2007年03月28日
 ■  ImJrrEkU 氏作SS『Across the Nightmare』

スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その136
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634 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/02/28(水) 15:54:59 ImJrrEkU
流れを一刀両断してss投下
お悩み相談室の派生。恋愛調味料

(イングラム先生×セレーナ)


微ODEシステムなのでろだに上げときます。
捏造が肌に合わない方はスルー推奨

※ちょっぴり大人向けなSSです。独自の組み合わせなので公式設定重視な方はご注意下さい※





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 まどろみに落ちて、思考が闇に閉ざされた。
―――不意に襲ってきたのは浮遊感だった
 瞳を開けると緑色の液体の中を揺蕩っていた。熱くなくまた冷たくもない粘稠の水が体に絡みつく。
その感触が不快で体を動かし、もがこうとするも、体は動かない。
 神経が寸断された様な気分。ふわふわと海中を漂う海月の様だと自分をせせら笑う。
「っ?」
―――そして
 コツコツ、と誰かの靴音が聞こえてきた。…否、誰かではない。その足音の主が誰だかは知っている。
 叫びだしたい衝動に駆られたが、声は残念ながら出なかった。
 どんどんと足音は近付き、不意にその音は止んだ。緑色の闇の向こう側に広がる深遠の闇を睨む。そこには…
「!!!」
―――四つ目の銀色の仮面が覗き込んでいた
 ゴボゴボと口の端から気泡が漏れ、肺の内部に液体が流れ込む。
 そうして、再び意識が闇に落ちる寸前にその仮面は目の前から既に消えていた事に気づかされた。。


「はあ…はあ…っ」

―――連邦極東基地 イングラム私室
 時刻は明け方の少し前。はだけた上半身には脂汗が浮き、前髪が額に張り付く。
 イングラムは荒い息を直そうとしないで、張り付く髪を払った。

「また…あの夢、か」

―――調整層の悪夢
 ここ最近は縁遠く、全く見なくなっていたイングラムにとってのトラウマだ。
 要因は不明だがその悪夢が原因でイングラムは自分の叫び声の起こされたのだった。

「くっ…枷は、振り払えないのか」

 頭を抱える様にして、寝台に蹲る。全身が寒く、熱を失ったかの様だ。
 己の出生、そして切り離せない因果の鎖。それに蝕まれるイングラムは独りで泣いている子供の様に小さく見えた。


 …寝覚めは最悪。何度も寝直そうとしたが、ささくれ立った精神が頑としてそれを拒んだ。
 結局イングラムはそのまま一睡も出来ずに朝を迎えてしまった。

「・・・」

 気が付けば仕事をしていた。起きてから誰に会ったのか、どんな事を口走ったのか全く記憶にない。
 唯、病んだ精神を平静に戻す為にデスクワークを行ったがそれも数時間と続かなかった。
 そうして彼は廊下へと出て行った。
 覇気が感じられず、正体無く彷徨うイングラムは見るからに不安定で、ワカメを頭に抱いた歩く電柱の様だった。

「イングラム少佐!」

 そんな彼にすれ違い、頭を下げる人物は多い。
 最近の先生の好青年ぶりは評判で、周囲にはガソリンでも飲んで頭がぶっ飛んだのではないかと言った揶揄すら飛んでいる程だった。

「少佐?」

 だが、今の彼にはそんな事に気を払う余裕などない。目の前の誰かが判読不明の言葉を投げ掛けていた。

「少佐…どうか、しました?顔色が…」

―――ああ、煩い
 聞こえてくるノイズは病んだ精神を更に傷つけ、言葉と過去の記憶を脳内に散乱させる。空に浮かぶ風船の様だ。おかしくてたまらない。

「……体調が、悪いんだ」
 
 無意識にそう口走っていた。体調ではなく、本当は精神が不安定なだけだ。
 だが、その精神が体調にまで影響を与えている。強ち間違いではなかった。

「大丈夫ですか?本当に具合が悪そう、ですけど」
 
 …喧しい。そうじゃないから顔色が悪いんだろう。そう思うなら放って置いてくれ。
 心の中で悪態を吐き、目の前の人物を睨む。
 しかし、その人物はイングラムの敵意の視線を受けながらもイングラムを心配そうに見ていた。
 どうやら、威嚇すら出来ないほどに酷い状態らしかった。

「…じゃあな」

 これ以上話すとボロが出そうなので、イングラムはそそくさとその横をすり抜けてた。
 その人物は尚も心配そうにイングラムの背中に視線を注ぐ。
 …一体それは誰だったのか?
 非常に特徴がある、一度会ったら忘れない面をした輩だったがイングラムは思い出せなかった。それ以上にどうでも良かった。
 
 その後、仕事も身に入らない程の消耗振りにイングラムは早々に自室に引き上げ、上半身だけ脱いでベッドに入った。

「う…っ」

 が、ベッドに潜ってみても睡魔は襲ってこない。寧ろ、体も心も眠る事を拒んでいた。
 もう一度見てしまうかも知れないと言う恐怖がそれに拍車を掛ける。
 こう言う時は寝酒を呷って無理矢理寝てしまうのが常法だが、残念な事にイングラムは酒を切らしていた。
 …その後、何時間か冴えた目をした己を何とか寝付かせようと躍起になった彼は、漸く睡魔の尻尾を掴む事が出来た。

―――そうして日が暮れて

「う…ぅ…っく、う」
 
 不意に襲ってきた寝苦しさがイングラムの意識を現世に呼び戻した。

「な、何…だ?」

 イングラムを起こしたのは寝苦しさと言うよりは息苦しさだった。
 前の様に悪夢に叩き起されたのではない。物理的な重みが胸に圧し掛かり、呼吸の自由を奪っていた。
 当然、イングラムには持病などは無いし、息苦しさを覚える様な要因は何処を探しても見つからない。
 だが、現実に己の呼吸は奪われている事実。その原因を解明する為にイングラムは未だ半分寝ている体を起こす。

「な、何?」

 が、体は思う様に動かなかった。そうして、イングラムはハッとする。

「これは」

 人一人分の重石を抱いている様な負荷が体に掛かっている事に気付かされたからだ。
 そう言えば、誰かが密着している柔らかい感触だってするし、鼻腔を擽る良い匂いや静かな寝息もするのだ。
―――誰かが自分に抱き付いて寝ている
 …それが息苦しさの答えだ。

「この感触…女、か?」

 普段の彼にはあり得ない事だ。寝込みを襲われそうになれば直前に気付く筈なのだ。
 それに気付かなかったのだから、それだけ精神が参っていたと言う証拠だろう。
 しかも、部屋を施錠した覚えも無い。その隙を狙われたのだろう。
 …が、そんな不埒な真似をするのは誰なのか?イングラムが知り得る限り、そんな人物は頭に浮かばない。

「…大胆な奴だ。しかし…誰だ?」

 大胆と言うよりは命知らずと言った方が適任だろう。
 今は好青年が板に付いているが、本来的にイングラムは自分に害を成す輩には命の保障をしないと言う危険な一面を持つのだ。
 そんな男のねぐらに潜り込む輩は酔っ払いかイカレ野郎のどちらかだ。イングラムは己に抱きついて寝ている輩の顔を覗き込んだ。

「セレー…ナ?」
「すー…すー…」
 
 何と吃驚。犯人はセレーナ=レシタールだった。彼女は下着姿で先生に密着し、爆睡している。
 長い桃色の髪がイングラムの青い長髪と絡み、どぎつい色のベルベットを織り成していた。

「このアマ…」

 セレーナには何時の頃からか一方的に懐かれてしまった。だが、イングラムは個人的に彼女と特別親しいとは思っていない。
 飲み友達の延長位にしか思っていないこの女がどうしてここに居るのかが先生は理解出来なかった。
 …否、もうこの際、何故などと言う野暮な詮索はしない。
 問題なのは妙齢の女性が同じく若い男の寝台に潜り込んできた事にある。
 彼もまた生物学的に男である以上、過ちが起こらないとは言い切れないのだ。
 それを無視してやってきた目の前の女に怒りを通り越して呆れが胸に沸いてきた。

「ぅ、うぅー…ん」

 その不埒者はイングラムに絡み付いて、スリスリと体を擦り付けて来た。完全にイングラムの胸枕で熟睡している。
 幾ら何でも気安過ぎるだろう。

「しかし、この女…」

 前から抱き付いてくる女だった事は記憶していたが、寝ている時もそうだとは恐れ入る。
 「俺は抱き枕ではない」と思わず引っぺがしたくなったが、流石にそれは可愛そうなので止めた。
 寝顔が綺麗だったのでそれを眺めていたい気分に駆られたのも理由の一つだった。
 エルマ曰く、寝相が悪くしょっちゅう蹴飛ばされていたらしいが、今の彼女はとても大人しい。
 鼻提灯をぶら下げている訳では無いし、涎や鼾、歯軋りだって無い。
 切れ長の瞳は閉じられ、鼻腔から漏れる寝息が鎖骨辺りを擽って少しこそばゆい。
 そして、寝苦しさの原因になっている彼女の誇る大きな乳房は先生の胸板に押し付けられ、零れた肉は柔らかそうで、また美味そうだった。

「……何だかんだ言っても、お前も女、か」

 そう零したイングラムはセレーナの頭を軽く撫でた。
 抱き疲れて少々暑苦しいのだが、かなりの高身長のを誇るセレーナのムッチリとした肉感は素晴らしく、抱き枕としては申し分無い。
 …嘗て脂肪の塊呼ばわりした彼女の胸だって、今はでは何故か心地良さすら感じる。

「ふう…全く、気が利くのか利かんのか判らん女だ」
「ぅん…っ、ふう…んん」

 優しく撫でる度に艶っぽい声がセレーナから漏れた。
 じっとり汗ばんでいる彼女の肌から汗の香が匂い立ち、少し先生を妙な気分にさせた。
 だが、寝入っている女性に狼藉を働く程先生は堕ちていなかった。

「これで…手打ちにしてやるよ」
 
 ニヤリ、と笑い、イングラムはセレーナをギュッと抱いて目を閉じた。
 男の寝台に無断で押し入ってきたのだ。だから、どの様に扱われ様がセレーナは文句が言えない立場だ。
 イングラムはセレーナを抱き枕にする事に決めたのだった。

「アン…♪」

 溶けた甘い声と共に、セレーナが身を捩る。イングラムはセレーナの早くなっていく心音を聞きながら、意識を眠りの底に沈めていった。
 心細い時に寄りかかれる相手が居る事はある意味幸せな事だろう。案外、セレーナも人恋しかったのかもしれない。
 …その夜、イングラムは悪夢を見る事は無かった。

―――翌朝
「オイ貴様、起きろ」
「ぅ…っ、うう」
 起床時間になり、目を覚ました先生。セレーナはイングラムの寝台で尚も惰眠を貪っていた。
 ベシベシと頬に軽い平手を見舞って無理矢理この自堕落女を起こそうとする先生。   
 …女で碌な目に合わない星の下に生まれているのかも知れない。
「あー…朝?」
「そうだ」
 そうして漸く起きたセレーナは半分寝ぼけていた。焦点が合っておらず、目の前の人間を自分の相方と勘違いしている。
「っ…今日は随分、優しい起こし方じゃない?エルマ」
「ほう?因みに、普段はどう起こされている?」
「えー?…そりゃあもう、水ブッかけられたり、電気ショックからケツバットまでそりゃ酷いんですよ」
「それは難儀だな。…お前ではなくエルマが」
 やれやれとイングラムが溜息を吐く。それだけ寝起きが悪い女を起こすエルマの苦労は想像を絶するモノだろうからだ。
「ちょ…それ、酷くありません!?」
「起きないお前が悪いのだろうが」
「そうですけど…私は寝起き……が………」
「?」
 言葉の末がどんどん尻すぼみになっていくセレーナ。イングラムは怪訝な表情をした。

「少、佐?」

「俺がイングラム=プリスケン以外に見えるか?」
 セレーナは状況を理解して茹蛸になる。下着姿の自分を見られまいと慌ててタオルケットを引っ張って体に羽織る。
 だが、そんな事をしてももう無駄だった。
「あ、ああ…あ、あの~(朱)」
「落ち着け。…言い訳を考える時間をやろうか?」
「お、おネがゐジまづ……」
「うむ…」
 タオルケットを頭から被って小さくなっているセレーナを放置してイングラムはてきぱきと仕事の準備を始めた。

「い、いやあ~…その~、昨日は飲み過ぎちゃって…あははははは」
 乾いた笑いと共に出てきたセレーナの言い訳。イングラムは元より聞く気は無いので、取り合えず適当に頷いてやった。
「あれ~おかしいですねえ。自分の部屋に向かったつもりだったのに…」
 もう出勤時間が迫っていた。小言を言って時間を喰うのも馬鹿らしいのでイングラムは単刀直入に言葉を言う。
「セレーナ=レシタール」
「は、ハイぃっ!?」
 イングラムが厳かな口調で名を呼ぶとセレーナは相変わらず下着姿のままでビッ、と敬礼をする。たゆん、とそのお胸も揺れた。
「こう言う寝込みを襲う真似は俺個人としては勘弁願いたい。次があるなら…事前に伝えてくれ」
「は?」
「酒の所為にした様だが…お前の寝息は酒臭くなかったからな」
 つまり、それはセレーナが自分の意思でイングラムの部屋に乗り込んできた事に他ならない。
 そして、この女の事だ。イングラムが文句を言った所でこう言う事があった以上は必ず二度目があるのは間違い無い。
 説得しても無駄とイングラムは悟ったのだった。
「あう///」
 セレーナ自身としては、イングラムが起き出す前に部屋を抜け出るつもりだったのだろうが、寝過ぎてしまった…と言うのが真実に近い。
 それを裏打ちする様にセレーナは赤い顔を隠す様に手で覆っている。慣れない女の武器に頼ったセレーナの落度だった。
「取り合えず、俺は出勤するが…」
「な、何ですか」
 イングラムはセレーナをまじまじと観察する。頭の先から、腰の括れ、腿の瑞々しさから全て。
 その視線の舐める様なねちっこさにセレーナは少し顔を引き攣らせる。

「お前はシャワーを浴びていけ。汗臭くて甘ったるいぞ?」

「少佐?女に汗臭いって、それはちょっと」
 事実を述べているだけだ。素直に受け止めろ。
 …そんな表情をしながらイングラムは床に散乱しているセレーナのトゲ付きの赤い装いを拾い上げてベッドに放り投げる。
 そうして先生は自室から出ていこうとするが、彼は思い出した様にセレーナに振り返った。
「ああ、そうだった。最後にもう一つ」
「今度は…何ですか」
 文句でも言われるかと思ったのか、セレーナは少し身構える。が、先生の発した言葉はそれ以上に性質が悪かった。

「いや…お前は柔らかくて気持ちが良かった。…抱き心地は最高だな」

「/////////しょ、少佐のエッチ」
 そんな台詞を残して自室を出て行くイングラム。ポツンと部屋に取り残されたセレーナはイングラムのベッドで独り悶えていた。

「……っ、甘過ぎる香だな、アイツは」
 時間が無くてシャワーは浴びられなかった。
 装いだけを変えて、ミーティングルームに急ぐイングラムは自身の体臭を鼻を鳴らしチェックする。
 …昨夜、セレーナに付けられた甘い匂いは暫く取れそうに無かった。
「…?」
 そうして、付けられた匂いに辟易するイングラムは廊下の先に佇んでいる(浮いている?)クリオネ型の自立型AIの姿を認める。
 セレーナの相方のエルマだ。
「あ!イングラム少佐!…おはようございます」
 エルマは先生に元気に挨拶した。特に毛嫌いしていたり、警戒している様子は見られない。頭部の羽がピコピコはねている。
「おはよう、エルマ。お前が独りで居るとは珍しい。ご主人様はどうした?」
「ええ…それが、昨日は帰ってこなくて」
 なるほど、とイングラムは頷いて見せた。先生はそのご主人様が何をしていたかを知っている。
 …そんな内面を一切垣間見せず、先生は他人事の様に言ってやった。
「…なあに。偶にはアイツも自分の用事を片付けたい時もあるだろうさ。その辺りは深く突っ込むべき内容ではないな」
「え…?でも、セレーナさん…周りに迷惑を掛けてないか心配で…」
 …エルマがセレーナをどう言う人間と見ているのか先生は気になったが、その思いは頭から放逐した。
「心配する気持ちも判るが、アイツも大人だ。分別は弁えている筈……だ?」
「あの、疑問系で返されても、僕にはどう答えて良いか」
 昨夜、先生は寝込みを襲われたのだ。分別があるのかと問われれば、間違いなくセレーナは無い部類に入るだろう。
 だが、それを純情少年であるエルマに伝える事は出来なかった。
「…アレだ。アイツも女だ。お前にも言えない秘密の一つもあろう。お前がそこまで心配する事は無いと思うが?」
「でも…」
「セレーナを信じていないのか?」
「それは…」
 少し卑怯なやり方だが、先生はエルマを丸め込む事にした。
 セレーナが自分と一晩一緒に居た事を知られるのは情操上にも世間体にも悪いのだ。例え何も無かったとしてもだ。背に腹は変えられない。
「何事も無かった様に帰ってくる女さ、アイツは。だから、こんな廊下ではなく、セレーナの部屋で待っていてやれ」
「は、はい…少佐。そうしてみます…!」
 相談室を締め括るかの様にエルマに無理矢理言って聞かせた。エルマはそんなイングラムの微笑とエロ格好良い声に素直に従った。
 AIをもだまくらかす先生は詐欺師の才能があるのかも知れない。

「俺は時間だからもう行く。…じゃあな」
「はい!態々有難う御座いました!…あの、少佐?」
「ん?どうした」
「いえ…その、昨日と比べて随分と血色が良さそうですけど、体調は良くなったんですか?」
―――ああ
 イングラムは納得した。昨日廊下であったのはエルマだったのだ。確かに一度会ったら別の意味で忘れられない輩である事は間違い無い。

「ふっ…若い女の精気を少し吸わせて貰ったのさ」

「え?…え??」
 ニヤリと笑うイングラムの言葉に込められた意味をエルマは終ぞ理解出来なかった。


―――BAR ヒリュウ
 仕事帰りに寄った何時もの場所。数日振りに飲む酒は実に美味く感じられる筈だった。筈だったのだが…
「う…む…」
 カウンターの定位置でゆったりと酒を飲む先生。だが、その顔色は何時にも増して青い。

『『(じ~~~~~)』』

 物陰から睨む片割れと昔の女の針の様な視線がダブルで突き刺さってくるからだ。
「少佐……何をやらかしたのですかな?」
「…別に。法に抵触する様な遺憾な真似は決してな」
 心配そうに…否、気の毒そうに顔を覗いて来るマスターたるショーン副長は全てを見越している様だった。
「少佐も…損な役回りですなあ」
「………キツイの、くれないか」
 俺が悪いのか?…俺が何をしたんだこん畜生。
 イングラム先生はこのまま酒を呷って寝てしまうか、それとも群がる有象無象を喰い散らかすかを真剣に悩み始めた。
 マスターは苦悩する青ワカメに並々と注がれたアイリッシュのタンブラーを差し出した。




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646 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/02/28(水) 18:09:07 24TP36f2
>>634 GJ。
捏造だけどヴィレ&アヤを放ってないあたりがイイと思った。


711 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/02/28(水) 22:58:41 6wwbs0Ym
>>634 今読んだ。凄い破壊力だな。不覚にもおっきした。ルアフ様がまた泣くなww


投稿者 ko-he : 2007年03月28日 14:35 : スレ内ネタ:SS(+15)

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