【テツヤ】OG艦長総合スレ 参番艦【レフィーナ】
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1163468624/l50
54 :それも名無しだ :2006/11/15(水) 21:24:35 xch2fdKl
みんなが冬ネタで盛り上がっている流れをぶった切って季節外れのリゾートネタ
レフィーナ「本当に…夢みたい…」
部屋で海に沈む夕日を見ながら呟くレフィーナ
テツヤ「夢じゃありませんよ、レフィーナ中佐…現に私達はここにいて、夕日を見ながら語り合っている…そうでしょう?」
レフィーナ「まあ、テツヤ少佐ったら…でも、こんな高級なリゾート…高かったんじゃあ…」
テツヤ「いいじゃないですか、そんな話は!それに…私にはレフィーナ中佐しかいないんです…」
レフィーナ「ッ!?」
テツヤ「その…こういう所…誘うとなると…ほら、私は艦を降りたらどうしようもないダメ人間で…女性とのつき合いとか…その…大
の苦手でもう…何と言うか、こんな私に気軽に着いて来てくれるのは中佐だけな訳で…(そうなんだよな…リゾートホテルって大概
カップルの客だけなんだよ…機密任務とは言え独り身で来るのはあまりに不自然だし…仕方なくレフィーナ中佐を誘った訳なのだが…
)だから私は中佐と2人で来たかったんです。」
レフィーナ「////」
テツヤ(ーーってアレッ!?)
レフィーナ「こんな私と…2人で…////」
テツヤ「え、ええ…(あれ…)あなたじゃないと、その…駄目…なんです、レフィーナ中佐(何か…変だぞ)」
レフィーナ「少佐…////」
テツヤ(ど、どうして私をそんな潤んだ目で…あれ…レフィーナ中佐、あれっ!?)
レフィーナ「少佐…いえ、テツヤさん!」
レフィーナ、テツヤに抱きつく
テツヤ「レフィーナ中佐…(ひょっとして…私の言ってるコレ…プロポーズだと思われている!?)」
書いてから思ったが、こんなほのぼのとしたスレに元ネタ知っている人居るのかな…
※バレンタインシーズンが近づいている最中とても甘酸っぱい描写に満ちあふれています。ご注意を
57 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 02:04:25 lCgf/W5B
ラングレーのくだりとか、ゼンガーからのお叱りとか、地上での諸々かっ飛ばして
宇宙に行っちまったな、ヒリュウは。
何となく今回はユンの方が目立ってた気がするw
58 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 05:26:44 U6za/j89
いよいよ来週ハガネか
とりあえず今週のレフィーナたんは赤面してなかったなw
59 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 08:19:27 GTLKDFEe
>>57
ユンのが目立ってたっていうかさ、今回のじゃいるだけ艦長じゃね?
作中で成長するとはいえこの演出で ,,_ _,,_
レフィーナが無能だと思われるのは(Д´Ξ`Д)イヤだぁあぁああ!!!!
61 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 09:00:23 AagnBNP+
落ち着けよまったくしょうがないな>>59は。俺の妄想をひとつやるから落ち着け
ほれ(´ー`)ノ⌒θ
『成長した艦長版テツヤを副長につければ副艦長間のやる気もラブコメ要素も精神コマンドも充実で万事解決』
62 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 09:31:49 CzrAl6Fi
OG未プレイでアニメで艦長さんが気になってここみるようになったけど
レフィーナさんゲームではちゃんと成長して艦長続行なのか。
なんか指揮ひとつ満足にとる描写無かったからお飾り艦長で
てっきりテツヤ副長?艦長だっけ?相手に寿退職の展開になるのかと思ってた。
このスレ見てても仲睦まじいし
63 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 09:46:51 ac6yB1vl
それはもうゲームではしっかり成長もしますし最大瞬間攻撃力こそハガネやクロガネに劣るものも
素人にも扱い易い艦長と戦艦となっております
個人的にはいじめてみたいキャラ筆頭なのですがこのスレはガードが固くて
64 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 10:00:59 fJilLake
>>62
>テツヤ副長?艦長だっけ?相手に寿退職の展開になるのかと思ってた。
未プレイのクセになんという『天才』持ち
逆にアニメから入ってると
ATフィールド貫通したエヴァ初号機並みに萌えで暴走してるスレの内容に
『かく乱』かけられてワケワカメじゃないか?
69 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 19:12:12 bzxVMYBS そういえばレフィは19歳ですでに士官学校卒業して艦長してるけど
テツヤとリーって幾つ位の時士官学校出たんだろう……そういう情報ってあったっけ?
70 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 19:34:19 m7DukA4/
普通…というか防衛大学なら最短22で卒業で、24で少尉(三尉)だが、
あの世界は分からんなぁ。ガンダムの世界ならコウは19で少尉だし
73 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 21:16:50 88ZVe3Me
>>69
いや無かったはず
艦長関係の方々も詳しい経歴はもちろん家族構成やら趣味特技やらの情報が少ない
多少判明してるといえば
リーの家族構成と過去数年、ダイテツは家族構成と嗜好品、ショーンも嗜好品とサイズ当ての特技、
ユンが料理が上手、エイタがゴスロリ興味wくらいだったような?
レフィーナとテツヤは諜報機関に頼みたくなるほど……。
74 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 21:32:18 h4ty7c1j
>>73
逆に考えるだ。
後付け(妄想)がいくらでも出来る、と。
76 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 22:13:36 A8On931m
>>73
そういや特技じゃないけどテツヤはやたら上官に目をつけられるような…?
ダイテツに気に入られ
ショーンにからかわれ
レフィーナに褒められ
リーに因縁つけられ(これは士官学校時代から?)
ケネスにパシリ宣言され
良い意味でも悪い意味でも上官を引き付ける何かがあるんだろうか
77 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 22:41:45 vhfnwGxU
誘い受けって奴か
78 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 23:04:59 dgWsQsYx
テツヤ「アッーーー!」
79 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 23:51:57 sDIMEFf6
>>78
ウホッ
80 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 23:59:48 QW5F116+
テツレフィではなくレフィテツか、まさにエロス。
レフィ「テツヤさんが悪いんですよ?気持ちを伝えようとしても鈍感だからまったく気づかないんですから・・・///」
81 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 02:36:56 mNby15Ly
この間ユンがこっそり教えてくれたんだが、めったに怒らないレフィーナ艦長が本気で怒ると、マジで怖いらしい。
にっこり笑って「え?ぜんぜん怒ってないわよ?」といっていても、そのバックにブリザードが吹き荒れている様が
幻視できるほどだとか。
一度怒らすと、2,3日の間は怖くて目を合わすこともできないらしいぞ。
「みんな知らないのよ・・・彼女の本当の怖さを・・・」ユンはそういって、それきり口をつぐんでしまったがな・・・
おまえらも気をつけろよ・・・
82 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 07:53:35 DYPYEuy1
>>81
エイタ、情報乙。
笑顔の怒りは怖いよなぁ…
あまりパット疑惑を追求しすぎると死に繋がるなwww
83 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 08:48:52 sJFlwEul
>>81
ちょwwwテュッティ姉さんと同系統の冷たく静かに進攻する怒り方www
84 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 09:14:21 uZDlAezV
>>76
ダイテツ→お亡くなりに
リー→お亡くなりに
ケネス→コキ使うと言ったわりにたぶんOG3でヤバめ
これ……かなりのヒット率なわけだが(((( ;゚д゚)))
85 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 09:21:41 FONuM4eT
ショーン→OVAでテツヤが少佐に昇格したのでセーフ?
Σ( ゚Д゚)ハッ
レ フ ィ ー ナ た ん が 危 な い ……ッ!!
88 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 10:17:13 WAZ1r73W
>>80
ユンやショーンに入れ知恵された少ない知識で奮闘してるうちに戦意高揚してくるレフィ
退路もなく鉄壁使いすぎで精神ポイントがついに底を尽きるテツヤ
これはエロ……いやエライことに
>>85
大丈夫。そこを愛の力で乗り越えるのがスパロボ。
96 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 16:20:19 jYd8B3sL >>84
部下だけどエイタはケガがあったなそういえば
97 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 20:06:18 Zvik+Omu
テツヤ「死ぬぜぇ……オレの上に付いた奴は死んじまうぞぉ」
98 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 20:23:57 v//4dzKM
>>97
何そのデュオww
100 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 22:02:27 /uI8yeNY
>>97
ダイテツとリーか
ケネスがアボンしたら結構な死神だな
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86 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 09:25:37 RZwEDUJA
テンザン「ホッ、王手(チェック)だな。うら若き洗濯板艦長殿ッ!」
レフィーナ「!!………艦首砲、発射準備を」
ショーン「了解。発射シークェンス、出力98%……」
レフィーナ「120%でお願いします」
ショーン「し、しかし」
レフィーナ「お願いします」
ショーン「ですが…」
レフィーナ「艦が動けなくなっても構いません」
ショーン「……かしこまりました。艦内通常菅線カット、メイン・サブ直結、出力オーバー・トゥ・マキシム…」
レフィーナ「発射ッ!!!」
テンザン「ハ……ハッハッハァ!俺が、俺こそがぁ………うぉおおお!!!?」
レフィーナ「———王手詰み(チェックメイト)です」
89 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 12:33:10 yXbvVCUy
>>86
レフィタソは洗濯板なんかじゃないやい。・゚・(ノД`)・゚・。
だよな!?
テ ツ ヤ !?
96 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 16:20:19 jYd8B3sL
>>89
だな
初代スレでスレ住人の姉さん達の経験談から一般的サイズという推測が出たからなw
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99 :23 :2006/11/17(金) 20:46:43 T5vnfsWg
また突発で思いついた。では、投下。
地球時間、1月1日。
この日、全ての人々は新しい一年を迎えた。
全世界でこの新年を祝い、遥か上空の戦艦から眺める初日の出は貫禄の一言で、この日ばかりは部隊内もお祝いムードが流れた。
そんなお祝い一色の中、クロガネ艦長代理テツヤ・オノデラはミーティングのためヒリュウ改へと出向いていた。
これからの動向をごく少数の代表メンバーで話し合うだけなので通信で済ませても良いのだが、
せっかくの新年、と言う事で立会いでのミーティングとなった。
それについてテツヤ自身悪くは無く、むしろ良かった。
新年の挨拶はしっかり面と向かって、という日本人性根が根深いテツヤにとっては当然の事でもあるし、
何よりヒリュウ改にいる彼女と会える……
(……って、何をやましい事を考えているんだ俺は!)
そんな自分にツッコミながら少々荒っぽくシャトルを運転し、ヒリュウ改の格納庫へと降り立った。
すれ違うクルーから度々に挨拶をされ、それに愛想良く返しながらテツヤはブリーフィングルームでと進む。
が、それも格納庫から出るまでの事。
廊下へと足を踏み入れた瞬間、思いも寄らぬ事態を目の当たりにした。
(なっ……!)
何と、大半の女性クルーが振袖を着ていたのである。
それも統一されているのではなく、個々色彩豊かな日本製の着物をしっかり着こなしていて。
一瞬ここが本当に戦艦であるのかと疑ってしまったのは仕方の無いことであろう。
「あっ、テツヤ艦長〜!」
「エ、エクセレン少尉!」
うろたえていた所に隊内のムードメーカー及び爆弾魔のエクセレン・ブロウニングが廊下の一角から現れこちらに寄ってきた。
もちろん、しっかりと振袖を着こなして。
彼女の振袖は自身の金髪と海のような瞳に合わせたのか、淡い山吹色の生地に水色の花が散りばめていて、
いつものポニーテールも今日は簪(かんざし)で纏めていた。
「あけおめ、ことよろよ〜ん♪」
「あ、あけおめ?ことよろ?」
両の袖を広げながら小首を傾け可愛らしく話してくる彼女なのだが、言っている意味が分からないテツヤ。
「あらん、知らないの艦長?あけましておめでと〜、と今年もよろしく〜を略した言葉なんだけど」
「そ、そんな略した挨拶の仕方など知らん!それより!!」
妙に引かれている気がして少々苛立ったテツヤが、エクセレンの振袖に指を向ける。
「その振袖は一体何なんだ!しかも、何故ほとんどの女性クルーが着ている!」
「あぁ、これぇ?ショーン副長が特別に許可してくれたのよん」
さらっとそう返しながら「どう?似合う〜?」とまた可愛らしく言ってくるエクセレンに…
ではなくこの事態を許可した副長に頭を抱えるテツヤ。
(何でこうも簡単に許可するんだあの人は…!!)
ただの彼の趣味である事を知らないテツヤは苦悩する。
知ったら知ったで苦悩を募らせるだけなのだろうが。
そんな時、自分の通信機が鳴り回線を繋げる。
相手はクロガネのブリッジオペレーター、エイタ・ナダカだった。
「エイタか、どうした?」
『艦長代理、クロガネの女性クルーから自分達も振袖を着るのを許可して欲しいとの要望が殺到しています。
ヒリュウ改だけずるいだとかどうとか……どうしますか?』
その報告に両手で頭を抱えるテツヤ。
恐らく、女性クルーの誰かが知らせたのだろう。
盛大な溜息を吐きながら「許可する」と告げると、『了解です』と即座に応答され通信を終えた。
多分、却下したらあちらの女性クルー、ひいては血気盛んな女性パイロットが暴動を起こしたであろう。
心底呆れながら、こんな部隊でも地球の平和を守っている事を摩訶不思議に思う。
「ところで艦長さん?」
「何だ、少尉。それから俺は艦長代理だ」
「んもう、そんな細かいコトどうでも良いし言いにくいじゃな〜い。それよかわざわざここに何しに来たワケ?」
「ん…?あっ!ブリーフィングルームに行かなくては!ではな!!」
予想外の事態にここに来た目的を忘れ去ってしまっていたテツヤはそれを思い出し、
早足でその場を去っていった。
その足の速さにさしものエクセレンも呆然としてしまい、止めようとした手が宙を彷徨う。
我を一瞬失っていたが、直ぐに立ち直り、
「…さぁってと!キョウスケに見せにいかなくちゃ!」
と、何事も無かったかのようにスキップを踏みながら自分の恋人の部屋へと向かった。
所変わって、テツヤはようやくブリーフィングルームへと辿り付いていた。
振袖のクルーが平然と艦内を歩く姿に尚も頭を抱えてはいるが、ここまで来ればそのような心配は無用であろう。
心を入れ替え、ドアのボタンを押そうとした時、ふとテツヤの脳裏に一抹の不安がよぎった。
ヒリュウ改の女性のほぼ全員が振袖を着ている……という事は。
(レフィーナ艦長も……ま、まさかな!艦長であるレフィーナさんまでそんな格好をするわけが無いよな!
うん、そうだ、何も心配する必要は無い。……少し見てみたいが………っ!バカか俺はぁ!!)
またも自問自答し下手なツッコミを自分に入れるテツヤ。
深呼吸し、唾を一飲みして、そっとボタンを押した。
そして、ドアの向こうには———
「あっ、テツヤ大尉。ご苦労様です」
立派な振袖を着込んだ、レフィーナ・エンフィールド艦長が微笑みかけていた。
「……………………」
その可憐で、凛とした姿にテツヤは完全に魅入ってしまった。
彼女の振袖は淡い桃色の生地に赤い撫子の花が色鮮やかに描かれていて、栗茶色の髪にはやはり簪が添えられている。
どことなくエクセレンと格好が似ている辺り、彼女に着付けてもらったのだろうか…などと、
脳のどこかでそんな事を考えていると、
「あの、テツヤ大尉、どうしました?そんなに見られると……あの、似合っていませんか?」
少々顔を赤らめながら、不安げにそう問われるテツヤ。
その問いにようやっと我に返り、勢いよく首を振る。
「そ、そんなことありません中佐!よくお似合いです!!」
先程のエクセレンへの態度や不満はどこへやら、テツヤはすっかりレフィーナの姿に惚れていた。
その彼の褒め言葉に、本当に嬉しそうに笑うレフィーナ。
「ありがとうございます、テツヤ大尉。あ、それから…新年、あけましておめでとうございます」
「あ、おめでとうございます」
レフィーナが深々と頭を下げて挨拶をしてきたので、テツヤも少々慌てながら挨拶を返す。
そして、頭を上げると。
「今年も宜しくお願いしますね」
先日のクリスマスの時のような、女神の微笑みと共にそう告げた彼女。
その笑顔と今日の姿も相まって、またもテツヤは呆けてしまった。
こんなにも彼女の振袖姿が似合い、そして自分がそれを見れるとは…そう思いながら、やはり顔は赤くなっていた。
「それにしても、皆さん遅いですね」
「へっ!?あ、あぁそうですね!きょ、今日は誰がここに来るんでしたっけ!?」
しどろもどろになりながらそう言葉を返すテツヤに、レフィーナがキョトンとする。
「今日は私にテツヤ大尉、部隊長メンバーとしてヴィレッタ大尉、キョウスケ中尉。
それからアドバイザーとしてギリアム少佐にレーツェルさん、シャドウミラーに関してラミアさんが
集まると連絡しましたが…ちゃんと伝わっていなかったですか?」
「あっ!あぁそうでしたね!!すいません、うっかりしていました!アハハハ……はぁ」
「?」
(い、いかんっ。しっかりするんだテツヤ・オノデラ!見惚れ過ぎるにも程があるぞ!)
必死に自我を保とうとするテツヤ。
茹ダコの如く顔が赤くなっているそんな彼を心配そうに見つめながら、ふとハッとなるレフィーナ。
急に周りを伺い始め、どことなく落ち着かない。
「ど、どうかしましたか?」
そんな彼女の様子に気付いたのか、少々心配げに問いかけるテツヤ。
「えっ!……あ、あの……」
やはり落ち着かない様子。さらに何だか顔が少し赤くなってきているレフィーナ。
熱があるのではと、本気で心配してきたテツヤは再度声をかけようとした時。
「あの、テツヤ大尉…」
「は、はい」
彼女から声を、しかも上目遣いで見られたテツヤはまたも少し赤くなる。
そんなテツヤをさて置き、レフィーナは言葉を続ける。
「日本にあのような風習があるとは知りませんでしたが…今なら誰もいませんし…」
(あのような風習?何のことだ?)
「…では、どうぞ……」
何を思ったのか、レフィーナは両の袖を広げ腰を強調するように前に押し出てきた。
その訳の分からない彼女の行動に、テツヤの思考はほぼ停止した。
彼女が何を考えてこのような行動をしているのか、さっぱり分からなかった。
とても恥ずかしそうにしている彼女。流石に、このままではいられないので。
「…あの、一体何を……?」
そう問いかけてみると、レフィーナは虚を衝かれたように眼を見張った。
「えっ!?あ、あの…ご存じないんですか?」
「な、何をです?」
レフィーナのあまりの驚きようにこちらも不安になるテツヤ。
促すと、レフィーナは尚も恥ずかしそうに顔を赤らめながら言葉を紡ぎ出す。
「あ、あの…日本の元旦では女性は振袖を着て、自分の最も慕う殿方にこの腰帯を勢いよく引っ張ってもらう
『トノサマゴッコ』をして新年を祝い、それをしてもらうとその女性は一年安泰に過ごせるという風習があると聞いたのですが」
「ちょっと待ってください」
彼女の言う訳の分からない日本の風習の説明に歯止めをかけるテツヤ。
「それ、誰から聞いたんですか…?」
こんなウソをこの純粋な彼女に教える人物などもう特定できているが…念のため聞いてみる。
そして、レフィーナは不安そうに、
「ふ、副長ですが」
そう告げると、テツヤはまたも両手で頭を抱えた。
(あの人は今回の振袖といい今のウソといい、何でこんな無茶苦茶なことするんだ!)
ニヤリと笑うショーン副長の姿が頭に浮かび、考えすぎたせいか頭痛がしてきた。
「えっ、ウ、ウソだったんですか!?」
そしてこの彼女も何故いとも簡単に信じてしまうのか…その純粋さが好きではあるのだが。
本日二回目の盛大な溜息を吐き、うな垂れるように頷く。
「確かに振袖は着ますが、そのトノサマゴッコとやらはしません」
「そ、そんな…」
そもそもそんな事をしたら振袖が肌蹴るだろうに…。
かなりショックを受けたらしく、レフィーナもまたうつむく。
何で新年早々からこんなに悩まなければいかんのか…軽く息を吐くと、
「ともかく、メンバーもそろそろ来るでしょうし、待っていま……しょう?」
言葉が途切れるテツヤ。
テツヤの視線の先には、何故かドアをロックしているレフィーナの姿があった。
またも訳の分からない行動に今度こそテツヤの思考は固まる。
「レフィーナ…中佐?」
「これなら、誰も入ってきません」
「えっ…?」
困惑するテツヤをよそに、レフィーナは頬を紅潮させながら振り向くと。
「せっかくですから…トノサマゴッコ、してくれませんか?」
「……はい?」
今日はアンビリーバボー日でもあるのか。
そう疑いたくなるほど、今日は予想外の思いも知らない事態が起きすぎていた。
(何だ!?今度はあの副長に何を入れ知恵されたんだ!?もしくはあの人の命令か!?
そんな事に従わなくたって良いんだレフィーナさんっ!!)
頭をフル回転させ彼女の行動の原因を探るテツヤ。
「風習はどうあれ、もしかしたら本当に幸せになるかもしれないじゃないですか」
「いや、しかし…」
「それに……」
尚もトノサマゴッコとやらを勧めてくる彼女に、ショーンの更迭を本気で考えようかと思考していたその時、
また上目遣い、しかも顔を真っ赤に染めて、レフィーナは言った。
「私、テツヤさんにだったら何をされても良いですから……」
テツヤさんにだったら何をされても良いですから………
テツヤさんにだったらナニをされてもイイですから………
テツヤサんニだっタラナにをサれテモイいでスカら………
脳裏で何度もリフレインされるレフィーナの爆弾発言に、
テツヤの脳は言葉を反響させる以外の働きを止めていた。
爆弾を落としたレフィーナは「では、どうぞ…」とまたも一歩こちらに進んできて、腰帯を強調する。
そして目の前まで来た時、テツヤの腕は—————。
その日、某ATXチーム隊長とチーム所属の女性パイロットは世にも奇妙な光景を見たそうな。
何でも、ブリーフィングルームのドアを開くと某艦長代理が
「良いではないですか〜、良いではないですか〜」と言いながら、
某才媛女性艦長を「あ〜れ〜」と言わせながら振袖の腰帯を引っ張りコマの如く回している光景だとか。
更には、何故かその一部始終を捉えた映像がある事が判明し、部隊内の闇のオークションにで高額価格で競られたとか。
何故、ロックを掛けた筈のドアが開いたのか。
何故、その一部始終の映像が撮られたのか。
それは………。
「ほっほっほっほ、新年早々良い映像が撮れましたな」
一部を除いて、誰も知らない。
104 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 22:13:45 /OBFjXUF
>>103
ネ申キターッ!
おまい超GJ!
106 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 22:48:54 qTirpcke
>>103
毎回良い萌え話GJです!さすがてっちゃん、やるときゃやっちゃう男w
107 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 22:53:13 yXbvVCUy
>>103
GJ!超GJ!!
あんた実はショーンさんだろwwww
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
105 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 22:17:25 Pzx8SPN9
ショーン「やはりJみたく、2週目以降は精神コマンドを自由に組み替えたいですな」
ユン「そうなると、我らが艦長のコマンドはどんなのがいいでしょうか?」
ショーン「そうですなぁ・・・まず『気合』ですかな」
ユン「己を奮い立たせて相手に向かっていくのは大切ですからね」
ショーン「それとやはり『愛』は外せませんな」
ユン「それはもう基本ですね」
ショーン「あとは——————」
ユン「『挑発』なんか、どうでしょう」
ショーン「GJですな。なかなか動かぬ相手もこれでOKです。そうすると『幸運』なんかもよろしいかも」
ユン「なるほど!”ゲット”すれば2倍ですか」
ショーン「『必中』もつければ完璧ですか」
ユン「もう、パーフェクトジオングでしょう」
ショーン「ついでに『SP回復』をつけて—————」
テツヤ「何言い合ってるんだ、あの二人はっ!!」
レフィーナ(ゲ・・・ゲットすれば2倍・・・・・ゲットすれば2倍・・・///////)
双子ご懐妊ですか?
107 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 22:53:13 yXbvVCUy >>105
幸運で2倍ゲット=出来ちゃった婚でおk?
109 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 03:29:54 0XSAylUB
大尉はまた今度…
110 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 03:53:06 lQ2BnGQB
GJ!
忘れがちだがレッフィー指揮刀下げてるんだよな。
宇宙時代の、しかも戦艦の艦長に指揮刀が必要とは思えないし、
もしかしたら別のものかもしれないが。
テツヤとかダイテツとかエロ紳士は持ってたっけ?
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111 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 13:22:02 XatFTau2
>>109
GJ! と同時に二日酔いながら投下
夜空の星も寝静まった晩。
時計は午前3時ちょうど、一日で最も『夜』な時間帯だ。
その夜に———
「ふぇっふぇっふぇっ、ろれの部屋はろこだっけえ?」
フラフラと、ベロベロの酔っ払いが歩いていた。
「らぁあ!ここだここだぁ!」
上気な真っ赤な顔で、自分の部屋の前に立つ酔漢。
普段「テツヤ・オノデラ」と呼ばれている男である。
「ったく、あンのやろぉども……」
部屋に入り、自分をこんな目に合わせた人たちを思い出す。
その日は仲間内の成年以上の男性ほぼ全員での酒宴があった。
無論彼も酒の席に誘われ、呑まされ、酔わされ、きっちり六次会まで居座らせ続けさせられた。
バタンと床に、うつ伏せに寝転がる。
「ゔぅぅぅ………ん?」
身悶えした頭の先に、自分のものではない軍用の帽子があるのを見た。
「だぁぁれのだあ?」
それを寝たままで手にし、持ち主を思案する。
「…あぁあ、るぇっひーなさんかぁ…」
酒気混じりで、昨日この部屋に訪れた女性の名を呟く。
「だめだなぁ……よし!とどけにいこう!うん!」
一念発起し立ち上がる。へべれけながら、普段の彼には無い行動力だった。
そして彼は紆余曲折の末、手に持つ帽子の持ち主の部屋に辿り着いた。
今の彼にとってこの到着は奇跡と呼べたかも知れない。
「ぅう……っと、るぇっひーなさぁん!」
乱雑にドアを叩きながら、深夜に不粋な酔っ払いの声が響く。
数刻の間を置いて、ドアが開いた。
「どうしたんですか?こんな時間に……」
目をこすりながら、この部屋の主が顔を出した。
「……あっ、テツヤさん」
「こるぇえ、わすえものですよお」
小刻みに震える手で帽子を差し出す、テツヤと呼ばれた男。
「エッ?……あ、ああ…やっぱり置き忘れてたんですね。有り難う御座います…」
自分の帽子を受け取る、ピンク色のパジャマ姿のるぇっひーなさん。
「…それにしても…テツヤさん、酔ってます?」
「そりゃあ酔ってますよお!ええ、酔ってませんよ!なにいってるんですかぁ!」
「………そうですか」
彼が完全に出来上がっていると悟ったレフィーナ。
少し考えた後、
「私の部屋で、休んで下さい」
彼の身を案じ、自室で休憩を勧める。
「い〜んですかぁ、へへへ、そのカッコもキレーで……うっ!」
突然、テツヤの眼に緊張が走る。それを見て取り、
「ああっ!は、早く!」
レフィーナは青くなった彼をトイレに連れて行った。
奇麗な、暖色系統で飾られたトイレの中で、
「■■■■■■■〜〜っ」
不快な唸りの後、口をすすぎ顔を洗ったテツヤは、ベッドに横にされ、彼女の介抱を受けた。
「むぅ……ううっ…」
「大丈夫ですか?」
うめく彼の額に塗らしたタオルを置くレフィーナ。
その表情は心配そうだったが、どこか嬉しそうでもあった。
「ゔぅぅぅ、るぇっひーなさぁん……」
「はいっ?」
「 」
むにゃむにゃとテツヤは寝入ってしまった。
しかし、その最後の瞬間、レフィーナは彼の口の動きを見つめていた。
その動きを自分で口にしてみる。
「………『す、き』……か」
彼女はただ、自分のベッドで眠ているテツヤを眺めていた。
そして夜が明けて。
「………ッ!」
起きたテツヤは辺りを見回し、自分が見知らぬ場所にいることを知る。
「ここは……んっ?」
はらりと自分の額から乾いたタオルが落ちるのに気付いた。
そしてその様子を目で追った先———自分の傍らに、ベッドに寄り掛かって気持ち良さそうに眠っているレフィーナがいた。
「ッ!?まさか……彼女の部屋?!」
酔いは現在まったく無いが、前日の記憶もまったく無い。
散々に呑まされた後からの自分の行動が思い出せない。
頭の中で疑問詞の群れが乱走している。
状況を考えれば考える程パニックに陥りそうになる。
「…ん、ん〜っ……あっテツヤさん」
思考の迷走の中、傍の彼女が目を覚ました。
小あくびをしながら伸びをし、明るい顔をベッドの上の人物に向ける。
「お早よう御座います。うん、顔色も良さそうですね、良かったです」
嬉しそうなレフィーナの顔を見て、テツヤの迷走は入り口に戻った。
「…あ、あの…すみません、昨日のことは…憶えてないのですが……」
「そうなんですか……」
含みのあるような表情のレフィーナ。
「あの…自分は一体…?」
困惑する彼の質問に、
「ふふふ……秘密です」
悪戯好きな少女の微笑みで、レフィーナは答えた。
113 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 15:36:57 jBU87Y7I
誰だ、てっちゃんに酒飲ませた奴は
GJ
114 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 16:06:55 oFtZz9KY
>>111-112
GJ
>>113
おそらく全員…
115 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 16:23:08 fmaJy211
>>111-112
てっちゃん酔っ払っても可愛いよてっちゃんwGJ!!
ところでテツヤは酒を摂取すると
すぐダウンするタイプなのか
酔い潰れちゃうタイプなのか……いや両方?
116 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 16:32:01 dcvthFr5
>>115
前者:隣で朝まで寝てショーンに言われた通り俯きながら「昨夜はすごく……」と発言する
後者:酔い潰れて記憶が無いのを良いことに>>111-112のGJ展開ののち頬を桜色に染めてみる
これでテツヤ=オノデラ撃墜(マップクリア後に入手) 熟練度+1
なのでどちらでも可
117 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 17:00:00 DpDcM4ja
とりあえずそのテツヤ撃墜ステージはどんなイベントがあるのかちょっとココへきて説明汁
つーかもう昨日といい今日といい萌えSSの作者さんちょっとGJすぎ
118 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 17:25:54 jNjk8T0c
もう手っ取り早く「テツヤGETだぜ!」するには強引に既成事実作成で決まりだなwww
119 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 20:40:45 oEV61pmb
ハガネ
シロガネ
クロガネ
四番艦はコガネ?
120 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 21:37:39 GqKQX2dP
アカガネにイピョーウ
もしくはヒヒイロノk(メメタァ
121 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 22:45:12 BPZHFoN4
>>119-120
レフィーナ「……凄い」
テツヤ「これが……?」
ショーン「ええ。これが、ダイテツ艦長の遺志で造られた新造艦———『ダイハガネ』」
レフィーナ「ダイ、ハガネ……」
テツヤ「そうですか……ダイテツ艦長の…」
ショーン「最高、最強の艦と、言っていいでしょう。そしてこれは、特機形体への可変構造を持ちます」
レフィーナ「変形?!」
テツヤ「……凄い、これならば…」
ショーン「ところで、どちらがこの艦の指揮を執られますか?」
【プレイヤー選択】
・テツヤ
・レフィーナ
まで妄想した。
122 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 22:47:20 2pNvkMwH
乗り換え可能にしてくれ
精神バラけてるしエースボーナスもどっちもそんなに変わらんかった気がするから
どっち乗せてもいいんだろうけど
123 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 23:20:10 0XSAylUB
>>121
もちろんもう片方も一緒に乗るんだよな!そうだよな!!
この状況はつまりハガネ&ヒリュウ改を落とされた、と。
そんで代わりにシロガネタイプの第四〜陸番艦を使おうと思ったが
タコケネスが「貴様らなんぞに預けられん!」とか言い出して
困ってたらショーン副長がレイカー司令から預かっていたこいつを出す、と。
しかし特機変形ってマクロスみたいだな。超燃えるから俺は大好きだが!
武装詳細きぼんつーかむしろ皆であれこれくっつけよーぜwww
124 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 00:05:30 pQ6deSuC
テツレフィーと
サブパイロットにもれなくエイタとショーン
オマケでユンとリオつけるとスパロボ初の精神コマンド6人戦艦の完成だなwww
129 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 01:03:14 0lZgBABM ダイハガネの武装を考えてみた
ダイテツキャノン:
戦艦モードのときは主砲、特機モードの時は銃になるダイハガネのメイン武装
ダイテツパレードマーチ:
胸部に装着したシロガネの艦首モジュール(PTカタパルト)から発進した全艦載機による総攻撃
ダイテツスタンピード:
両手に装着したクロガネの艦首モジュール(回転衝角)によるラッシュ
ダイテツファイナルバスター:
ダイテツキャノンに装着したハガネの艦首モジュール(HTBキャノン)に全エネルギーを集中して放つダイハガネ最強の武器
131 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 02:17:56 VqLMH8M0 >>129
ってかその武器名メチャクチャ格ゲーの必殺技っぽいw
132 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 05:16:33 bQYisW9D >>129
それ何てビッグオー?wwww
133 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 06:41:13 mrBfxSCV
>>124
リョウト加えて7人だ
ちなみにJのAAが6人乗りしてしまっている
134 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 08:38:56 A6fg2BFh
>>121 >>129
どちらをメインにするか迷う・・・。
いっそMXのごとく戦艦モードのときはレフィーナ、特機モードのときはテツヤ
とか分けるのじゃ駄目ですか?
136 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 09:43:45 LtUnPlUd
ダイハガネ戦艦モードの武装で、アトミック冷線砲を是非つけて欲しい。
ゴメン・・・轟天号好きなんだ・・・・・
138 :非ショーン :2006/11/19(日) 13:37:36 CI4GidKO というわけで、>>129のダイハガネ武装を基に突発ネタ投下。
ショーン「こちらがダイハガネの武装です。お確かめください」
テツヤ「モジュールチェンジによる多彩な武装が可能…って、何でどの武器も"ダイテツ"って付いているんですか?」
ショーン「それはまぁ、あの方のノリというやつでしょう」
レフィーナ「まぁ、ダイテツ艦長も割りとお茶目だったんですね」
テツヤ「いやあのレフィーナ中佐……まぁ、良いです」
ショーン「それでですね、このダイハガネには幻の武器がありまして」
レフィーナ「幻の、武器?」
ショーン「はい。と言っても、下の方に書いてある"ダイテツファイナルバスター"がそれなんですが。
その武器を発射するにはある特種条件が必要でしてな」
テツヤ「ぶ、武装に発射条件があるんですか?」
ショーン「えぇ。それがまた厄介なものでして…その条件が厳しいことから、私的に幻であると判断しました」
レフィーナ「それで、どのような?」
ショーン「はい。ではお二方、こちらをご覧下さい」
テツヤ「これは…ダンベルですか?」
ショーン「形は似ていますな。ともかく、その両端にある球状のモノをお掴みください」
レフィーナ「私達二人が、片方ずつですか?」
ショーン「ええ。そして空いた片手でお互いの手を取り合って下さい。ちょうど社交ダンスのようなポーズになるように」
テツヤ「え、えぇぇっ!?」
レフィーナ「/////」
ショーン「仕方が無いでしょう、それが条件の第一なんですから。ささ」
テツヤ「…で、では、レフィーナ中佐」
レフィーナ「は、はい……///」
ショーン「はい、お二方そのままで。このダンベルのような器具は、触った方の精神状態を測るものでしてな」
テツヤ「俺達の、精神状態を?」
ショーン「ええ。手っ取り早く言いますと、お二方が心から真に愛し合っていると思った時、幻の武器の発射条件が整うのです」
テツヤ「なっ、ななな、ななっななな、何ですとぉぉぉぉ!!?」
ショーン「ちなみに発射キーワードも設定されていましてな。これも言わないと撃てないので。こちらがそのキーワードマニュアルです」
テツヤ「……で、できるわけないでしょぉぉ!何ですかこの最後の方にある
"二人の真なる愛は今!力となって全てを貫く!ダイ!テツ!!ラァブラブファイナルバスター!!"って!!!」
ショーン「だから仕方が無いでしょう。そのワードをダイテツ艦長が設定してしまい変更不可能となっているのですからな。
あ、それの他にもあらゆるバリエーションの小っ恥ずかしい…もとい、愛のセリフが用意されていますから、ご安心を」
テツヤ「何を安心しろって言うんですか!しかも今小っ恥ずかしいって言いましたよね?言いましたよね!?」
ショーン「言葉のアヤという奴ですぞ、テツヤ大尉。最後に、愛の精神状態も特定された規定数値…ダイテツ艦長が指定した
愛のパラメータグラフの100%に達さないと撃てませんし、少しでも恥ずかしいと思ったりセリフを噛んだら最初からやり直しです」
テツヤ「ななっ、なななな、ななんななな、なっななななななっ…!!!」
レフィーナ「///////////////」
ショーン「他のカップル…キョウスケ中尉とエクセレン少尉のような方達に任せても無駄ですぞ。
既にお二方の精神パターンで固定されていますからな。
では…まだ試し撃ちをしていないので、実戦でぶっつけ本番というのも心配ですから、早速やってみましょう。
テツヤ「えぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?」
ショーン「あ、視線はあの正面のカメラに向かってお願いします。
二人の愛次第ではあのホワイトスターを撃ち貫けるとの結果が出ていますぞ。では、どうぞ」
テツヤ「オージンジ!オージンジィィィ!!!」
139 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 14:37:56 bQYisW9D
バロスwwwww
140 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 15:50:52 yzONgOy4
ダイヒリュウとの合体モジュールはないんですか?
141 :129 :2006/11/19(日) 22:16:52 0lZgBABM
ダイテツファイナルバスター補足:
フルパワーで使用するためには頭部(艦橋)に装着した
ダイハガネ専用艦首モジュール「ダイテツチャペル」内で>>138の儀式を行う必要がある
142 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 22:55:08 GyBoA2T6
>>141
チャペルかよw ダイテツだし神前式かと思ったぜ
143 :それも名無しだ :2006/11/20(月) 00:50:01 TsuFfESH
>>142
どちらにしても、専用の衣装に着替える必要があったりするから
発射までには相当のターン数が必要になりそうだ。 ターン数にして
最低でも15ターンは粘らないとry
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
125 :非ショーン :2006/11/19(日) 00:17:21 CI4GidKO 流れをぶった切って、今回もかなり長めだけど、投下する。
「それでは、失礼します……」
疲弊しきった顔を隠す事が出来ず、テツヤは上官達の冷たい視線を浴びながら不恰好な敬礼をした。
ミーティングルームから廊下に出て室内を眺めると、こちらを心配そうに見つめる空色の瞳と眼が合ってしまった。
その瞳の持ち主の表情はとても切なげで、逃げるようにしてテツヤは視線を外してしまう。
それを察したのかは分からないが、ドアは壁を造るかのように閉じた。
敬礼していた右腕を振り落とすように降ろし、軽く息を吐く。
思い足取りのまま、テツヤは俯きながら自室へと向かった。
「はぁっ………」
部屋についた途端、灯りも付けずにドサッとベッドに頭から突っ込むテツヤ。
普段の自分なら考えられない行為だが、この日ばかりはこうしてしまいたかった。
ベッドに顔を押し付けながら、頭の中であの冷たい眼たちと彼女の空色の瞳とが何度も頭に浮かんでくる。
それらの視線から逃れたいからか、テツヤは力強く瞼を閉じた。
この日、クロカネ・ヒリュウ改の部隊はとある基地に駐留していた。
連戦での損害や消耗が激しく、それらへの対応と近況を上層部に報告するために。
だが、この基地にはテツヤを快く思わない連中がやたらと多かった。
ここは他の基地に比べるとかなり小規模で、そのせいかそれほど高い階級を持ったものが
少ない割に大佐以下の左官が多く、その一派がテツヤに非難の矛先を向けていた。
先の会議は、その連中にテツヤは一気に攻められた。
「クロガネの消耗がヒリュウに比べ著しい」、「戦時中とはいえたかだか大尉ごときが艦長代理なんて」、
「親ならぬダイテツの七光りである小僧が…」、「所詮代理なのだから、この期にちゃんとした艦長を決めないか」
などと、テツヤが自分達より階級が下なのを良いことに非難を浴びせ続けた。
たかが非難や中傷程度ならテツヤも少しばかり参る程度で済むはずだった。
だが———。
「ダイテツ准将に比べ貴官は……」
連中が口々にしたこの言葉が、テツヤの心に大打撃を与えた。
事実、部隊はダイテツが健在だった頃に比べると、どちらかと言えば苦戦を強いられる事が多々あった。
テツヤはほぼ毎日ダイテツの指揮を見、彼のそれがいつもうまくいっていた事から、
テツヤもそれを真似て部隊を指揮していた。
その方がダイテツの指揮で慣れた皆もやりやすいだろうし、きっとうまくいくだろうから、と。
そう思っていたのだが、それは違った。
ダイテツを真似た指揮は何故かうまくいくことがほとんど無く、それどころか部隊を混乱させたり
状況を悪化させる事が少しあった。
そのせいでヒリュウに遅れを取り皆に迷惑をかけ、通常ならそんなにかからない戦闘も長期戦になったりした。
更に戦闘だけではなく、艦の事務的な仕事にも手が回りきらず艦を掌握しきれていなかった。
いつも見ていたはずなのに、副長では知り得なかった代理とは言え艦長の責任の重さ。
エイタやツグミのサポートがあるもののテツヤの精神的負担は拭い切れず、その状態で先の会議。
テツヤの心は、ほぼピークに達していた。
ふと、部屋のチャイムが鳴っている事にテツヤは気付いた。
疲労が溜まっていたせいかいつの間にか眠っていたらしく、重い頭を上げてベッドから立ち上がる。
インターホンへと向かうと、そこには空色の瞳の女性がこちらに眼を向けていた。
それを確認すると起きたばかりで呆けていた頭が一瞬で覚醒し、走るようにドアへと向かう。
自動ドアなのに押し開けるようにしてドアを開くと、レフィーナ・エンフィールドが驚いた顔で立っていた。
「レ、レフィーナ中佐!」
「テ、テツヤ大尉っ。…ビックリしました。何度かチャイムを押しても返事が無いので、
てっきりお休みになっているかご不在かと思っている時に、急にドアが開きましたから…」
「す、すみません!その……ト、トイレに行っていたもので!」
言ってからハッとなる。
女性に向かってトイレなどと大声で言うなんて…最低だ。
内心で軽く溜息を吐き。
「と、とりあえず立ち話も何ですから、宜しければ部屋に上がりませんか?」
「あ、そうですね…。では、お邪魔します」
テツヤに招かれ、レフィーナはそっと足を踏み入れた。
数日前に部屋を片付けたおかげで、レフィーナに気分を害させずに済んだ事にホッとするテツヤ。
「もう時間も遅いのに、いきなり来て申し訳ありませんでした」
「いえいえ、そんな。どうぞ、適当にくつろいで下さい。いま飲み物を持ってきますから」
「あ、そんなお構いなく…」
"いえいえ"と笑ってテツヤはキッチンに行ってしまい、ずっと立っているのも変なので
近くにあった二人掛けのソファに腰を降ろすレフィーナ。
"ここがテツヤさんのお部屋…"などと思いながら辺りを見回していると、
ベッドの布団の中心辺りがへこんでいるのに気付いた。
不審に思い、ソファから立ち上がってベッドに歩み寄り、そこに触れてみると温もりがあった。
それが中心から下の方まで残っているのに気付き、キッチンにいるだろうテツヤに視線を向け、
レフィーナはそっと眼を細めた。
「お待たせしました、どうぞ。」
「ありがとうございます。すみません、わざわざ…」
申し訳無さそうに言うレフィーナに笑いかけ、ソファの前にあるテーブルに紅茶を置くと
テツヤもソファに腰を降ろした。
ふと、心配げに見つめる彼女と視線が重なる。
少し前まで忘れかけていた、あの眼たちが再び脳裏に浮かんだ。
「大分…お疲れのようですね」
「そ、そんな事はありませんよ!艦長代理たるもの、常に元気でいなくては!」
空元気だ。
下手に笑って返事をしながら心のどこかでそう思うテツヤ。そんな自分に嫌気が差した。
それを察しているのかは分からないが、レフィーナは言葉を続ける。
「先程の会議ではすみませんでした。私がちゃんと、助言をしていれば…」
「そんな!レフィーナ中佐が御気になさる事ではありません。
あの方たちの言うとおり、本当に私が不甲斐無いだけですから!」
言って、後悔する。これではレフィーナへのフォローになるどころか、自分を更に追い詰めるだけだった。
どうしようもない沈黙が部屋を満たし、テツヤは顔を落とした。
もう、全てが嫌になってしまった。
艦長を務め切れない自分に、何よりも彼女にこんな心配をかけさせてしまう自分に。
だから、テツヤの口から言葉が零れてしまった。
「……私は、艦長どころか代理さえ向いていないんだと思います」
"えっ…"と、レフィーナが驚いた声を出したのに配慮する事はなくテツヤは続ける。
「戦闘も事務も、私はやりこなすどころか皆に迷惑をかけてばかりです。
この役目を背負ってから、私はあの人に…ダイテツ艦長に追いつけるよう、
ダイテツ艦長のような艦長になれるよう努力してきました。
艦長がやってきた事を全て見習い、全て実践してみました。
だけど…どれもうまくいくばかりか、悪化させるばかりで…。
何をどうすれば良くなるか分からないこんな私じゃ、あの方のご意思を継いだとは言えません!
…やはり、あの人たちの言うように、誰か他の人を艦長に任命すべきなんだと思います……」
溜めに溜めていたストレスや不満が止まる事無く口から零れてしまい、
言い終えた後これはレフィーナへの愚痴だと気付いてしまう。
更に後悔し、テツヤは顔を俯かせた。
(こんな俺じゃ、この人の側にいる事さえ許されないよな……)
部屋に先程よりも重い沈黙が訪れ、紅茶がすっかり冷め切った頃。
「……そうですね」
静かに言葉を紡ぐレフィーナだが、テツヤは顔を上げない。
「テツヤさんがダイテツ艦長になれる訳がありませんからね」
その言葉に、静かに息を飲む声が部屋に響く。しかし、レフィーナは止めない。
「いくら真似ても、テツヤさんがダイテツ艦長を再現できる訳がありません。
だから結果として、部隊に混乱が起きたりしたのも当然かもしれません。
それらは全部、ダイテツ艦長がなさった行いなんですから」
普段の彼女からは想像できない自分を非難する言葉の連続に、テツヤは眼を見張ったまま顔を上げる。
その絶望しきったテツヤの顔に、レフィーナはそっと振り向いて"テツヤさん"と呼ぶと、凛とした表情で言った。
「テツヤさんは、テツヤさんにしかなれないんです」
レフィーナが言い放った言葉に、テツヤは再度息を呑んだ。
「信念を、ご意思を継ぐ事と真似ることは全然違います。
真似は見せ掛けだけですが、受け継ぐ事はその方の想いを自分の中に宿し、
自分の意思で、自分の行動とすることなんです。
テツヤさんは、テツヤさんが自分で考え、テツヤさんが最善と思った事をすれば良いんです。
ダイテツ艦長のやったことではなく、テツヤさんが考えたやるべきことを」
「俺が……自分で考えたことを…やるべきことを…」
「はい」
そして、凛とした表情を保ったままレフィーナは許すように微笑んで。
「ダイテツ艦長に追いつく必要は無いんです。あの方が進んだ道と同じ道を歩む必要は無いんです。
テツヤさんにはテツヤさんの新しい、真っ白な道があります。
ダイテツ艦長の道からは外れその何色にも染められていない道を進む事になりますが、
あの方の信念をしっかり受け継いだなら、テツヤさんと共にダイテツ艦長は歩んでくれます。
だけど、一番先頭に立つのはテツヤさんです。
その道がどうなり、何色に染まるかは…他の誰でもない、テツヤさん次第です」
レフィーナが言う言葉の一つ一つに、テツヤは満たされていた。
彼女の言う事は至極当然の事で…さっきまでの自分がバカみたい、いや、バカだった。
「…大丈夫です。ヒリュウ、クロガネの皆さんはちゃんと着いて来てくれます」
あぁ…どうして……
「もちろん私も。…私はテツヤさんの手を繋いで、絶対に離れたりしません」
彼女はこんなにも……
「だから—————」
レフィーナが次の言葉を出す前に、テツヤは彼女を抱きしめていた。
今までには無い、そして普段の自分では有り得ない力強い抱擁。
その事にレフィーナは少し驚きつつも、自分の肩には彼の顔がある事は確かで、少し照れる。
「テ、テツヤさ…」
「少しだけ」
「えっ?」
「少しだけ…こうさせてもらえませんか、レフィーナさん」
今まで自分がやってきた行いを許された、苦悩しきっていた所に新しい道へと導いてくれた。
その母のようであり、女神の用でもある彼女を、テツヤは今はこうして抱きしめていたかった。
離してしまうと、脆くなった自分の心が砕けてしまいそうだったから。
「すぐに……すぐに終わりますから」
テツヤの肩が少し震えているのに気付くレフィーナ。泣いている…。
だが、そんな事には少しも驚かない。慈愛に満ちた笑顔のまま、レフィーナは———
「はい…」
彼の震える体を、包み込むように抱きしめた。
夜は明けて、次の日の朝。
「「おはようございます、テツヤ艦長代理」」
「おはよう、エイタ、ツグミ君。さぁっ、今日も張り切っていくぞ!」
「「へっ?」」
今までの彼の人物像からは想像できないハイテンション振りに、二人どころかブリッジクルー全員がキョトンとしてしまう。
「ツグミ君、クロガネの修理状況は?」
「えっ!?あぁ、えと、はい!しゅ、修理作業は完了しました。補給物資の運搬作業も終わり、
機動兵器も万全です。リオン用のパーツがあって良かった……です」
言い終えて、もの珍しそうな視線をテツヤに向けるツグミ。
その報告に上機嫌で頷くテツヤはツグミのそんな視線に気付く事は無く、
今度はエイタにヒリュウ改と通信を繋げるように指示する。
エイタも呆気に取られていた為慌ててコンソールを弄りながら、
"艦長代理、何かあったんですか?" "俺が知るかよ" と、ツグミと小さく話して、通信を繋げ、
メインモニターにはレフィーナの姿が映し出された。
『おはようございます、テツヤ大尉』
「おはようございます、レフィーナ中佐」
互いに敬礼を交わし、しばし微笑んで見詰め合う……。
『おやおや、お二人してそんなに見詰め合うとは…朝からおノロケですかな?』
『ふ、副長!』
「本当ですね〜。こっちは発信準備で忙しいのに」
「エ、エイタ!」
が、横槍が入るのは当然のことで。
茶化された二人は同時に顔を赤くし、同時にゴホンと喉を鳴らす。
その見事なシンクロっぷりに両ブリッジから笑い声が響いた。
「お、お前たち…!」『………では』
モニターの向こうのレフィーナは、少しばかり頬を紅潮させたまま言った。
『行きましょうか、テツヤさん』
彼女がテツヤをさん付けで呼んだ事に、今度はどよめきが広がる。
そしてテツヤは、そんな事少しも気にしないで。
「はい、レフィーナさん!」
そう返事し、窓から見える大空へと視線を向けた。
その空の向こうに、ダイテツ・ミナセが笑っている姿を見た気がして。
一瞬瞳を閉じて、表情を切り替え、テツヤは叫ぶように言った。
「クロガネ、発進!!」
130 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 02:16:02 /F3tBm04
>>125-128
SSっていうか文を読んで泣いたのかなり久しぶりだなぁ
131 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 02:17:56 VqLMH8M0
本格的なGJ長編キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
機動戦艦ナデシコ〜明日の艦長はキミだ!
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