2008年07月10日
 ■  コウタVSティス その6

コウタVSティス
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1199087047/l50


前回の続き



797 :それも名無しだ :2008/02/02(土) 22:27:03 tZF7c4X8
ttp://wikiwiki.jp/kt2c/?FrontPage

ちょっとまとめ用にWiki借りてみた。が、どんな形で纏めをすれば良いのやら……
エロパロみたいにSSを一個ずつ載せて行くか、スレの話題毎にSSを別ページにしてみるか。



798 :それも名無しだ :2008/02/02(土) 23:06:22 q3l4DMK8
>>797
あなたが神か
関連SSごとに纏めると読みやすいかもしれないね
編集する方は大変だけどね

ついでにちょっと早いけどテンプレ案考えて見た

OG3でのティスの復活を祈りながらスーパーロボット大戦OG外伝等に登場した、
スレタイ2人や吾妻家の人々、R組や修羅組の会話や絡みを妄想するスレです
コウタ×ティス前提ならば他キャラのお話もOKです
公式への要望等は下記リンクのアンケートへ

Q.わるこなにゃうって何ですか?
A.初代スレ>>509の入力ミスがが元ネタ、いつの間にか定着
 わるこなにゃう=わるくないわ→グッジョブの意

前スレ
コウタVSティス
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1199087047/l50

WEBアンケート
http://www.bp-qa-kico.jp


799 :それも名無しだ :2008/02/02(土) 23:29:59 L7cO3vIM
わるこなにゃう!わるこなにゃうぞ!

>>797
俺は貴方に神を見たぁっ!
……エロパロみたいに一個ずつ格納でも良いと思う。その方が慣れてるから。

>>798
良いんじゃないかな。
後、過ちさんは一応R仕様って書いておくとわかりやすいようなわからぬような。



800 :それも名無しだ :2008/02/02(土) 23:30:02 RxSqCC5d
フェルナンドは武者修行の旅とか言って浅草近辺を徘徊している設定はどうだ?


フェルナンド「ふん…天皇とやらがこの国の王なのか…。」

フェルナンド「強いのか?」



801 :それも名無しだ :2008/02/02(土) 23:41:59 z/xoLUNq
>>797
…俺の前に神がいる……
だが編集方法知らんので、俺は隅っこにすっこんでる。

>>800
んな所で強くなんのかよフェルナンドw



802 :それも名無しだ :2008/02/02(土) 23:45:29 +Y/5qwlz
>>797
乙。これは良い過ち。

>>798
このペースだと容量オーバーになるっぽいから、早くはないと思われ。
人物紹介はどうするか・・・。

とりあえず、投下します。

—アズマ家・台所—

ティス 「ねえ、ショウコ。空き缶ある?」
ショウコ「少しならあるけど、空き缶なんて、何に使うの?」
ティス 「今日、河原でアクセルと会ってさ、『余っていたらおれによこせ』って」
ショウコ「アクセルさんが?」
ティス「『カネになるんだ。こいつがな』って言ってたよ」
ショウコ「・・・ティス、晩ごはん多めに作るから、空き缶と一緒に持ってってあげて」



803 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 00:31:25 GlpyxIoM
アクセル働けw



805 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 00:34:50 7f6mxbys
どこかみたいにソウルゲインの再生能力信じて装甲板剥がして売ればいいのに
と思うのも私だ
デュミナスもそうすりゃいいんじゃね?と思ったのも私だ
でもそれストリップじゃね?と思い直したのも私だ



806 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 01:37:31 YLYFQpDL
>>805
ツヴァイのことかー!!

とりあえずねたの種になりそうなものがうかんだのでおいていく
・熱気○サラの物まねを路上で行うアクセルとの遭遇
・目薬がうまくさせないヤツ選手権
・コウタとティスクイズ対決、テレビの前で大決戦
・ぬこ(わんこ)を拾ってまいりました
・ラージのめがねを探せ!!



807 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 01:58:01 4S6CbShA
>>806
メガネの無いラージはきっと

(3_3)

この目なんだろうな



813 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 06:37:56 s5b3L04D
>>807
コウタ「そうなのか?」
ラージ「そんなことあるわけありません」
ティス「えー、つまんない」
ラージつまるつまらないじゃなく、3の字になることなんてありませんよ。
     あれは眼鏡をとった時に、自然に目を細めてしまう行動を漫画的に表しただけです」
コウタ「そうなのか!?」
ラージ「さぁ? 適当にそれっぽい事を言ってみただけです」
コウタ「おーまーえーはー!」
ラージ「余り怒らない方がいいですよ。怒るという行動は健康にあまりよくないことですから」
コウタ「また嘘なんだろ?」
ラージ「これは本当です。頭に血が上ると言いますよね? あれは本当に頭に血が上り顔が赤くなるんです。
     その結果、脳の血管に瞬間的に強い圧力がかかり、血管が破裂し、脳出血を起こす可能性があり最悪死にいたります」
ティス「……マジ?」
ラージ「マージマジマジです。対処法としては、怒りを感じた時は座りましょう。
     腰を下ろすことにより、ホルモンの分泌される量が減ります。そうすると、自然にリラックスした状態に戻ります。
     はい、コウタ! Sit down!」
ティス「コウタ! 速く! 死んじゃうよ!」
コウタ「お、おう……(なーんか上手くはぐらかされた気が……)」





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808 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 02:02:33 58By0sNX
とりあえず昨日が夫婦の日だったので若干流れに遅れつつ投下
節分ネタは・・・、みんなに任せるぜ!


ティス「ふわぁぁぁ、おはよー。」
ショウコ「あら、おはよう。今日は随分早起きだね、ティスもお茶飲む?」
ティス「のむー」
ショウコ「あ、座る前に昨日のカレンダーめくっちゃって。」
ティス「はーい、今日は節分〜♪ん、2月2日は夫婦の日・・・?」
ショウコ「はい、お茶入れたわよ。」
ティス「ねー、ショウコー。」
ショウコ「なに?」
ティス「ショウコはさ、フォルカと夫婦なの?」

ブーーーーーッ!!!!

ショウコ「ゲホッ、ゲホッ!」
ティス「わ!だいじょうぶ?」
ショウコ「だ、だいじょうぶ・・・。それよりなんでショウコとフォルカが夫婦なの?」
ティス「えー、だってお互い好きあってる同士で一緒に暮らしてるじゃん。違うの?」
ショウコ「違うの!そもそもまだ結婚もしてないし・・・。」
ティス「こないだ見てたお昼のドラマじゃ結婚できないけど夫婦になってたよ?」
ショウコ「それはドラマだからだよ・・・、普通は結婚しないと夫婦になれないの。」
ティス「ふーん、じゃあ何で二人はまだ結婚しないの?」
ショウコ「う・・・、いや、流石にそれはまだ早いし・・・、ショウコだって学校ちゃんと行きたいし・・・。」
ティス「でもアニメじゃおくさまは女子高生とかやってたよ?」
ショウコ「もー、だからそれはTVの中だからだってば!それにまだショウコは15歳だから結婚できないの!」
ティス「ふーん・・・、なんか難しいんだね。でもいつかは結婚したいと思ってるんだよね?」
ショウコ「それは・・・、まぁ、そうなれたらいいなって思うけど・・・、やっぱり女の子の憧れだし・・・。」
ティス「ウェディングドレス綺麗だよねー!うんうん、やっぱりアタイもいつかは着たいな!」
ショウコ「やっぱり大好きな人との結婚式は全世界の女の子の憧れだもんね。」
ティス「大好きな人かぁ・・・。」
ショウコ「ショウコ達にはまだちょっと先の話だけどね。」
ティス「ハッ!(なんでアタイは今コウタの顔を思い浮かべたの!?いやいやいや・・・、そんなまさか・・・)」



809 :すまん、勝手に書いちまった :2008/02/03(日) 03:06:12 Y7LUIhMV
勝手に>>808の続き

コウタ 「女2人で何を話してんのかと思ったら…ケッ、下らねえ」
ティス 「コ、コウタ!///」
コウタ 「イルムさんが言ってたぜ。結婚は人生の墓場だってな」
ティス 「え…じゃあ、コウタは結婚しないの…?」
コウタ 「ああ、しねえよ。めんどくせえ」
ショウコ「お、お兄ちゃん!」
コウタ 「だいたいな、お前らみたいなジャリを相手にする奴なんざ、平行世界を探したっていねえと思うぜ」
ティス 「……」
コウタ 「まあ、いるとしたら、相当な物好きだな」
ティス 「……」

コウタ 「な、なんだよ。いつもならガーッと言い返してくるクセに……って、な、泣いてんのかおm…
ティス 「…ぐすっ……コウタのバカ!」(ダッ!)
コウタ 「おい、どうしたってんだよ!おい!」

ショウコ「お兄ちゃんのバカ!」
フォルカ「今のはお前が悪い。バカな奴だ」
フェルナンド「よくわからんが、バカだな貴様は」
ラージ 「ばーかばーか」
コウタ 「な、なんだ!?どっからわいてきたんだてめぇら!」
ショウコ「そんなことはいいから、早く追いかけなさい!」



810 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 03:54:32 Y7LUIhMV
>>809の続き

—河原—

ティス 「うー…うぁ〜…あたい、なんで泣いてんだろ…なんでこんなに悲しいんだろ…」
ミィ  「……」
アクセル「…鼻水と涙を何とかしろ。我が家は水気厳禁だ。これがな」
ミィ  「(やっぱりアクセルも空気の読めない人ですのね…)」
ティス 「だっで、どまらないんだもん…」

アクセル「(ゴソゴソ)…そら、食え。この間の空き缶の礼だ。借りは返す」
ミィ  「あら、プリン…」
アクセル「買い物帰りのラミアに遭遇してな。隊長権限でいただいた。こいつがな」
ミィ  「(最低ですの…)」

ティス 「(パクッ)う゛…なんだかしょばいよぅ…」
アクセル「そいつは貴様の涙の味だ。もうそいつを味わいたくはないだろう。…そろそろ素直になったらどうだ?」
ティス 「素直に?」
ミィ  「…愛してらっしゃるのでしょう?コウタさんのこと…」
ティス 「え?あ、あたいが…?」

アクセル「…後は任せたぞ、アルフィミィ。思う存分語るがいい」

—数時間後—

ティス 「たっだいま〜」
ショウコ「あれ?お兄ちゃんは?」
ティス 「知らないよ。あのバカ、どこほっつき歩いてんだか」
ショウコ「…なんだか、スッキリしたみたいね」
ティス 「そう?あたいはいつも通りだよ」
ショウコ「クスッ…。じゃあ、お兄ちゃん探してきてくれる?」
ティス 「しょうがないなあ。ホント、あたいがいないとダメなんだから!」

—一方、その頃—

アクセル「アルフィミィ、貴様、ティスに何を話した?」
ミィ  「うふふ…ヒミツですの♪」



811 :悪いが乗らせてもらう!! :2008/02/03(日) 05:54:37 ui6dSZVz
>>810続き
—河原—
コウタ「なあ、ティスは来てねえか?」
アクセル「ああ、あいつならさ…」
アルフィミィ「来てないですの、何かあったんですの?」
コウタ「いや…何でもねえ。ジャマしたな」
コウタ去る
アクセル「おい…いいのか?家に帰ったことを言わなくて?」
アルフィミィ「私達が口出しする問題ではないですの、恋愛とはそういうものですの♪」
アクセル「まったく…女の言う事は意味がわからん、これがな」
—某所—
コウタ「まったく、あいつはどこ行ったんだか…」
背後から近づく影
ティス「つ〜かまえた☆」
コウタ「うおっ!!って…なんだお前か」
ティス「なんだとはなんだ♪さあ帰るよ、ショウコが心配してるんだからね!!」
コウタ「それは、俺の台詞…ってまあいいか」
ティス「そうそう、帰ろ♪帰ろ♪」
コウタ「そうだな…っと、そういやすまなかった、よく分からねえが泣かせちまってよ…」
ティス「ふ〜ん、なら手をつないで帰ってくれたら許してしんぜよう♪」
コウタ「お前はガキか!!」
ティス「なんで、泣かせたか分からないあんたには負けるよ♪」
コウタ「まあいいか…ほれ!帰るぞ」
コウタが差し伸べた手にティスが手を添える
ただ手を繋いでいるだけに過ぎない、でも今はそれでいい、でもいつの日にか…
ティスはそう思った。



812 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 06:37:24 Y7LUIhMV
>>811
補完乙。
飲みながら書いたものだから、後半がうまくまとまらなかったorz

外見たら雪降ってやがるな。
雪に浮かれてはしゃぎまくるティスを幻視したぜ・・・。





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814 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 08:12:06 KePwfkBl
マージマジマジがツボッたw マジジンガーw

ウィキ出来ちゃったし、長編ネタとかはそっちに書く様にしたほうが良いのかな?
綾町とかRデュミとバイトの放浪日記とか、書きたいネタはいっぱいあるんだが…
まあ俺もウィキの使い方まだ把握してないんだがw



815 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 09:21:11 hMTbHjVM
マジレンジャー懐かしいなw



816 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 09:37:34 hMTbHjVM
で、ちょっちwikiいじってみた
キャラ紹介>>785使って試してみたんだが



817 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 10:27:02 w3AAf3zK
ちょっとこれだけでキャラ紹介は寂しいから解説が欲しいよな
新参にはよく分からんこと多いし



818 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 12:15:33 9A6XeAL+
デュミナス
OG外伝後っぽいスレの雰囲気の中で過ちさんだけはRっぽい。
三人娘に仕送りする為にバイトで常にあちこちを放浪しており、吾妻家にいる事は少ないおっかさん。
だが主にティスとコウタの過ちを察知すると何処からともかく駆けつけてきたりもする。
なお、食事風景は見ると過ちになるので禁則事項です。

バイトの青年
本名をあえて出さないのが心意気。
バイトであちこちを放浪してるせいか過ちさんとよく一緒に出てきたりする。

こんな感じかね?



819 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 12:24:55 9A6XeAL+
ラージ
誰が呼んだかラージろう先生。真顔で状況を面白おかしく引っ掻き回すトラブルメーカー。
何時の間にか仕事もせず吾妻に住み着いていたが、1スレ後半で吾妻家の写真を撮る為に潜り込んでいるという話が出る。
……だがやっぱり仕事しようよ副社長。

フェルナンド
居候してるのか飯をたかりに来ているのかよくわからぬ男。
一食抜かれただけでダウンするなど、常にハングリーっぽいがそれで良いのか修羅なのに。
某萌えスレの影響か「アイビス」「ケーキ」「スイーツ」などの単語が放たれる事も多い。

フォルカ
吾妻家の居候、というか何してるんですか修羅王。
働いてる場面も今のところ書いてる人が居ないのでニート王化が間近な気がしてならない。
ショウコスレもよろしく!

キサブロー
殆ど原作通りと言えば原作通り。
孫娘のショウコが元々しっかりしているせいか、ティスには少しばかり甘い気がしないでもない。
ちらし寿司買ってきてあげたりとか。

更に即興で。


820 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 12:29:30 zXUK4k3U
ラージとかアクセルとかバイトマンの設定は、初登場させた職人に任せてもいいかも



821 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 12:40:31 zdj+Q/k/
>>818-819
実にわるこなにゃう!
すまんね俺のワガママでデュミナスをR版にしちゃって
テンプレに入れるとキャラ設定が固まって面白くなくなるからまとめwikiのみの掲載にしとくといいと思うがどうだろ?



822 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 12:44:38 KZgLkayD
>>818-819
GJやわ。次スレも楽しみだ

>>821
いやー、R版希望は総意だと思いますぜ
フレイザードとヒムくらい違う(謎)



823 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 12:46:51 9A6XeAL+
>>821
大丈夫、俺も過ちさんは外伝よりR派だから。
まとめwikiだけの掲載でも良いと思う。スレの雰囲気は>>798の説明で把握出来るだろうし。



824 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 12:53:48 zdj+Q/k/
つうか、コウタ、ティス、ショウコの三人の設定は、
うかつなこと書くとなんかしらの火の手があがりそうで書けないwww

ティスの好きなものリスト
・コタツで食べるミカンとアイス
・じーちゃんのお土産のちらし寿司
・豆
・つうか食べ物全般
・大相撲ダイジェスト(デュミナスの影響)



825 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 13:12:27 9A6XeAL+
コウタとティスは流石に躊躇してしまうな。
……だが、あえてショウコ書いてみる。

ショウコ
ご存知吾妻家の家計と台所を預かるしっかり者の妹。
コウタ、ティス、フォルカ、フェルナンドといった腹ペコーズでは台所を制する彼女に逆らう事すら難しい。
まぁ、何だかんだで面倒見は良いのでコウタを嗜めたりティスを嗜めたりアドバイスしたりといったバランサーの役割を果たす事が多い。
本人の個別スレもよろしく!



826 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 13:22:51 qnw8SeT9
ショウコスレ初めて見たけど、結構同じようなネタがあるんだな。
何だかあっちにも投下したくなる過ち。


828 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 13:24:48 9A6XeAL+
>>826
投下するのも自由!何故ならそれが自由戦士!



832 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 14:23:12 ypaUZJj+
あったイベントとかは書いといてもいいかも知れんな

ついでに

アリオン
自由人、都合のいい役が欲しいときやもう一味欲しいときなどに
大変重宝する存在
もちろん物語のサブとしても利用可能な万能菜

アクセル&アルフィミィ
二人で浅草にやってきた主にティスに絡むことが多い
基本的に外伝後のいい人でビンボー生活をしている
ただし、設定はご自由にお使いいただけます

という案を提示してみる



833 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 14:52:51 hMTbHjVM
このスレにはってあったキャラ紹介を一応はってみた。
あと、スレのテンプレとかもはる?





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835 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 17:37:50 AjZlOCCx
ttp://wktk.vip2ch.com/dl.php?f=vipper62020.jpg
画像を補完していただける方募集

描きたかったから描いたんだが、ティスが圧勝してしまった。
まぁ、どうでもいい。


837 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 17:49:48 58By0sNX
>>835
最高だッ!!ついに絵師まで降臨したか!
何故にこうもこのスレは人材に恵まれてるんだろう・・・



845 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 22:09:16 KePwfkBl
>>835
家に帰ってやっと見れた。なんだ神か。
コwwウwwwwwタwwwwwwwwww



848 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 22:34:42 vvfKIUIV
>>835
わるこなにゃう!実にいい!



870 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 12:37:38 LnNBHYyp
>>835
上手いな!次回も期待してるぜ。
ってか絵師まで加わったらこのスレ最強じゃね?


885 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 19:51:59 vjMa0gZG
>>858
>835ですけど、時間見つけてちょこちょこ描きたいなぁとは思ってます。
ただし過度の期待は禁物だ!
投下絵の扱いは住人の皆さんにお任せ。お好きなように。フリーダム。




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838 :スレ間違eちゃった……orz :2008/02/03(日) 18:49:57 hMTbHjVM
ラージろう先生の質問コーナー

ラージろう「やあ、皆様こんにちわ」
コウタ「おい、前回とタイトル変わってないか?」
ラージろう「ああ、それは何となくです。お気になさらずに」
コウタ「ずいぶんといい加減だな……」
ラージろう「そんなことはさておき、今日は質問の手紙が届いております。
    PN・時流エンジン大好きメガネさんからです。
    『投げる豆ってなんでもいいんですか』
    ふむ、なかなか良い質問です。
    投げるときの豆は、炒った大豆が普通とされています。
    あと食べる豆は投げた豆じゃないといけないですよ。」
ティス「でも、投げて地面に落ちた豆って汚いじゃん」
ラージろう「そうですね、そのため落花生を投げる地方もあるみたいです。
      皮をむけば奇麗な豆ですからね。あ、今先生少しエッチい発言しましたね。」
コウタ「うぜえ……」
ラージろう「ところで皆さんはもう豆まきをしましたか?」
ティス「まだだよ、でもコウタと買い物に行った帰りにしてるところ見つけたよ!」
ラージろう「ほう、デートですか羨ましい」
コウタ「ば、バーロー! そんなんじゃねってんだい!」
ティス「そ、そうだよ! ショウコに頼まれた買い物だよ!」
ラージろう「はいはい、ごちそうさま。まあ、二人をいじくるのは後の楽しみにとっておきます。
      掛声ですが地方や、場所、名前になどで変わってくるんですよ。
      一般的には『鬼は外、福は内』ですが。もし鬼塚さんや鬼久保さんって名字の場合はどうなりますか?」
ロア『鬼塚!?』
コウタ「いきなり大声出すな! ビックリするだろうが!」
ティス「えーと……、自分も鬼になるから、自分も外になるね」
ラージろう「その通り。ご褒美に、ティスにはで○六の徳用パックを差し上げます。
      名前に鬼のつく人、鬼を神と祭っている神社では『鬼もうち』『鬼は内』と言ってる場合のあります」
ティス「へえ(ぽりぽり)」
ラージろう「あとは、長野や関西では掛声のあとに『ごもっともさま』とあいの手を入れたり、
      商売をやっているところでは『大荷は内』と、繁盛を願って言ってるところがあります」
ティス「大荷?(ぽりぽり)」
ラージろう「はい、大きな荷物をもった人つまりはお客様と言うことですね。他にも掛声は地方によってさまざま。皆さんも探してみて下さいね」
ティス「(ぽりぽり)」
ラージろう「あ、そうそう。食べる豆の数は年齢+1ですよ。それ以上食べると死にます」
ティス「え!?」
ラージろう「嘘です。皆さんも食べすぎには気をつけて下さいね」
コウタ「っーかティス! ひとりで食ってるんじゃね! よこせ!」
ティス「嫌なこった! これはアタシんだ!」
ラージろう「なら、ティスの三つのお豆を食べればいいじゃないですか。あ、先生またエッチい発言しちゃいました。
      それじゃあ、また」



839 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 18:58:45 +r0YdW+R
ラージろう先生セクハラ親父過ぎる



840 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 19:13:33 6gUBqVWu
エッチいっつかおっさんくせえ・・・
先生何歳だよ



841 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 20:00:32 GlpyxIoM
さては貴様、ラージではないな?



853 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 23:03:51 hMTbHjVM
>>841
ラージではなくラージろう
ゼクスとミリアルド位に違う


854 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 23:07:59 KePwfkBl
>>853
でも火消しの風ウィンド並に周囲に認知されない通り名>先生


844 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 21:58:17 V1tcUz5d
>>838といい、何故このスレのラージはこうもイキイキとしてるんだWWW



861 :深夜の豆まき :2008/02/04(月) 05:30:30 qQpi542A
ぽん、ぽん…

ミィ「アクセル… アクセル…」
アクセル「…ん? どうした… こんな時間に…」
ミィ「…節分、終わっちゃいましたのね…」
アクセル「…?」
ミィ「その… 豆、あと少し残ってますの…」
アクセル「何だ、何が言いたい?」
ミィ「節分、まだやってないですの…」
アクセル「は?」
ミィ「…ごめんなさいですの… やっぱりいいですの… やっぱり勿体無いですの…」
アクセル「………」

ぱらぱらっ。

ミィ「ふふふっ… 福は内… 福は内…///」
アクセル「ううっ、寒っ! 早く済ませろ!」 ガチガチ…
ミィ「はいですの…/// 福は内… 福は内…///」 ぱらぱらっ
アクセル「おい、鬼は追い出さなくていいのか?」
ミィ「追い出しちゃったら、ペルゼインが可哀想ですの… 福が来ればそれでいいですの…♪」 ぱらぱらっ
アクセル「…ったく、豆が巻きたかったのなら次からそう言え」
ミィ「でも、豆は、大事な食糧ですの…」
アクセル「…いらん遠慮などするな。後悔して生きるぐらいなら、やれる時に、やりたいことをやったらいいさ、これがな」 わしわし。
ミィ「…///」
アクセル(…チッ、俺自身にも言えることかもしれんな、こいつがな…)




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850 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 22:54:24 Y7LUIhMV
ティス分が足りないと思い、5周目をやっているんだが・・・やっぱりティスはムカつくガキだな。
このスレのティスはこんなにかわいいのに・・・。



851 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 22:57:44 HekJCl4c
>>850
なに、ツンデレのツンの部分だけ見続ければそうも思うさ


しかし毎度の事ながらこのスレは実にわるこなにゃう


852 :それも名無しだ :2008/02/03(日) 23:00:35 +jOtyoDL
外伝のコウティスがこのスレ準拠だったら10周はできただろうに


855 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 00:47:03 bG5PA9gV
開発チームもただのムカつくガキキャラとして作ったみたいだけどな

我々の妄想力を甘く見たようだ



856 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 01:20:21 s3Some3Y
Rという前例を作っておいて鬼母とむかつくガキに見せようなど片腹痛いって事だな。



857 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 01:33:34 SFAf3qgc
もう俺の脳内では

ティス「一番憎いのはあたいのはずだろ!あたいだけを殺せばいいんだ!」
デスピニス「ティス…」
ティス「あたいはデュミナス様のためにたくさん酷い事をしてきた!わかってる!」
    「けど、デスピニスとラリアーだけは…!やるならあたいだけを…!」

となるためにアレだけむかつく事をしてきたという事になってるから無問題


872 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 14:20:15 kJKV6iJy
>>857
今までの敵→味方キャラは
操られていたり(マイ,アルフィミィ,ぜオラ)
自意識が低い(グラキエース)
といった感じに自分の意思で敵だったわけじゃなくさらに
特殊な事態(アリア,デスピノス)で味方化だったり
考え方や価値観や立場も違うけど自分の行動に
疑念を持つ(アル・ヴァン,フォルカ)とかがあったりしたから
ほぼ完全に自分の信念を持って敵をやってて
もしもきっかけさえあれば、もし違う環境に接触したら分かり合えるかも…
という、このスレのティスのキャラはいいと思う、
悪意→好意はという付加効果もいい属性だと思うし
ふと、ここまで書いて微妙にアク・ラミじゃね?と、おもたのは秘密だ!!



858 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 02:38:14 KNVpp7yK
やっぱ外伝でのデュミナスファミリーの扱いには色々みんな言いたい事あるよね
だが、これは続編での復活劇への荘大なる布石なのだよ
流石に無理かな・・・
だが俺たちが頑張ればあるいは・・・
可能性が0じゃない限り俺はやってやる!
分の悪い賭けは嫌いじゃない!
多少の無茶は承知の上だ!





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865 :綾町三姉妹の録音 1/4 :2008/02/04(月) 10:51:01 qQpi542A
〜某場所・軍事施設〜

ショーン「ようこそお越しくださいました。ささ、こちらへどうぞ」
コウタ「おはよーっす」
ティス「はよーっス」
デスピニス「おはようございます…」
ラリアー「お早うございます」
ショウコ「朝からハイヤー(タクシー)2台もよこすなんて… 勿体無いなぁ」
ショーン「いや、急な呼び出しで申し訳ありませんな。ようやく課題曲が決まりましたので」
ティス「かだいきょく?」
ショーン「はい。綾町三姉妹のデビューに伴いまして、ひとつシングルCDを作成しようと思いましてな。もちろん軍の経費で」
コウタ「Dコン全盛時代にシングルアルバムかよ、まあいいけど」
デスピニス「はあ… 歌、ですか…」
ラリアー「その、僕たち、歌なんて歌ったことないんですが;」
ティス「んー、まあ、面白ければいいんだけどさ?」
コウタ「あー、ま、いいんじゃねえか? 歌が一番わかりやすいだろ」
ショウコ「そうそう。演歌なんてどう? こう見えて、ショウコ演歌とか得意だよ?」
ショーン「いえ、演歌ではないんですが」
ショウコ「ごほん、ん、すぅー… ”はぁぐぅれぇぇぇ〜っ! こぉいちぃるぅぅぅ〜!”」
ロア『わかったからショウコ』
ティス「おちついてショウコ」



866 :綾町三姉妹の録音 2/4 :2008/02/04(月) 10:51:38 qQpi542A
ショーン「で、お三方に歌っていただく歌ですが」
ショウコ「むー! むー!」 ←ガムテープを口に貼られた人
コウタ「これでよし、と。さ、ショーンさん続けて」
ショウコ「むー!? むーむー!」
ショーン「コホン。まあ最初のシングルですから、いきなり滑るわけにはいきませんので、カバーシングルにしようと思います」
ティス「カバ? カバの歌なの?」
ラリアー「カバーです。ほら、ちゃぶ台の上にかけてるヤツですよ…」
ティス「へぇー、アレなの。どんな歌?」
ラリアー「え: そ、それは…」
コウタ「…話が進まないからとっとと進めてくれ」
ショーン「まあ、とりあえず次の5曲を歌っていただこうと思いまして、準備しました」

綾町三姉妹デビューシングル『熱唱!綾町三姉妹』
 1.SKILL
 2.VICTORY
 3.ROCK
 4.GONG
 5.Blother in Faith

ショーン「といった流れに」
ティス「へー、横文字ばっかじゃん。カッコイイー♪」
コウタ「ってアホかぁっ!!!」
ショーン「? 何がですかな?」
コウタ「そんなん初心者に、っつうかガキんちょに歌わすな! 一発で喉潰れるわっ!!!」
ショーン「ですが、無条件で楽曲を提供してくれる先がココしかありませんでしたので。スパロボ的な意味で」
ショウコ「むーむーむーむーっ! むむーっ!!」
ロア『”ショウコでも無理だよそんなハードル高い曲ーっ!” と言っている』
ショーン「ははは、これはこれはご謙遜を。ショウコさんの喉ならぜんぜんいけますよ」
ショウコ「…む? む、むー…///」
デスピニス「よ、よくわかりませんが、難しいんですか?」
ラリアー「そ、その、あんまり難しいのは、ちょっと…;」
カーラ「大丈夫! 慣れれば2時間ぐらいちょちょいって歌えるからさ!」
コウタ「アンタはな」
ロア『貴女はね』
カーラ「いやーん♪」



867 :綾町三姉妹の録音 3/4 :2008/02/04(月) 10:52:20 qQpi542A
〜録音スタジオ〜

ショーン「では、早速練習がてら、いってみましょうか」
コウタ「つうか、めちゃくちゃハードル高いのに、大丈夫かよ…;」
ティス「まーまー、とりあえず歌ってみたらいいじゃん。あたいやってみるー!」
デスピニス「…が、頑張ります。ラウルさんのためにも…」
ラリアー「え、その、あの、こ、コウタさん、僕はどうしたら…;」
コウタ「…ラリアー、一言だけ助言しとく」
ラリアー「は、はい!」
コウタ「歌は気合だ!! マイクにお前の全てをぶつけてこい! 以上!!」
ラリアー「ええっ?! そ、そんな、もっとこう、テクニックとか、歌い方とかのアドバイスを…」
コウタ「大丈夫だ。俺を信じるな、お前を信じろ! お前が信じるお前を信じるんだ!」
ラリアー「それって放任主義じゃないですかーっ!」
ティス「ほら! ラリアーも早くスタジオに入る! じゃ、ちょちょいってやってくるよ!」
コウタ「おう! 頑張れ!」
ティス「えへへ、あたいの美声に酔い痴れんなよぉ?」
コウタ「酔うか!! いいから行けっ!」
ティス「へーんだ、感動のあまりしくしく泣いちゃえ♪ コウタのバーカ♪」
コウタ「テメッ!」
ティス「いひひ♪」

ガチャッ、パタン。



868 :綾町三姉妹の録音 4/4 :2008/02/04(月) 10:53:51 qQpi542A
ショウコ「むーっ!」
ロア『”ショウコも歌うーっ!” って言っている』
コウタ「はぁ、後からカラオケ連れて行ってやるから」
ショウコ「む! むーっ!」
ロア『”ほんと!? やたー! お兄ちゃん最高ー! フリードリンクハニートースト付き3時間延長アリアリね!”と言っている』
コウタ「…か、金が…;」

〜♪

コウタ「お、始まったかな」
ロア『こっちのスタジオからでも聞けるようだな。お手並み拝見といこう』

三人『うおおぉおおぉおぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』

スパァーンッ!!!!!


ショーン「…困りましたな、お三方の声量を甘く見ておりました」 キーンキーンキーン
コウタ「いや、ほんとすんません。弁償だけは簡便してください」 キーンキーンキーンキーン
ショウコ「むー…」 キーーーーーーーーーン
ロア『すまん、ショウコの声すら聞き取れない…』 キンキンキンキン
デスピニス「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ」 ペコペコペコペコ
ティス「き、機材がボロくてチャチかったんだよなー? あ、あたいのせいじゃないよ? ラリアー? そう、ラリアーが悪い!」
ラリアー「そ、そんなぁ?! 全てをぶつけてこいって言ったのはコウタさんですよぉ!」
コウタ「わかった、わかったからあっちでジュースもらってこい」 キーンキーンキーン
ティス「あ、じゃああたいオレンジジュース〜♪」 テコテコテコ…

ショーン「困りましたなぁ;」 キーンキーンキーンキーン
コウタ「どうすっかなぁ;」 キーンキーンキーン

その後、討論の末シングル曲は「もってけ!テュガテール」に決まったとか決まらなかったとか…



869 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 11:39:03 pLWakPJ1
もっていけ!最後に当たっちゃうのはあたいのはず
テュガテールだからです←結論
(体当たり的な意味で)



870 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 12:37:38 LnNBHYyp
>>865
わるこなにゃう乙!!



871 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 12:54:54 QanyVDHb
綾町三姉妹すげーWW 
修羅んQといい期待が高まるWW



872 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 14:20:15 kJKV6iJy
>>865
もってけ!テュガテールw
つまり、あと二人の曲もあるんですね!?


875 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 14:56:24 SFAf3qgc
録音スタジオにジャーダ来ると思ったらこなかったw
けどGJ!



876 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 15:10:14 Hkz4YQc8
ジャーダは...ほら、路上で稼いでるだよ



877 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 15:19:32 qQpi542A
>>875
ごめんジャーダまったく想定していなかったwww


878 :◎アイドルで良いの? 1/4 :2008/02/04(月) 16:09:38 8pCbF07X
ショウコ「いただきまーす」
コウタ「いただきます…」
ショウコ「……」
コウタ「……」

アナ『猫に小判、豚に真珠、では馬の耳に何?』
ティス『ピアス!』ブブーッ!
フォルカ『鉄拳!』ブブーッ!
フェルナンド『ス、スイーツ!?』ブブーッ!
司会『何でやねん!?自分らホンマに阿呆やなぁ!番組終わらへんぞオイ!』

ショウコ「…ティス達、大人気だねぇ」モグモグ
コウタ「…あぁ」モグモグ
ショウコ「ティス達の綾町三姉妹と、フォルカとフェルナンドとアリオンの修羅んQ、毎週このクイズ番組で見るもんねぇ」モグモグ
コウタ「…あぁ」モグモグ
ショウコ「ティス達はCDの売り上げが凄いし、フォルカ達も女の子に人気があるしねぇ」モグモグ
コウタ「…あぁ」モグモグ
ショウコ「……また私達だけになっちゃったね」モグモグ
コウタ「……あぁ」モグモグ
ショウコ「……」モグモグ
コウタ「…ごっそうさん」
ショウコ「もう良いの?まだご飯1杯しか食べてないよ?」モグモグ
コウタ「食欲無ぇ。風呂入って寝るわ」
ショウコ「……」

結局綾町三姉妹は軍のイメージキャラとしてデビュー。可憐な容姿と天使の歌声、天然キャラで一躍大ブレイクを果たした。
そしてフォルカとフェルナンドはアリオンのプロデュースでデビュー。こちらも甘いマスクと鍛えられた肉体で、女子高生を中心に不動の人気を得た。
コウタは学校があるためにマネージャー業を断念。ヒマな(そんなワケはないのだが)ラージにティス達を委ねた。
そして、全員がテレビや雑誌に引っ張り凧。吾妻家に顔を出す機会が極端に減ったのだった。
次第に、吾妻家は火が消えたように静まり返ってしまった…



879 :◎アイドルで良いの? 2/4 :2008/02/04(月) 16:10:58 8pCbF07X
ファンA「ティスちゃん可愛いーっ!」
ティス「ありがとー♪」
ファンB「デスピニスちゃん最高ーっ!」
デスピニス「あ、あの、ありがとうございます…」
ファンC「ラリアーちゃーん!俺と結婚してくれぇーっ!」
ラリアー「あ、あは、あはははは…はぁ…」

ラージ「はいお疲れ様でした」
ティス「あ〜、本当に疲れたよ…天然のフリをするのも大変なんだよ?」
デスピニス「え…あれは本当に素じゃないの?」
ラリアー「…こんな事いつまで続けるんだろ…?」
ラージ「さて、次はこのままテスラ研に行って新曲披露イベントですね。カザハラ所長のたっての希望だそうでして」
ティス「また仕事〜?たまには休ませてよ〜!」
ラージ「アイドルとはそういうものです。」
ティス「お腹も空いたし〜…何でお腹いっぱい食べちゃ駄目なの〜?」
ラージ「体型維持のためです。アナタ達の衣裳は徐々に露出度も高くなっていますから、お腹が出ている事など一目瞭然です」
デスピニス「それ以前にお腹丸出しですけど…スカートも前よりうんと短くなってますし…」
ラージ「副長からの指示ですので」
ラリアー「僕は男の子…僕は男の子…僕は男の子…」ブツブツ
デスピニス「……ラウルさん達はどうしてるんですか?」
ラージ「僕とデスピニス、ラリアーが抜けた穴を埋めるのに必死だそうですよ」
ラリアー「そ、そうなんですか?だったら…」
ラージ「でもアナタ達が望んだ道を頑張って進んでいるのがたまらなく嬉しいとも言っていましたね」
デスピニス「あ…」
ラリアー「う…」
ティス「ね、ねぇ…コウタやショウコは…?」
ラージ「…以前に戻っただけですよ。ティスや修羅達がいなくなった分、ショウコ君達の負担は確実に減ったでしょうけどね」
ティス「え…あ、そ、そうだよね〜?そりゃそうだよ〜あははは…」

三姉妹「「「………」」」
ラージ「(ふむ…)」



880 :◎アイドルで良いの? 3/4 :2008/02/04(月) 16:13:05 8pCbF07X
アリオン「いやぁ、今日もお前らのボケが冴えてたお陰で、前列の俺の頭の良さ自由にが引き立ったぜ」
フォルカ「べ、別にボケているワケではないんだが…」
フェルナンド「フガッ、フゴッ!こ、このロケベンはいつ食べても、う、美味いな!!」ガツガツ
アリオン「そんなに気に入ったんなら余ったのを貰って帰れば?」
フェルナンド「んなっ!?き、貴様!何という素敵なアイディアを!!い、いくつだ!?流石に1個だけしか持ち帰れないのか!?」
アリオン「2個でも3個でも好きなだけ自由に持って行けよ」
フェルナンド「んなっ!?き、貴様!まるで修羅王の如き器のデカさではないか!?では早速…」
アリオン「…その唐草模様の風呂敷、どこで買ったんだ?」
フォルカ「……なぁ、フェルナンド」
フェルナンド「な、何だ?ロケベンはもう余ってないぞ?」ガツガツ
フォルカ「…最後にショウコの作った手料理を喰ったのはいつだ?」
フェルナンド「む…2週間ほど前か…?」
フォルカ「…ショウコ達はどうしているだろうか…?」
アリオン「お前らと嬢ちゃんと眼鏡がいなくなったんだから、負担も減って自由にやってんじゃねぇの?」
フォルカ「…確かに、な」
フェルナンド「今更あの女の事を思い出す事などないぞ!やっと自分達で大金を稼げるようになったんだ!一日八食という重い枷から解放されたんだ!!」
フォルカ「あぁ…そうだな…」
フェルナンド「しかしこのロケベンの味たるや…むぐ…これはまさに…味の神化やぁ…」ガツガツ
フォルカ「…だが…またショウコの手料理を……」
アリオン「……やれやれ」



881 :◎アイドルで良いの? 4/4 :2008/02/04(月) 16:14:31 8pCbF07X
アナ『夕方のニュースです。今日テスラ・ライヒ研究所にて、今をときめく人気アイドルの綾町三姉妹と修羅んQが新曲披露ライブを行いました』
ショウコ「あ、みんなだ」モグモグ
コウタ「……」モグモグ
アナ『6人はそれぞれの新曲を披露した後、アンコールにも応じファンを熱狂させました』
全員『今こそ立ぁちぃ上ぁがぁれぇーっ!はーがねっのっせぇんんしぃよぉーっっ!!』
アクセル「随分と人気のようではないか、これがな」モグモグ
アルフィミィ「みなさん輝いてますの…」モグモグ
コウタ「っつーか何でアンタらがいんだよ!?」
アクセル「貴様の妹にお呼ばれしただけだ、こいつがな」モグモグ
アルフィミィ「自動販売機の下の小銭を拾っていた時に声をかけられましたの…」モグモグ
ショウコ「あの…あまりにも不憫で、つい…」
コウタ「……」
フィリオ『まさに彼女達は現代の天使です。地上に舞い降りた女神です。早速彼女達のモーションパターンを解析して新たなリオンシリーズへプログラミングした後に彼女達に乗ってもらいたあ、ちょっと、まだ僕が喋っ』
アナ『…綾町三姉妹と修羅んQは3日後の終戦記念式典でハガネ・ヒリュウ改両艦特設ステージにてコンサートを行う予定です』

コウタ「……」
アクセル「すっかり遠い存在になってしまったというワケだ、これがな…おかわりだ」モグモグ
アルフィミィ「式典は全世界・火星・月の同時生中継ですの…述べ百億人がコンサートを視聴すると予想されていますの…おかわりですの」モグモグ
ショウコ「……」
コウタ「…フン!関係ねぇや…」
ロア『…本当にそれで良いのか?』

ティス『コタツでアイス…くぅ〜っ!まさに最強!』
ティス『嫌い嫌い大嫌い!コウタなんか大大大っ嫌いっ!!』
ティス『やたっ!やったぁ〜!温泉旅行当てちゃった〜!アタイ凄い?ほめてほめて♪』
ティス『デュミナス様にお手紙書いてんの。コウタの悪口いっぱい書いてやる!馬〜鹿馬〜鹿♪』

コウタ「………………」ガバッ
ショウコ「ん?どこ行くのお兄ちゃん?」
コウタ「…ラウルんトコに行って来る」
アルフィミィ「行ってらっしゃいですの」モグモグ
アクセル「ついでに雷おこし買って来い」モグモグ
コウタ「てめぇらは早く帰れっっ!!」



882 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 16:16:00 8pCbF07X
すまない、終われなかった。続きは早めに書くよ。



883 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 16:23:21 9lU0eXTj
>>882
わるこなにゃうっす!この焦らし上手ww



884 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 16:31:36 0VntrB5H
>>882
大変です!!
すでに涙が止まりません!!



885 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 19:51:59 vjMa0gZG
>>882
なんと、これは予想外な始まり。しかし実にGJ。
とりあえずフェルナンドと自動販売機で腹筋死んだ。


886 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 20:07:54 qQpi542A
>>882
やべえ、は、早く続きをwww

あぶねえ、酷い修羅ネタ投下するとこだったwww


888 :修羅んQの輪唱 1/2 :2008/02/04(月) 21:24:06 qQpi542A
ごめん、やっぱり我慢できないので貼るorz(>>882神の前の話)

〜修行の聖地(メッカ)・ギアナ高地〜

フェルナンド「はぁぁぁああ!! 機神拳ッ!!!」
フォルカ「なんのっ!! せりゃあああっ!!」

ガシィッ!! と空中で交差する2人。

フェルナンド「…フッ、少々腕を上げたか、フォルカ」
フォルカ「なんの、まだまだ! もう一度だ!」
フェルナンド「フッ、そうこなくてはなっ!!」
フォルカ「うおおおおっ!!!」
アリオン「はいはいお前ら自由にストーップ」

フェルナンド「…なんだ自由。修行の邪魔をするな!」
フォルカ「何用だ自由」
アリオン「はっはーっ! ついに名前じゃなく自由呼ばわりされるのも俺の自由! なぜなら俺は自由戦士!!」
フォルカ「…泣いてるのか?」
アリオン「泣くか! 泣くときは自由に泣くわ!」
フェルナンド「まったく、自主トレをしておけと言われたから本来の修羅のあるべき姿を踏襲しつつ励んでいたと言うのに」
フォルカ「そうだ。踏襲なんて難しい言葉をフェルナンドが思い出してしまうぐらいに真面目にやっていたんだぞ?」
アリオン「そうか、よしよし自由に結構。で、お前らなんの修行をしていたんだ?」
フェルナンド「たわけたことを抜かすな。決まっている。アイドルとやらを一撃で屠るための修行だ!!」
フォルカ「聞けば、国民的アイドルともなると、国中の人心を掌握できるほどになると言う。相手にとって不足はない!」
フェルナンド「クッ、滾る、修羅の血が滾るぞ…! 久しく忘れていた感覚だっ!!」
アリオン「そうかそうか、大いに自由で結構」
フェルナンド「フフン♪」
フォルカ「行くぞ、アイドルに死をもたらすために…!」
アリオン「おう。つうかやっぱり脳味噌筋肉のクソバカ野郎だなお前ら自由にガッカリだあーあーもうベロでも自由に噛み切れ」
フォルカ「ガーン!」
フェルナンド「何だと!? そ、それは酷い! ごはんが食べられなくなるじゃないか!」
アリオン「だーかーらー! なんで戦うことしか脳がないんだお前らはっ! メシ食うことと戦うことを抜いたら何が残る!?」
フェルナンド「自由が残る」
フォルカ「自由が残るな」
アリオン「んもぉーっ!! そーれーはー俺ーがー言ーうーセーリーフーッ! とーるーなーーーっ!!」 ブンブンワニワニ
フェルナンド「ハッ! 女々しいぞ自由! 自由戦士が聞いて呆れるわッ!」
フォルカ「…で、俺たちの何が、間違っていたと言うんだ?」
アリオン「う、そ、そうだな、はっはーっ! 久しぶりに取り乱したが、立ち直るのも俺の自由だ!!」


889 :修羅んQの輪唱 2/2 :2008/02/04(月) 21:24:46 qQpi542A
ウンブラカンタラかくかくしかじか(説明中)

フォルカ「…歌、だと?」
フェルナンド「歌っていうと、アレか? テレビやスーパーやお魚屋さんから流れてくる、アレか?」
アリオン「そうだ。アイドルというのは歌を歌うのが決まりだ。よってお前ら歌の修行をしやがれ」
フォルカ「自由にか?」
フェルナンド「自由にだろう?」
アリオン「お前ら自由戦士なめんなよ…」
フォルカ「しかし、歌など… 俺達に歌えるのか?」
フェルナンド「フォルカ、無理でもやるしかない。スイーツのためにも、だ」
アリオン「とりあえず、お前らの歌唱力のテストをしてやるから、自由に歌ってみろ」
フォルカ「…そこは自由だとまずいだろう」
フェルナンド「下がれフォルカ! ここは俺が引き受けたぁ!」
フォルカ「フェルナンド!?」
アリオン「よし、やってみろフェルナンド。さあ、自由にミュージックゥ、スタートォ!」
ラージ「はい」 カチッ。

〜♪

すぅっ…

フェルナンド「かーえーるーのーうーたーがー」

フォルカ「おお! 歌だ! 確かに歌だ!!」
アリオン「ほう、なかなかやるな! さあ続けフォルカ!」
フォルカ「わ、わかった! フェルナンドみたいにやってみる!」

フェルナンド「きーこーえーてーくーるーよー」
フォルカ「か、かーえーるーのーうーたーがー」

アリオン「いいぞ! いいよ! 実にフリィーーーダムッ!!!!!  よし、自由戦士も自由に参加だ!!」

フェルナンド「ケロっ、ケロっ、ケロっ、ケロっ」
フォルカ「きーこーえーてーくーるーよー」
アリオン「かーえーるーのーうーたーがー」

ラージ「…今、修羅達ははついにアイドルとして、神化したのですね」カシャーカシャーカシャーカシャー

『 ぐ わ っ ぐ わ っ ぐ わ っ ♪ 』

修行の聖地に響き渡るカエルコール。
修羅んQの輝ける伝説は、ここから始まったのである…


フォルカ「…ん。やはりこれは違うぞ」
フェルナンド「スイーツとはまるで違うな」
アリオン「エッ」



890 :それも名無しだ :2008/02/04(月) 22:29:54 KqQY160/
とりあえず、自由にアイドルに死を告げるの自重しろw



891 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 00:24:50 +fV1IQFo
やっべ修羅に萌えたWWW 
しっかし本当に凄い職人ばかりだなここは…


895 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 07:44:48 1w9sO+vK
>>888-889
ワロタwwww
ツボだわこういうノリwww


892 :ラーメン屋にて :2008/02/05(火) 01:47:58 h1JN5qyd
>>881の外伝的に書いてみるTEST

バイトの青年「あ、またテレビ出てるよ!綾町三姉妹!」
デュミナス『そう…ですね…』
バイトの青年「凄いなぁ!デュミさんも鼻高々でしょ?…あ、鼻なかったか…」
デュミナス『そう…ですね…』
バイトの青年「それにしてもラリアー君って男の子じゃなかったっけ?俺の記憶違いかなぁ…?」
デュミナス『そう…ですね…』

バイトの青年「…さっきからどうしたんだい?上の空だけど…」
デュミナス『いえ、そんなことは…ないのですが…』
バイトの青年「いつもならそこで『過ち』がどーのこーの言ってるはずだ。やっぱりおかしいって!」
デュミナス『……………』
バイトの青年「心配事があるなら言ってくれ!俺でよければ全身全霊で相談に乗るから!」
デュミナス『………何故だか、テレビに出ているあの子たちが…あまり楽しそうには見えないんです…』
バイトの青年「…え…?」
デュミナス『そんな気がするのです…。この気持ちは過ちなのでしょうか…?子供たちの立身出世を素直に喜べないなんて…』
バイトの青年「デュミさん…」

ダンッ!

バイトの青年「行こう!デュミさん!」
デュミナス『ど、どこへ?』
バイトの青年「無論、真相を確かめにだ!親が子を思う気持ちに過ちはない!」
デュミナス『カノウさん…』
バイトの青年「飛べぇッ!デュミさん!俺も付き合うぜ、地獄までな!」

デュミナス『うぅ………。おおおおおおおおおっ!』

ドゴォォォォォン!!

ラーメン屋店長「………熱いな…」
ラーメン屋看板娘「あの…お代は…?」
ラーメン屋店長「………構わんぞ、ラピス…」



893 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 02:03:16 BYeNQceP
>>892
わるこなにゃう!
このコンビは定番だなwww


895 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 07:44:48 1w9sO+vK
>>892
実にわるこなにゃう!GJ!!
二人ともラーメン好きだなwww



897 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 08:16:51 wayxFOw/
>>892
やばい、笑うところなのに泣きそうになったwww
そしてチョイ役だったのにちゃんといる仮面のラーメン屋店長とラピスが嬉しかったwww


898 :離れて遠くて恋しくて その1 1/4 :2008/02/05(火) 08:22:55 x7NI+NyJ
>>882や>>888や>>892に便乗して、そろそろ平行世界的にラスト話を投下。シリアス三割増(目分量)でお送りします。


「……やっぱりすごい人気だね、ティス達」
洗濯物をたたみ終えたショウコは、コウタの背中に向かって呟く。しかしコウタから返ってきたのは、「…ちっ」という舌打ちだけ。その事に、彼女は何か違和感を感じた。
そこで、彼を少し茶化してみる。
「…どうしたの?最初はあんなに意気込んでたのに…」
「……」
今度は沈黙。違和感は明確なものへと変わる。
(あれ?いつもなら「う、うっせえ!」とか「だ、誰がっ!」とか言いそうなのに…)
様子がおかしい。
ショウコは、返事をしない兄に、再度呼びかけてみる。
「……お兄ちゃん?」
沈黙。
「…どこか具合悪いの?」
やはり、沈黙。
「お兄ちゃ」
「あんだよっ!?」
だんっ、とちゃぶ台を叩く音。同時に、怒号。明らかに不機嫌らしいコウタの様子に、ショウコは思わずすくみあがった。
と、彼女の態度に、彼の目が見開く。どうやら、自分が妹に当たり散らしていた事を自覚したらしい。



899 :離れて遠くて恋しくて その1 2/4 :2008/02/05(火) 08:26:01 x7NI+NyJ
「…すまねぇ、ショウコ」
謝罪を漏らした彼は、罪悪感のせいなのか視線を逸らす。そして、居心地の悪さがなすのか立ち上がる。
「…ちょっと、頭冷やしてくる…」
「えっ…あ、お兄ちゃん…」
我に返ったショウコは、居間を出た彼の背中を目で追うが。
「…飯の時間までには戻ってくる…」
コウタは振り向かず、玄関から外へ出ていってしまった。
「…お兄ちゃん…」
我知らず、呟きが漏れる。
そこへ、久方ぶりに戻ってきたフォルカが出てきた。手には荷物が抱えられている。
「…ん?どうした、ショウコ」
彼はどこか沈んだ印象を受ける彼女に何か感じたらしく、様子をうかがってくる。だがそれに気付いたショウコは、さっと表情を取り繕う。
「え?あ、なんでもないよ。…フォルカ、これから仕事?」
そして彼に問いかける事で、さりげなく誤魔化した。
「ああ。今日から新曲の『紅の修羅神』の御披露目がある。またしばらく帰ってこれそうにない……済まんな」
するとフォルカは、少し申し訳なさそうに言う。その表情がなんだかいじらしくて、ショウコはおのずと笑顔になった。
「謝らなくていいよ。……行ってらっしゃい」



900 :離れて遠くて恋しくて その1 3/6 :2008/02/05(火) 09:01:29 x7NI+NyJ
「拳が砕けてもこの心は砕けないのさ
そう それが阿修羅の定め
我が道を何度 塞がれようとも
修羅であれ!
神であれ!
魂の猛り見せよ!」

「はい、どうもありがとうございます!修羅んQ、『紅の修羅神』でした!」


「……」
座布団を抱えて、ショウコはごろりと寝転がった。そのまま起き上がらず、天井を見る。

(……フォルカが、どんどん遠くに行っちゃう……私なんかが手を伸ばせない所まで…)

「……フォルカ…」

何故か、彼の名がこぼれた。途端に、胸が苦しくなる。
「…フォルカ…フォルカァ…」
呼び始めると、止まらない。ショウコはその場にいない彼の名を呼んで、天井を見上げ続ける——


「……ティス…」
「何度呟けば気が済む。78度目だぞ、これがな」
「…ティス…」
「79度目ですの…」
河川敷。そこではコウタが、ショウコと同様にいない者の名を呼んでいた。
「…ティス…」
「80。この勢いなら一万と二千回ぐらいわけはなさそうだ、これがな」
「…ティス…」
「81。でも一万と二千回は時間的に無理ですの」
「…ティス…」
「82。…例えだ、例え」
「……」
「はちじゅ……止まってしまいましたの」
「……で、お前は俺達に何の用だ」

——正直、異様かつ珍妙だった。



902 :離れて遠くて恋しくて その1 4/6 :2008/02/05(火) 09:06:20 x7NI+NyJ
コウタがむくりと起き上がる。
「…」
しかし黙して語らない。
「…話す気なしか」
その隣で、アクセルはため息をついた。すると、更に隣で腰を下ろすアルフィミィが立ち上がる。そしてコウタの前に来て、膝を曲げた。
「なら…勝手に言い当てますの」

一拍。

「二番の『ティスの残り香を求めてやってきた』でファイナルア」「そんなんじゃねぇ…」
否定。
「賞金没収ですの…」
何故か物悲しそうな顔で、アルフィミィはへたり込んだ。が、それを見ていたアクセルは、コウタの反応を鼻で笑う。
「図星だな。それ以外に理由などないし、本当に違うならお前はもっとはっきりと普通に言う」
続けられた言葉に、コウタは一瞬彼を睨む。だがすぐに視線を落とし、虚ろな目で再び寝転がった。
「…そうだよ…悪いか…」
その口から、肯定が吐き出される。するとアクセルは、それも鼻で笑った。
「…悪いとは言っていない。想い人を思い出す事を、俺は否定しないさ、これがな」
しかし続いたのは、その肯定を認める言葉。その事が意外だったらしく、コウタは目を見開いた。
「……俺も、そういう時はある」
対するアクセルは、更に続けた。
それは予想外に重く——

——コウタは、再び黙り込んだ。



903 :離れて遠くて恋しくて その1 5/6 :2008/02/05(火) 09:31:36 x7NI+NyJ
「はいカットォ!撮影終了でぇす!」
——今日の撮影がやっと終わった。あたい達は、ほとんど同時に息を吐き出していた。
「…なんだか、結構ノリノリになってるよね、ラリアー」
「はは…もうやけだよ……」
ジャケットを着せられながら、デスピニスとラリアーは話し始める。
「……」
でもあたいは、どうしても言葉が出ない。
変だな…いつもなら真っ先に喋ってるのに。
「…どうしたの、ティス?」
そしたらデスピニスが、あたいを呼んできた。多分、あたいの様子が変だと思ったんだろう。
だけどあたいは、「な、なんでもないっ」って言って、なんとか笑顔を作った。
でも、きっとすごく不自然なんだろうな。だって、自分でもわかっちゃうくらいだもん。
「…なら、いいんだけど」
だけどデスピニスは、それ以上聞かない。だからあたいは「うん、大丈夫…大丈夫だから」って言った。

——喉の奥が苦しくなるのを感じながら。

でも本当は、あたい達みんなわかってる。
どこか繋がってる所があるあたい達には、どうしてもわかっちゃう。

おんなじように、なんか寂しいんだって事が。



904 :離れて遠くて恋しくて その1 6/6 :2008/02/05(火) 09:35:42 x7NI+NyJ
「スタッフ!ろけべん後三個くれ!」
フェルナンドが叫んだ。多分、ロケ弁が足りないのだろう。
次に、アリオンの声が聞こえた。
「ほんっとに好きだなぁ……ま、食うのも自由だがな」
「……」
だが俺は、その二人に顔を向けるような気になれない。

手元を見ながら考えてしまうのは、どうしてもショウコ。
彼女の、どこか強がっていた気がする笑顔が、頭から離れない。
だから、ロケ弁を食べる気にもなれない。すると、俺のロケ弁に向かって手が伸びてきた。
「フォルカ、食わぬなら俺が食うぞ!」
——どうせ食う気になれない。頷く事にした。
「…ああ」
すかさずロケ弁が動く。
「……どうしたよ、フォルカ?さっきから浮かない顔しちゃってさ…」
今度はアリオンの声。言葉から考えるに、俺は浮かない顔をしているらしい。
だが、取り繕う気にもなれない。そもそも、誤魔化すのは苦手だ。
「……ショウコが気になってな…」
だから、一言だけ言った。それ以上は、アリオンなら言わなくてもわかるだろう。
「…やれやれ、せっかく新曲はフォルカがメインだってのに…」
またアリオンの声。答える気になれない。

今は。今だけは。ショウコの事を考えていたいんだ。



905 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 09:43:38 Pi0Ixlwq
>>898
せつねえ!!しかしわるこなにゃう!!
でも俺から頼みがあるんだ・・・、
最後はハッピーエンドにしてくれよ!!
このままじゃ辛抱堪らんぞ!!



906 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 10:06:40 BYOW9gxZ
>>898
これ以上のエンドを書かねばならんのか…ちょっとプレッシャーだわw



907 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 10:41:17 x7NI+NyJ
>>905、>>906
……終わり?んなわけあるかぁっ!
タイトルを見ろタイトルを!「その1」って書いてあんだろ!まだ先があるっつう事だよ!

というか端から別離エンドは考えてない!考えてあるのはハッピーエンドだけだぁっ!



908 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 10:55:24 2++Wkeih
正直この流れなら綾町三姉妹シリーズの最終話扱いでもかまわないと思う
「私たち、普通の女の子に戻ります!」
「俺たち、普通の漢の子に戻ります!」



909 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 11:22:28 smjMuK97
>>898
携帯打ち込みでこの長文でこのクオリティ。なんだまた神かwww

>>908
終演は職人の数だけ、何種類あってもいいものさ、こいつがなw
いや俺もドタバタだけ書ければ満足だったし全くその気はなかったのだが
逆に触発されてたわけたドタバタエンドを書きたくなってきたわwww



910 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 12:22:48 BGgpoPhZ
>>878
>>892
>>898
おwまwえwらw!!すごいすごすぎるぜ!!
もはやGood jobじゃねえ!!God jobだ!!神の業だ!!
俺にはこの空間はとてもまねできねえw
ええい!!もう最後にコンサート会場で大告白をやってしまえw!!


911 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 12:25:39 +fV1IQFo
SETUEEEEE!! 
続きが読みたくて読みたくて仕方ない



912 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 12:46:36 JJfhDS3d
マジせつねぇ…

仕事中なのに1時間に1度はトイレに行って携帯でチェックしている俺はおかしくないよな!?
このスレが気になって仕事どころじゃないわwww



913 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 12:59:52 2++Wkeih
>>912
お前は俺かw
同じくすげー気になって仕事に集中できねえw


915 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 14:22:50 smjMuK97
>>912-913
俺しかいねえのか俺www
クソ!何で俺は仕事してんだ俺!


917 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 14:59:45 BYOW9gxZ
先に>>881のラストを飾っても良いだろうか?



918 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 15:07:20 smjMuK97
>>917
待ってましただぜ!!!


919 :◎俺だけのアイドル 1/6 :2008/02/05(火) 15:31:04 BYOW9gxZ
◎3日後、記念式典…

デスピニス「…もうすぐ本番ですね…」
ラージ「そうですね。会場には既に30万人ほど入っているとの事です」
ラリアー「みんなじゃがいもみんなじゃがいもみんなじゃがいも…」ブツブツ
ラージ「落ち着いていつも通りに。修羅んQと呼吸を合わせて歌えば上手く行きます」
ティス「……」
ラージ「このコンサートが成功すれば、アナタ達の名声は地球を飛び越えて銀河にまで轟くのですよ」
デスピニス「……」
ラージ「アナタ達は地球史にその名を残す、偉大なアイドルの仲間入りを果たす事が出来るのです」
ラリアー「……」
ラージ「…何かノリが悪いですね?僕の話、聞いてましたか?」
ティス「みんなは、さ…」
ラージ「ん?」
デスピニス「え?」
ラリアー「はい?」
ティス「このままで…良いの…?」

フェルナンド「ぅぅ…うぉぉ…滾る…血が滾る…膝で笑って心で泣いて顔は無表情だ…」カクカク
アリオン「わぁーったから落ち着け。お前はマヨネーズでも吸って落ち着け」
フェルナンド「むふーっ、むふーっ…」チューチュー
フォルカ「……」
アリオン「フォルカを見ろ。落ち着き払ってんだろ?これが明鏡止水の境地ってヤツだ。流石に次期修羅王は器が違うってか?」
フォルカ「(…そうじゃない…俺がやるべき事がやっと解ったんだ…)」

ラウル「…本当にやるのか?」
コウタ「…あぁ」
ラウル「これ、捕まったら重罪だぞ?下手すりゃ終身刑も有り得る…」
コウタ「…あぁ」
ラウル「俺達はお前と違ってアイツらの活躍を願ってたんだ…それなのに…」
コウタ「…俺だってそうだよ…でもなぁ…」
ミズホ「大丈夫ですよ。私達だってコウタさんと同じ気持ちですから」
フィオナ「ラウルだって本音じゃ2人に帰って来てほしいと思ってるから」
ラウル「え?あ、そりゃぁ、まぁ…」
コウタ「…ぅし、行くか!」
ラウル「…あぁ!」



920 :◎俺だけのアイドル 2/6 :2008/02/05(火) 15:32:20 BYOW9gxZ
◎21:00。コンサート会場…

ティス「みんなーっ!最後までありがとーっっ!!」
デスピニス「本当にありがとうございました!!」
ラリアー「あ、ありがとうーっ!!」
ワーワーワー!!
ファンA「ティスーっ!生まれてきてくれてありがとーっ!!」
ファンB「デスピニスーっ!!全てにおいて最高だーっっ!!」
ファンC「L・O・V・E・ラリアーぁぁぁっ!俺の子を産んでくれーっ!!」

ショーン「ふぅ、どうやらコンサートは大成功のようですね」
レフィーナ「凄いですよねぇ…あんなに小さな子達が、世界中の人を熱狂させてるなんて…」
ショーン「彼女達のおかげで連邦への入隊志願者が例年の5倍増だそうで。私もこれ程とは思っていませんでしたよ」
ユン「アイドルを使って入隊者を多く集めたって…私はこんなやり方間違っていると思います」
ショーン「…間違っているかどうかは別にして…伍長が持っている修羅んQ特製団扇は何ですかな?」
ユン「え?あ、こ、これはその、あの、あ、暑いから仕方なく持ってるだけです!」
ショーン「その懐に忍ばせている色紙は?」
ユン「こ、これは…ソウルにいるオモニに頼まれて…」
ショーン「伍長が軍務を抜け出して修羅んQのリハーサルを見に行っているとの報告も受けていますが?」
ユン「あ、ぁぅ…」
ショーン「…よろしければ、私がサインを貰ってきましょうか?」
ユン「あ、あの…その…出来れば一緒に写真も…」

ヴィーッ!ヴィーッ!ヴィーッ!

レフィーナ「何事ですか!?」
ユン「この基地に向かって高速で飛来する機体あり!総数2!」
レフィーナ「データ照合!急いでください!」
ユン「照合…該当あり!これは…エクサランスと…コンパチブルカイザーです!!」
レフィーナ「!?」
ショーン「(やれやれ…やはりそう来ますか…)」

コウタ『うおおおおおおおおおおおっっ!!』
ラウル「うおおおおおおおおおおおっっ!!」



921 :◎俺だけのアイドル 3/6 :2008/02/05(火) 15:33:54 BYOW9gxZ
アンコール!アンコール!アンコール!

ティス「…みんなーっ!今日はみんなに言わなきゃいけない事があるのーっ!!」
デスピニス「ティス…」
ラリアー「……」
ティス「…アタイ達、アイドルとしてデビューしてから色んな歌を歌って、色んな場所でコンサートやって…すごく楽しかったよーっ!!」

ワアアァァァーッッ!!

ティス「でも、これでおしまい。アタイ、アイドルやめるから!」

………エェエェエェーッッ!?

ティス「アタイ、気付いたんだ!何億人のファン人達に支えられるより、たった1人の…あの馬鹿の支えになりたいって!だから…テヘヘ…」
デスピニス「み、みなさん…ごめんなさい!わ、私も…アイドルの活動をお休みしないといけないんです!」

エェエェエェーッッ!?

デスピニス「私とラリアーは大切なお仕事をしています…それは人を救う大変なお仕事です!ある人達が命懸けでやっているそのお仕事を、私達は精一杯お手伝いしたいんです!だから…」

ザワザワ…ザワザワ…

ラリアー「あの…その…それから…あの…ぼ、僕…僕…男の子なんです!!」

………………何いぃいぃいぃいぃいぃいぃーっっっ!?!?

ラリアー「ご、ごごごごめんなさーい!!」

ユン「エクサランス、コンパチブルカイザー両機、ヒリュウ改に着艦します!」
レフィーナ「…どうします?」
ショーン「どうもしませんよ?ただただ若者達を見守るだけです」
レフィーナ「…本当はこうなる事、解ってらっしゃったんでしょう?」クスクス
ショーン「はて?まぁ私としては当初の目的さえ果たせれば後はどうでも良いのですよ」

ズズゥーンッ!!×2

コウタ『ティスゥゥーっっ!!』
ラウル『デスピニス!!ラリアー!!』
デスピニス「ラウルさん!!」
ラリアー「ミズホさんとフィオナさんまで!!」
ティス「…コ…コウタああああああああああっっ!!」



922 :◎俺だけのアイドル 4/6 :2008/02/05(火) 15:35:30 BYOW9gxZ
ラウル「ごめんな、デスピニス…応援するって言ったのに…」ナデナデ
デスピニス「…いいえ、私…嬉しいです。ラウルさんが…私達を…必要としてくれるんだって…」グスッ
ミズホ「ラリアー…その衣裳すごいねぇ…」
フィオナ「男の子なのに、こぉんなミニスカート着ちゃってさ…」ニヤニヤ
ラリアー「いや、あの、これは…あの…あ、あまり見ないで…」モジモジ
ティス「ゴヴダ〜゙!会゙い゙だがっ゙だよ゙〜゙っ゙!!あ゙〜゙ん゙あ゙〜゙ん゙!!」ギュウゥ〜ッ
コウタ『ぅわっ!?ば、馬鹿!いきなり抱き着くな!』アタフタ

ショーン「おやおや、若さ大爆発ですなぁ」
ユン「のんびりしてる場合じゃありませんよ副長!一部のファンが暴徒化してステージに詰め寄ってます!」
ショーン「あぁ、それなら多分心配いりませんよ。」

ドンッ!ドドンッ!ドドドンッ!

アリオン「おっと、ここから先には通さねぇよ?」
フェルナンド「通りたくば、俺達の屍を越えて行けぃっ!」
フォルカ「感動の再会だ…誰にも邪魔はさせん!!」
コウタ『お、お前ら!?』
アリオン「ここは俺達に任せて、坊やは嬢ちゃん達を連れて逃げな!」
フォルカ「どうせ俺達も今日で活動休止だ!せいぜい派手に暴れてやるさ!」
デスピニス「ど、どうして!?」
フェルナンド「ロケベンに飽きたからだ!」ドガーン!
アリオン「始めるも自由!やめるも自由ってね!」ズガーン!
フォルカ「俺は…俺は…俺はショウコの手料理が食べたいんだぁーっ!!」ドッゴォーン!

フォルカ『俺はショウコの手料理が食べたいんだぁーっ!!』ドッゴォーン!
ショウコ「馬鹿…フォルカ……馬鹿だよぅ…」ポロポロ…


923 :◎俺だけのアイドル 5/6 :2008/02/05(火) 15:37:18 BYOW9gxZ
ユン「艦長!基地よりゲシュペンスト部隊が出撃します!」
レフィーナ「いけない!彼らは敵じゃないのに!すぐに出撃中止命令を!」
ショーン「…いや、その心配はなさそうですぞ」
レフィーナ「え?」
ユン「こちらに向かう新たな機体が3!これは…ソウルゲインと…ペルゼインと……えぇえぇえぇーっっ!?」

アクセル「恋しい者達を引き裂くような野暮は見苦しいぜ、これがな!」
アルフィミィ「白馬の騎士、参上ですの」
デュミナス『あはははははははははははははははははははははは!!』
バイトの青年「ちょっとデュミさん!落ちる落ちる!安全運転安全運転んんんーっっ!!」

ティス「でゅ、デュミナス様!?」
デスピニス「な、何故ここに!?」
ラリアー「もしかして…僕達のために…?」
デュミナス『さぁ、お行きなさい…二度と大切な方達と離れてしまう過ちを犯してはいけませんよ…』
バイトの青年「わーっ!わーっ!死ぬ死ぬ!助けてえええええええ!!」
ティス「デュミナス様…」
ラージ『コウタ君!ラウル!聞こえますか?今からそちらに脱出経路を記した地図を送ります。その地図の通りに逃げてください』
ラウル「サンキュー、ラージ!」
フィオナ「でも今の今でよくこんなの用意出来たわね…」
ラージ『僕じゃありません。副長の指示です』
ミズホ「え?ショーンさんが?」
ラージ『はい。おそらく副長は最初からこうなる事を予想していたのでしょうね』
コウタ『食えないオッサンだぜ…よしラウル!急いで脱出すんぞ!』
ラウル「解った!上手く逃げれたらまたみんなで飯でも食おう!」
ティス「デュミナス様…フォルカ…フェルナンド…自由…アクセル…アルフィミィ…みんな…ありがとぉーっっ!!」

デュミナス『フフフ…私の今抱いている感情は過ちか否かは解らない…しかし…私は今とても満ち足りている!』
アクセル「さぁ来い雑魚ども!俺が遊んでやるぞ!」
アルフィミィ「今の私達は無敵ですの…!」
バイトの青年「も…駄目…落ち…あああああぁぁぁぁ〜…」ヒュゥーン…
アクセル「ん?何か聞こえたか?」
アルフィミィ「何も聞こえませんですの」
デュミナス『空耳なのでは?私耳無いですけどね。はははははは!デュミナスジョーク!』



924 :◎俺だけのアイドル 6/6 :2008/02/05(火) 15:39:03 BYOW9gxZ
ティス「ぐすん…ひっ…うぇぇ…」メソメソ
コウタ『…ロア、変身解くぜ…』
ロア『解った』ヒュン!
コウタ「ティス…」ナデナデ
ティス「コウタぁ…さびしかったよぉ…ひっく…」メソメソ
コウタ「あぁ…よく頑張ったな…」ナデナデ
ティス「……ぐすっ」メソメソ
コウタ「…コクピット、狭くねぇか?」
ティス「……平気」
コウタ「まぁ、あっちよりマシか…」

ミズホ「ちょ、苦しい…助けて…」ギュウギュウ
ラウル「あんまり動かないでくれ…手元が狂う…」ギュウギュウ
デスピニス「ラウルさんの身体…温かいです…」ギュウギュウ
ラリアー「あっ!ちょ、ちょっと!変なトコ触らないでくださいよ!」ギュウギュウ
フィオナ「あ、ごめーん♪だって狭くてさぁ」ギュウギュウ

ティス「……」
コウタ「……」
ティス「…ねぇ、コウタ…何でアタイ達を迎えに来てくれたの…?」
コウタ「あん?べ、別に良いじゃねぇか、んな事ぁ…」
ティス「駄目だよ…ちゃんと答えてよ…」
コウタ「ぅ…お、お前らがいなくなって解ったんだよ…フォルカやフェルナンドやラージや…いや、お前が…ティスがいないと…俺…もう…駄目みてぇなんだ…」
ティス「…コウタ……あっ!?」
コウタ「二度と…二度といなくなるんじゃねぇぞ!?」ギュウゥッ!
ティス「…うん…うん…!」ポロポロ
コウタ「もう絶対に離さねぇぞ?俺は嫉妬深ぇぞ?」ギュウゥッ!
ティス「そんなの…アタイだってそうだよぉ…」ギュウゥッ!
コウタ「ティス……」
ティス「コウタ……ん…」
コウタ「……」
ティス「……」

ラージ「ま、そんな事を言いつつも、2〜3日したらまた喧嘩しちゃうんでしょうけどね」
ショウコ「ラージ!独り言言ってないで手を動かしなさい!フォルカが帰って来るまでにご馳走作って待ってなきゃいけないんだから!」
ラージ「はいはい。すみませんねキサブロー氏、晩御飯はまだ先になりそうです」
キサブロー「はよしてくれんかのぅ?ワシ腹が減ってお迎えが来そうじゃぞぃ…」
ショウコ「ウフフ…フォルカ…早く帰って来てね…♪」

フォルカ「ぅおぉぉーっ!ショウコの…ショウコの手料理はどこだぁーっ!?」ガサガサッ
フェルナンド「落ち着けフォルカ!ここはどこだ!?浅草なのか!?」
アリオン「オー、ビューティフォーフジヤ〜マ〜♪」



925 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 15:44:38 pq6Yv3Hj
>>924
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ!!!!
俺は今、猛烈に感動している!!



926 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 16:09:22 x7NI+NyJ
>>919
メンバー総出演!神だ、神がここにいる!


928 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 16:16:42 HGQ97PhV
GJ
だがもとをただせばショーンさんがアレな服を買ってきたせいなのですから
ショーンさんには秘蔵の酒を全部出していただきましょう



929 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 16:21:44 smjMuK97
>>924
もうダメ… アクセルとミィが来たとこでニヤニヤが止まらない…www
もう俺、クビになったっていいやwwwww



930 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 16:23:39 UcCp4RiV
>>917
この世界に!!この時代に!!生まれてきてくれてありがとう!!!!
そして何よりも!!きみでいてくれてありがとおおおおおおおお!!!!

>>919
この作品(向こうもだけど!!)こそ劇場版の座はふさわしい!!


934 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 17:21:15 1o9BQYBq
たぶん一番衝撃的なのはラリアーの『男の子』発言だなw
しかしその後も「こんな可愛い子が女の子のはずは(ry」と言う人が出てきそうな予感



935 :それも名無しだ :2008/02/05(火) 17:43:12 smjMuK97
いや逆に女性ファンが爆発的に増えただろうなwww>ラリアー男の子発言



936 :離れて遠くて恋しくて その2 1/5 :2008/02/05(火) 17:58:26 x7NI+NyJ
気付くの遅れたが>>914、ありがとう!俺はそこを最も言って欲しかった!
そして間に合わせる!次はその2だ!

——それから数日。

「カット!…どうしたんだい三人とも。元気ないじゃないか」
監督が様子をうかがってくる。それに対しティスは、「ちょっと、眠くて…」と誤魔化した。すると、他の二人もティスに合わせるように頷く。
「う〜ん……じゃあ、少し休憩!眠気覚ましてきてよ!」
その答えを聞いた監督は、辺りに聞こえるぐらい大きな声で休憩を告げた。途端に、静まり返っていたスタジオが騒がしくなる。
そして三人は、喧噪に背を向ける。休憩室に向かうために歩き始めながら、表情を陰らせた。
「……眠くなんか、ないよね」
呟いたのは、デスピニス。両隣の二人にした聞こえないようなちいさな呟きに、ラリアーは頷く。
「…でも多分、疲れてる」
「そう……私達、きっと眠くなれないくらい疲れてる。そうよね、ティス?」
「……うん」
人の気配がなくなるにしたがって、三人の口からどんどん本音が漏れ始める。
「…休憩室に、人がいる」
と、ラリアーが人影に気付いた。三人は、慌てて本音をしまいこみ、作り笑いを浮かべて互いに確かめあう。そうして、悟られないようにして休憩室に入り——

驚いた。

「よう、三人とも」

そこにいたのは、一人の青年。
そして、デュミナスだった。


なんとココでスレッドの書込データ量が限界値を突破。1000を待たずしてスレッドが終了し、
次スレへと移行していった

コウタVSティス2
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1202206477/l50


11 :離れて遠くて恋しくて その2 2/5 :2008/02/05(火) 23:01:01 x7NI+NyJ
「母様…どうして…」
ティスは目を大きく見開き、あんぐりと開けた口で問いかけた。するとデュミナスは、立ち上がって三人に歩み寄ってくる。
「ラージろう先生に、この場所を聞いたのです」
「ちなみに入ったのは裏口から。バレずにここまで来れたさ」
彼女の答えに続き、青年が付け加え、理由を説明。次いで、デュミナスは三人を抱きしめた。
「…あなた達に、聞きたい事があるのです」
その言葉に、三人はびくりと動揺。
それに気付いたデュミナスは、表情を堅くする。そして——

「あなた達は、綾町三姉妹のお仕事が辛いですか?」

直球。懸念をそのまま、投げかけた。
すると、作り笑いを浮かべていたはずの三人は——

「「「……母様ぁ〜っ!」」」

目にたくさんの涙を抱え、作り笑いを泣き顔に歪ませ、一斉にデュミナスに抱きついた。それを母親の慈愛を以て一身に受け止めた彼女は、よしよしと頭を撫でてやる。
「もう…もう女装なんか嫌です…!」
「ラウルさん達と一緒にお仕事したいです…!」
涙に任せて吐き出す本音も。
「うわぁぁあぁぁんっ!」
本音にすらならない声も。
「…」
彼女は、しっかりと受け止める。

「…母親って、やっぱいいなぁ……ぐすっ、俺、最後にお袋に会ったのいつだろ…」

そして青年、一人ひっそり貰い泣き。



12 :離れて遠くて恋しくて その2 3/5 :2008/02/05(火) 23:20:45 x7NI+NyJ
三人が、泣き止んだ。
その時を見計らって、デュミナスは堅い口調で言った。
「…三人とも、お行きなさい。自分達が戻りたいと思う場所へ…今すぐに」
その言葉に、三人は驚きを露わにし、泣くのも忘れて顔を上げる。
「でも、まだお仕事が…!」
「構いませんよ」
そこへ第三の声。振り返ると、休憩室の入口に——
「「「ラージ!」さん!」」
「いかにもたこにも」
三人の態度に寒い言葉を返したラージは、自分が現れた入口を指す。
「こちらが裏口に繋がっています。行くなら行ってください」
そして言葉が続く。だがそれは、マネージャーとは思えない言葉。だから三人は戸惑う。
「…いいんですか?」
代表として、ラリアーが質問。対するラージは、ただ頷くだけ。
それで全てを理解した三人は、互いに顔を見合わせた。だがすぐに、ラージの方を見て——

「「「ありがとうございます」」」

一礼。後、ラージの脇を、通り過ぎていった。
足音が遠ざかる。
「…さて」
それを聞き取ってから、ラージは眼鏡をついっ、と上げた。
「…後は姿を変えて、手筈通りに」
そして一言。デュミナスが頷く。
彼女は、自分の周りに不穏な何かを漂わせ始めながら、残った二人に言った。
「では、お二人もお逃げください…」
少しずつ、体が変わり始める。

「…今日の私は、人を殺すという過ちをおかさない自信が……ありませんから」



13 :離れて遠くて恋しくて その2 4/5 :2008/02/05(火) 23:27:59 x7NI+NyJ
控え室で、フォルカは何かを決意した表情でアリオンと対峙していた。
「…で、話って何さ?」
彼が肩をすくめながら聞く。その様子を眺めるフェルナンドは、フォルカの分をも強奪して、現在五個目のロケ弁。
だがフォルカは、ロケ弁など気にしていない。一呼吸置いた彼は、身を乗り出して口を開いた。

「…俺は、修羅んQを降ろさせてもらう」

「何っ!?フォルカ貴様、んぐっ!んぐぐっ!」
彼の発言に、ご飯をかきこみながら喋ろうとしたフェルナンドが喉を詰まらせた。必死で喉を叩く彼に、フォルカはアリオンを見据えたまま近くの缶飲料を突き出す。
——スチールなのに強く凹んでいるのは、決して気のせいではない。
「…どういう意味だ」
一方、アリオンは全く気にしていない。こちらを見据えるフォルカに暗い視線を向け、問いかける。
対する彼は、「文字通りだ」の一言。
「…俺は…働いてショウコを楽にしてやる事ばかり考えて、大事な事を忘れていた。…だから、降りる」
そして更に言葉が続いた。それが終わったのを確認したアリオンは、どこからか契約書を取り出す。
「でもこいつがある限り、お前は俺の言う事を聞かなきゃいけない。後は言わなくてもわかるよな?」
ちらつかせ、目の笑っていない笑み。



14 :離れて遠くて恋しくて その2 5/5 :2008/02/05(火) 23:53:33 x7NI+NyJ
「だから、その契約を無効にしてほしい」
だがフォルカは動じない。最初からそう来るのがわかっていたような態度で、至って普通に頼む。
「…嫌だ、っていうのも自由だろ?」
しかしアリオンは、契約書をしまう。
つまり遠回しに、却下という事。

——と。

「…そうか」

フォルカが、笑った。
刹那、控え室の中で覇気が爆発する。
「…っ!」
アリオンが、驚愕に目を見開く。
「…何だ、この覇気は…!」
フェルナンドが、ロケ弁を取り落とす。
そしてフォルカは、ゆっくりと立ち上がり、腕を組んでアリオンを見下ろした。

「……ならば俺は………修羅王として命じるっ!」

怒号。それは控え室のみならず、建物すらも派手に揺らす。
「…アリオン・ルカダ……契約内容を、破棄しろ!」
命令。堂々とした態度と、不退転の決意に、アリオンは気圧される。
——だが。

「……待ってたぜ、修羅王様」

彼もまた、笑っていた。
契約書を再び取り出したアリオンは、高らかに言う。
「あの子への愛に生きる……それでこそフォルカ・アルバークだ…!」
そして、契約書を——

「…行けよ!お前の生き方だって自由さ!」

びりびりに破いた。途端に、噴き出す覇気が消えていく。
ちぎられていく紙切れを見下ろすフォルカ。彼は再び、笑った

「……すまんな」

感謝を、こめて。



16 :それも名無しだ :2008/02/06(水) 00:00:46 PEMU/9r/
アリオンテラかっこよす… 
そしてフェルナンドWW



31 :離れて遠くて恋しくて その3 1/8 :2008/02/06(水) 19:44:08 K8tjmQIo
『り、臨時ニュースです!綾町三姉妹の撮影中のスタジオで、突如謎の怪獣が出現!スタジオを破壊しています!』

「はは!ははははは!」

『現在、軍が出撃、現場に向かっているとの事ですが、スタジオの被害は甚大です!綾町三姉妹は無事なのでしょうか!』


「…あれは…デュミナス?」
テレビを見ていたラウルは、スポンジを落としてしまった。
「…ティス達のいるスタジオが…?」
夕食の準備をしていたミズホが、ラウルに顔を向ける。
「…なんで…暴れてるのよ…?」
フィオナは、テレビの中で暴れる彼女の姿に釘付け。
三者三様の反応ではあるが、その感情は一つ。
どうしてこんな事が——という驚愕。
ややあって、ミズホが口を開く。

「…デュミナスさん……三人がアイドルになるの、嫌だったんでしょうか…?」

その言葉に、ラウルとフィオナは顔を見合わせた。
ありえない話ではない。何せ、自分達は承諾したが、母親については何の確認も取っていない状態。彼女が反対の立場にいたとしても、おかしくない。
「「「……」」」
俯く三人。

——と。

ピンポーン……

唐突に、来訪者を告げる呼び鈴。
それが、三人を思考の中から引きずり出した。



32 :離れて遠くて恋しくて その3 2/8 :2008/02/06(水) 19:46:57 K8tjmQIo
「…俺が出ておく。二人はエクサランスの準備を!」
「わ、わかった!」
「完了したら呼びます!」
表情を引き締めるフィオナと頷くミズホ。二人を交互に見てから、ラウルは急いで玄関に向かう。
なるべく普通に応対せねば——そう思うが、三人の安否がちらつき、どうしても焦る。結果、少々乱暴に扉を開けてしまった。

「っと!」
「きゃっ!」

——短い、聞き覚えのある悲鳴。
そして、視界の下の方に、青い頭と紫の頭。
(…え?)
目が、大きく見開く。
唇が、僅かに震える。

(まさか……まさか…!)

首が、壊れたぜんまい式おもちゃのような緩慢さで下に傾き——

デスピニスとラリアーを、視界に捉えた。

「えっと…」
「あの…」
二人は目をあちらこちらへと迷わせながら、言葉を詰まらせる。どうやら、ラウルに何を言ったらいいのか、わからないらしい。

そこから、数拍。

「…アイドル、辞めてきてしまいました」

ようやく、デスピニスが口を開いた。
言葉とは裏腹に、笑顔で。
すると、固まっていたラウルははっと我に返り——

「…お帰り、二人とも」

二人を、抱きしめた。



33 :離れて遠くて恋しくて その3 3/8 :2008/02/06(水) 21:11:25 K8tjmQIo
「ショォォコォォォッ!!」
玄関の戸を開け、フォルカは吼えた。だが、家の中は静まり返っている。
「……」
しかし、人の気配を探ると、求める者の存在は確かにある。彼はその居所を素早く探り当てた後、ドタドタと廊下を進み——

「ショウコッ!」

居間の引き戸を乱暴に開けた。中にいた人影が、がばっと起き上がる。
「…フォルカ…?」
聞き慣れた、大切な人の声。フォルカは彼女が何か言う前に、その体を強く抱きしめた。
「…っ!」
声の主——ショウコが、息を呑む。しかし、フォルカは彼女を抱きしめたまま。そして、静かに口を開く。
「…すまん、ショウコ……俺は、君を楽にしてやる事ばかり考えて、君がどんな思いで日々を過ごしているか、考えた事もなかった…」
「…フォルカ…」
「だが気付いたんだ……必要なのは、楽をさせてやるためのお金じゃなく…君の傍に、寄り添う事…そう気付いたんだ…」
「…!」
「だから、俺は修羅んQを辞めた。迷惑かもしれないが……君の傍で、君を支え続けてあげるために」
「フォルカ…!」
体が、離れる。薄暗がりの中、二人は互いに見つめ合う。

「…ショウコ…」
「…フォルカ…」

——影が、重なった。



34 :離れて遠くて恋しくて その3 4/8 :2008/02/06(水) 21:17:30 K8tjmQIo
走る。走る。
「はぁ…はぁ…っ!」
吾妻家に向かうはずのティスは、奇妙な予感に突き動かされ、河川敷を走っていた。
「はぁ…はぁ…っ!」

勘なのかもしれない。
気のせいかもしれない。
だけど。だけど。
あそこへ、あそこへ——!

——立ち止まる。
気がつけば視界の先には、四階建てテラス付き、太陽光発電及び防水設備完備の浅草新名所、ダンボール豪邸。
そして、その手前には、川に向かってあぐらをかく、会いたかった者の姿。
「……っ…」
それを見たティスの視界が、一気にぼやける。しかしそのままでは彼が見えない。ティスは手の甲で何度も目を擦り、それでもぼやける視界を無理矢理明瞭にさせながら、大きく息を吸った。

「コウタァッ!」

河川敷に、響き渡る声。
視界に捉えた人影が、振り向いて立ち上がる。
「コウタァァッ!」
再び叫びながら、ティスは走り出した。彼の姿が、どんどん大きくなる。
「…ィス…」
彼が、何か言った。それがきっかけでティスの視界が更に曇る。
でも、彼女にはしっかりと見えていた。彼も、向かってくる事が。

「ティス!」
「コウタ!」

そして二人は、ぶつかるようにして抱き合った。



35 :離れて遠くて恋しくて その3 5/8 :2008/02/06(水) 21:42:47 K8tjmQIo
「ティス…お前、今日も仕事じゃなかったのかよ…?」
問いかけるコウタ。それに対し、涙をぽろぽろと流しながら、ティスはかすれた声で言う。
「…アイドル、なんか…辞めてきたわよぉ…っ!」
「な…っ!」
目を丸くするコウタ。だが、それ以上の言葉は何も言わない。するとティスは、やはりかすれ声で喋り始める。
「だって…だってぇ…っ!あたい、いっぱいご飯やお菓子が食べたいもん…!」
「……」
「いっぱい寝たいもん…疲れるならいっぱい遊びたいもん…みんなといっぱい一緒にいたいもん……それに…それにぃ…!」
ティスが泣き顔を上げる。

「…コウタと…コウタと一緒に、バカやってたいもん…っ!」

そこまで言って感極まったのか、その先はもう泣き叫びで言葉にならない。
だが、コウタにそれ以上の言葉は必要なかった。
「……そーかよ」
自分の胸にティスの顔をうずめさせ、泣き顔を隠す。そうしてから、彼は夕焼けで赤く染まる空を見上げた。

「……ちきしょう……大分激しい雨、降りやがるじゃねえか……」


シャッター音と、フラッシュ。
コウタの目が再び丸くなった。同時に、ティスもぴたりと泣き止む。



36 :離れて遠くて恋しくて その3 6/8 :2008/02/06(水) 21:46:55 K8tjmQIo
見下ろすコウタと、見上げるティス。驚いた顔を見合わせる。
慌てて涙を拭う。その後で、ゆっくりと首を横に動かすと——

「あ、涙は拭わなくて結構。続けてください」

誰が呼んだかラージろう。
この場において間違いなく邪魔な男が、高価そうなデジカメに付けた三脚を調節していた。
「「……おい」」
途端に涙はどこへやら、二人の目に怒りの炎が灯る。拳も握りしめられる。
「あ、そのポーズいいですね。ちょうど夕日がバックで」
再びシャッター音。
ぷつり、と二人の中で何かが切れた。

「「ラァァァジィィィッ!!」」

重なった怒号。ラージの髪がそよそよと揺らぐ。
「今日という今日はもう許さねぇ!バーナゥ・レッジ・バトー!」
『む!いかん、コウタ!生身の人間相手にファイ「うぜぇロア黙ってろ!」…うむ…』
「来いテュガテール!ラージをぶっ飛ばしてやる!」
「来い!コンパチカイザー!」
両名武装化。
「これはまずいですね…では逃げるとしましょう。いでよ、エクサランス・ラァァジッ!」
ライトニングとエターナルを足して2で割ったような姿のメガネロボ光臨。
「ははは、ラァァジッ!」
「「待てぇっ!」」
三機飛翔。

——感動の場面が、完全に台無しである。



38 :離れて遠くて恋しくて その3 7/8 :2008/02/06(水) 22:26:37 K8tjmQIo
「…やはり、若人はこうでなくてはな」
その様子をダンボール豪邸のテラスから眺め、お茶をすする者が一人。キサブローである。
「今頃はショウコも、フォルカとよろしくやり終わったじゃろうな」
再びお茶をすする。その隣で、アクセルは口元に笑みを浮かべた。
「それでここに来たと…なかなか空気の読めるご老体だ」
「なぁに、孫がまた一歩大人へと近付くんじゃ。読めない方がおかしいて」
そう言って、キサブローは笑った。すると後ろから、アルフィミィが皿を持ってくる。
「おつまみに炒り豆をどうぞ、ですの」
すっ、とキサブローに差し出す。だが彼は「結構」と首を振った。
「それに今日は、儂が差し出す立場じゃからの」
「…何?」
「どうしてですの?」
「ほっほっ」
身を乗り出す二人に、彼は人差し指を立てる。
「どうせ今日は祝いの宴になる。そういう席は多い方が良いからの…お前さん達を招こうというわけじゃ」
「本当かキサブロー氏!」
「本気と書いてマジですの?」
「本当じゃよ。さ、そろそろ支度が始まる頃じゃ。早く行くとしよう」
立ち上がるキサブロー。アクセルもアルフィミィも、それに続いた。

「感謝するぞ、これがな」
「ゴチになりますですの」



39 :離れて遠くて恋しくて その3 8/8 :2008/02/06(水) 22:32:05 K8tjmQIo
——同刻。
「……」
特殊戦技教導隊カイ・キタムラ小佐は、閉口していた。

「はは、はははは!」
「ちょっと、デュミさん!いくらなんでもやりすぎですって!弁償どころじゃ、って地面が陥没してる!デュ、デュミさんっ!」

目の前には、塵と化した建物を尚も破壊するデュミナス・トリトンと、彼女に必死で呼びかける青年。

「テュガテールとパテールの力、見せてやるっ!」
「うおおっ!カイザァーバァーストッ!」
『コウタ!浅草への被害を「当ててねぇから黙れど畜生っ!」…うむぅ…』
「当たりませんよ!ファイナル・メガネェッ・クラァァッシュッ!」

空には、テュガテールとコンパチカイザーに、エクサランス・ライトニングとエクサランス・エターナルを足して2で割ったようなメガネロボ。
「小佐、いかがしちゃったりしようでござりますか?」
それらを眺めるだけという行為を見かねたのか、通信越しにラミアが問いかけてきた。それに対しため息をついてから、カイはぼやく。
「…俺は知らん。というか勘弁してくれ」


その様子は全国ネットで流された。結果、綾町三姉妹の安否を気遣っていたはずのファン達は、安否などすっかり忘れてテレビに釘付けとなったという——


43 :それも名無しだ :2008/02/06(水) 22:53:41 4iw3cp/+
いかん
コウタティススレなのにアクセミィに萌えている



46 :それも名無しだ :2008/02/06(水) 23:18:44 AM9ooIPL
大作乙!普通に読みふけってしまった!
今宵はいい夢見れそうだぜ!


ピンク・レディーのすべて
ピンク・レディーのすべて

投稿者 ko-he : 2008年07月10日 00:48

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コメント

やり過ぎだお前らww
特にラージ!勝手にエクサランスの3号機造んなよwwww
過ちさんもトリトン形態で暴れるなんて危険やねん!
きっとOG3ではGコンパチとテュガテールとヤルダバオトの3機がかりでフルボッコにする合体攻撃入れてくれるって信じてるからな!!
大騒ぎわるこなにゃう!
ティスってキャラ名聞く度に聖剣伝説思い出した俺はロリコンでふ

投稿者 Anonymous : 2008年07月10日 17:44

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