2006年04月15日
 ■  ゼオラの手料理に関する考察と 神SS

596 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/05/30 08:24 +e3OGOi0
お料理の練習をしていると指を怪我してしまうのですよ
で、「痛っ」という声に反応してやってきたアラドに指を舐めてもらうのです
「苦手なんだから無理に作ろうとしなくてもいいじゃんか」と言われても、
「アラドのために上手になりたい」とも言えず喧嘩腰で応対してしまうゼオラたん(;´Д`)ハァハァ

597 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/05/30 16:51 q0o7LHc/
>>596
きっとまずいんだろうな。それでも健気に頑張るゼオラタンに(;´Д`)ハァハァ


598 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/05/30 17:24 nsEie2sT
>>597
そして「味がしない」「生っぽいぞこれ」とか文句をたれつつも
ちゃんと全部残さず食べてあげるアラド


599 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/05/30 20:26 vOrJFIYp
>>598
「そこまで言うことないでしょ!?」とか言いながら
一口味見して顔をゆがめるゼオラたん(;´Д`)ハァハァ


602 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/05/30 20:34 ZM+GN0so
>>599
「ごめんね、アラド…」とか言って素直に謝るゼオラタン(;´Д`)ハァハァ


604 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/05/30 23:16 bm73JEF4
>>602
そんなゼオラたんを見てアラドきゅんは「き、気にすんなよ!慣れたら結構食べれるぜ、これ」とか必死にフォローするのです
彼の優しさに涙ぐみながらも「無理しないでいいから」というゼオラたんですが、
アラドは頑固に「全部食べるから」と食べるのをやめようとしません
しまいにはお互い喧嘩腰になってしまうのです


605 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/05/31 00:42 TDugE15+
「馬鹿!!お腹壊してもしらないわよ!!」
「大丈夫だっつってんだろ!!」


そして結局腹痛を起こすアラドキュン。ゼオラは当然看病する訳で。
「馬鹿…あんなもの食べるから。」
と心配気に床のアラドを見つめるゼオラに、アラドは
「んな事言ったって、せっかくお前が作ってくれた物を残せるか…いてて」
てな事を言うと。


はやりバカップルネタはスレが伸びやすいな…

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ここでチョコバー氏の神SSが降臨。

623 名前:チョコバーの人 :2003/06/01 00:36 +v5ZEcm3
不意に目が覚めた。
「あれ?」
無機質な天井が薄ぼんやりと視界に入る。いつものベッドの上だ。
Mk-Ⅲをレーツェルさんに取られてその上ビルガーがつかえなくて
アムロさんと万丈さんとヒイロの射程内に何故かザク一機で
放り出されて狙いつけられてるのに大河長官に「勇気で補え!」
とかハッパかけられてたのは、じゃああれは夢か。
………あのメンツに囲まれたら三秒撃墜コースだよな間違いなく。
いやあ、ホント、あの人たち味方でよかったよかった。
っていうか、ああいう目に遭ってたかも知れねえんだなあ俺。
時間を確認してみるが、いつもの起床時間よりかなり早い。
今は戦闘配備もかかってないし、比較的穏やかな航行が続いている
から、パイロットの多くは地球時間の昼に起きて夜に寝る生活を
している。もちろん、ローテーションで夜中に待機の役回りも
回ってくるんだけど。
一度目が覚めてしまうと妙に頭がすっきりしてしまって、二度寝
しようとしても上手く行かない。食えるときに食って寝られる時に
寝ておくのが生き残るコツだってどっかで聞いたんだけどいつだったか
忘れた。スクールとかだったら多分ゼオラが覚えてるからいいや。
寝返りを打った途端、腹が鳴った。
どうやら今は寝るより食う方が優先らしい。
俺は腹を宥めるようにさすりながら、部屋を出て厨房へ向かった。
「アラド?」
「ゼオラ、何だ早いじゃん。どうしたんだ?」
「夜番、今日ノインさんと代わったのよ。プリペンダーの仕事で
 ここのところノインさんあまり休んでない上に夜番じゃあんまり
 だから」
「へえー」


ゼオラは『働く女』とかにかなり肩入れする傾向がある。きっと
自分から言い出して交替したのだろう。何となく納得。
「私は喉渇いたから水もらいにきたんだけど。アラドは?」
「何かつまめるもんないかと思って」
「あなた昔からお腹が空くと起きてくるのよね……」
「あははは。あ、丁度いいや。ゼオラ、何かかるーく作ってくんねえ?」
「え?」
「俺この前つまみ食いしようと思ったらボヤ出しちまって」
「ちょ、ちょっと、それ初耳よ!?」
「ギャリソンさんにどうにかしてもらったんだけど」
ゼオラの耳に入ってないなら、誰にも知られていないだろう。さすがは
ギャリソンさん。
「代わりに火気使用厳禁にされちまったから。あれだ、お前だって卵ゆでる
 くらいだったらどうにかなるだろ?」
「……馬鹿にしてるわね。ささっと軽いものくらい作れるわよ私だって」
「おお」
ふん、と軽く胸を張ったゼオラは俺に座って待ってるように言いつけて
食料庫を覗きに行った。
αナンバーズのなかには結構女の子も多い。
ノインさんみたいな軍人もだけど、民間人の普通の女の子も割といる。
俺たちの育った環境じゃ生きるための食事はともかく美味い飯の作り方
なんて教えてもらうことなんかなかったけど、普通に育った普通の女の子
なんかが卵と粉と牛乳とを混ぜてクッキーとかパンケーキとか何気なく
焼いてくれちゃったりするのがここの凄いところだ。
そうでなくてもここの飯、美味いし。


ゼオラの作る食事は今までははっきり言って非常食と割り切るべき出来のもん
ばっかりだったけど、環境に感化されて多少マシになってんのかも知れない。
女の子たちが集まって料理談義とかオシャレの話とかになると、あからさま
にアイツついていけないからなあ。興味がないわけじゃないらしいんだけど。
ついでに粗暴なところも治してくれりゃいいんだが。かかと落としする女は
さすがに部隊内でも探すのが難しいぞ。しかも達人級。
頼むからもうちょいおしとやかになってもらいたい。
そしたら、なあ。
そしたら俺だってカッコつけた台詞の一つや二つ言えるような気が。
…気がするけど、やっぱ無理な気もする。
俺のこといつまでもガキ扱いなのもどうにかしないと。
何かを切る音に水の音、ぱたぱた歩く足音。調理してる現場はここから
見えない位置にあるけど、気配は伝わってくる。
あ、なんかちょっと、こういうのいいかも。
何だかわかんないけど料理の匂いもふんわり流れてきて。
駄目だ、口元がにまにまする。
「おーい、まだかー?」
とか催促してみたりして。
「もうすぐよ」
返事の声がちょっとだけ遠くから。
いやあ、かなりいい。こういうのいいなあ。
ちょっとの間、俺はその気配を堪能した。
「お待たせ。見栄えはよくないけどレシピどおりのはずだから」
「はず、って?」
「急だったから見てる暇なかったの」
「ふーん」
勉強してんだな、やっぱ。


卵料理とスープだ。ちょっとスープの色が怪しい。卵と一緒になってる
赤黒い野菜らしきものもちょっと怪しい。
いや、でも見栄えはよくないけど大丈夫だってゼオラも言うし。
なにより俺は今、腹が減っている。多少のことなら気にならない。
「んじゃ、いただきまーす」
「うん」
向かいに座ったゼオラが、こっちをじっと見ている。
一口。
スープもひとすすり。
ぴたりと一度手が止まる。
「………」
「………」
もう一口。
ゼオラが、声を殺してちょっと身を乗り出した。
「どう?」
「……卵の方が甘くてスープが苦い……いや後からじんわり辛味…?」
俺は正直に申告した。どうせ言わなくても、口にスプーンを入れた時の
顔で、半分くらいばれてるはずだ。
すげえ、微妙。不味くは、ないが。美味いわけでは決してない。
「そ、そう…」
ゼオラもちょっと気まずそうに眉を下げたので、俺は慌てて料理をかきこんだ。
「あ、けど結構いけるって。お前上達したよ、うん!」
「ホント?」
「ホントホント、豪華じゃねえか、肉とか入って……」
「ど、どうしたの?」


生焼け。
中まだ冷てえんでやんの。
俺が肉の塊を口に入れた途端黙りこくったので、みなまで言う前にゼオラにも
何が起きたかわかったらしい。
「ちょ、ちょっと待っててね、お皿レンジに入れてくる」
「……おう……」
いそいそと立ち上がったゼオラが、「おかしいなあ」と小声で呟きながら
皿を持っていく。
「あのさあ、ゼオラ。お前やっぱりレーツェルさんに料理習って来いよ」
「今のはちょっと火力が足りなかっただけよ、たまたまなんだから」
「いくら俺でも一生これじゃ身がもたねえぞ」
「……え?」
レンジがチン、と出来上がりを報せて、ゼオラが戻ってくる。
「それって…どういう?」
加熱済みの皿を俺の前に置くゼオラの指がちょっと震えている。熱いのかと
思ってちょっと皿に触ってみたけど、それほどでもない。
「どういうって、俺だって腹壊すぞって話だよ」
「そ、そうじゃなくて」
「お前頭いいんだからちゃんと習えば俺より絶対上手くなるだろ」
「あ、だから、そうじゃなくて」
今度は肉にも熱が通っている。味は染みてないけど。
もぐもぐと料理を食べながらふとゼオラの方を見ると、顔が赤い。
今更飯作るの失敗したくらいで恥ずかしいも何もないだろうに。
「どした?」
「その、だから、さっきの…」
俺、何か言ったか?

「何?」
聞き返してみると、急にゼオラは口篭もった。
不味いとか食えねえとか、そこまで俺言ってねえよな?
言ったか? やべえ、それとももっと悪いこと言ったのか?
「あー……気にすんな。作ってもらって勝手言うのもなんだし」
「あ、ううん」
ゼオラが慌てて手を振る。
俺は料理の残りを一気に口に詰め込んだ。大丈夫。食えないことはない。
「そんな、全部食べなくていいわよ。残してくれれば」
ここは聞こえないふりだ。とりあえず食っとくに限る。
「ご馳走さん、サンキューな」
食ってはみたがフォローになってるんだろうか。ゼオラはちょっと俯いて
スーツの裾をいじっている。
「あの、ね」
「いや、割と美味かったって。うん」
「私、きっと上手になる」
「ん?」
「絶対なるから」
なんか意気込んでる。
負けず嫌いだからなあ、落ち込まれるより全然いいけど。
「アラドに美味しいもの一杯食べさせてあげられるようになるね」
「お、おう……」
「もうちょっと待ってね」
何だ何だ。どうしたどうした。
照れるじゃねーかそんならしくもねえ可愛らしいこと。
ていうかなんかすげー嬉しいんですけど? 待ってねってことは、俺に
食わせてくれるためにってことだよな。あ、マジでなんか、照れる。


「そ、そんじゃ、楽しみにしておくかな」
「うん」
機嫌は、悪くないみたいだ。にこにこしてる。
こいつ自体は見慣れた顔なんだけどなあ……。
なんで、たまにめちゃめちゃ可愛く見えたりすんだろ。
胸はあっても色気はねえしキツイし粗暴なのになあ。
俺ぐらいのもんだよな、こんなこと思うのきっと。
「んじゃ、俺も三秒撃墜コースで落ちねえようにしないとなー。さっき
 夢で落とされかけちまって」
「じゃあせっかく早起きしたんだから今からシミュレーション機使わせて
 もらいましょうよ。私も付き合うから」
「え!?」
「ね? そうしましょ」
適当なこと照れ隠しに言うんじゃなかった。
ゼオラはさっさと皿を片付けてしまうと、こっそり部屋に帰ろうとした俺の
首根っこを引っつかんで、ずるずると俺を連行した。
俺は猫の子じゃないんですが。
「ばりばりしごくわよ!」
「あ、朝飯までの間だけな…」
俺の嘆願にゼオラはあきれたようにため息をついて、それからふと笑った。
「今日のところは、譲ってあげる」
そのうち、と続けかけて、ゼオラは言葉を止めた。
何を言いかけたのかは、ゼオラは答えなかったけれども。何かちょっと
幸せそうに笑ったように見えて、俺はその先を聞けなかった。
あんまし飯作るの上手くなんなくてもいいかも知れない。
飯目当てのヤローとか増えたらややこしいから。
「やっぱりお前才能ないような気がするから習っても無駄かも」


その後俺は実力で沈黙させられてみっちりしごかれた。ちょっと泣いた。

---- 終 ----


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630 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/06/01 00:55 Q1RpAnuY
(;´Д`)ハァハァ


631 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/06/01 00:56 nNqeELgB
チョコバーたん食べたい・・・


632 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2003/06/01 01:19 q4XAE0jW
乙です
(;´Д`)ハァハァハァハァ

投稿者 ko-he : 2006年04月15日 00:30 : スレ:ゼオアラ

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