コウタVSティス3
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1204533748/l50
145 :それも名無しだ :2008/03/08(土) 13:31:59 4spt67Uy
唐突に、ティスは学校では出見奈須と名乗ってるものの
やっぱり、吾妻家のメンバーなのでコウタと居るところに
誰かに吾妻と呼ばれると二人同時に返事をしてしまって一悶着と言う電波を送信する。
だれか、受け取ってくれ
146 :それも名無しだ :2008/03/08(土) 14:03:42 E/22c0KF
まだ作業中なので投下が夜過ぎになるので、
それまで誰も受け取らなければ俺が受け取ろう。
ただし、真っ二つだぞ?(素晴らしい人調に)
158 :1/5 :2008/03/09(日) 08:50:54 E4ztp+87
>>145お待たせした。
◇ ◇ ◇
男子生徒「おーい吾妻ーっ」
コウタ「あん?」
ティス「何ー?」
男子生徒「え? あ、違う、男のほう」
コウタ「俺か? なんだ?」
男子生徒「…っていうか、なんで出見奈須が向くんだ?」
ティス「え? いや、あたいが呼ばれたのかなって思ってさ」
男子生徒「? なんで?」
コウタ(…そういやこいつ、偽名使ってるんだっけか)
ぱさっ。
キサブロー「…ふむ。さて、どうしたものかの…」
ティス「ただいまーっ! 腹減ったーっ!」
コウタ「ただいまー」
キサブロー「おお、丁度よかったわい。ティス、ちょっとこっちに来るんじゃ」
ティス「? 何? あ、お菓子くれるの?」
キサブロー「まぁ、やらんでもないわい。大事な話が終わってからの」
ティス「大事な話?」
コウタ「? なんだよ爺ちゃん、大事な話って」
キサブロー「おう、後で説明するから、カイザーでも磨いて待っておれ」
コウタ「えぇーっ!? 面倒くせえなぁ…」
ティス「じーちゃん、話って何? っていうかお菓子! お菓子!」
キサブロー「うむ、実はの…」
コウタ「…は?」
ショウコ「えっと、それって」
ティス「んー、どういうこと?」
キサブロー「うむ。あくまで形式上の問題じゃが、悪くない話と思ってのう」
デュミナス『ええ。つまり、ティスを正式に、過ちなく吾妻家の一員として役所に書類提出するということです』
フォルカ「ふむ…、つまり、どういうことだ?」
フェルナンド「お、俺に聞くな」
キサブロー「要するにじゃ。ティスを養子縁組として引き取るということじゃ」
コウタ「養子…縁組…?」
ショウコ「それって、ティスが、ショウコの妹になるってこと?」
ティス「え…、そういう…ことなの?」
キサブロー「何度もそう説明したじゃろうが。菓子に夢中になって聞いてなかったようじゃな」
ティス「で、でも、あたいはデュミナス様が産み出してくれた存在だし、いわゆる、デュミナス様の子供だよ…?」
デュミナス『はい。その点は変わりません。ですが、あなたがこの世界で生きていくことを選んだのですから』
キサブロー「まあ、役所から住民票申請の書類が届いたから、どうせならワシの家で最後まで面倒みさせてもらおうと思って、デュミナスさんに連絡したんじゃ」
デュミナス『過ちなきご提案、二つ返事で受けさせていただきました』
ティス「デ、デュミナス様! あ、あたい、いらない子なの? デュミナス様の子供じゃダメなの!?」 ガタッ!
フォルカ「ティ、ティス、落ち着け」
デュミナス『…違いますよティス。あなたは私の大切な存在です』
ティス「だ、だったら!」
デュミナス『だからこそ、あなたは一人の人間として、生きていくのです』
キサブロー「まあ、大げさに捉えんでええ。要はティスが、アズマ・ティスになるんじゃよ」
ティス「う、ううー、よくわかんないよ…」
ショウコ「ティス、入り口にうちの表札があるよね?」
ティス「う、うん」
ショウコ「ショウコたちの名前の横に手書きの板で、ティスとフォルカとフェルナンドの名前がくっつけてあるでしょ?」
ティス「う、うん。フェルナンドの板が一番汚い」
コウタ「アイスの棒だしな、お前のは」
フェルナンド「な、何だと!?」 ガーンッ。
ショウコ「あのね、ショウコの妹になったら、ショウコたちの方に名前がのるんだよ?」
ティス「…そう、なの?」
コウタ「妹…か…」
ショウコ「うん! ショウコは賛成だよ! ティスみたいな妹欲しかったもん!」 抱きゃっ。
ティス「わっぷ! ショ、ショウコ、くっつかないでよぉっ!」
フォルカ「明日も知れぬ俺たちはともかく、ティスはここで生きていく真道を選んだのだ。悪い話ではないと思う」
ショウコ「…フォルカもうちの家族になればいいのに。将来的な意味で…」 ボソッ…
フォルカ「? 何か言ったか?」
フェルナンド「アイスの棒… あのスイーツの塊の廃棄物が俺の名前だったのか… ブツブツ…」
ティス「ど、どうしよう、コ、コウタ! あたいどうしたら…」
コウタ「…俺に聞くな」
ティス「コ、コウタ?」
コウタ「…これはテメエの問題だ。俺は、何も変わらねえよ。今まで通りだ…」
ショウコ「じゃあ、お兄ちゃんも賛成ーっと♪」
コウタ「…ちょっと散歩いってくらあ。デュミナスさん、ゆっくりしていってくれや」
ティス「ちょ、ちょっとコウタ!」
デュミナス『………』
キサブロー「…あの馬鹿者が。まーたいらんことに引っかかっとるようじゃのう」
ショウコ「ね、ね、ティス、『ショウコお姉ちゃん』って呼んで?」
ティス「え、えー? ショウコはショウコじゃん」
ショウコ「いいからいいから♪ 妹になるんだから、まずはお姉ちゃんって呼ばないと」
ティス「う、うー、ショウコ…おねえちゃん?」
ショウコ「ううぅーんっ/// いい! もう一回、もう一回呼んで!」
ティス「…ショウコお姉ちゃん… な、なんか恥ずかしいな…///」
ショウコ「キャッホーイッ♪」 抱きゃっ。
ティス「も、もー、やめてよ///」
キサブロー「ティスも了承したようじゃし、あとで役所に書類を提出してくるわい」
フォルカ「…ショウコとティスか、まるで実の姉妹のようだな」
フェルナンド「ようだじゃなくってそうなるんだろう。こっちの世界の戒律はよくわからん」
ラージ「オヒサシブリデス!」
ティス「あ、メガネ」
ラージ「ちょっと片言で気取ってみました。話は聞きましたよティス。おめでとうございます」
ティス「おめでとうって、やっぱりめでたいことなの?」
ラージ「ええ。お赤飯作ってきました。食べましょう」 ニヤリ。
ショウコ「キモッ!」
ティス「…た、食べないことないけど、なんだよそのニヤリ笑い;」
ラージ「いえいえウフフ。そういえばコウタ君の姿が見えませんね」
ティス「…あのバカ、やっぱりあたいが妹になるの、気に食わないのかな…」
ラージ「いえ、そうではないでしょう。まあ、大体の予想はつきますがね」
ティス「? な、何?」
ラージ「…聞きたいですか?」 ニヤニヤ。
コウタ「………」 ボォーッ
アリオン「やれやれ、自由じゃないなあ…」
アクセル「…というより、何であのバカは俺の家にいる。貴様も含めて」
アリオン「俺は自由戦士。どこにいるのも俺の自由だ」
ミィ「はい、冷ました湯ですのー」
コウタ「…ああ、サンキュな…」
ミィ「ティスが、コウタの家族になるんですの?」
コウタ「…ああ」
ミィ「コウタは、ティスがお嫌いですの?」
コウタ「…いや、そうでもねえ」
ミィ「じゃあ、お好きですのね?」 じっ。
コウタ「…う」
ミィ「お好きですのね?」 じぃーっ。
コウタ「い、いや… あの… ぁぁ」
ミィ「…よくわかりませんの… それならば、コウタは何を悩んでますの?」
コウタ「…テメエらには関係ねえよ…」
ミィ「むぅー」
アクセル「…ミィでも駄目か」
アリオン「自由じゃないねぇ」
ドンドンドンドンッ!!
グラグラグラッ。
アリオン「うおっ!?」
アクセル「だ、誰だ!」
ガチャバターンッ!
ティス「ぜぇーっ、ぜぇーっ、コ、コウターッ! コウタのバカはいるかーっ!!」
コウタ「な、なんでぇクソジャリ!」
ティス「いたっ! こ、こっち来てっ!」 ガシッ!
コウタ「痛えっ! な、何しやが」
ティス「い、いいからぁっ! 急がないと間に合わないからぁっ!!」 ドダダダダダッ!!
コウタ「ま、待てぇっ! まだ靴がぁーっ!!!」
アクセル「…なんなんだ一体」
ミィ「…不思議の国ですのね、ニポンて」
アリオン「…俺にも覚ました湯をくれないかマイハニー」
〜役所〜
公務員「32番の番号札をお持ちの方ー」
キサブロー「ワシじゃな。やれやれ、ずいぶん待たされたぞい」
公務員「申し訳ございません、では書類のほうを」
ガシャァーンッ!!!
一同『 ! ! 』
ティス「ぜぇーっ、ぜぇーっ、あ、いたっ! じーちゃん! じーちゃーんっ!!!」
キサブロー「な、なんじゃなんじゃ!?」
公務員「ご、ご家族の方ですか!? っていうかドアのガラスが!」
コウタ「ぐ、ぐぇっ、く、苦しいっ…」
どしんっ!
コウタ「痛ぇっ!」
ティス「あ、あたい! こ、ここ、コウタのバカと家族になるのイヤなのっ!! よーし取り消してっ! お願いっ!」
キサブロー「な、なんじゃと!?」
コウタ「ど、どういうこった!? 聞いてねえぞ!?」
ティス「じ、じーちゃんもショウコも大好きだけど、コウタは大キライなのっ! 家族になるのイヤ!!」
キサブロー「…吼太、お前まぁた何かしでかしおったか!!」 んゴゴゴゴゴゴ…
コウタ「し、知らねえっ! なんのこったぁっ!」
公務員「あ、あのー…、ガラスが、というより書類の方はどうしたら」
ティス「キャンセル! キャンセルしてっ! お願い!」
キサブロー「吼太、何したかは後でゆっくり聞くわい。覚悟はええのう…」 んゴゴゴゴゴゴゴ…!
コウタ「や、やべえ、爺ちゃんが怒った! ぎゃ、ぎゃああーっ!!」 ダダダダダッ!
キサブロー「待たんかぁーっ!!」 ドドドドドッ!!
公務員「…と、とりあえず、書類はお返しします。後で請求書送りますので;」
ティス「や、やたーっ!!」
コウタ「………」 プスプスプスプス…
ショウコ「うわー、お兄ちゃんの頭に富士山が出来てる…」
フォルカ「絶景だな」
ティス「はいはいどいてどいてー」
ショウコ「? 氷とマキロン?」
ティス「はい、コウタ、氷♪」
コウタ「う、うー…」
ティス「マキロンマキロンー♪ 塗り塗りー♪」 グチュブチュ。
コウタ「!? ぐぁあああっ!! し、しみるゥッ!!!」
ティス「かわいそかわいそー、コウター、元気だしなよー、ふふっ♪」 なでなで。
ショウコ「…なんでティスは嬉しそうなの?」
フォルカ「…よくわからん」
ラージ「まあ、一親等の親族とは、出来ませんからね。法律上はね。ウフフ」 キラーン☆
ショウコ「…また入れ知恵したわねメガネ。晩御飯抜き!」
ラージ「はい」
その後、どうなったかというと…
男子生徒「おーい吾妻ーっ」
コウタ「あん?」
ティス「!? ち、違うよっ!! あたいアズマじゃないよっ!!」 ギャーギャーッ
男子生徒「…な、なんでお前呼んだだけで出見奈須が怒るんだ?」
コウタ「知るかぁっ!!」
〜END〜
◇ ◇ ◇
169 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 09:29:40 AaBueTyi
>>158 >>161
予告どおりに真っ二つになってる…さすが素晴らしき指パッチン
解説:元レスは5レスに渡るSSだったのですが>>160で偶然別の人の投稿が入ってました
予測射程範囲の上を行く攻撃に、思わず「わるこなにゃう」してしまうよ、
俺の予測では学内で終わるところだったが、吾妻家にまで持ち込めるとは
いやはや、まさにわるこなにゃう感性をお持ちだ。
170 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 11:01:25 Xw1UkkLv
>>163
「兄妹」は2親等だ、と突っ込んでおこう
出来ないという点は変わりないが
172 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 12:38:25 I3kXN1I9
>>170
じいちゃんとの養子縁組だから、コウタとショウコのお母さんになるんだよ。
……アレ? お母さん?
173 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 12:48:51 +VIBoL5c
宣告通り真っ二つで我ながら噴いたwww
そうだった二親等だったorz
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
191 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 17:33:12 dzZSIo+M
う〜ん、誰に聞いても知らないの一点張りなんだが、
ファミリアのチカはオスなのかメスなのか?
192 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 17:42:20 7F2eZHnM
ティス「もー、うるさいなぁ。あたいが相撲見てる時に話しかけないでよー」
193 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 17:58:41 dzZSIo+M
>>192
すまんなティス。だが結構本気で悩んでるんだ。つーかおめぇEXとかでてねぇだろ!!
194 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 18:17:55 7F2eZHnM
ティス「いや、出てないけど。つうかそんなんあたいに言われてもなぁ…
相撲終わったし調べてみたけど、wikiには、
シュウのファミリア。一見、青い文鳥のように見えるがラングランに生息する鳥、
「ローシェン」の姿を模している。シュウの性格に反してお喋りで、時にかなりの暴言を
吐くこともある。使い魔が主人の無意識から作られるという設定を考えると、
非常に興味深い。鳥なので、猫のファミリアのクロとシロを恐れている。
シュウがファミリアを持っているのはある事情が原因。
ゲーム中で通常のプレーでは不可能な事を行うと、プレイヤーにツッコミを入れてくることがある。
現在絶版となっている小説版では、幼いシュウがヴォルクルスと契約した際、
母親に裏切られたショックで精神が不安定に陥り、それを安定させる為にルオゾールがシュウの無意識を切り離し、
ファミリアとなったのがチカである事が明らかとなっている。
…って書いてあるだけだから、オスかメスかなんて書いてないし、つうか鳥なんだしどっちでもいいんじゃない?」
195 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 18:24:40 eP/wMG1Y
喋り方からメスだと思ってたが。
最近見てないからどんな喋りかは忘れた。
196 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 18:25:55 dzZSIo+M
うん、まぁそれはオレも読んだがね。オスかメスかはかなり重要だ。
なぜなら(オーバーカイザーソード!!
ドサ、(しばらく黙ってマス・・・。)
197 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 19:06:54 7F2eZHnM
チカだからメスでいいんじゃない?(安直)
俺はとりあえず焼肉食いに行って吾妻家焼肉大乱闘祭とかそんなネタでも仕入れてくるわw
198 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 19:15:45 iQAp/nzW
チカはメス。
ソースは俺。
199 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 19:33:47 E41THUP/
第4次か魔装かでチカはメスだという記述があったかな。
擬人化すればきっと13歳ぐらいの子だろうと俺は妄想している。
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147 :◎歯車は回る 前編 :2008/03/08(土) 15:16:42 3PaFlQQ5
ティス「馬鹿馬鹿馬鹿!コウタの馬鹿野郎!!よくもアタイのケーキ食べやがったな!?」ギャーギャー
コウタ「うっせぇこのスットコドッコイ!こないだお前に食われた豆大福の敵討ちだバーロー!」ギャーギャー
ティス「コウタのくせに生意気だぞ!殺す!」ギャーギャー
コウタ「てやんでぇ!ガキのくせにナマ言ってんじゃねぇや!」ギャーギャー
いつも通りの、変わらぬ吾妻家の日常。それを揺るがす大事件…そう、大事件が起こったのは、それから間もなくであった。
コウタ「けっ!クソジャリの相手なんかしてられっか!散歩でもしてくっかな〜」
ティス「待て馬鹿コウタ!逃げんのか!?アタイが怖いのか!?」
コウタ「ぬかせ阿呆が。お前は家で漢字ドリルでもやってろ。あぁ、『ぬ』と『ね』の書き分けをマスターする方が先か?」プゲラ
ティス「ムキィ〜ッ!コウタの馬鹿野郎!アンタなんか死んじゃえ!!二度と吾妻家の敷居はまたがせないからな!!」
コウタ「ハイハイ。じゃあな〜」ガラガラガラッ
ティス「コウタの馬鹿…スケベ…真性ロリコン野郎…死んじゃえば良いんだよあんな奴…」カキカキ
ラージ「…で、腹いせにコウタ君の教科書に落書き中ですか」
ティス「だってあの馬鹿ムカつくんだもん!死ね死ね馬鹿コウタ!ケーキの恨みはおそろしやだぞ!」カキカキ
ラージ「…まぁ良いですけどね。でもティス、この国には言霊というものがあります。あまり死ね死ね言っていると、良からぬ事が起きますよ?」
ティス「ヘン!言葉だけで死ぬんなら、あの馬鹿は100回は死んでるよ!いっそ本当に死んじゃえ!」カキカキ
ジリリリリリリィーンッ!!
ティス「わ、びっくりしたぁ…ショウコぉ!電話だよ〜!」
ショウコ「はいはーい。はいもしもし、吾妻でございます」
フォルカ「しかしすごい落書きだな…後でコウタに怒られないか?」
ティス「知ったこっちゃないやぃ!どうせあの馬鹿は教科書なんか見ないからバレないよ!」カキカキ
フェルナンド「ふむ…おい、俺にも書かせろ。面白そうだから」
ショウコ「そ、そんな!どうしてですか!?」
ティス「ぅぉっ、ど、どうしたのショウコ?」
ショウコ「嘘…そんなの…嘘よ…」ヘナヘナ…
フォルカ「お、おいショウコ!?」
フェルナンド「どうした女!?何があった!?」
ショウコ「お、お兄ちゃんが…お兄ちゃんが…」ブルブル…
ラージ「…もしもし、お電話代わりました。すみませんが、もう一度状況を説明して頂けますか?」
ティス「ちょ、ショウコ?どうしちゃったの?コウタが何だって?」
ショウコ「ぁ……ぅ……」ブルブル…
ラージ「…解りました。至急向かいます。」ガチャン
ショウコ「ラ、ラージ…わた、私、どうすれば…」ブルブル…
ラージ「落ち着きなさい。アナタがそんな事でどうするんですか」
ショウコ「で、でも……」ブルブル…
ラージ「フェルナンド、地下にいるキサブロー氏を呼んで来てください。大至急です」
フェルナンド「わ、解った!」ビュンッ!
ラージ「…もしもし、竜巻タクシーさんですか?三丁目の吾妻まで1台お願いします。可及的速やかに」ガチャン
ティス「ねぇ!?コウタがどうしたの!?教えてよ!!」
ラージ「…大型トラックの前に飛び出した子供をかばって、そのままトラックに吹っ飛ばされたそうです」
ティス「……え?」
ラージ「子供は軽傷で済みましたが、コウタ君は意識不明の重態です。現在病院で治療を受けていますが…危篤だそうです」
ティス「き、きとくって…何…?」ゾクッ…
ラージ「命が危ういという事です…」
フォルカ「そ、それは本当なのか!?」
ラージ「えぇ、残念ながらタチの悪い冗談でも一足早いエイプリルフールでもありません」
ショウコ「お兄ちゃん…お兄ちゃん……」ブルブル…
フェルナンド「眼鏡!御老体をお連れしたぞ!」
キサブロー「おいおい、一体何があったんじゃ?」
ティス「……い…い…」
『馬鹿馬鹿!コウタなんか死んじゃえば良いんだ!!』
ティス「いやあああああああああああああああああああああっっ!!!!」
運命の歯車は情非情無く、ただただ時を刻むために回り続ける。カチリ、カチリと…
149 :それも名無しだ :2008/03/08(土) 16:36:40 E/22c0KF
なんと言う連ドラ的引き…!
つづきはやく たのむ
152 :それも名無しだ :2008/03/08(土) 17:11:43 lcLo9hpZ
>>148
シリアスな展開に、この待ち時間…
ドキドキが止まらない
154 :ラリアーとピニスの女子校入学(体育の時間) :2008/03/08(土) 23:09:33 WNbLb33s
…じゃあ、次のが来るまで微妙にスレ違いなラリアー話の続きでも見て暇を潰してくれ。
〜体育の時間〜
デスピニス「ラリアー…元気出して…」
ラリアー「…出せるわけ、ないじゃないか……だって…
今時ブルマなんだよ?
僕…恥ずかしくて死んじゃうよ…」(顔を押さえて俯く)
女子生徒A「あぁ…鼻血が止まらないわ…どうしてかしら…」タラタラ
女子生徒B「だめ……授業に集中できない…」クラッ
デスピニス「大丈夫…授業に集中してれば、きっと気にならないよ…」
ラリアー「そうかなぁ…」
先生「ラリアーさん、次はあなたの番よ」
ラリアー「あ…はい」
よ〜い…
ラリアー「…」(クラウチングスタートの姿勢)
ドン!
ラリアー「うわぁっ!」
ステーン…☆
一同「……」
ぶふぉぉっ!
女子生徒C「ああ…刻が、見えて…」バタッ
女子生徒D「もうだめ…私、食べたくなっちゃう…」クラッ
女子生徒A「…やだ、鼻血が更に…」ダラダラ
デスピニス「…頑張って…」
ラリアー「うう……穴があったらこもりたいよぅ……一体、どうしてこけるのさ…」
バイト君「フィオナさ〜ん、ティッシュ、箱で買ってきましたよ〜」
フィオナ「わかった、一箱ちょうだい。いり」ダラダラ
…駄文失敬。
155 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 00:51:35 jvMvXqC8
ラリアーカワイソスw
156 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 06:55:08 Xw1UkkLv
しかしさすがラージ、冷静だな
緊急事態で人に指図するとき、
例えば街中で人が倒れてるようなときに
「誰か、救急車を呼んでくれ!」などと言うのは良くない
「自分がやらなくても誰かがやる」と皆が考え、
誰も動かない可能性が大
その場にいる誰かを名指し、あるいは指差して
「そこのあなた、救急車をry」
と言うべき
おまいらも覚えとけ、役に立つかもしれない
157 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 07:09:09 jvMvXqC8
>>156
俺が倒れた時に、なかなか救急車が来なかったのはそれかorz
160 :◎歯車は回る 中編 :2008/03/09(日) 08:51:48 mjozlOWw
ケンゾウ「…状況は大変厳しいと言わざるを得ないな」
キサブロー「うむぅ…」
ケンゾウ「怪我自体は大したものではない。むしろ大型トラックに跳ね飛ばされて打撲程度で済んでいるのは大したものだがな。だが問題は…」トントン
ラージ「脳、ですか?」
ケンゾウ「そうだ。目撃証言によれば、この少年は後頭部を地面に強打している。そのダメージが深刻なのだ」
キサブロー「博士…こやつは…ワシの孫はどうなるんでしょうかのう…?」
ケンゾウ「…今夜が峠だな。明日までに目が覚めれば良し、覚めなければ…」
ラージ「…死、ですか?」
ケンゾウ「最悪な。それもあるが、むしろ植物人間になる可能性の方が高い。」
キサブロー「博士!何とかならんのですか!?」
ラージ「…おそらくレントゲンでもCTでも、コウタ君の脳に異常は見られなかったのでしょう?でなければ脳医学の権威であらせられるコバヤシ博士が指をくわえて見ているハズがありませんしね」
ケンゾウ「情けない事にな、いかな私とて手の打ちようが無いのだ。ただただ祈るのみ、だ…」
コウタ「……」
ショウコ「怪我は無いのに…ひっく…何で…起きないの…ぐすっ…お兄ちゃん…」グスグス
フェルナンド「おいコウタ!貴様何を寝ていやがる!?早く起きやがれ!」
フォルカ「フェルナンド、騒ぐな。ここは病院だぞ」
フェルナンド「貴様はよく落ち着いていられるな!?コイツが死ぬか生きるかの瀬戸際なんだぞ!?」
フォルカ「だからと言って俺達が騒いでどうする?騒いでコウタが起きるなら、俺は病院が壊れるくらい騒いでやるぞ?」
フェルナンド「…チッ!」
フォルカ「見ろ。ティスは俺よりも落ち着いている。本当は今にも泣き叫びたいだろうに、だ…」
ティス「…大丈夫だよショウコ…みんな…コウタはちょっと疲れて寝てるだけだよ…」
ショウコ「…ティス?」グスグス
ティス「…きっと明日になったら呑気にあくびしながら『ふわぁ〜ここどこだぁ?何でみんな集まってやがんだぁ?』とかノーテンキに言って、みんなから袋叩きにあうんだよ…」
フォルカ「……」
フェルナンド「……」
ティス「だから、さ…そんな辛気臭い顔すんなよー!笑って笑って!スマイルスマイル!にー♪」ニコニコ
ショウコ「…ぐすん…そうだよね!だってお兄ちゃんだもんね!」
ティス「そーそー馬鹿で阿呆でスケベだけど、身体が頑丈なのだけが取り柄なんだから!」
フォルカ「…強いな」
フェルナンド「あぁ…修羅兵にも見習ってほしいものだ」
ガラガラッ
ラウル「コウタ!大丈夫か!?」
ミズホ「コウタさん!」
フィオナ「大丈夫!?死んでないんだよね!?」
デスピニス「コ、コウタさんの容態はどうなんですか!?」
ラリアー「コウタさん!死んじゃ駄目です!!」
アクセル「おい坊や、死んだと聞いたがどうなんだ?」
アルフィミィ「これ、お見舞い…さっき釣れた鯉ですの…」
アリオン「お、このバナナ自由にもらうぜ」
ショーン「ふむ…まだ意識が戻らないのですか?」
ヤンロン「だらしないぞ吾妻!鍛え方が足りないからトラックなぞに負けるんだ!」
フェルナンド「お、おいおい…何でこんなに集まってやがるんだ?」
フォルカ「…人徳、か?」
フェルナンド「…無い無い」ノシ
ショウコ「あは…あははは…」
ティス「あはははは♪」
ラウル「あ、あれ?そんなに深刻でもないの?」
アクセル「てっきりもう既に葬儀屋を呼んでいるのかと思ったがな」
コンコンコン
ラージ「はいはいみなさん、わざわざお越しくださったのはありがたいですが、時間も時間ですのでとりあえず待合室でお待ちいただきますか?」
フィオナ「む…しょうがないなぁ」
デスピニス「コウタさんは…大丈夫なんですか…?」
ラージ「心配いりません。彼は不死身のサイボーグですから。さぁ出て出て」
修羅兵A「まぁ兄ちゃんも大丈夫みてぇだから安心だな」
修羅兵B「よし、ここはおとなしく待合室でゲームに興じてやるか」
修羅兵C「ヒャッハァ!大人数で血反吐が出るまでUNOをヤルダバぁ!」
ガヤガヤガヤガヤ…
ラージ「あ、ティスはここに残ってください」
ティス「ん?何?」
ラージ「アナタに渡さなければいけない物がありまして…はい」
ティス「…何これ?ケーキ…?」
ラージ「…コウタ君と一緒に跳ね飛ばされたケーキです。おそらくはアナタのために買われたケーキかと」
ティス「…!」
ラージ「そのケーキを買った帰りに事故に巻き込まれてしまったようです。肝心のケーキも半ば潰れてしまっていますが…」
ティス「……」
ラージ「コウタ君がアナタだけに贈ろうとしたケーキです。食べてやってはくれませんか?」
ティス「う…ぐっ…うぅっ…」ジワッ…
ラージ「…今なら泣いても良いのでは?」
ティス「…泣かない…泣くもんか…今…泣いたら…色んなものが…流れちゃう…コウタからもらった優しいものも…温かいものも…柔らかいものも…甘いものも…」グググッ…
ラージ「……」
ティス「アタイが泣いたら…コウタはきっともう目覚めない…そんな気がするから…アタイは…絶対に…泣いたりしない…!」グググッ…
ラージ「……」
ティス「でもコウタが起きたら…目一杯泣いてやる…馬鹿みたいに大泣きしてやる…うるさいから泣きやめって言われたって…知るもんか…」グシュッ…
ラージ「…アナタは強くなりましたね…まるで昔から普通の人間のような気がしてきましたよ」
ティス「…おだてたって何も出ないよ」
ラージ「いえいえ、別にそういうワケでは。」
ティス「てか…もうこんな時間だよ?病院に泊まるの?」
ラージ「そのつもりです。病院で毛布を借りるとしましょうか。1人か2人はコウタ君に付き添って寝る必要があるでしょうね」
ティス「多分みんな病室で寝たがるんじゃないの?」
ラージ「かも知れませんね。それはそれで良いじゃないですか。みんなで雑魚寝でもしますか」
ティス「病院の人に怒られそ…」クスクス
ラージ『コウタ君…早く帰って来てくださいな…このままではティスが参ってしまいます…』
デュミナス『このまま目覚めないなど…それは許されない過ちですよ…』
ラージ「…と言うかいたんですかデュミナスさん?」
バイトの青年「あ、すみません。やっとバイトが終わったんで駆け付けました」
コウタ「……」
ロア『…聞こえているかコウタ?お前の家族や友達は、みんな素晴らしい者達ばかりなようだぞ…』
コウタ「……」
ロア『このままさよならするつもりか?ティスやみんなや、私とも…』
コウタ「……」
???「……」コツ、コツ、コツ…
ケンゾウ「む…あいつが何故ここに…?」
運命の歯車が、ほんの一瞬だけ止まる時が来た。それは、大いなる力を持つ者による奇跡か、業か…
169 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 09:29:40 AaBueTyi
>>160 >>167
凄い…その一言に尽きる。どこが凄いかは説明できない…だが、凄い…
続編も期待してますよ
しかしなぜ、住人達による投下のシンクロは起るのだろうか?
生活時間が似通ってるなどと理由はつけられる…
だが、我々を引き寄せる何かがここに存在する気がしてならない…
171 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 11:12:58 jvMvXqC8
全ては浅草特異点の為せる業。
投下がかぶるほど投下のあるスレに居られるなんて、こんなに嬉しい事はないぞ。
みんなわるこわるこ
173 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 12:48:51 +VIBoL5c
>>騒いでコウタが起きるなら、俺は病院が壊れるぐらい騒いでやるぞ?
フォルカの格好良さに俺が泣いた。浅草住人はほんっとあったけえなw
201 :◎歯車は回る 後編 :2008/03/10(月) 21:59:00 3vuYXFnt
ヤンロン「もしもし、ランシャオか?以前マサキに飲ませていた、馬鹿を治す漢方薬はまだあるか?脳に効果のあるものなら何でも構わん!とにかく探せ!」
ショーン「もしもし、ユン伍長ですかな?極東地区にいる優秀な脳外科医をリストアップして浅草病院まで送ってください。大至急です」
バイトの青年「妹さん!これ、少ないけど俺のバイト代だ!治療費の足しにしてくれ!」
ショウコ「い、いえ!そんなのいただけませんよ!」
ラリアー「デュミナス様…デュミナス様の御力でコウタさんを治す事は出来ないのですか…?」
デュミナス『…私は破壊する術は知っていても、治す術は知りません…今となってはそれが許されざる過ちなのですね…』
デスピニス「このまま…コウタさんが…目覚めなかったら…ぐすっ」
フェルナンド「縁起でもない事を言うな!あの馬鹿が死ぬワケがないだろうが!」
フォルカ「その通りだ…アイツは俺達も認めた男だ…大切な者を悲しませたまま死ぬような不義理な奴じゃない…」
修羅兵A「ヒャッハァ!ここでドロー4だぜぇ!」
修羅兵B「ヒャッハァ!俺もドロー4だぜぇ!」
修羅兵C「ヒャッハァ!なんと俺もドロー4なんだぜぇ!」
修羅兵A「ヒャッハァ!やってくれるじゃねぇかてめぇ等!」
アリオン「…お前らの馴染みっぷりは異常だな…」
ラウル「何も出来ずにただ待つ事がこんなに悔しいなんてな…」
ミズホ「仕方ありませんよ…お医者様に全部お任せしましょう」
フィオナ「あたし達に出来る事だってあるさ…神様にお祈りして、ショウコやティスを励ましてやらなきゃ!」
アクセル「中々どうして、あの坊やも人望があるようだな。いざとなれば俺も一肌脱がねばならんか、これがな」
アルフィミィ「あむあむ…鯉の洗い美味しいですの…」
キサブロー「のぅ息子よ…コウタはまだお前達の元へ逝くのは早過ぎやせんか…?せめて…この老いぼれよりも早く死なせるような事はせんでくれ…頼む…」
???「……」カツーン、カツーン、カツーン…
コウタ「……」
ティス「……」チュッ
コウタ「……」
ティス「……」チュッチュッチュッ
コウタ「……」
ティス「アハハ…お姫様のキスでも目覚めないんだね…」
コウタ「……」
ティス「もし逆の立場だったら…コウタはアタイにキスしてくれたのかな…?」
コウタ「……」
ティス「…ねぇコウタ…もしコウタが明日起きなかったら…アタイ…後を追っても良いかなぁ…」
コウタ「……」
ティス「…解ってるよ…そしたらショウコやじーちゃんはどうするんだーって言うんだろ…?」
コウタ「……」
ティス「でもさ…アタイはコウタがいなくなったら…何を楽しみに生きりゃ良いんだよ…」
コウタ「……」
ティス「楽しい事も嬉しい事も面白いも…全部コウタが教えてくれたんだよ…コウタがいなくなったら…いなく…なったら…」グシュッ…
コウタ「……」
ティス「コウタ…アタイ…もっと…コウタと…一緒に……」カクン
???「やれやれ…」カツーン、カツーン、カツーン…
チュンチュン、チュンチュン…
ティス「…んあ?アタイ…いつ寝たんだろ…?」
コウタ「ふわぁ〜…あーだりぃ…」
ティス「…………!?」ガバッ
コウタ「あふ…ここどこだ?んお?何でティスがいんだ?」
ティス「コ…ウ…タ…」ブルブル…
コウタ「あん?何で幽霊見たようなリアクションなんだよ?てか何か頭痛ぇんだけど、お前また何かやったんじゃねぇだろうな?」
ティス「……………………うわああああああああああああああああああああんっっ!!!!」ビービー!
コウタ「ぅぉっ!?」
ティス「ゴヴダが゙生゙ぎ返゙っ゙だよ゙ぉ゙〜゙っ゙!!ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ー゙ん゙っ゙!!」ビービー!
コウタ「な、何でいきなり大号泣なんだよ!?てか死んでねぇ!!」
ティス「ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ー゙ん゙!!ぴ゙ぎ゙ゃ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ー゙っ゙!!」ビービー!
コウタ「と、とにかく泣きやめ!な!?ここがどこかは知らねぇけど、近所迷惑だから!!」
ティス「ゔぎ゙ゃ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!ゴヴダあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」ビービー!
コウタ「人の話を聞けえええええええっっ!!」
ガラガラガラッ
ショウコ「お、お兄ちゃん…?お兄ちゃんが…お兄ちゃんが…ぅわああああああああああああああん!!」ガバッ!
コウタ「どわぁっ!?お前もかよ!?何がどうなってんだ!?」オロオロ
フォルカ「コウタ…!よく…よく帰って来てくれた…!お前という奴は!!」ガバッ!
フェルナンド「ぐっ…畜生!視界がぼやけるのは何故だ!?お前のせいだこの野郎!!」ガバッ!
コウタ「うぶっ!?何でお前らまで抱きつくんだコラ!?暑苦しいから離れろ馬鹿野郎!」
ヤンロン「馬鹿は貴様だ!貴様は…貴様は…うおおおおおおおおんっ!吾妻あああああ!!」ガバッ!
バイトの青年「奇跡だよ…これが愛ゆえの奇跡ってヤツだよおおおおおお!!」ガバッ!
コウタ「何だこりゃあああああ!?誰か状況を説明してくれぇーっ!!」
ティス「うぐっ、ひっく、えぐっ、ひっ、うあああああああああああん!!よ゙がっ゙だよ゙お゙お゙お゙お゙お゙ー゙っ゙!!」ビービー!
デスピニス「ティス…もう泣かないで…コウタさんも無事だったから…だから…だ…か…ら…ぅあああああああああああーん!!」ビービー!
ラリアー「泣いちゃ駄目だよ2人とも…そんなに泣いちゃ…僕も…僕…わああああああああああーん!!」ビービー!
ショーン「もしもしユン伍長ですか?昨夜のリストの件はキャンセルで。えぇすみません。お土産に赤福を買ってあげますから、それで許してください」
ラウル「はは…良かった…本当に良かった…」グシュッ…
ミズホ「やだ…ラウルさんまで泣かないでくださいよぉ…」ウルウル…
フィオナ「普通は泣くよ…」ウルウル…
アリオン「おやおや、ボウズは悪運が強いようで…まぁまだしばらくは楽しい日々が続くみたいだな」
修羅兵A「うぅ…感動だぜ…ドロー4…」ウルウル…
修羅兵B「これだから人間ってヤツは…ドロー4…」ウルウル…
修羅兵C「朝日が目にしみるぜ…ドロー4…」ウルウル…
アルフィミィ「…アクセルもこういう時は泣くんですのね…初めて見ましたの…」グスン
アクセル「ふん…ただの花粉症だ。こいつがな」チーン
キサブロー「おおぉ…まだまだこの馬鹿孫に苦労をかけられそうじゃわぃ…ふぉふぉふぉ…」ウルウル…
???「……」カツーン、カツーン、カツーン…
ラージ「どうもありがとうございました」
シュウ「…何の事ですか?」
ラージ「アナタでしょう?コウタ君を目覚めさせてくれたのは」
チカ「あらその通りよ?眼鏡にしては中々賢いじゃないの!ラ・ギアスでも滅多に手に入らない神秘の霊薬、あんな馬鹿な子にはもったいないくらいなのよ!?シュウ様に感謝しなさい!崇め奉りなさい!」エッヘン
シュウ「…ここはシラを切り通したかったのですが…まぁそういう事です。死人以外は治せる、秘薬中の秘薬というヤツでして」
ラージ「そんな大層なものをコウタ君に使ってしまってよろしいんですか?」
シュウ「惜しい気もありますが、まぁあれを見られるなら対価としては充分過ぎますよ」
ギャーギャー!うわあああああああん!!いい加減にしやがれえええええええええ!!
シュウ「私のような生き方の人間には、彼らの生き方が時々眩しく映ります。せっかくの光を消してはいけない、などと思ったりしたのも私の気まぐれだと解釈して頂ければ幸いです」
チカ「さっすがシュウ様!慎み深ぁい!」パチパチ
ラージ「いずれにしてもお陰でコウタ君の命は助かりました。改めて吾妻家を代表してお礼申し上げます。ありがとうございました」
シュウ「いえいえ、アナタには毎度楽しい写真や映像を横流ししてもらっていますから、その分のお礼という事で」
ラージ「今度新作をお送りいたしますよ」
シュウ「楽しみにしていますよ。では私はこれで…」
ラージ「あ、すみません。そこの鳥さんに質問があるのですが」
チカ「へ?アタシですか?」
ラージ「…アナタはオスですか?それともメスですか?」
チカ「…………ヒ・ミ・ツ♪」キラーン☆
ラージ「…チッ」
シュウ「…チッ」
チカ「あれ?何で舌打ち?しかもシュウ様まで!?」
ティス「コウタぁ…ひぐぅ…あ、あい…してるぅ…」エグエグ…
ショウコ「私もぉ…お兄ちゃんが…大好きぃ…」エグエグ…
コウタ「何なんだよこれ…誰か1から説明してくれよ頼むから…」
デュミナス『過ちが許された日とは…こんなにも素晴らしく光り輝くのですね…これからもこんな日が続いてほしいものです…』
206 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 22:13:10 3vuYXFnt
ちょっと灯下数がバタバタしたけど、これで終わり。
基本コンセプトは『大泣きしてるティスを書くとゾクゾクする』というややS的嗜好に基づいておりますw
207 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 22:17:41 3LOn9pE6
狂おしいほどGJ!んでドロー4ワロタwww
>基本コンセプトは『大泣きしてるティスを書くとゾクゾクする』というややS的嗜好に基づいておりますw
あんたとは美味い酒が呑めそうだ。
208 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 22:21:01 iQAp/nzW
>>206
わるこを通り越して、もはや過ち。GJすぐる。
ドロー4クソワロタw
209 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 22:30:49 bNpbd8pK
まったく、ここはMとSの調和したスレだな〜(ほめ言葉)
まっ、かく言う私は、どたばたとニヤニヤと切なさと燃えと幸せが大好物な雑食ですがね
やはりここは、わるこなにゃう世界だ
210 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 22:40:24 dzZSIo+M
うんうん。え!?オレ!?バッ!泣いてねぇよ〜!
これは、これは...心の汗だよちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
211 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 23:01:11 vAZMt69V
綺麗なシュウが上手くオチをつけたところにわるこ
212 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 23:16:23 7F2eZHnM
>>206のSっぷりにMな俺がゾクリwww
ティス泣かせたら天下一の神職人だなもうwww
214 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 23:41:35 0EBdfuM8
>>206は正真正銘神。つうか泣かすなw
215 :それも名無しだ :2008/03/11(火) 12:33:39 +Mvo+ee9
>>205
>吾妻家を代表して
そこは「吾妻家に代わって」だろラージwwww
227 :それも名無しだ :2008/03/11(火) 20:34:19 KfXA13ee
ここを見ていると、シュウは実はいいやつなんじゃ…という気になってしまうw
228 :それも名無しだ :2008/03/11(火) 20:46:59 yNL8bFKX
>>227
シュウ個人はいいやつなんだけどね
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
177 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 16:48:17 I3kXN1I9
ttp://wktk.vip2ch.com/dl.php?f=vipper66262.jpg
なぜ今頃なのかという疑問を抱いてはいけないのです。
前スレの職人に敬意を表し!
つかコレ、どうなんだろう。
ギリギリセーフにしてもらえると有難いんですが。
178 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 17:11:51 TGVES0pG
>>177、投下に踏み切ってくれて、ありがとう(俺はその当人ではありません)
シロ!ナイスガード!!
しかし、それでもODEなオーラにあふれている…
179 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 17:35:58 mjozlOWw
>>177
自分のSSが絵になるのは何だか感慨深いw
180 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 17:39:17 JIrWnbkc
き、きわどい・・・だがいいと思うぞ(俺は)
この場面でティスの目の前に鼻血出したコウタが居たら燃える
181 :それも名無しだ :2008/03/09(日) 18:44:23 +VIBoL5c
絵を見て本当に鼻血が出たのは産まれて初めてだ…
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
182 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 08:25:18 7F2eZHnM
ショウコ「お兄ちゃん、買い物行くから荷物持ち手伝ってよ」
コウタ「あぁ? 面倒くせえなあ、フォルカに頼めよ」
ショウコ「んー、フォルカもフェルナンドも今日どこかに出かけてるみたいだから、ね? お願い♪」
ティス「ほら、いいから行こう! レッツゴー!」 ガシッ、ズリズリズリ…
コウタ「テメッ! ひ、引きずるなぁ!」
〜スーパーマーケット〜
ショウコ「最初に言っとくけど、2人ともこんな場所で絶対ケンカとかしないでよ? 買い物来れなくなっちゃうからね?」
コウタ「無理矢理連れてきておいて何を今更…」
ティス「ねーねー、ケンカしないからお菓子買っていい?」
ティス「コウタコウター」
コウタ「あん?」
ティス「ほらこのコーラ、カロリーオフだってさ」
コウタ「へー」
ティス「凄いよねー、カロリーオフ! だって。へぇー」 ニヤニヤ。
コウタ「…だからなんだよ」
ティス「あ、そ。べっつにー?」 トタタタタ…
ショウコ「あ、お兄ちゃんそのトイレットペーパー持ってー」
ティス「コウタコウター」
コウタ「あん?」
ティス「ほら、セロリ! これメガネに食わせよう!」
コウタ「…俺もそんなに好きじゃねえよ、戻してきやがれ」
ティス「えー? コウタ大好きじゃん。セロリ。セロリ」 ニヤニヤニヤ。
コウタ「………」 イラッ…
ショウコ「ティス、あそこのピーマンとってきてね。小ぶりなほうがおいしいからね?」
ティス「へーい」 トタタタタ…
ティス「コウタコウター」
コウタ「…っ、なんだよ!」
ティス「ほらほらコレ食べよう。美味しそうだよ? ホワイトロリータ」 ニヤニヤニヤニヤ。
コウタ「………」 イライライライラ…。
ティス「んー、本当に美味しそうだ。あたいがこれ買うからコウタはこっち買ったらいいよ」 スッ。
コウタ「…あ? なんだコレ」
『シスコ シスコーンBIG マイルドチョコ』
コウタ「んだらぁあああっこのクソジャリがぁぁああっ!!!」 ドガシャーンッ!!
ティス「わーい二冠王が怒ったーっ♪」 キャッキャッ♪
ショウコ「こぉら2人ともぉっ!! ケンカしないって約束したでしょぉーっ!!」 ギャーギャーッ
バイト「…要注意一家、っと」 カキカキメモメモ。
183 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 08:48:21 iQAp/nzW
>>182
gj
っつーか、荷物持ちにティスいるならコウタいらなくね?w
184 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 09:11:42 xHJqJneR
食材って結構重いぞwそういや、ラリアーはともかくティスやピニスの腕力ってどうなんだろ?常人よりはありそうなイメージだけど
185 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 09:20:44 7F2eZHnM
>>183
腕力よりも見た目的なイメージで男が荷物持ちしないとw
というより、以前ティスと2人で買い物に行った帰りに…
ショウコ「はぁー、今回も結構な出費だよ… トホホ…」
ティス「そだねー、無駄飯食らいが多いもんねー」←もちろん自分は数に入ってない
ショウコ「じゃ、帰ろっか。よいしょっと…」
ティス「あー、いいよショウコ、あたいが持つからさ♪」 ひょいっ。
ショウコ「ティ、ティス、そんなにいっぱい持って平気?」
ティス「? ぜーんぜん平気だよ? さ、帰ろ?」←頭と両手にぎっしり荷物
ショウコ「そ、そう? じゃ、じゃあお願いし…」
(アラヤダ アソコノムスメサン アンナチイサナコニ アンナニタクサン ニモツモタセテルワヨ)ヒソヒソ
(ホントネ ヤーネー ギャクタイヨネー)ヒソヒソ
ショウコ「…っ、や、やっぱいい、半分持つからね! っとと…」 ずしっ。
ティス「えー? あたい平気なのに」
ショウコ「い、いいからいいから、あはは;」
ってなことがあったとかなかったとかw
>>184
Rじゃドモンや東方不敗と生身で渡り合える程度の強さだから、かよわいよね。うん。
186 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 09:49:26 xHJqJneR
>>ドモンや東方不敗
ぜんぜんかよわくねぇよwwwそうか、そういうやつらなのか
200 :それも名無しだ :2008/03/10(月) 21:07:55 BCMRYK16
ティスは荷物を持つ力はあっても、
身長が足りないから普通に引きずる気がするんだぜ
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
216 :清く貧しく美しく :2008/03/11(火) 14:53:21 vTsXJPMv
これは俺が、とあるラーメン屋でアルバイトをしていた時の話です。
その日の客入りも上々で、麺がそろそろ切れかかってきた夜九時過ぎ頃。
カラカラと、引き戸が開く音がした。
「いらっしゃいませー!」と営業スマイル。このお客で最後かなと、テーブル席へ案内する。
二十代中ばか後半ぐらいの赤毛の男性と、女の子の二人連れ。記憶にないから恐らく一見さんだろう。
しかし若い親子だ。バツイチかな? 若げの至りってやつかな…?
…と、軽く妄想が走ったが、深く詮索すると過ちになるので打ち切る。
お冷やを2つ置き、ご注文を伺うと、
「大盛りラーメンを一つ」と答える男性客。
なるほど、この子に分けて食べさせるのかとピンときたので、
「お子様用の食器、お持ちしましょうか?」と、気を回した。が、
「いや、いい」と、あっさりつっぱねられた。
あれ、違ったのかな?
ひとまず厨房の店長に大盛り1入りまーすと報告する。
表ののれんを外し、中に入れた辺りで丁度ラーメンが出来上がったので、先ほどのお客様に運ぶ。
「はい、大盛りラーメンお待ち!」
「わぁ…、おいしそうですのー♪」
どうやら女の子は上機嫌のようだ。
男性に割り箸を渡してるのを横目に確認した。
…ああ、なるほど。二人でひとつのどんぶりから食べるのか。
はは、仲のいい親子だなと、少し頬がゆるんだ。
と、店長が厨房からカウンターのレンゲ入れを指差す。
…あ、そうか。レンゲは2つないとな。俺もまだまだ修行が足りないなと、レンゲを取って客席に近づくと、
「どうして、食べませんの…?」
…と、女の子がポツリともらした。
「いいから全部食べろ。俺は後から食う」
「で、でも」
「…いいから食え。月に一度の贅沢だ。こいつがな」
そんな会話が耳に入ってしまった。
まずいと気付き、サッとレンゲを後ろ手に隠したまま、気取られないように二歩、三歩と距離を取る。
そのままカウンターを濡れ布巾で拭く動作をしつつ、意識を客席へ向ける。
盗み聞きは過ちだとはわかってはいたが、好奇心の誘惑には勝てず、
探偵のアルバイトで培った読唇術と聞き耳のスキルをフル活用した。
「でも…」
「いいから早く食え。のびると不味いらしいぞ」
そう言うと、男性客はためらう女の子の方へ、そっとラーメンのどんぶりを寄せた。
「でも…」
「いいから」
そう言われ、ラーメンと男の顔を交互に見つめ返した後、女の子は、つる、つると、ラーメンを口に運び出した。
それを見つめているであろう男の表情を、この角度からハッキリ伺うことは出来なかったが、
…なんというか、とても、穏やかな雰囲気だった。
厨房の店長に気取られぬよう、台拭きをこなしつつ客席を盗み聞く。
「ほ、ほらアクセル、これ、シャキシャキしておいしいですの…」
(アクセル… 男性客の名前か… 名前で呼び合う親子なのかな…)
「そうか、しっかり食べろ」
「…あ、アクセルも食べるですの…!」
「…気にするな」
「………」
またつるつるとラーメンを口に運ぶ女の子。
と、男性客がこちらを振り返るような動きをしたので、
「あ、あっちも汚れてるな…」と、わざとらしい独り言をいいつつ慌てて距離を取る。と、その時、
コホン、と一つ、咳払い。
かちん、と体が強張った。
ちらっと厨房を見ると、店長がこちらを見ている。
そして、軽くふるふると、顔を横に振った。
…やはり、《詮索するな》という意味なんだろう…。
気にはなったが店長命令に逆らえるわけもなく、はい、と頷き厨房に入り皿を洗い出した。
もう、会話の内容はわからない。
…ただ、女の子…恐らく娘さんが、具の煮玉子やチャーシューを逐一彼…恐らく父親に見せて、
恐らく、美味しいからこれを食べてくれと一回一回持ちかけて、
それを父親が、お前が食べろと優しく断ってるんだろう。
だんだん、何となく、話が見えてきて、じわっ…、と視界が歪む。
なぜかわからないけど、ポロッと、泣けてきた。
(ええい! 何で俺が泣くんだ馬鹿!)
と、ジャバジャバ洗い物に専念していたら、トン、と肩を叩かれる。
振り返ると、無口な店長が、水のポットを指差している。
《注いでこい》とのことなので、慌てて客席に向かう。
「ごちそうさま… でしたの…」
どうやら、丁度娘さんが食べ終わった後のようだ。どんぶりにはスープだけが残っている。
「そうか。美味かったか?」
「ぜいたくな味、でしたの…」
そう答える女の子の声は、どこか沈んでいる。
そりゃあそうだ。
せっかく親子二人でラーメンを食べに来ているのに、父親が我慢して娘さんだけに食べさせてるのだ。
娘さん、きっと心苦しさでいっぱいなんだろう。
俺だって裕福じゃないし、貧乏の気持ちはわかる。でも、これじゃ娘さんがかわいそ…
「あ、丁度いい。すまんがライスを頼む」
「え…?」
妄想に行きかけた思考が男性客の呼びかけで引き戻される。
ライス… ごはんか?
「ふ、普通盛りと大盛りがありますけど…」
「いくら違う?」
「30円です」
「そうか… なら普通でいい」
「は、はい!」
慌てて厨房を振り返ると、店長がもうライスを注いでいた。
「あ…」
注がれたライスを見て、改めて店長を見返すと、黙っコクリ、と頷いた。
大盛りだった。
「ライス普通盛り、お待たせしました!」
「ん…? 結構多いな」
「う、うちは味と量で勝負してますから!」
「…そうか」
ライスを手渡し、お冷やを注ぐ。
と、父親は残ったスープにごはんを入れて、はふはふと食べ出した。
「…ん。なかなか美味い。なるほど、贅沢な味だ、これがな」
「………」
そう呟きながら、美味い美味いとラーメンライスをかきこむ父親。
その対面で俯いたままの娘さんを見た瞬間、鼻がつん、となり、また視界が歪んだ。
(俺は… 無力だ…)
楽しいはずじゃなきゃいけない親子の外食なのに、なんでこんなに悲しいんだ。
せめて、当店自慢のチャーシューだけでも、あのどんぶりに一枚でも多く入れてあげられていたら…
…と、今考えれば訳の分からん後悔の念に襲われていた、そんな時、
「…ん?」
と、父親が眉をしかめたような表情をするのが見えた。
「…ミィ。ちゃんと肉は食べろと言っただろう…」
「…バレちゃいましたの。うふふ…」
そう言ってレンゲですくい上げられた、一切れのチャーシュー。
「…全部食えと言ったのに。全く…」
「…一口食べたらとってもおいしかったんですの… アクセルにも食べてほしかったんですの…」
「…チッ、次はちゃんと食べろよ…」
そう言って、レンゲを口に運ぶ父親。
それをじっと見つめる娘さん。
「…どう、ですの…?」
「ん…」
もむもむと、長めに噛みしめていた父親が、飲み込んだ後に、こう言った。
「…ああ。確かにこれは、贅沢な味だ」
「…はい。月に一度のぜいたくですの…♪」
ニッコリと、娘さんが微笑んだ。
そこでもう、俺は限界だった。
「て、店長ぉ! ゴミ出しでぎまずっ!!」
そう言い放って裏口から抜け出し、
「うおおっ、うおお…っ!」
壁に突っ伏して、泣いた。
「ご馳走さん」
「おいしかったですのー」
「…毎度」
戻ってきたら、店長がレジ打ちを済ませていたようだった。
「店長… その、すいませんでした…」
「…いいさ。それより…」
じゃらっ、と、一円や五円の山をテーブルに広げる店長。
「釣りはいらんとのことだったが… 数えるのを手伝ってくれ」
「あ、あはは…」
やっぱり。
その後、何回数えても13円足りなかったので、わざとテーブルから小銭を一部散らしてから、財布から100円玉を抜き取って混ぜた。
「いやぁー、すいません店長。自分踏んでました、あはは…」
かなりわざとらしすぎたかなーとちょっと後悔したが、店長はこうつぶやいた。
「…そうか。おつりが多かったのなら仕方ない…」
「は、はい?」
ぽん、と、無口な仮面の店長に肩を叩かれた。
「次は、あの客にサービスしてやらないとな…」
「う、ウッス!!」
そう、元気よく返事した。
以上が、俺のなアルバイト経験での、印象に残った話でした。
ご静聴ありがとうございました。
222 :それも名無しだ :2008/03/11(火) 16:03:46 uuSzPT41
GJ!
アクセルかっこいいな。マジで。後、地味に店長がいかす。
223 :それも名無しだ :2008/03/11(火) 16:17:18 V7jZbHUS
同じ事をコウタとティスがやったら醜い事になるだろうなぁw
224 :それも名無しだ :2008/03/11(火) 17:38:07 KfXA13ee
取り合いのちリアルファイトだろうなw
225 :それも名無しだ :2008/03/11(火) 18:58:23 5nlpWcE5
だが
・同じ麺の両端に食いついてしまい、固まる二人
・スープが盛大にこぼれた、服にかかった、着替えが無い
・店長のありがたいお説教(人生の伴侶編)
・裏メニュー学生カップル専用セット(通常よりお安くなっております)
などのアクシデントを付加して見たくなる俺
226 :それも名無しだ :2008/03/11(火) 20:12:11 G/8f9YuI
>>221
じっくり読んでしまいました。
本当に良かったです。
237 :それも名無しだ :2008/03/12(水) 09:36:13 i+/5TUcT
〜そんなわけで二人で学校帰りにラーメン屋〜
ズルズル…
ティス「ん〜♪ いい味出てる♪」ズルズル…
コウタ「だああっ! 明らかに食い過ぎだっ! 俺に返せっ!」バッ、ズルズル…
ティス「ちょ、ちょっと! まだあたいが食べてんでしょ!? 邪魔すんな!」 バッ、ズルズルズルズル…
コウタ「あああっ! て、テメエ! 誰に断ってメンマ食ってやがるんだコラァッ!!」
ティス「もー、うるさいなあコウタは。そこにあるコショウでも舐めてなよ」 ズルズルズルズル…
コウタ「き、聞きましたかロアさん! こいつなんて恐ろしい発想を!! 死ね! きくらげ鼻から出して死ねっ!!」
ロア『…たまたまポケットにあった500円玉でラーメンを食うというコウタの発想の方が、俺は恐ろしい…』
コウタ「テメエ! チャーシューよこせっ!」
ティス「やーだよーだっ♪」 ヒョイパクッ。
コウタ「んがああああああっ!! 許さん!! 残りは全部俺が食う!!」 バッズルズルジュチュチュー
ティス「や、やめろバカコウターッ!!」 ギャーギャー
コウタ「うっせえ水でも飲んでろーッ!!」 ギャーギャー
バイト「あ、あのー…」
二人『何!!』 ガルルルル…
バイト「い、いや、レンゲ一本だけでいいのかなーって…」
コウタ「……………へ?」
ティス「……………ぁ…」
………。
バイト「…と、とりあえずもう一本持ってきたけど、使う?」
ティス「〜〜〜ッ!/// い、いただきぃ!!」 ガバッズルズルジュチュチュチュチューッ、プハァーッ///
コウタ「ちょ?!」
ティス「ごごっごごごごちさまでしたぁーっ!! じゃ、じゃあねーっ!!」 ドダダダダッ、ガラピシャーン!
コウタ「ま、待ちやがれクソジャリィッ!! 兄ちゃん勘定500円、ココ置いとくぜっ!!」 パシーンッ!
バイト「ま、毎度ー…」
コウタ「ま、待ちやがれぇぇぇっ!!!」
ドダダダダッ…
バイト「………」
バイト「…ははっ。やれやれ、相変わらずみたいだなぁ。と言うか…」
チャラッ。
バイト「…うちの店外税だから、25円足りないんだけどなぁ…;」
店長「………」 ジャッジャッガンガン
313 :それも名無しだ :2008/03/16(日) 17:39:09 oqxn8gFP
勝手に>>237の続きを作ってみた。
たまには兄気分を確保してみたかったからやった。反省についてはこれから考える。
コウタ「てめえ!待ちやがれー!!」ドダダダダッ
ティス「べーだ、ここまでおいで!!って、いたたたた…」トトッ
コウタ「ん?急にどうしやがったんだ、クソ砂利?」
ティス「おなかが…痛い…いたたたたた…」ヘタリ
コウタ「まったく…人の分まで食った挙句、走って逃げっからだよ!」
ティス「だ…だってぇ…///」
ロア「なんにせよ、ここでは通行の邪魔になる。どいたほうがいい」
コウタ「ほら、道の真ん中でへたり込むんじゃねえ。どっかその辺で休むぞ」ヒョイ
ティス「うわっ!ちょ、ちょっとコウタ!///」
コウタ「動けばよけえに腹が痛くなんだろうが、それに…変に意識させんじゃねえ!!
そんな顔されちゃあ…こっちまで恥ずかしくなってくらあ///」
ティス「ごめん…」
コウタ「謝るとこが違えんだよ…とりあえず、近くの公園まで運ぶぞ」
公園のベンチにて休憩
コウタ「………」
ティス「………」
コウタ「さて、時間も経ったし…そろそろ大丈夫か?」
ティス「………ZZZ」スースー
コウタ「寝ちまったのか?おい、こら、こんなとこで寝たら、かぜひくぞ!」ユサユサ
ティス「…ん…うーん…む〜…おなかいっぱい…むにゃむにゃ…」
ロア「コウタ、ヘタに起こすのは危険だ…」
コウタ「ふう…、まったくガキはしょうがねえなあ…よっこいせっと!」ザッ!
ティス「…ふにゅ…ZZZ」スースー
帰路
コウタ「さっきも、思ったんだがよ…こいつやっぱり軽りいな、飯はあんだけ食ってんのにな…」
ロア「コウタ、ティスがきてからまだ数ヶ月だ。そこまでの変化を判断するには時間が短すぎる。
それに、ティス達は着実に成長してきている。身体も含めたいろいろな意味でな」
コウタ「へっ、そうだな…柄にもねえこと言っちまったな。」
ロア「ああ、おまえはなにも心配事が無いほうが、お前らしい」
コウタ「褒めてんのかよ…それとも貶してんのかよ…」
ロア「残念ながら褒めている。…コウタ、果たしてこの先にどんな戦いがあるかは分からん。
だが…守りたいものを必ず守りきれ。俺はお前に俺のようになって欲しくない…」
コウタ「心配すんなよ、ティスだけじゃねえショウコもじいちゃんも俺が守ってみせる。
フォルカの野郎にいろいろ任せんのは、まだ先だ…」
ティス「ん…こうたぁ…」
コウタ「なんだ、起きやがったのか?もうすぐ家だから辛抱しな」
ティス「…あったかい…むにゃむにゃ…」
コウタ「…寝言か…」
ロア「…そうみたいだな…」
オチなし
314 :それも名無しだ :2008/03/16(日) 22:13:30 0h+44Vl0
>>313
つないでくれてありがとw わるこわるこw
コウタはガチでカッコイイ子。ただこのスレだと発揮できてないだけw
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
229 :◎大人の法則 前編 :2008/03/11(火) 22:32:30 V7jZbHUS
ガラガラガラッ
ラリアー「こんにちはー。ティスいますかー?」
デスピニス「こんにちはー…」
ティス「お、よく来たな!まぁあがってあがって!早くこっちに来て!」
デスピニス「お、お邪魔します…」
ラリアー「あれ?コウタさん達は?」キョロキョロ
ティス「今日は誰もいないよ。だから今こそチャンスってワケ!」
デスピニス「…チャンス?」
ラリアー「何だかイヤな予感しかしない…」
ドンッ!
デスピニス「何これ?大…吟醸…雷門…?」
ラリアー「お酒じゃないか」
ティス「そ!じーちゃんのコレクションの中の1本!大人しか口に出来ない禁断の果実!」
デスピニス「そ、それをどうするの?」
ティス「飲もう!!」
デスピニス「えええええーっ!?」
ラリアー「やっぱり…駄目だよティス。この世界ではお酒というものは二十歳にならないと飲めないんだよ」
デスピニス「そ、そうよ…そんな過ち、デュミナス様に知れたら…」
ティス「アンタ達はそれで良いの!?いつまでも周りの奴らから子供扱いされたままで良いのかーっ!?」
ラリアー「良いのかーって言われても…実際子供なんだから仕方ないじゃないか」
ティス「だからこそこのオサケを飲んでアタイ達は大人の仲間入りを果たすんだ!君の人生はみたされているか!?ちっぽけな幸せにだきょーしていないか!?」
ラリアー「…お酒が飲めたからって大人になるワケじゃないでしょ」
デスピニス「と、とにかくやめましょうよ…コウタさんやショウコさんにバレたら怒られちゃうよ…?」
ティス「ふーん…じゃあデスピニスはラウルをミズホに奪われちゃっても良いんだね?」
デスピニス「!?」ピキッ
ティス「男はみんなおっぱい星人だもんね〜。ミズホはボンッキュッボンッなのに、デスピニスはキュッキュッキュッだもんね〜。その上お酒も一緒に飲めないようなお子ちゃまじゃ振り向いてくれないかもね〜?」ニヤニヤ
ラリアー「ティス…デスピニスはそんな挑発に乗るような…」
デスピニス「ティス!私もお酒いただくわ!」
ラリアー「ええええええええええーっ!?」
デスピニス「お、お酒くらい平気だもん!ラウルさんと一緒にお酒を飲みながら、ラウルさんの愚痴を聞いたりラウルさんを癒してあげたり…あぁ…」モヤモヤ…
ティス「おーおー、デスピニスもすっかりもーそー族だなぁ。で、ラリアーも飲むんでしょ?」
ラリアー「飲むワケないだろ…てか君達にも飲ませやしないよ」
ティス「ラージなら飲ませてくれるのになぁ…」
ラリアー「…今ラージさんは関係無いだろ?」
ティス「え〜?でもフィオナだってラリアーみたいに細かい事で突っ掛かる奴より、ラージみたいな器の大きい男が好きなんじゃない?」
ラリアー「そんな事は無い!絶対に無い!ティスはラージさんのいい加減さを知らないからそんな馬鹿な事が言えるんだよ!!」
ティス「知ってるよ。変な発明したり、やらしい写真撮ったり、妙なうんちく言ったり、押し入れで寝てたり、カーテンのシャーのヤツをやたら気にしたり、そんな奴でしょ?」
ラリアー「そ、そこまで言ってないけど…とにかく、フィオナさんはそんなだらし無いラージさんを好きになったりなんかしないよ」
デスピニス「そうかしら…確かにラージさんはL&Eのお仕事は全然手伝ってくれないけど、それでもラージさんが我が社の要石であるのは間違い無いわよ」
ティス「知的で落ち着いてて包容力がある(ショウコ談)しね〜…アタイがフィオナだったら、小言しか言わないどっかの小坊主より…」
ラリアー「解ったよ!飲めば良いんだろ飲めば!?飲んで大人の仲間入りを果たしてやるっ!!」
ティス「さっすがラリアー!アタイ達が大人になったら、もう無敵だぜ!ささ、グラス持って持って」
デスピニス「あ、私が注いであげるね」
ラリアー「っととと…そんなにいっぱい入れなくて良いよ」
ティス「じゃあアタイ達の輝かしい未来に…かんぱーい!!」ゴキュゴキュ
デスピニス「ラウルさんのために…私…過ちを犯します!」ゴキュゴキュ
ラリアー「ラージさんだけには絶対に負けない…負けてたまるか!」ゴキュゴキュ
コウタ「あ〜映画超つまんなかったなぁ…みんなも帰ったし、俺も帰るか…」
急げコウタ!色んな意味でティス達が危ない!!
235 :それも名無しだ :2008/03/12(水) 03:47:53 Wx+LjO6w
>>229
>君の人生はみたされているか!?ちっぽけな幸せにだきょーしていないか!?
ティスw
メタルダーなんでどこで知ったんだよwww
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
231 :それも名無しだ :2008/03/11(火) 22:55:45 urCaOFPn
???「…ウタ…コウタ…!起きてください…!」
???「おーきてーくーださーい♪」
コウタ「んん?誰だよ…?ティスか?」
シュウ「はい、おはようございます」
チカ「ございまーす♪」
コウタ「悪夢か?」
シュウ「現実です」
コウタ「んだよ寝起きドッキリかよコノヤロー」
シュウ「いえいえ、少し頼み事がありましてね」
コウタ「頼みだぁ?なんだよ一体?」ネムイゼ
シュウ「はい。ぶっちゃけチカをあずかっていただけませんかね?」
コウタ「いたな。そんな感じで女の子をポンとあずけてった赤ワカメ頭が」
シュウ「あずけるといっても、ほんの2〜3週間ですから」
コウタ「納得できん。理由を言え理由を」
シュウ「いえ、実はこの前、昔の研究仲間から手をかしてほしいと言われまして。少しハワイへ行かなくてはいけないんです」
コウタ「なんでウチなんだよ?マサキとかに頼めばよかっただろうが」
シュウ「マサキのところはクロとシロがいますし、リューネじゃチカを握り潰しかねませんので」
コウタ「あー、でもめんどいなぁ」
シュウ「おや、あなたは私に大きな借りがあるんですよ?命ほどの、ね」
コウタ「?身に憶えがねぇが…借りがあんなら、まぁ返さなきゃだな。わーったよ。引き受けた」
シュウ「ありがとうございます。お土産は忘れませんので」
コウタ「ハイハイ。どーもね」
シュウ「お土産はコレでも見て決めてくださいな」
ハワイを遊び尽くそう!(カタログ)
コウタ「遊ぶ気まんまんじゃねぇかつーか!!さりげなくアロハシャツに着替えてんじゃねーよ!」
シュウ「フフ、それでは!」
ガラガラ、ピシャ
コウタ「どこから入ってんだよ…。」
チカ「窓じゃない?」
コウタ「つーか、てめぇ何食べるんだ?やっぱペットショップとか行ったほうがいいのか?」
チカ「んー、贅沢言えば米つぶかなぁ。えへへー♪」
コウタ「…そんなんでいいのか?」
チカ「欲をだせば、おかずを一品いただければー」
コウタ「なんかかわいそうにみえてきた…」
そんな朝5時の出来事でした。
234 :221 :2008/03/11(火) 23:58:07 RxW6jAvI
>>232
このスレに来て初めてチカに萌えた。助けてくれ。
>>チカ「んー、贅沢言えば米つぶかなぁ。えへへー♪」
246 :チカがいる日常 :2008/03/13(木) 08:32:31 6txzSEkF
チュンチュン、チチチ…
ティス「…ん、あさ…」
ティス「がっこ… んー…」 モゾモゾ…
ティス「…ん…?」
ティス「…あ、そっか、はるやすみ…」 モゾモゾ…
ティス「…ねよ…」
ティス「すぅー… すぅー…」
パタパタパタ… ツンツン。
チカ「おはよーございまーす! 朝ですよー!」
ティス「んー…」 モゾモゾ
チカ「シャーッとカーテン開けちゃいますね♪ ほらすっごいいい天気! とっても小春日和ですよ〜♪」 シャーッ、カラカラ。
ティス「んぅ… さむ…」 モゾモゾ…
チカ「ほらほらティスさん起きる起きる♪ 朝ごはんもう出来てますよー! っていうかいいから起きちゃえこの寝坊助!」 ツンツンツンツン。
ティス「ん、んんん…」 モゾモゾ…
チカ「というよりどうやって窓開けたんでしょうか! くえすちょーん! さあ答えて答えて! あと3秒で答えないと地球が大変ですよーっ! 何ぃーっ!?」 ガーン。
ティス「ん………」 モゾ…
チカ「はい答える答える! 3! 2! 1! 羽根でこじ開けた! 危ね!? 危ね! うわー危ないとこだったですよ今! 地球終わっちゃうとでしたーっ!」
ティス「………」
チカ「とりあえず地球はアタシが救っちゃいましたから、ほら起きましょーっ♪ さあではここで一曲! さいたま市にお住まいのゴーヤチャンプルさんからのリクエスト!」
ティス「………」
チカ「んー実にナイス選曲! チカヒューチャリング、あ、間違えた、フューチャリング吾妻家で、『チカは大変なものを盗んで」
ガシッ!
ティス「…黙れ」 ギロリ。
チカ「ク、クケーッ! ぼぼぼ暴力反対ーっ! たっけてコウタさぁーんっ!!」 ジタバタワタワタ。
ティス「…あたい、朝からフライドチキンとかでもぜんぜん余裕なんだけどな…」
チカ「やめましょう、ね? 朝はさっぱりパン! パン食べましょう! あったーらしーいーあーさがっきったっ♪ 時報ーのーあーさー」
ティス「マドハンド」 ズリズリズリ。
チカ「きゃ、きゃぁーっ! コウタさぁーんっ! 地獄の沼に引きずりこまれちゃいますぅーっ! たっけてぇーっ!」 ギャーギャーパタパタ。
ティス「あぁぁーっもうっ! お前のせいであたいの朝のまどろみがぁっ!! 羽むしてやる」 ぷちっ、ぷちっ。
チカ「あああああっ! 一本300円! 一本300円ですからねそれっ!! 嘘ごめんやめていやーん♪」
ティス「マドハンド」 ズリズリ…
チカ「やめてーっ! 布団に引きずり込まないでえっちーっ!」
ギャーギャードッタンバッタンズシンドシンワタワタワタ…
ショウコ「…2階がいつもにも増して騒々しいわね…#」
フォルカ「…同感だ」
コウタ「…あの野郎、厄介払いしたかっただけなんじゃねえか…#」
チカ「いやー今日も朝からご飯がおいしー! 白いおまんまは元気の活力♪
ご飯最高〜♪ っていうか聞いてくださいよショウコさんシュウ様ったらパン派でですねー」 ペチャクチャペチャクチャ。
ショウコ「ふーん」
チカ「いや別にアタシパンが嫌いってわけじゃないんですけどね? やっぱ朝はご飯だと思ってたりするわけなんですよ♪
1日の活力源ですからねー♪ はぁーでもアタシも久々に羽根が伸ばせますよいやハワイに行ってもよかったんですけどね?
シュウ様の邪魔しちゃ悪いですしむこう暑いんでしょ? 暑いの苦手なんですよねのど乾くからほらアタシファミリアだけどローシェンみたいな
もんですからやっぱのどは大切にしないといけないって常々思ってるんですよ? うがいだって毎日欠かさずやってますよただいまのあとは〜って
アレですよアレでもあのCMガラガラはわかるけどジンジンってなんなんですかね痛んじゃってますよねウフフアハハ
ああいけない朝からアタシったらウフフやだもうコウタさんったらぁ♪」 ペチャクチャペチャクチャ
コウタ「ふーん」
チカ「まあそういうわけでしばらくご厄介になりますねいやーぶっちゃけシュウ様って結構気難しい一面をお持ちですから? アタシも結構こう見えて色々と苦労してるんですよ?
もうぶっちゃけますけどうかつなこと言っちゃうとこの宇宙から存在消されちゃうんじゃないかって思うとね? アタシもおしゃべりを躊躇ったりしちゃうんですよね、
言いたいことも言えないこんな世の中じゃーってことになるわけなんですよポイズンなんてねウフフですからペチャクチャペチャクチャあ、フォルカさんその漬け物少しくださいな♪」
フォルカ「…あ、ああ」
フェルナンド「あ、頭が痛くなってきた…」
チカ「まあそんなわけで改めましてよろしくお願いされますね!」
一同『はーい』
ショウコ「ああティス、ちょっとちょっと」
ティス「?」
ショウコ「ショウコ、課題結構たくさん出てるんだよね…」
ティス「うん。あたいもちょこっとあるよ?」
ショウコ「お願い、あのおしゃべり、ティスが面倒みてあげて…」
ティス「ええぇー?」
ショウコ「お願い! 春休み中の毎日のお小遣い、150円にしてあげるから!」
ティス「任せといて!」
チカ「あれれー? そういや皆さん、進級しないんですか?」
三人『ほっとけ!!』
248 :それも名無しだ :2008/03/13(木) 12:08:33 8MLvEvr9
>>あれれー? そういや皆さん、進級しないんですか?
サザエさん時空にツッコミを入れやがったww
249 :それも名無しだ :2008/03/13(木) 12:25:49 ryPK2DcN
ウザカワイイwww
250 :それも名無しだ :2008/03/13(木) 13:42:21 LopsFG46
てくてくパタパタ…
チカ「うう〜ん! 紫外線が気持ちE♪ 直射日光最高!
皮膚ガンになっちゃえ人間どもめーって感じですよねティスさん♪」
ティス「うるさい黙れ」
チカ「あらいけず。冷たいお言葉にアタシの胸は痛く傷ついちゃったりしますよ?
ブロークーンハート♪ 今ココから始まる〜♪」
ティス「はぁ… とりあえず表に出たけど、どうしよっかなぁ…」
チカ「いやぁシュウ様もいないし天敵もいないし実に快適ですぅ♪ いい町だなぁココは〜♪」
シロ「あ、お出かけですかニャ?」
ティス「うーっs」
チカ「 ギ ャ ァ ー ー ッ ! ! ? 」
シロ「…あ、非常食だニャ」 耳がキーンキーンキーン…
ティス「あ、なんだ喋る猫と知り合いだったのかお前」 耳がキーーーン…
チカ「ななななななぁぜお前がココにいるですかぁ?!
ダダダッ、ダメじゃないですか勝手にたどり着いちゃあ!!
迷ってなきゃあ!!」 サササッ
ティス「…ん? あれ? お前たち仲悪いの?」
シロ「んーニャ? オイラは別に何ともないニャ?」
チカ「もうほんっと大ッキライですぅ!! ああああっちいけ猫!! チッチッ!!」
シロ「…今呼ばれた気がしたニャ」 のそり…
チカ「ギニャーッ!!!」 サササッ
ティス「…チッチッ、じゃ、猫寄ってくるよ?
あー、ごめんシロ、こいつ今あたいが面倒みてあげてやってるんだ」
シロ「そうなのかニャ。それはそれは… 大変ですニャ」
ティス「ほんとにねー… ごめんね、こいつ食うのは控えてもらっていい?」
チカ「そそそそそーだそーだ! あっち行けー! つうか迷えー!
南極とかに迷って行っちゃえー!!」
シロ「いや、元々そんな気はちょっとしかなかったんニャけど、
ティスがそう言うなら守るニャ?」
チカ「だだだ誰が信じるかー! あっち行けーっ!! ゴーホームゴーホームッ!!」
ティス「…あたいが見てないとこで、パクッてやっちゃいなよ?」
シロ「りょーかいニャ」 キラーン☆
チカ「ティスさあぁぁぁんっ!!! ちくしょーアタシには味方がいねー!
鳥類なめんなですよあなた達!! ヒッチコックも真っ青な緊急事態を起こしてやるで」
ティス「マドハンド」 ガシッ。
チカ「きあーっ! おおおお助けーっ! ごめんなさいアタシ調子乗ってましたぁ!!」
ティス「じゃあ、またなー」 テクテクテク…
シロ「お気をつけてニャ♪」
253 :それも名無しだ :2008/03/13(木) 15:18:58 OZGF/Tyy
>>250
ザビーネかよwww
251 :それも名無しだ :2008/03/13(木) 13:50:01 ITcKgjZ6
シュウ「私は遊んでいませんよ?ただビーチを観察しに来ただけです。」
ざぱーん
シュウ「なんと綺麗な青色でしょう!ですが私はあくまで水質調査をしているです。泳いでるわけじゃありません。サンゴとかのためなのです。」
ごごごごご…
シュウ「フム。すごい火山ですね。ですがこれは調査。そう調査なのです!観光じゃありません。ええ、わかってますとも。」
その日、ハワイのショッピングセンターや、その他観光名所などで10回ほどシュウが目撃された…。
252 :それも名無しだ :2008/03/13(木) 14:07:51 LopsFG46
ビーチパラソルの下、南国フルーツたっぷりのトロピカルジュースで喉を潤しつつ
チェアーに寝そべって読書を楽しんだり、
免税店で普段呑まないお酒なんかを
「ククク… 無駄に安いですね…」
とついつい勢いで買っちゃったり
ハワイアンダンスを横目にシシカバブーに舌づつみをうっちゃったりするシュウが見えたwww
266 :チカちゃん :2008/03/14(金) 18:05:58 rd/ObDxh
コウタ「水族館か…」
チカ「私今孤立してますよね?乙女として。」
コウタ「どんなカンジにしてりゃいいんだ…?」
チカ「とりあえず私の気持ちを歌にしてみました!きいてください!「私には味方がいない」!」
コウタ「普通…かなやっぱり…。」
チカ「ティスさーんはすぐにマドハンドー♪」
コウタ「うーん…」
チカ「ショウコさーんはー無視するしー♪」
コウタ「…いや、でもやっぱり…」
チカ「コウタさんはー…」
コウタ「よし!」ガタン
チカ「あわわ!すいませんごめんなさい自信作だったんです怒らないでー!」
コウタ「…あ?どうしたんだお前?さっきから変な歌作って…趣味か?」
チカ「…あれ?怒らないんですか?(なにが?
チカ「いや…その、うるさーい!とか…」
コウタ「あぁ、ティスでうるさいのには慣れてるからな。お前のなんて、かわいいもんだぜ。」
ウルウル…
チカ「うわ〜ん!コウタさ〜ん!」ヒシ!
コウタ「おわ!?なんだよ急に抱きついて!?ていうかどうやって抱きついてんだ!?」
チカ「うれしいんです〜!いっつも喋る度にうるさいって言われてて…でもコウタさんが褒めてくれたからうれしいんです〜!」
コウタ「いや、褒めてはいないんだが…なんだかなぁ…。」
チカ「私、決めました!今日から私のカゴはコウタさんの部屋にお引越しで〜す♪」
コウタ「あぁ!?オレの部屋に来るってことか!?」
チカ「はい!コウタさんなら寝るまでわたしの話聞いてくれるでしょうから!」
コウタ「寝るまでって…ちょいとキツイぜ…ったくホラ、部屋行くぞ」ガシャ
チカ「わーい♪」
ティス「ライバル!?」
271 :それも名無しだ :2008/03/14(金) 22:49:44 p/cQ1E57
最近チカがとても可愛く見えてきたんだが、どうしよう鳥なのにorz
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コメント
だめだ、修羅兵の連続ドロー4とチカのラーメンズネタで腹いてえwww
投稿者 Anonymous : 2008年12月10日 20:55