない、均整の取れた鍛えられた体だったのがせめてもの救いか……
「や、やめろ…」
「なんだ、以外に綺麗な脚だな。ならコイツは必要ないか」
リーが、少し残念がちに手の上で一束のガムテープを玩んだ。
「り、リー!お前…!?」

「ふふ〜ん♪ショーンさんのお陰でサイズもバッチリよ」
次に後ろから、ガーネットが出て来た。
その手には、ヒラヒラとかフリフリとかフワフワな白い豪奢な服———明らかな女性用、それも今ラトゥーニが着ているような服を大事そうに抱えている。
「うん、ご苦労様。さぁさぁ、着せちゃいましょうね〜♪」
「いや〜艦長、ゴスロリですよ。それも白ゴス!きっと似合いますって」
エイタが意地の悪い顔で言った。
「すいません……でも僕にも、断ったら何をされるか…」
「エイタ、リョウト!お前たちもか?!」
そうして、信頼していたオペレーターたちにその服を丁重に着せられた。
「頼む、やめてくれ———!」
「あぁ、暴れないで下さい。結構高いそうですよ?」
確かに、細かい刺繍細工や折り目正しい飾りなどは、高級感を漂わせていた。
だが今のテツヤに、冷静に品評している心のゆとりは皆無だった。


完璧な純白のゴッシクロリータファッションにさせられたテツヤは、今度は椅子に縛り付けられていた。
「う、うう……」
抵抗の疲労か、はたまた諦めか。その表情に虚ろで、うなだれていた。
「さてさて!ウィッグの準備も万端よね、ツグミちゃん?」
「はい、少佐の頭部データと服装とのバランスから算出して一番最適なものを用意しました」
そう言って、美しい縦ロールのついたブロンドの長髪のカツラを差し出した。
その頂部には、優美な意匠の白いヘッドドレスが据付けられている。
「さっすがツグミちゃんね。それから〜っと…」
振り返ったエクセレンの背後から、リオとレオナが化粧道具を手に現れた。
「メイク班、準備OKです!」
「少佐も生憎様ね…」
女性陣がテツヤを取り囲み、彼の顔に化粧を施し始めた。
「わぁお!いい肌じゃな〜い!」
「ホント、ちょっと羨ましいくらい」
「お化粧のノリもバッチリですね」
手馴れた手付きで続けて行くメイク班。
だがその完成間際、彼女たちの手が滞った。
「ちょっと、これ……」
「少尉、私、その……」
「と、とりあえず仕上げましょう…ウィッグも付けて…」
何やら驚きの表情を浮かべていた。今までノリノリで執り仕切っていたエクセレンでさえ、緊張の色を隠せていない。
「———————————」

「おっ出来たか、どれどれ———」
「ハッハッハ、良く似合って———」
冷やかし、笑ってやろうとして今のテツヤを目の当たりにした人たちも、途端に凍り付いた。
「「「………………………………」」」
騒がしかった会場は一転し、沈黙に包まれた。
「えっ、どうした?みんな、何で黙ってる?」
自力でどうにかロープを解いたテツヤは、一同の視線に晒されつつ困惑した。

その頃レフィーナは、テツヤが遊ばれている間に後ろの方でおろおろしていた。
そして、不意に静まり返った皆を不審に思い、その方向へと歩いて行った。
その先で、取り繕ったような冷静さのショーンがいた。
「あ、レフィーナ艦長。貴方はご覧にならない方が……」
「それほど酷いことをされたのですか…?」
「いえ、むしろその逆で………ああ、艦長、艦長!」
ショーンの声を背に受け、レフィーナは固まっている人垣を分け進んだ。
「どうしたんですかテツヤさ………」
やっとテツヤの前に立ったレフィーナは、やはり絶句した。
口に手を当て、眼を最大限に見開いている。
永遠のような数刻の後、彼女は震える声を口にした。
「……………綺麗」
その眼にテツヤは、輝きを見たような気がした。


そして少し遅れて。
「おいおいおい!似合い過ぎだろおい!なあライ?!」
「あ…あ……そ、そうだな…」
「ホント、キレイですよ、オノデラ艦長!」
「艦長、俺の負けです!だから記念に一枚ご一緒に…」
「すごいすごい、男の人がこんなになれるなんて!」
「いや、そんな…№1の俺がテツヤごときに…!」
多くの喚声、それもどうやら自分を賞賛しているようだとテツヤが悟った時、脇からシュウが現れた。
「いやいや、私も驚きましよ。ところでオノデラ少佐、貴方は今のご自分の姿をご覧になるべきですね。
 その幾多の巨匠の名画にも勝る、常世の彼岸とも言うべき美の顕現を!」
そう言って、彼はどこから運んだのか、全身鏡をテツヤの前に置いた。
「なっ!おいシュウ!てめえドコからそんなモン…」
「些細な詮索は抜きにしましょう。フッ、それに貴方の顔も赤いですね」
「なんだとぉ!?」

喧騒を尻目に、テツヤは鏡を覗いた。
「ッ—————!!??」
驚き黙り込み、そして、まぎれもない乙女の姿を、そこに見た。

まず見えるのは白。自体が輝きを放つような繊細にして風光な色。
四肢を隠す長目な袖も裾も、神秘さと蟲惑さを引き立てる。
服の各所に付いた折々のレースは、さながらそのまま空に舞う天使の羽根のようだ。
軽く見える真っ白なその衣装は、艶やかなウェディングドレス、あるいは鮮やかな胡蝶蘭。
清楚にして可憐。それでいて溌剌さと闊達さも溢れている。
見た者の心を奪い、さらにその心に優しい吐息を吹きかけ暖かく包み込むような、神性と魔性すら感じる。

テツヤはそこに存在する女性を見て嘆息し、そしてうっとりとしている自分に気付いた。
「これが……これが、俺なのか……」
頬が桜色に薄く染まる、だがその恥じらいの表情もまた美しい。

「キレイね、艦長さん。それにしてもキョウスケ、『意外に似合う』だっけ?あなた一人勝ちね」
「……ああ、そうだな…だが勝ち分は全部フィルム代になるかもな」
「どうしたゼンガー、お前も見惚れたか?」
「いや…だが所詮仮初、本物ではない…だが……」
「フッ、だがあの造花は見事だ…」

女装のテツヤは、自分を含めた全員を虜にした。
幾度と無く脱ぎ捨てようとした彼だったが、その度に説得され、熱弁を揮われ、あるいは泣き付かれて止められた。
みんなに丁重にレディとしての扱いを受け、苦手な酒を呑まされなかったのは幸運だったかも知れない。
そして深夜をとうに過ぎて、一同は疲れ果て、会場にそのまま寝付いた。

「ふう……やっと、終わったか…」
化粧を落とし、服も着替えたテツヤは一人、外の浜辺に座っていた。
気持ちが昂ぶっているのか眠れず、だが何をするでも無い。
することも考えることも無く、ただ呆と、波の音を聞いている。
夜風が彼の長めなマフラーをたなびかせた。
その端の先を見た所に、人影を見た。
人影はこちらに近づき、そしてテツヤの隣に腰を下ろした。
「エ、エンフィールド中佐……」
「ちょっと私も、夜風に当たりたくて…」
こうしてまた二人きりになった二人。
街の明かりは無く、夜空の月と星だけが彼等を照らしている。
「……アレ?」
「どうしたんですか?」
「い、いえ……何でもありません…」
不意に、テツヤの脳裏に昨日見た夢が思い出された。
その光景が、彼の顔を紅潮させる。
「…あっ、さっきのあの格好ですか?……でも、私は凄く素敵に見えましたよ」
「ああ、いや……ここは礼を言うべきなんですかね…」
二人は互いの顔を見て、笑った。

それから、テツヤはレフィーナがその手に白い息を吹き掛けるのを見て、
「ああ、良かったら…使って下さい」
そう言って自分のマフラーを外し、彼女に差し出した。
「いえ、そんな…悪いですよ」
少し気まずい雰囲気になりかけた。だが、レフィーナはふと思い付いたように言った。
「そうだ、こうすれば…」
テツヤから受け取ったマフラーをまず自分の首に回し、そして、その反対をテツヤの首に巻きつけた。
「これで二人ともあったかいですね」
そう言って、先ほどよりさらにテツヤに近付いた。肩と肩が、触れ合う程に。
「そそそ、そうですか……いや、そうですね…とても、暖かい」
暫し二人は黙り込んだ。だがそこには、穏やかさがあった。

「そうだ、これを…」
テツヤは懐から小さい包みを取り出した。
「それは…あ、あの時の…」
レフィーナは、昼ごろに自分が見たがったあの包みを思い出した。
それが今、ここにある。
「えっ、私に…ですか…?」
「いや、まあ……ええ」
ぎこちなく、包みを開けて中身を差し出す。
「あまり高いものでもありませんが…」
「まあ、綺麗……」
テツヤの手の上に、眼を吸い込まれるレフィーナ。
そこには、銀のネックレスがあった。
「これを…私にですか…?」
「はい、受け取って…くれますか?」
「ええ。喜んで」
手渡されたネックレスを、大事そうに両手で包んで胸に当てる。
「あ、あの…付けてくれますか…」
「えっ?」
レフィーナは鎖を広げ、テツヤの前にそれを出す。
逃げ道は無いと、それを再び手にし、寒さと緊張に震える手付きで服やマフラーに引っ掛けないように、両手を彼女の首に回す。
多少の悪戦苦闘の末、レフィーナの胸元に、銀色のモチーフが下げられた。
「本当に、有り難う御座います」
嬉しそうなレフィーナと、照れ気味なテツヤ。

こうして、二日目は静かに過ぎて行った。


366 :それも名無しだ :2006/12/08(金) 10:57:37 FREJwGcd
朝からいいものをありがとー!!

これは良いものだ!!
GJ!!





_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



424 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 20:32:29 EKbEg+pu
そろそろ恒例の24日が迫って来た・・・世のカップルはどうでもいいとして、OGの皆はどうするのだろうか・・・

・・・むぅ、なんかコタツに入りつつ鍋をつつくテツヤ艦長とレッフィさんを幻視してしまった。
無論食後はテツヤ艦長お手製のケーキを二人きりでー!!

・・・とかなんとか。



426 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 21:16:26 gOKdutuC
>コタツに入りつつ鍋をつつくテツヤ艦長とレッフィさん

コタツに入りつつ頬をつつくテツヤ艦長とレッフィさん
と誤読した
俺の目も相当悪いな



427 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 15:29:41 9yoIqe4+
>>426
いい目をしているじゃないか

とここで、クリスマスに艦でパーティーをやるさいに

トナカイ服(+赤鼻)を着せられたテツヤと、ミニスカサンタなレフィ


がいてくれると信じてる


428 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 20:51:12 /Gyy+L6X
OGs発売延期だと!?ふざけんなー!!

これはもうパーティテツレフィイベントをフルボイスでやってもらわねば
許されるものではないと思うがいかがか?



429 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 21:55:12 YEgnvyIS
>>428
お前は俺か?w


430 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 22:43:19 birDRgUP
フルボイスより、Jでやったみたいな1枚画、イベントCGっていうのか
そういうのが欲しい
艦橋で語り合うテツレフィの姿が見たいんじゃよー



431 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 23:53:07 NmukYhAh
フルボイス、イベントCGときたら
ここはもう追加シナリオに新規テツレフィイベントを希望するしかないじゃないか……!


432 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 23:55:58 C3kvUS21
パーティーとか贅沢言わん
あの二人で語らったシーンをフルボイスでお願いしたい


446 :それも名無しだ :2006/12/23(土) 18:06:35 4PZjjXbv
ところで、テッチャンてさクリスマスでさいい思い出なさそう。



447 :それも名無しだ :2006/12/23(土) 20:02:55 2tT7NwJG
いやそれはないだろう
奴は、美味しいものが向こうから転がりこんでくるタイプ



448 :それも名無しだ :2006/12/23(土) 21:03:51 V9Q1bNGN
友人と鍋つついているイメージがでかいな、どうしてもw



449 :それも名無しだ :2006/12/23(土) 21:58:13 vnrN8GGX
どっちもパーティーの間は当直で二人きりになれるチャンス。



450 :それも名無しだ :2006/12/24(日) 00:37:03 GHbPWwxu
アステロイドベルトと伊豆という遠距離もいい加減にして欲しいぐらいの距離だもんなぁ
二人が顔を合わせるのは戦時中くらいしかないんだろうな



451 :それも名無しだ :2006/12/24(日) 13:37:52 fJNAjgQJ
当直で二人きり・・・・


だめだ ヤバい想像しか浮かばん



452 :それも名無しだ :2006/12/25(月) 17:04:49 BalwsEUm
クリスマスでも特に進展無しに1票



453 :それも名無しだ :2006/12/26(火) 07:15:23 AHRu+8r8
進展なかった翌日、朝起きてふと枕元をみると
巨大な靴下に入ったレフィたんが……という電波がキタ



454 :それも名無しだ :2006/12/26(火) 09:25:14 nTVayKil
テツヤ「……………あの」
レフィ「ふふ、驚きました?」
テツヤ「ええ、まぁ…(これで驚かないヤツがいたら見てみたい…いや、いるかこの部隊には。)
レフィ「今日はクリスマスですから、少し大胆に行っても、って副長が。」
テツヤ「(やっぱり少佐ですか…って、大胆に?)あの、それはどういう…」

レフィ「…私も、プレゼントが欲しいんです…(////)」

そう言って、彼女はもう片方の靴下を取り出した


…入れと?


455 :それも名無しだ :2006/12/26(火) 09:59:54 SHNTp3Pd
>>454
添い寝で二度寝か



456 :それも名無しだ :2006/12/26(火) 11:02:04 rEs8PtUG
仲良く寝袋に入ってるみたいでなんかカワイイな




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



462 :それも名無しだ :2006/12/29(金) 13:27:14 n8a+7dJU
随分強引な話題作りだな……そういうの嫌いじゃないぜwwwww
んじゃ大掃除の最中に士官学校時代のてっちゃんの写真と子供レフィたんの写真発掘だな



463 :それも名無しだ :2006/12/29(金) 18:41:48 djbisCA+
なに、大掃除の最中にてっちゃんのベッドの下から出てきた物に
ついて語るのか?

ジャンルやら傾向やら数量やらを



464 :それも名無しだ :2006/12/29(金) 19:23:02 gd25xT0V
「恋愛お悩み相談室〜恋の始まり・初級編〜」だったりする。

レフィーナ「(あ……この本、私も持ってる……)」


465 :それも名無しだ :2006/12/29(金) 20:21:20 ciqeG8AH
その本、栞が挟まってるんだよな
そう、『第3章・職場での会話とアプローチ』の『年下の女の子編』のページにしっかりと

>>462-463
テツヤのベッドの下からょぅι゛ょレフィーナちゃんの写真発見!!
……と本気で見間違ったオレ、完全に\(^o^)/オワタ



466 :それも名無しだ :2006/12/29(金) 21:45:29 tSV0t0FS
自分の本の栞は『年上の男性編』ページだったことを思い出すレフィたん



467 :それも名無しだ :2006/12/29(金) 22:10:15 QWIr1a1x
職場、年下の女の子、とかいうとレフィ誤解してしまいそうだなw
普通は同じオフィスとかを想定したものだろうし。



468 :それも名無しだ :2006/12/29(金) 23:51:22 jF2VB5xW
レフィ(年下…同じ職場……ハッ!
 まさか、テツヤさんはリオさんのことが!?)


469 :それも名無しだ :2006/12/29(金) 23:55:33 pheAOqj7
テツヤ(年上…同じ職場……ハッ!
 まさか、レフィーナさんはショーンさんのことが!?)



470 :それも名無しだ :2006/12/30(土) 00:08:15 7+qLltZU
なんとまあうまくズレるもんだなw
才能だよ ある意味


だから 面白い訳で
(・ω・)



471 :それも名無しだ :2006/12/30(土) 00:41:12 2pvoKD9g
ラブコメの基本はすれ違いである
気持ちと行動の両方ともな



472 :それも名無しだ :2006/12/30(土) 00:59:31 N/Mn/kus
さまざまなすれ違いを経て、最後になでなでまで辿り着くのですね。



473 :それも名無しだ :2006/12/30(土) 01:02:05 f/9OLe1D
この二人はすれ違い具合が楽しいんだよな
天然過ぎてw





_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



474 :それも名無しだ :2006/12/30(土) 07:07:53 6RMv2tBq
初詣ネタの予感



475 :それも名無しだ :2006/12/30(土) 09:32:22 GN+L5uRp
年越し、除夜の鐘→初詣、初夢、正月……ネタの宝庫だな



476 :それも名無しだ :2006/12/30(土) 10:34:36 s/tBlp4P


いや、なんでもな



478 :それも名無しだ :2006/12/31(日) 06:33:23 OZnKTDfQ
>>476


いや、なんでもな



479 :それも名無しだ :2006/12/31(日) 07:41:40 Nh+qSocP
>>478


いや、なんでもな



480 :それも名無しだ :2006/12/31(日) 11:06:06 a/6XgtzA
>>476
>>478
>>479
GJ

会議の技法—チームワークがひらく発想の新次元

会議の技法—チームワークがひらく発想の新次元


投稿者 ko-he : 2007年04月05日 04:21 : スレ:艦長総合

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://banpresto-srw.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1835

コメント

住人、底力にアタッカー、リベンジ、イン・ガンファイト入りすぎwww

投稿者 雷精 : 2007年04月05日 15:11

↑見切り、援護攻撃、連携攻撃、おまけに合体攻撃も完備してるぞ。

投稿者 Anonymous : 2007年04月05日 22:07

コメントしてください




保存しますか?