たまたま休暇が同じだったらしいラトに誘われてゲーセンを数軒ハシゴした後、
いい加減疲れたので適当な喫茶店に入って一息つけることにした。
コーヒーで喉を潤しつつお互いの近況やさっきまでの対戦結果について語り、
その合間に注文したケーキを切り分けてて、つい会話が途切れてしまった。
しまったな、と思いつつ目を向けると、ラトがお袋がたまにするような目をしてこっちを見てる。
なんか居心地が悪いな。

「どうしたラトゥーニ？」
「う、ううんなんでもない」
「なんでもないって事はないだろ。あ、これも食べるか？」

ラトのケーキ皿がすでに空なのに気付いてたので、
そういって今しがた切り分けたばかりのケーキを一欠けらフォークに刺して差し出してやると、
ラトは一瞬きょとんとした後、フォークを見て顔を真っ赤にしちまった。
しまった失敗した。なにか怒らせちまったか。

「あ、別にラトゥーニが大食いだと思ってるわけじゃなくて、
その女の子は甘いものが好きかなーとちょっと思っただけで…」

などとしどろもどろに言い訳を続けていると、
俺の慌てる様がおかしかったのかラトはクスッと笑って緊張を解いてくれた。
―まだ顔が赤いようだけどな。

「…じゃあ、一口もらっていいかな」

頬を染めた上目遣いでそう言うラトは販促もとい反則的に可愛かった。
相手が俺だからいいようなものの、ロリ属性のヤツだったらその場で押し倒されてるぞ。
あとで不用意に笑顔を見せないように言っておこうと思いつつラトに同意する。

「ほら、あーん」
「あ、あーん…んむ、ん…うん美味しい」
「そ、そうか」

だからその笑顔は(ry
いかん、なんか話題、話題…

「あー、ところで顔が赤いけど大丈夫か」
「ぁ…その…間……ッス…」
「え？」
「なんでもない、その…今日は楽しかった。またねリュウセイ」
「あ、ああ」
などとこちらが返事をする間もあればこそ走り去っちまった。
やっぱ怒らせちまったかな。

　…ということがあったんだが。？どうしたマイ」
「よくわからないけど胸がもやもやする」

419 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：2007/03/31(土) 21:53:56 FmtROfBt
ラトかわいいよラト

428 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：2007/03/31(土) 22:15:12 8Rq1quJg
>>416
凄く和んだ
二人とも可愛いよ

しかしママン、息子相手にどんな視線向けてるんだw

429 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：2007/03/31(土) 22:25:00 +FNm+K3Y
>>428
親が子供をぼーっと見るような、何でもない視線ってことじゃないか？
強いて表現とすれば、手のかかる息子を慈しむような視線とか。

　
　
　


フランスのママンの焼き菓子レシピ