スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その109
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275 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/11/01(水) 08:51:23 M0XjnxGW
今日は紅茶の日だということを今朝初めて知った。
ユウ「む、俺が主役の日という事だな」
11月1日は紅茶の日 - National Tea Day -
海難にあってロシアに漂着した日本人、伊勢の国(現在の三重県)の船主、大黒屋光太夫他2名は、ロシアに10年間滞在せざるを得なかった。
帰国の許可を得るまでの辛苦の生活のなかで、ロシアの上流社会に普及しつつあったお茶会に招かれる幸運に恵まれた。 とりわけ1791年の11月には女帝エカテリーナ2世にも接見の栄に浴し、茶会にも招かれたと考えられている。
そこから、大黒屋光太夫が日本人として初めて外国での正式の茶会で紅茶を飲んだ最初の人として、この日が定められた。
このことに基づいて、日本紅茶協会が1983年(昭和58年)に
11月1日を「紅茶の日」と定めた。
277 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/11/01(水) 08:59:04 gcWkNLCK
>>275
よし、ユウ、これを飲め
つ[クスハ汁入りの最高級の紅茶]
289 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/11/01(水) 14:11:14 qcyr0zFZ
>>275を見て、即興で書いてみた。
温かな午後の日差しが降り注ぐ昼下がり。だが、戦艦には朝も昼も、まして夜も関係ない。関係ない
はずなのだが、ユウキはそれまでの習慣を変えようともせず、ティータイムを欠かすことはなかった。
特に今日はすごい。お茶受けのスコーンまで手作りという始末。世界大戦時のイギリスやイタリアも
かくやというほどの入れ込み具合。それというのも――
「いやー、美味い。美味いっすねー。隊長、じゃなかった。ユウキ少尉がこんな特技持ってるって
知ってたら、あん時に食べさせてもらうべきだったなー」
ゲストの食べっぷりが良いからだろう。
笑顔を浮かべながら、それでも手と口は休めないアラド。ユウキは、その不作法にわずかに眉をしかませたが、
誉められて悪い気はしない。すっと手元のティーポットに手を伸ばし、いつの間にか空になっていた
アラドのカップに、それとなくお代わりを注いだ。コポコポと音を立ててカップが琥珀色に染まっていく。
一瞬遅れて、湯気とともに紅茶の香りが鼻腔をくすぐった。
「うわ、すいません……あー、それにしてもいい匂いっすね」
「ああ、良い葉を使っているからな……まあ、ちょっとした再会記念みたいなものだと思ってくれればいい」
なんでもないといった口調。しかし、カーラは見ていた。ユウキの口の端が少し緩んでいたのを。
嬉しいなら、素直に喜べばいいのに――そう思いながら、カーラもまたカップを手に持った。
苦笑を浮かべた自分の顔を隠すかのように。
そんなカーラの心情に気付きもせず、ユウキは紅茶とはなんぞやといった話をアラドにしているが、
相手が悪い。当のアラドは「へー」「ほー」「スゴいっすねー」と機械的に相づちを打つだけで、
右から左へ聞き流している。とはいえ、話せるだけで嬉しいのか、ユウキの口調は普段に比べると
いくらか熱っぽい。もしかしたら、その食べっぷりを見るだけでも、作り手としては嬉しいのかもしれない。
まあ、前の上司が上司だったものねえ――スコーンを指で摘みながら、カーラは回想した。紅茶に
血のような、と比喩を使うような人間に対しては、いくら評価をされようと、ユウキは嬉しくなかった
に違いない。それに対して、アラドは、素直にユウキの紅茶を誉めていた。ユウキにとっては、
それが今までで一番求めていたものだったのかもしれなかった。
290 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/11/01(水) 14:12:44 qcyr0zFZ
「そういや――」
と、前置きして、アラドはユウキとカーラを交互に見つめた。
「ユウキ少尉とリルカーラ少尉って、どこで付き合ったんです?」
その言葉に、ユウキは真顔のまま、紅茶を吹き出した。
「わ、ちょっとユウ大丈夫?」
せき込んでいるユウキの背中をさすりながらカーラが問いかける。大丈夫だ、と言わんばかりに
ユウキは片手をあげるが、目の端には涙が浮かんでいた。
そんな様子を見ていたアラドは困ったような、後ろめたいような形容しがたい表情を浮かべている。
「あの、そんなに変な質問だったっすか?」
その言葉に、ようやく落ち着いてきたユウキは、ちらりとカーラを横目で伺いながら口を開いた。
「べ、別に俺はカーラと付き合っているわけじゃ――」
「あ、そういう意味じゃなくて、どうやって知り合ったのかなって……」
ユウキは、無言で頬を赤くした。
「ふん、どこまで話していいものか」
カップに口をつけて、ユウキは呟いた。それは、アラドにというより、カーラに向けたものだった。
話すなら自分でしろ――事実、カーラに向けられた視線は、そう語っていた。無理なら話さなくていいとも。
その不器用な優しさに吹き出しそうになりながらも、カーラは笑顔を浮かべた。
「ユウはね、私の命の恩人なんだ」
カップを両手で持ちながら、まるで童話でも語るかのように話し始めるカーラ。
「私がね、戦闘に巻き込まれていたところをユウが助けてくれたんだ」
それは、本当におとぎ話のようで――
「それで、弟とかは死んじゃったんだけどね」
だから、救いはなかった。
たはは、と笑うカーラに絶句するアラド。そんなアラドに、カーラを微笑を浮かべた。
「まあ、そんなわけだから、私みたいな子がもう出ないよう、私は戦ってるんだ」
その笑顔にいくらかアラドの顔から硬さが取れる。だが、まだ十分とは言えない。
「年齢的には君と同じくらいになるのかな?
だから、寂しくなったらお姉ちゃんって呼んで甘えてきてもいいよー」
それをほぐすため、アラドを迎え入れかのように両手を広げるカーラ。そこでようやく、アラドに笑顔が戻った。
291 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/11/01(水) 14:14:35 qcyr0zFZ
それは、カーラの優しさだけによるものではない。だって見てしまったのだ。カーラが両手を
広げたのを見て、ぴくりと顔をひきつらせたユウキを。
せっかくだ――と、笑いを噛み締めながら、アラドはちょとしたイタズラをすることにした。
それは、気を使ってくれたカーラへの、そして、紅茶をご馳走になったユウキへの恩返しみたいな
ものだ。
「リルカーラ少尉が姉さんだったら、ユウキ少尉は兄さんっすね」
さり気ない風を装って聞き耳を立てて紅茶を飲んでいたユウキは、今度こそ再起不能なまでにむせ込んだ。
――終われ――
297 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/11/01(水) 14:41:59 KYsSbJeU
>>289-291
GJ!
ユウカーラとアラド好きの俺はもう萌え萌えだ
こうへーはウキーラは応援しています
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コメント
上のやつの作者です。
取り上げていただいてありがとうございます。
しかし、今見直すと誤字があったよ、ママン OTL
×書かす
○欠かす
投稿者 Anonymous : 2006年12月25日 23:12
修正しました。連絡感謝いたします
投稿者 こうへー : 2006年12月25日 23:58
修正ありがとうございます。
お手数をおかけしました。
投稿者 Anonymous : 2006年12月26日 07:49