コウタVSティス4
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1208878298/l50
1 :それも名無しだ :2008/04/23(水) 00:31:38 Rg/JLAfO
OG3でのティスの復活を祈りながらスーパーロボット大戦OG外伝等に登場した、
スレタイ2人や吾妻家の人々、R組や修羅組の会話や絡みを妄想するスレです
コウタ×ティス前提ならば他キャラのお話もOKです
公式への要望等は下記リンクのアンケートへ
Q.わるこなにゃうって何ですか?
A.初代スレ>>509の入力ミスがが元ネタ、いつの間にか定着
わるこなにゃう=わるくないわ→グッジョブの意
前スレ
コウタVSティス3
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1204533748/
WEBアンケート
http://www.bp-qa-kico.jp
まとめwiki
http://wikiwiki.jp/kt2c/
27 :それも名無しだ :2008/04/25(金) 18:30:07 OfK93+LL
ええい!誰も言わないのなら俺が言ってやる!
>>1乙!!
28 :それも名無しだ :2008/04/25(金) 19:57:14 zOmu+CJO
破砕せよ、>>1乙スレイヴ!
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12 :新作ラッシュ :2008/04/23(水) 21:29:03 eQjyTQPN
ティス「さってと。アクセルたちに桜餅の差し入れ行かなくちゃ」
ティス「アクセルたちの家、ダンボール製なのに妙に凝ってるんだよね…えええっ!?」
ティス「…豪邸が建ってる…」
アクセル「やぁ下町の愚民ども、何のようかね、これがな」
ティス「喋り方が成金だけど語尾が相変わらずだ!」
ティス「一体何をしでかしたんだよ!とうとうソウルゲインを強盗に…」
アクセル「そういう物言いだから器量が小さいんだ、これがな」
ティス「いちいちむかつく!ならどんな化学変化の結果としてダンボールが豪邸になったんだよ!」
アクセル「実はだな。出演する事になったんだよ、スパロボAポータブル」
ティス「ポータブル!?」
アクセル「その結果として、ファンの数が急増しダンボールハウスからこのアクセルホームに改築したと言うわけだ」
ティス「微妙に理由になってないって言うか名前ダサッ!」
アクセル「ロンドベルの皆が強化パーツとかガンダムとかいろいろくれてな。売り払ったらいつの間にかこうなってた」
ティス「強化パーツとガンダムの価格おかしいだろ!?」
ティス「ところでさっきから気になってたんだけど…」
ジュドー「桂氏ね!桂氏ね!」
ティス「向こうでなにやら騒がしいのは何」
アクセル「ロンドベルのメンバーだ。これがな」
ティス「どんだけメンヘラ集団なんだよお前の世界のロンドベル!」
アクセル「UCガンダムの主人公三本柱でありながら何故か一人新作に出演できなくなったらしくてな」
ティス「リストラ!?」
アクセル「ポータブルには出る」
ティス「出るんだ。それなら嘆かなくても…」
アクセル「終盤にぽっと出で」
ティス「何でそんな扱いに!?」
アクセル「相方の機体はザクレロだ。これがな」
ティス「相方デミトリー!?」
アクセル「いや、ルーだ」
ティス「木星で一体何が起こりつつあるの!?」
ジュドー「劇場版失せろ!劇場版失せろ!」
ティス「何かの劇場版に異常なまでの怒りを覚えてる…」
アクセル「前番組の劇場版のおかげで自分の作品が黒歴史になったらしくてな」
ティス「劇場版どうしちゃったんだよ!?」
アクセル「黒歴史といってもあれだぞ。∀はちゃんと参戦するぞ」
ティス「聞いてないよそんな事!」
ジュドー「俺だけ使いまわしかよ!ザンボット氏ね!ダイターン氏ね!」
ティス「あれ、そういえばあのメンヘラのおかげで気づかなかったんだけど」
アクセル「ん?なんだね?これが」
ティス「その喋り方やめろ!アルフィミィはどうしたのさ?」
アクセル「ああ、アルフィミィなら…あそこだ」
13 :新作ラッシュ :2008/04/23(水) 21:29:33 eQjyTQPN
ミィ「くたばりやがれですの、くたばりやがれですの」
ティス「地面抉ってる!どうしちゃったんだよアルフィミィまで!」
アクセル「俺と共に次の作品に出られるとはしゃいでいたんだがな。蓋を開けてみれば」
ティス「出られなかった、と」
アクセル「無限のフロンティアにもAポータブルにもZ…新作な。これにも出られない。」
ティス「そんなのあたしだってそうだよ」
ミィ「ルリ氏ねですの、ルリ氏ねですの」
ティス「ルリって、ホシノルリ?ナデシコBの艦長の」
アクセル「そうだ。デュミナスにコテンパンにされたナデシコCの艦長でもある。これがな」
ティス「いや確かにしたけど何その言い草!?で、そのホシノ艦長が一体どうしたの!?」
アクセル「大した話ではない。ルリリンと名づけて適当に可愛がったら土地と城をくれてな」
ティス「どんなわらしべ長者だよ!?ははーん、それで拗ねちゃったんだね?」
アクセル「その土地と城を売ったお金で家を建て替えた」
ティス「ガンダムと強化パーツはどうしたんだよ!?とにかく、それはアンタが悪いんじゃないの?」
アクセル「俺は正義だ!」
ティス「どの口が言ってんのよこの成金パイロット!?」
ジュドー「虎は何故強いと思う?」
ミィ「元々強いからですの」
ティス「意味不明な問答始めちゃった!あ、そういえば。」
アクセル「まだ何かあるのかね?アルマー家当主のこの俺に。これが」
ティス「何貴族ぶってんだよ!コウタの姿が見えないんだ。あんた、どこにいるのか知らない?」
アクセル「ああ、下町の愚民Cの事かね。先ほど家に帰っていくのを見かけたぞ、これが」
ティス「なぁんだ。入れ違っちゃったのか。ありがと。それじゃね」
アクセル「またいつでも来たまえ、羨みに」
ティス「もうこねえよ!」
ジュドー「ビームサーベルの出力を上げれば!」
ティス「何の解決に繋がるんだよ!」
14 :新作ラッシュ :2008/04/23(水) 21:30:04 eQjyTQPN
ティス「もう、お使い頼まれたせいで大人の汚い部分を存分に垣間見る羽目になっちゃったよ」
ティス「たっだいまー!コウタ!」
コウタ「無限スパイラルナッコオオオオオ!」
ロア「コウタ!サテライトトルネードを発射するんだ!」
ティス「何事!?」
コウタ「おう!遅かったなティス!」
ティス「どうしちゃったの!?コウタの奇行はいつもの事として、ロアまで」
コウタ「実はな、Zへの出演が決まったんだ!」
ティス「えーっ!?マジで!?」
コウタ「これを見ろ!『声の出演 寺島拓篤(他色々な声優)高木渉』」
ティス「ええっ!?」
ロア「それだけじゃない!『メカデザイン Mがんぢー 大張正己』」
ティス「…それだけ?」
コウタ「そうだ!これはもう、ファイターロアがZにも引き続き参戦と考えて間違いねえだろう!」
ロア「その通りだ!新たな戦場にむけて特訓を怠るな、コウタ!」
コウタ「おうよ!」
ティス「あ、あたいは…?」
コウタ「…おう、ねえな」
ティス「ねえなって、そんだけ?」
コウタ「…ドンマイだ!」
ティス「バカー!アホー!お前の師匠ゾーンービー!」
コウタ「何だと!?」
ロア「そうだ!ゾンビではなく思念体だ!」
ティス「バカバカバカ!うわーん!」
15 :新作ラッシュ :2008/04/23(水) 21:30:34 eQjyTQPN
ティス「何かただ早とちりしてるだけのような気がするけど、とても悔しいよ!」
ゼオラ「あら?どうしたのティス」
ティス「そのいかにも典型的な声のかけ方…ゼオラ!」
ゼオラ「何があったの?コウタとケンカでもした?」
ティス「それが、うわーん!かくかくしかじか」
ゼオラ「そう。それは酷いわね…よし!私が一肌脱いであげる!」
ティス「ゼオラがそう言うとなんかえろっちぃよ…」
ゼオラ「あんたねえ、人の親切を何だと思ってんのよ。とにかく、任せなさい!」
ティス「…えっ!?(赤面)」
ゼオラ「今の状態だとそれが一番ベストな方法よ、多分」
ティス「で、ででででも、コウタとあたいが…そんな、恥ずかしいよ…」
ゼオラ「大丈夫。ある意味決め台詞だから」
ティス「本当にこれが決め台詞…?」
ゼオラ「そう!大丈夫!行って来なさい!」
ティス「う、うん、ありがと…(でも言えないよ、こんな事…でも、でも…)」
ロア「コウタ!ツインサテライトトルネードだ!」
ティス「(まだやってる…)ね、ねえ!コウタ!」
コウタ「おう!お帰り!どうした!?」
ティス「あ…(はずかしいよぅ)あなたと…が」
コウタ「が?」
ティス「あなたと、合体したい!!」
コウタ「……ええええええええええ!?」
コウタ「ど、どうしたんだティス。豆腐の角に頭でもぶつけたのか!?」
ティス「え、えと、その…」
ロア「コウタ。我々はティスを傷つけてしまっていたのかもしれない」
ティス「…そ、そんなことな」
コウタ「ヘン!悪かったな!Z出演記念に、寿司でも取ってやるよ!ただし合体はかんべんな」
ティス「多分それは早とちりだけどちょっとがっかり…じゃなくて、結果オーライ?」
アラド「ゼオラ、何であんな事?」
ゼオラ「うーん、何故か思いついたのよね…」
16 :新作ラッシュ :2008/04/23(水) 21:32:54 eQjyTQPN
この後豪邸はビームサーベルに切り裂かれました。
17 :それも名無しだ :2008/04/23(水) 22:34:14 Rg/JLAfO
ちょwww慶次自重wwwwww
すげえぜ、とんでもないカオスがやってきたwwwww
Zの主人公誰かな。
完全オリジナルが8割として、残りの2割に可能性を抱いてみるのもいいかもしれない。
本命:久保(平行世界的な意味で)
大穴;コンパチ(オーバリロボ大集合的な意味で)
18 :それも名無しだ :2008/04/24(木) 15:27:30 NzwEzQyn
ああ、サプライズでコウタ主人公位は今のスタッフならやりかねんな
またおっそろしく荒れそうだけど
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19 :それも名無しだ :2008/04/24(木) 16:38:58 5OCBXaqy
ティス「…で、コウタは無限のフロンティアも買うの?」
コウタ「ん? ああ、まあ一応な」
ティス「…買うのか」
コウタ「んだよ、自社製品だろうが。買って悪いかよ」
ティス「まあ、コレを見たまえよ」
ティス「…やっぱバカコウタはおっぱい大好きなんじゃねえかコルァ!!」
コウタ「え、ちょ、違——」
ティス「問答無用ーッ!!!」
ごちーん
キャァーッ
20 :それも名無しだ :2008/04/24(木) 17:54:12 s5kv+E1a
>>19
最後のキャァーッって一体誰が?・・・
1. コウタがティスの攻撃を受けた悲鳴
2. 1の後にショウコがボロボロのコウタを見つけたときの悲鳴
3. コウタのカウンター攻撃でティスがあげた悲鳴
4. 何故かそこにいたラージ(orシュウorアリオン)のとばっちりの悲鳴
さあどれ?
21 :それも名無しだ :2008/04/24(木) 20:20:31 5OCBXaqy
5.
コウタ「ギギギ」 ジタバタ
ティス「さあ! なまむすめのような悲鳴をあげろっ!!」
コウタ「クソッ、生娘(きむすめ)って読むんだバカ! あ痛て…;」
ティス「へ? あー、そうとも読む。…ちなみにどんな意味?」
コウタ「…へ?」
〜コウタがどもったのでロアが仕方なく説明中〜
ティス「………ッ!?」 ボンッ!
〜説明後〜
ごちーん
キャァー
22 :それも名無しだ :2008/04/24(木) 20:23:15 5OCBXaqy
あ、普通に1でよかったのか、すまんw
23 :それも名無しだ :2008/04/24(木) 21:17:28 UFDb6BrV
>>22
ワロタ
24 :それも名無しだ :2008/04/25(金) 00:29:12 hA/nEW5G
コウタがロリコンでシスコンで貧乳好きな上に隠れおっぱい星人で
更になまむすめ好き(?)だということを思い知らされ、
あまりの敷居の高さにどうしたものかと小一時間悩んでしまうティス。
小さいのもでっかいのも好きってどうすりゃいいんじゃいと壁を殴りだすティス。
あ、だったら片方だけでっかくすればいいんじゃね?
とえらいことを思いついてしまったティス。
25 :それも名無しだ :2008/04/25(金) 00:54:30 v5rsJVf8
しかしむげフロには貧乳キャラも豊富なのであった
26 :それも名無しだ :2008/04/25(金) 08:47:08 hA/nEW5G
ティス「バカコウタァ!!」 ズシャァッ!!
コウタ「だぁーもうっ!! 今度は何だよクソジャリッ!! 飯ぐらいゆっくり食わせろっ!!」
ティス「片方だけ大きいっていうことがどういうことになるのかわかっているのかーっ!!」
コウタ「意味わかんねえーっ!!」
ティス「こういうことだぁーっ!!」 バサッ!!
かたほうだけ、たゆんっ。
コウタ「…ふぇ!?」
ティス「これか!? これで満足しちゃうのか!? どんなんだコウタのせーへきってヤツはぁっ!!」
コウタ「ど、どうしたソレ! キモ!」
ティス「な、なんだとーっ?! き、キモいことあるかぁっ! コウタの望むがままの未来がここだぁっ!!」
ずるり、べちゃっ。
コウタ「あ」
ティス「…あ、いけね。かぼちゃ落ちた」
ショウコ「コォラティスッ!! 食べ物で遊んじゃダメでしょーっ!!」 タタタタタッ!
ティス「ちぃぃっ! 次はこうはいかんからなっ! 覚えてろよぉーっ!?」 ドタドタドダッ…
ショウコ「コラ逃げるなっ! あと女の子が廊下をベタベタべた足で走らないのーっ!」 タタタタタ…
ロア『…特殊な性癖だな、コウタ』
コウタ「…ロアさん、俺最近、アイツがわかりません」
ロア『泣くな』
32 :それも名無しだ :2008/04/26(土) 03:32:46 aN+4ocpa
>>26
コウタの趣味を探るため、部屋に潜入してODEな本を捜索するティス
だが、それらしいものがまったく見つからなかったのでなぜか買いに行かされるコウタ
といったネタが浮かんだが俺には無理そうなのでやめた
33 :それも名無しだ :2008/04/26(土) 08:33:28 gHuwg/cx
>>32
脊髄反射でこんなネタが浮かんだ
ラージ「ティスさんティスさん、大変ですよ」
ティス「ん? どしたのメガネ。…まさか今夜はとろろいもか!?」
ラージ「いえ違います。先ほどコウタくんの部屋を掃除していたら、このようなものが」 スッ
ティス「?」 パシッ
——めがねっ娘が表紙のグラビア本——
ティス「な、なんだとぉおお!!?」 ズガーンッ
ラージ「ウフフ、参りましたね。まさかコウタくん、ノンケと見せかけておいて僕に気があるとは…///」
ティス「ち、ちくしょぉーっ! メガネ! メガネのメガネよこせコラァ!!」
ラージ「あ、ダメ、レンズのとこ握ったら、し、指紋が! アッー!」 ←目が3
ティス「うるさいっ! フェルナンドに噛まれたと思ってキャンキャンしてろーっ!」 ドタドタドタ…ッ
ティス「ふんふんふーん♪」 かきかきぬりぬり…
コウタ「………;」
ティス「む! やっぱ東京タワーはこげ茶色で塗るべきね」 キラーン☆ クイッ
コウタ「…どうしたクソジャリ、お前目悪かったか?」
ティス「コウタは頭が悪いけどね」 クイッ、チャッ
コウタ「んだとぉ!?」
ティス「あーもうバカがうつるから黙ってて。あたいはこの作品にじょーねつをそそぐのに忙しいの」 クイッ
コウタ「そ、そうかよ。ケッ、メガネなんかつけて、何のつもりだ…」
ティス「…ふん」 クイッ
ラージ「ウフフ… 計画通り」 コソーリ
35 :それも名無しだ :2008/04/26(土) 08:39:17 gHuwg/cx
〜後日・ご近所散策中〜
ティス「うーん、メガネって怖いな。長時間つけてると、視界が…;」
シュウ「ククク、お出かけですか?」
ティス「あ、変態紳士。どこ行くの?」
シュウ「いえ、コウタ君にひっそり頼まれていた、アレを渡しに来たのですがね…」 コソコソ
ティス「何?! よ、よこせコラァ!!」 バッ、ビリビリビリーッ
シュウ「あ、駄目ですよ。乱暴に扱わないで、あぁっ」
——白衣の天使全集——
ティス「博士萌え!?」 ズガーン
シュウ「ククク… まあ男子として、実に正常な趣味ですね」 ニタリ
ティス「…く、クソォ、白衣なんてどっから持ってくればいいんだ…」
ツグミ「チャオー♪ ティスちゃん、フェルナンド知らない?」 ←白衣を着て登場
ティス「!! ツグミ! それ脱いで!!」
ツグミ「え? あらあら、こんな道端で大胆な子ね…」 脱ぎ脱ぎ
ティス「サンキューッ!!」 ドタドタドタ…ッ
ティス「ふんふんふーん♪」 ずるずるずる…
コウタ「………;」
ティス「なるほどー、富士山は実は活火山なのかー。怖ー」
コウタ「…何のつもりだクソジャリ。つうか引きずってるぞ裾」
ティス「引きずらせてんの。これが今ちたまでりゅーこーのニュースタイルなの」 ぶんぶん
コウタ「…袖もあまってんぞ」
ティス「あまらせてんの。ほら、おはらっきー」 ぶんぶん
コウタ「う」
ロア(…コウタの心拍数が上がった)
シロ「うーん。飛び掛りたい衝動が実に凄い服装だニャ」 ヒクヒク
コウタ「…ふ、ふん。何が流行だ、くだらねえ…」
ティス「…ふん」 ぶんぶん
シュウ「ククク、どうやら着せられてる感が彼の琴線に触れたようですね…」 ニヤニヤ
ツグミ「計画通り」 キラリ☆
36 :それも名無しだ :2008/04/26(土) 12:13:14 +gW+hqCn
↓jpg発動↓
37 :それも名無しだ :2008/04/26(土) 13:11:46 rKlXSeZ0
ラージ「とりあえず丸縁の伊達眼鏡を差し上げますから、僕のを返して下さい」
ティス「おー、これなら目が痛くないや。サンキュー」
ティス「ふんふんふーん♪」 ←白衣と眼鏡装備したまま居間で座って漫画読んでる
フェルナンド「ぬ、ぬう。何故だ、いつもと同じ光景なのに、女がとてつもなく知的に見える…!」
フォルカ「学問に目覚めたのだろうか。実にいい心掛けだな」
ラージ「あなた達もつけますか? 知的に見えますよ?」
ショウコ「フォルカー、ちょっと頼みごとが…え?」
フォルカ「ん。買い物か?」 クイッ
ショウコ「! ど、どうしたの? 眼鏡なんかかけて…」
フォルカ「? いや、深い意味はないんだが」
ショウコ「………」 ぽーっ
フォルカ「…ショウコ? どうした?」 クイッ
ショウコ「…! あ、い、いや、何でもない、何でもないよ? あはは…」
フォルカ「む。似合わないか、やはり外すとしよう」 スッ
ショウコ「あ、ううんううんううん! 大丈夫! 似合ってるし全然いいと思うよ!」
フォルカ「? そうか」
ショウコ「へえー… ね、ねえ、もう一回眼鏡をクイッて直す仕草して?」
フォルカ「こうか?」 クイッ
ショウコ「お、おー…」
ラージ(成る程。メガネ属性はこちらの方でしたか)
フェルナンド「ふふーん、どうだ女! 俺もこれで知的な修羅だぁ!!」 シャキーン
ティス「あ、つけたんだ。じゃあ何か知的な決め台詞とか言ってみ?」
フェルナンド「パンがなければごはんを食べるからいいじゃないッ!!」 キラーン☆
ティス「ダメじゃん犬」
38 :それも名無しだ :2008/04/27(日) 08:52:48 IAS+Smnh
ティス「ふはー/// いいお湯だったよー」
コウタ「ようやく上がったか。つうか家主の俺より先に風呂入るって何様だテメエ」
フォルカ「家主はご老体だコウタ」
ティス「あ、ちょっと熱かったから水いれたよ。ぬるま湯を存分に堪能したまえ」
コウタ「てやんでぇ!! 江戸っ子は昔っから熱い風呂って相場が決まってんだよ!!」
ティス「ふーん。あたいはぬるいのが好きなんだもーん」
コウタ「あーもう! だからテメエの後はイヤなんだよクソッ! ケッ、沸かしなおしじゃねえか…」 ブツブツ…
ティス「ごゆっくりー」 ノシ
フェルナンド「フォルカ、見てくれ。新しい石鹸買ってきたんだ。牛乳石鹸らしいぞ」
フォルカ「おお、いい匂いだな」 クンクン
フェルナンド「ふふーん、うまそうだろ」 タラリ
ティス「…計画通り」 ニタリ
〜コウタの部屋〜
シュバッ。コソーリ…
ティス「…ふふふのふ。家さがしはあたいの特権♪」
ガチャリ…
ティス「じょーほーがさくそうするこの現代社会において、をのれの目で真実を見極める、そんなスキルが必要なのだよ」
ガサゴソ…
ティス「つうかあのバカハッキリしないんなら、もういい! あたいがこの目で確かめてやる!」
内なるデュミナス(おまちなさいティス) パァァ ← 後光
ティス「! デュミナス様!」
内なるデュミナス(もしも、もしもですよ? バカコウタのへやからとんでもないものがでてきたらどうするのですか)
ティス「とんでもない、もの?」
内なるデュミナス(そりゃあもう、とんでもないものです。それをまのあたりにしちゃったら、どうするのですか?)
ティス「大丈夫ですデュミナス様! そのときは、あのバカをおもいっくそ殴ります!!」
内なるデュミナス(あ、それならOK) ぐっ。
ティス「グーで!!」 ぐっ。
ティス「…ベッドの下もほこりだけー。何もなし、かぁ。面白くないなぁ」 ゴソゴソ
内なるデュミナス(がんばるのですよティス)
ティス「はい! あとは…あのタンスの裏かぁ」
スッ、ゴソゴソ… コトッ。
ティス「…ん? 何だ?」
39 :それも名無しだ :2008/04/27(日) 08:53:19 IAS+Smnh
す、さわさわ…
ティス「…!!!」
どっくん! どっくん、どっくん、どっくん、どっくん…
ティス(あ、あ、あった! あったよ、何か手に当たった! う、うわ、うわわーっ!)
内なるデュミナス(おちつくのです。おちついたりするのですよティス。みなかったことにするならいまのうちですよ?)
ティス(で、でも、でも、あったんです! 何かが手の先にあたってます! 何これ、何!?)
内なるデュミナス(どうするのですかティス。それがとんでもないものだったら、あなたはたえられるのですか)
ティス(とんでもないもの、だったら、え、ええっと、な、な、殴ります! グーで!!)
内なるデュミナス(それならOK。さあティス、ゆうきをだしてひっぱりだしなさい!)
ティス(デュミナス様のごめーれーだっ! バカコウタ、か、か、覚悟ぉーっ!!)
ズパッ!!
ティス「〜〜〜ッ!!///」 サッ ← 目隠し
内なるデュミナス(ほんですか? それともDVD? ぶるーれい?)
ティス「………?」 ちらり。
内なるデュミナス(…? しゃしんたて、ですか?)
ティス「…写真立て? …あ」
内なるデュミナス(…これは?)
ティス「…こないだの、花見の写真? あたいと、コウタ。二人で写ってる…」
内なるデュミナス(…あらら、コウタ、へんなかおですね)
ティス「え、な、なんで、こんな写真が隠してあるの…?」
内なるデュミ(…っていうかげんぞうしてあったんだ。え、あたいこんなしゃしんみたことない)
ティス「…うわ、わ、あたい、笑ってる。バカコウタと一緒に」
内なるデュ(わ、わー、なんで? なんでこんなしゃしんが? ふたりっきりでうつってる、ふたりだけ)
ティス「…は、ははーん。コウタのヤツめ、恥ずかしいから隠してたんだな? バ、バカだなー」
内なるテ(ふたりっきり。ふたりっきり。ふたりのおもいで。わらってる。あたいわらってる。うわぁ)
ティス「な、なんだよ。こ、こんなの隠す必要ないじゃん。し、失礼なヤツだなぁ。バカめ。本当にバカめ」
内なるティス(コウタ あたいとふたりっきり ふたりのしゃしん コウタ コウタ コウタ…)
ティス「…バカ、コウタのバカ…」
とくん、とくん、とくん、とくん…
40 :それも名無しだ :2008/04/27(日) 08:54:00 IAS+Smnh
〜居間〜
コウタ「だぁー、結局長風呂になっちまったぃ///」 ほかほかほこほこ
フォルカ「そうか。次は俺だな」
フェルナンド「いいや俺だっ! 今こそ牛乳石鹸の威力を試すとき!!」
ティス「コ、コウタ、はい」 スッ
コウタ「あ?」
フォルカ「む?」
フェルナンド「牛乳!?」 タラリ
ティス「風呂あがりだから、その、牛乳、おいしいよ…?」
コウタ「え? あ、ああ。サンキュ…」
ティス「ゆ、ゆっくり飲んだらいいよ。あ、そ、その、よ、読む? 今週号のジャンプ」
コウタ「お、おう。もう出てたのか」
ティス「う、うん。あたいもまだ読んでないけど、先にいいよ。うん」
コウタ「へ? め、珍しいな。どういう風の吹き回しだテメエ;」
ティス「べ、別に? あたいは普通だよ? あ、その、あたいの部屋にあるから、取って来てイイよ?」
コウタ「お、おう。後でな」
ティス「う、うん… ちゃんと、取ってきてよ…?」
コウタ「あ、ああ」(???)
フォルカ「…どうしたのだ、ティスは」
フェルナンド「牛乳、いいなぁ…」 タラリ
その後、コウタがティスの部屋で、机の上にわざとらしく伏せて置いてあった写真立てに気付くのは、また別の話…
41 :それも名無しだ :2008/04/27(日) 12:00:33 5QWduNzS
>>38->>40
実にGJでございます!!
てか、
内なるデュミナス→内なるティス
の流れが吹いたwww
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
42 :それも名無しだ :2008/04/27(日) 14:09:54 jnYjoywr
コウタ「ほーれ、ほーれ」ニヤニヤ
ティス「どーしたどーした」ニヤニヤ
背後霊「アーッ!アーッ!ヤメロー!」ジュウウウ
少年「…何してる…」
コウタ「こいつおもしろいぞクォヴレー!」←土産屋で売っているようなお経が書いてある扇子で扇いでいる
背後霊「やめろ!そんな安物でも俺から見たら全盛期のネオ・グランゾンの縮退砲だっ!」
シュウ「ほう、じゃあコレはブラックホールクラスターですね。なるほど」←奈良の大仏のキーホルダーを近づけている
背後霊「ぬあぁああぁぁぁぁああああぁ!!?」シュワワワワ…
少年「やめろ二人とも…イングラムが逝ってしまうと困るんだ」
背後霊「そうだぞ!俺は…!」
少年「こいつはディス・レヴの緊急時用のエネルギー源だ」
背後霊「ナァーーーーウ!!違うぞ!断じて!」
コウタ「いや、実際それくらいしか使い道ないだろお前」
シュウ「それ以外に何ができるっていうんです霊体のくせに」
ティス「無能め…!」ペッ!
背後霊「おのれ人を無能扱いしたな!許さん!」ゴゴゴゴゴ
少年「みんな、無能さんがこれからなにかしでかすらしいぞ。離れろ」
背後霊「来い!我が下僕よ!」
ちゃ〜ちゃ〜ちゃ〜ちゃ〜ちゃ〜ら〜ら〜♪←虚空よりの使者
カッ!
コウタ「おおっ!?なんだありゃ!?」
シュウ「空が割れましたよ」
ティス「んわー、すげー」
ゴゴゴゴゴゴ
アストラナガン「……………」ズズズズズズズ
リヴァーレ「……………」ドドドドドドドド
背後霊「ふははははは!どうだ!たまげたか!」フハハハハハハ
コウタ「…いや、たまげたけどさ…」
シュウ「…あなたアレ動かせるんですか?」
背後霊「はははははは…は?」
ティス「その物もロクに触れない半透明の体で…」
少年「どう操縦するんだ?」
背後霊「そりゃあ、こう、んーと…憑依して?みたいな…」
一同「じー…」
背後霊「…なんだ!なんだお前ら!見るな!そんな突き刺すような視線で俺を見るな!」ワー!
一同「…ふー…」
背後霊「ちょ!お前ら!…もういいよ!お前ら帰れ!」
アストラナガン「エエッ!?カッコヨクトウジョウシタノニ!」
リヴァーレ「ソンナアツカイッスカ!?」
背後霊「うるさい!お前らがいるから余計に俺が無力になるんだー!」
アストラ&リヴァーレ「エェー!?」ガガーン!
ー!!〜〜!!ーっ!!
一同「……うん、無力だ……」
43 :それも名無しだ :2008/04/27(日) 14:12:09 jnYjoywr
↑
見直したら色々とおかしいところが…スマソ…
44 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 01:17:09 XXdzoSti
久保(…まぁ、ネシャーマがディスを操縦したこともあるし…実体が無いから操縦できないって事も無いのだが、な)
シュゥ(言わぬが花ということですね…ククク…)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
45 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 11:27:35 hEsf9ka5
ティスはコウタが不在のときを見計らってコウタのベッドに寝っころがって
包まれてる感を堪能しちゃう過ちっ子だと思うよ
46 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 12:00:59 qHbdzTwK
「ぅん…コウタ……」
コウタの匂いに包まれたティスは、身体の芯から広がる熱にうかs(ODEシステム発動
47 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 17:10:02 ZvX0GQZb
48 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 18:23:27 a0rsbtII
あまりの形相に一瞬凍ったw
49 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 18:32:45 U4SR0rVJ
ダークマター様!?
50 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 19:38:10 fhh8v3oN
>>45
アズマ家は敷き布団派だと信じて疑わない俺、参上
そして、押入れに忍び込んで布団にもぐりこむけどそのまま眠ってしまい
大騒動になるという過ちをしてくれるに違いない…
57 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 08:08:02 zIVxGHuj
>>50
そして意外と落ち着くからという理由でコウタの部屋の押入れで寝るようになるティス
カプセルホテルのようなほどよい狭さで安眠効果もバッチリ
ただ夜中に寝返り打って壁とかバンバン叩くもんだから更に寝不足になるコウタ
そしてようやく寝付けたのもつかの間、朝チカが鳴くと同時に
ティスの押入れからのダイビングボディプレスでたたき起こされるコウタ
58 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 08:39:16 Z3Pb/zK5
襖一枚隔てた向こうから聞こえてくる寝息と衣擦れの音
たまに寝言で呼ばれる自分の名前
思わず集中して聞き耳を立ててたら急にはい壁バーン!
コウタカワイソス
でもティス本人はコウタとの距離がまた少し縮まったので内心ほくそ笑んでるんだよね
ティス…恐ろしい子…!
51 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 19:55:49 a0rsbtII
>>50
寝ようとしたら背中に変な違和感
めくってみたらティスがオイッスですね
わかります
52 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 21:00:18 H6LTB6ed
>>51
それ、なんていう
デュミナス「 過 ち で す か ? 」
53 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 21:07:21 hEsf9ka5
>>51
変なおじさん噴いたw
54 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 22:06:00 TEtOgsPu
ティス「ん・・」
コウタ「・・・・・・・・・・」
(暫くお待ちください)
ティス「・・・・///////」
コウタ「・・・・///////」
(テケ・リでお待ちください)
ティス「・・・・・んー!んー!!」
コウタ「んー!・・んー!!」
ティス「ぷはぁ・・・く・・・苦しかった・・」
コウタ「お・・おう・・・」
エクセレン「あらあら、キスするときは鼻で呼吸するのよ」
55 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 22:09:17 qHbdzTwK
どっから湧いたw
56 :それも名無しだ :2008/04/28(月) 22:24:28 TEtOgsPu
>>55
すみません、萌えスレから転載と書くの忘れましたorz
60 :55 :2008/04/29(火) 10:26:15 8kdnATD6
>>56
いや、エク姐に言ったんだ。言葉足らずですまんかった。
詫びに練炭買ってくるわ…
λ...
61 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 12:22:56 OLL2QVvO
>>60
バーベキューでもやるのか?
62 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 12:54:16 6yO03XTi
>>60
よし、ならついでに網と肉と野菜も頼む
場所は…浅草ダンボールハウス横で
もちろんお前も食うだろ?
63 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 13:10:42 AuLFQmV3
>>62
お肉は高いから買っちゃ駄目よお兄ちゃん!!!
64 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 13:26:22 5Aso6oG0
シュウ「グランゾンの力をもってすればお肉を作るなど(ry」
65 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 13:36:03 Ld7DW0Db
ショウコはちゃんとグラム78円の豚肉を大量に買い込んできてくれる娘
66 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 13:54:58 Z3Pb/zK5
いやショウコの腕前を以てすれば卸問屋に直接出向いて
処分スレスレの㌔何百円の業務用輸入肉をまとめ買いしてくるに違いない
脊髄?危険部位?何ソレ?
67 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 15:01:14 MMiUKNdp
トロンベにわけてもらえばいいんじゃ…
68 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 15:51:30 Z3Pb/zK5
ツグミ「なぁんだ、お肉がいるなら早く言ってくれれば良かったのに♪」ニコニコ♪
69 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 15:57:13 OCu8DQrv
>>68
なんの肉を使う気だ!?
71 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 19:19:34 mHpQafBH
>>69
決まってるだろう にんg
72 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 22:02:39 5Aso6oG0
人参?
73 :それも名無しだ :2008/04/30(水) 01:08:57 LjanaE3j
>>71
人魚だと!?不老不死になるつもりか!!
70 :それも名無しだ :2008/04/29(火) 17:42:36 jOXDQBLC
チカ「ちょ、シュウ様、なんであたしに焼き鳥のタレ塗ってるんですか!?いや、「えへへ」じゃないですよ!いや、ちょ、キャー!」
74 :それも名無しだ :2008/04/30(水) 08:56:22 o4r4yroP
〜ショウコ・フェルナンド・フォルカ・キサブローの網〜
キサブロー「たまには、こういうのもええのう」 モグモグ
フェルナンド「おにく! おにく!」 パタパタフリフリ♪
ショウコ「コラフェルナンド、ちゃんと野菜も食べなさい!」
フォルカ「ショウコ、焼いてばかりいないでショウコもちゃんと食べたほうがいい」
ショウコ「あ、うん。ある程度落ち着いたらね」
フォルカ「ほら、これがもう焼けている。口をあけろ」
ショウコ「え? あ…む」
フォルカ「どうだ?」
ショウコ「う、うん。よく焼けてる」 モグモグ
フォルカ「そうか、じゃあこっちも食べるんだ。口をあけてくれ」
ショウコ「い、いいよ、自分で食べるから」
フォルカ「む。しかし、両手が塞がってるようだが」
ショウコ「…しょ、しょうがないなあ、じゃあ、あーん…」
フォルカ「よし、なかなかの覇気だ。では次はこれだ。口をあけるんだ」
ショウコ「…も、もう。ふぁずかひいなぁ…///」 モグモグ…
ティス「………」 じぃーっ…
〜ティス・コウタ・アクセル・ミィの網〜
アクセル「おい、食った後散らかすなよクソガキ。来たときよりも美しくが河原のルールだ、こいつがな」
コウタ「うっせえよ浮浪者。肉が食えるだけありがたいと思え」
ティス「おーい、追加の野菜とお肉、もって来たよー」 フラフラ
ミィ「わぁ、大量ですのー♪」
ティス「シュウ達のテーブルからちょろまかしてきたよー。わー、両手がふさがっちゃったー」 フラフラ
コウタ「欲張りすぎだ。ほら、持ってやるからよこせ」
ティス「いやいや大丈夫。あたいが持ってるからどんどん焼きたまえよ」
コウタ「あ? そんなことしてたらテメエ食えねえじゃねえか」
ティス「あー、そういやそうだねー。困った困ったー。おなかすいたよーえーんえーん」←棒読み
コウタ「ったく、しょうがねえなあ。ほら」
ティス(キ、キター!!)
75 :それも名無しだ :2008/04/30(水) 08:57:45 o4r4yroP
ひょい、ひょいっ。
コウタ「ほら、俺が持っててやるから、お前ちゃんと食え」
ティス「………」
コウタ「ったく、ジャリの分際で遠慮してっと成長止まっちまうぞ、ほら、食え」
ティス「違うんだよなー、悪くないけどそうじゃないんだよなー…」 ブツブツ
コウタ「あ?」
ミィ「それではコウタが食べれませんの。はい、あーんですの」
コウタ「へ? あむ」 パクッ
ティス「な!!?」
ミィ「ジューシーに焼けてますの?」
コウタ「お、おう。悪いなミィ」 モグモグ
ミィ「どういたましてですの♪」
ティス「な、な、な…」 ワナワナ
アクセル「ほら、ぼーっと突っ立ってんなクソガキ。こっちも焼けたぞ、皿出せ」
ティス「う、うるさぁい! あたいに優しくすんなぁ!!」 ババッ
アクセル「あ! それは俺が狙ってた方の肉!」
ティス「コ、ココココウタ!! 口あけろコラァッ!!」
コウタ「あ? んごぶっ?!」 ガバガバガバッ
ティス「オラ食えっ! うまいか!? うまいかコラァッ!! そうかうまいかざまぁみろっ! ふんっ!!」
コウタ「んぐはぁっ! 熱ぁ゛!! 舌が焼けるぅっ!! ぶふっ!」
ティス「そーかそーかうまいかぁっ! もっと食わせてやるからなーっ! 口あけろってぇーっ!」
〜シュウ・チカ・アイビス・ツグミ・ラージ・アリオンの網〜
シュウ「ククク… ピーマンが焼けたようですね」 ニヤニヤ
ラージ「ウフフ、こちらはしいたけが焼けましたよ。さあ、召し上がれ」 ニコニコ
ツグミ「たまにはこういうのも悪くないわね。さあ、お肉焼くわよー。うふふ♪」 ニタニタ
アリオン「いやぁ、実に自由でいいねぇ。ささ、どんどん食べてくれよ」 ルンルン♪
チカ「あ、あたしはおにぎりONLY啄ばみますのでお気になさらないで下さいね♪」 ツンツン
アイビス(なんであたしこんなテーブルにいるんだろう…)
76 :それも名無しだ :2008/04/30(水) 11:28:15 sNYNboc/
>シュウ「ククク… ピーマンが焼けたようですね」 ニヤニヤ
クソワロタww
77 :それも名無しだ :2008/04/30(水) 18:52:10 aVjbDCPe
シュウ達のとこ平和すぎwww
アイビスラッキーじゃんww
78 :それも名無しだ :2008/04/30(水) 19:17:17 E/sr7Ghs
問題は誰一人として「お肉」に手をつけようとしていない所でな…
自由すらも…
79 :それも名無しだ :2008/04/30(水) 20:48:37 LjanaE3j
アイビスの選択肢
・ニヤニヤされることを覚悟でフェルナンドに頼む
・コウタに肉を食わせようとするティスの隙をついて食べる
・諦めてツグミの用意した肉をいつものように食べる
・描写はされてないが、いるかもしれないL&Eの網に行く
80 :それも名無しだ :2008/04/30(水) 21:42:46 iYRO6RNe
何故かアイビス達の網には(腹)黒い人たちが集まってるような(ry
81 :それも名無しだ :2008/05/01(木) 00:29:51 VVdBQnCp
まてっ、シュウの焼いてるピーマンだってピーマンのような「なにか」かも知れないぞ
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
84 :それも名無しだ :2008/05/01(木) 22:55:58 F50YNBdc
友達に無理言ってティス描いてもらったw
85 :それも名無しだ :2008/05/01(木) 23:53:04 5LSo6T5o
>>84
(*´д`)
86 :それも名無しだ :2008/05/02(金) 00:31:48 KQHz15Wx
>>84
おおお、お前の友達はどこのまわしもんだ!?
なんかそういう商品とか実際にありそうだぞ?
87 :それも名無しだ :2008/05/02(金) 00:52:39 +uBS2vWz
>>84
その友達は大切にしたほうがいいなwていうか上手いよなこの絵
91 :それも名無しだ :2008/05/02(金) 10:05:22 3znBXX3Y
>>84の友達
神認定。ツボったわ…
93 :GWだし映画を観よう :2008/05/02(金) 13:48:24 hLFp+el0
ティス「と言うわけで、コウタがどーしてもって土下座して頼み込んで来たから、しょーがなく映画観に来たよ」
コウタ「ざけんな! 逆だろ逆!」
ティス「まーまー、そんなのどーでもいいからとにかく観ようよ」
コウタ「ケッ、んで何観るんだよ。アニメか?」
ティス「んーとね、あれ」スッ
コウタ「あ?」
〜相棒 劇場版〜
コウタ「…何で?」
ティス「ん? 何が?」
コウタ「いや、何で相棒?」
ティス「観たいから。さー行こう!」
コウタ「い、いや、まあいいんだけどよ…」
〜観賞後〜
ティス「ふはー///」キラキラ☆
コウタ「おー、なかなか面白かったな」
ティス「いやホント、右京さんってカッコいいよねー/// コウタとは真逆のカッコよさっていうか渋さっていうか」
コウタ「悪かったな#」
ティス「まああたいが右京さんでバカコウタが亀山だね。キャラ的に」
コウタ「…なんでテメエが杉さんなんだよ」
ティス「ももいろのーさいぼうの持ち主のあたいを捕まえておいて何を言うのですか。困りましたねぇ」
ロア『困りましたねぇ』
コウタ「あーあーはいはい」
ティス「まあ、コウタはあくまでもあたいの部下なんですから、勝手な行動は謹んで下さいねぇ」
ロア『ごほん。謹んで下さいねぇ。…うん、どうだろうかコウタ』
コウタ「あーあーはいはい」
ティス「特命係のか〜め〜や〜ま〜」
コウタ「お、似てるな」
ティス「へへーん♪」
ロア『…コウタ、コウタはコウタの真の相棒に対して愛情とか誠意が足りないのではないかと時折感じてくれたりはしないのだろうか?』
コウタ「うっせえよ赤」
94 :それも名無しだ :2008/05/02(金) 16:57:03 ovXTiCm7
>>93
ロア可愛いよ、ロア。
95 :それも名無しだ :2008/05/02(金) 17:27:40 QvfdcXKk
ちょっと成長ティス(捏造)とかなんとか。
左のほう余ったからラージも描いたよ!
>>93
ロア可愛いな、ロア。
96 :それも名無しだ :2008/05/02(金) 17:53:26 ohhWFZhp
>>95
ヤバいな、もろにツボに入った
97 :それも名無しだ :2008/05/02(金) 18:28:52 hLFp+el0
>>95
なんというラージの存在感…www
服のセンスも実にわるこなにゃう過ぎです
眼福眼福w
98 :それも名無しだ :2008/05/02(金) 20:16:35 2U1Xd/8U
>>95
牛乳の効果があったな(?)
99 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 09:03:03 jlpU5yk0
恐るべし牛乳1日200mlのほどよい成長加減w
デュミナス様にはナイスバディをお願いしていた(R時)が、実際将来的(このスレ的)にどうなるんだろうな
100 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 10:14:00 ZFW830Bc
>>99
外伝じゃ数年たてば胸くらいおっきくなる発言があったな
101 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 10:15:20 ndlf0MXm
それでもデスピニスに負けて涙目になってそうな予感。
そしてデスピニスもミズホに負けて涙目になってそうな予感。
103 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 12:27:17 ZFW830Bc
>>101
そして、フィオナは……
102 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 11:35:28 4MBIbABr
ありがとう!みんなのおかげでティスが見れたよ!
しかし…ヤバいな。外伝やってる時はムカつくガキくらいにしか思わなかったのに、今では一番好きなキャラだw
105 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 13:31:41 jlpU5yk0
ティス「むちむちすんなこのー」ペチペチ
フィオナ「ちくしょー、着やせとかするなー」ペチペチ
アイビス「ふっくらとかしてちゃダメだよー」ペチペチ
イルイ「………」ペチペチ
ミズホ「や、やめて下さい! っていうか何でマシュマロ投げつけてくるんですかぁ!!」
デスピニス「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ペチペチペチペチ
ミズホ「ピニスも!?」
106 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 16:45:03 qWs27TGn
ラウル「ちょ、ちょっと何やってんだお前ら二人とも嫌がってるだろ
食べ物も勿体無いし」
フィオナ「うっさいおっぱい星人!!」ヒュン!(焼いたマシュマロ)
ラウル「アッ、ジイイイイイ!!」(目に当たった)
デスピニス「ら、ラウルさん大丈夫ですか!?」
ミズホ「救急箱!救急箱!」
107 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 21:45:22 TNUFoVM/
とりあえずフェルビススレの住人がいることはわかった
108 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 22:48:31 pgFRXI8I
たまにどれがどのスレだったか判らなくなることがないか?
自分は別スレに、わるこなにゃうを書き込んだ記憶がある…
109 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 23:01:31 TNUFoVM/
コウティス、フェルビス、ショウコの3スレはたまに見分けつかなくなるね…
どれもいろんなキャラが出てくるし
110 :それも名無しだ :2008/05/03(土) 23:07:20 ziDkUIul
まあ住み分けは大事ということで
ショウコ一人取ってもスレ毎に微妙にキャラが違うのは仕様w
ただ俺にももうどのスレのショウコが一番ショウコらしいのかはわからん…
111 :それも名無しだ :2008/05/04(日) 08:42:33 GlZDrpd7
ティス「だいたいラウルもバカコウタも好みがハッキリしてないのが悪い!」
フィオナ「そーだそーだー。お兄ちゃんのくせに生意気だぞー」ブーブー
デスピニス「そ、そーだそーだー…」←超小声
ラウル「は、はぁ? 何のことだ!」
ティス「ちったぁ自分に正直に生きてるメガネを見習え! メガネ! メガネーッ!」
ラージ「僕はエンジンで欲情できます」シュバッ
ラウル「すんな!!」
ラージ「いいですかラウル。おっぱいが大きいとか小さいとか、この宇宙の中では些細なことなのです」
ラウル「はぁ!? お、おいおい、俺は別に、その…」
ラージ「おっぱいなんて、僕から言わせればラクダのコブのようなものです。何ですかあんなでっかいこぶを
二つも背中に乗せて。不恰好極まりない! ラクダヤベエです!」
ティス「そーだそーだー」ブーブー
アイビス「そ、そうかな、そうかも…」ブツブツ…
ラージ「でも、いいですか?ラクダは一回の水分補給で100リットルもの水を飲むんですよ。100リットルて!
どんだけ飲む気ですかラクダ! オアシスヤベエ! オアシスヤベエです! ラクダだけはガチ!」
ティス「え、そうなの?!」 ズガーン
ラージ「それだけの水分を溜め込まないと、過酷な砂漠の旅は出来ないのですよ。あのコブは不恰好ながらも
ラクダが生きていくために身に着けた進化の形です。コブヤベエ! コブヤベエですぅ!!」
ラウル「ですぅはやめろ!」
ラージ「つまり、コブが無ければラクダは砂漠で生きていけないわけですよ。嗚呼、分解したい。
レーザーメスとか入れたらもう水がぶわぁーって…ウフフ」ゾクゾクゾクッ
フィオナ「…で、何が言いたいの、ラージ」
ラージ「ハッ! 所詮貴方達は砂漠では生きていけないんですよこのコブなしラクダどもがぁっ!!」ペッ!
ユーハブコントロールアイハブコントロールエンゲージ
イヤァァァァァァァハァァァ
112 :それも名無しだ :2008/05/04(日) 13:33:31 V5bKX4AU
デスピニス「じぃー…っ」(これはコブ…ラクダのコブ…)
ミズホ「…ピニス。お願いだから一点見つめはやめて;」
ティス「じぃー」(水が100㍑…この中身はちゃぷちゃぷウォーター…)
ラミア「…何でござろうか?」
ラウル「じっ…」(これはラージこれはラージこれはラージ…)
∞「………」
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
113 :それも名無しだ :2008/05/05(月) 23:52:28 +KU/8z2w
こどもの日だからとみんなに祝われようとして
あたいガキじゃないからやめてよねーとブーブー文句言いつつちまき10本と柏餅30個食べるティス
114 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 00:31:04 eVrmbrWp
>>113
それならいっそ、子供の日だからなんでも言う事聞けって…デジャブ?
115 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 01:01:23 E/+yKLmM
>>114
ティス「つうかこどもの日なんだからさぁ! 今日ぐらいコウタはあたいの言うこと聞け!!」
コウタ「…しゃあねえなあ。何だ? 言ってみやがれ」
ティス「…へ?」
コウタ「とりあえず聞くだけ聞いてやんよ。で? 何してほしいんだ?」
ティス「え、えっ?! い、いいの? えっと…ちょ、ちょっと待って!?」
コウタ「どーでもいいけど早くしろよ」
ティス「………」(ちぃぃ、まさかそんな返しをしてくるとは…
つうか、何してほしいかなんて、そんなの急に言われても…その…
え、えっと…例えばその…ぎ、ギュッてしてもらったりとか…いやいやでもそんな過ちなのは…うう…)
コウタ「…まだか? 早くしやがれ」
ティス「う、うっさいなぁ!」(えっと…えっと…!)
むきむきむき…
コウタ「…ちまきぐらい自分でむけよクソジャリ」
ティス「う、うっさい! 他にいいのが思いつかなかったんだよバカコウタぁ! …うう、ちくしょー…」
コウタ「…ほら、むけたぞ。あーんしろ」
ティス「うっさ…あむ?」パクッ
コウタ「全く。まだいるか?」
ティス「あ…う、うん」モグモグ
コウタ「しかしよく食うなお前。太らないのが不思議だぜ」ムキムキ…
ティス「…うっさい」
ティス(な、なんだよ…いいじゃんか、こどもの日…///)モグモグ
116 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 08:35:38 1QtwaHi4
>>115
あーもうあーもうwww
117 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 08:59:24 559iEkVM
腹掛け+鉞の金太郎スタイルのティスをふっと妄想したが
違和感なさすぎてワロタ
121 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 12:11:49 eVrmbrWp
>>115
たった30分で、これ程の物が作れるとは…
受信感謝
実にわるこなにゃうでした。
118 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 11:35:23 OtHqXRL/
わーい、このスレのこどもの日ネタ見て色々受信したよ〜
一日遅れで申し訳ない
◆ ◆ ◆
私のはじめての、こどもの日の印象は。
見上げるこいのぼり、おりこみチラシいっぱいの五月人形、ショウブのお湯のにおい、クコの実の味、山と積まれた笹とかしわの葉っぱ。
「……しっかしまあ。よく飽きもせず、こんだけの量食ったもんだ」
「あによ、食べていいよ、つったのはコウタでしょ」
「別に悪いたぁ、言ってねェじゃねえか。……じいちゃん、なにやってんだ?」
それまでお茶をすすりながら、にこにこと私とコウタのやりとりを眺めていたじいちゃん——キサブローが、茶の間の仕切りに立って、手招きをしていた。
「おいで。ティスの分を、な。測ってやろう」
「……ああ、そりゃいいな」コウタが、にやりと笑った。
「これだけ食やあ、このチビも少しは伸びただろ」
コイツの言い方にちょっとひっかかるものを感じながら、私はじいちゃんに言われるまま、障子の柱に背をつけた。じいちゃんは私の頭の上に緑色の下敷きをのせると、その位置にあわせてサインペンで柱に印をつけた。
「……身長?」
「そう」
ペン立てからカッターナイフを取り出しながら、じいちゃんは頷いた。
「毎年、こどもの日にはな。その家の子の身の丈を、こうやって柱に刻むんじゃ。……今年はこれだけ背が伸びた、来年はもっと大きく育ちますように、という。これも、おまじない」
——その家の子、かぁ。
柱を見ると、たった今しがたじいちゃんが刻んだ私の分の他にも、たくさんの傷がきざまれていた。それぞれ横に「コウタ」か「ショウコ」と書かれていて、私の背よりずっと下から始まり、お互いに抜いたり抜かれたりしながら、私よりも上まで伸びていく。
その、年月を経てきたたくさんの傷跡とくらべて。
横に「ティス」と書かれた真新しいしるしは、なんだかちょっと異質に見えた。
119 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 11:36:12 OtHqXRL/
(来年は、もっと——)
——あたい、来年まで、ここにいていいのかな?
許されるんなら、ずっと。来年も再来年も、ずっとずっといたい、けど。
「——おい」
ふと気がつくと、アイツの顔がすぐ目の前にあった。
「なに、ボケっとしてんだ?」
うわ。
コウタにさえ気がつかれるくらい、そんなあからさまに考えこんでたのか、私。
「ん。ああ、ごめん。なんでもない」
考えたって、しょうがないよね。
こんな幸せが、いつまで許されるかはわからない、けれど。
今与えられてるこの一瞬を、精一杯楽しんでいこうと、そう思った、そのとき。
「……ち、しょうがねェ奴だな。おいティス、こっちついて来な」
いきなりコウタが舌打ちして、部屋を出て歩き出した——手には下敷きとサインペン、カッターナイフ。
「え……ちょ、まだやんの?」
あわてて小走りで追いつく私に、アイツは振り返りもせず、言った。
「ああ。家中の柱という柱に、オマエの分を刻んでやる……始めた以上、当然、来年もやるからな。その次もだ。覚えとけ」
——あ。
次の言葉がふるえないようにするのに、だいぶ骨を折った。
「……メンドくさいね」
「ああ、メンドくさいな」
「ってかあたい、背、伸びんのかな?」
「……ワカんねえのかよ。伸びてなきゃ上書きだ。だんだん深く掘ってきゃいい」
「あはは。そのうち柱、折れちゃうよ?」
「そうだな」
——私のはじめての、こどもの日の印象は。
見上げるこいのぼり、おりこみチラシいっぱいの五月人形、ショウブのお湯のにおい、クコの実の味、山と積まれた笹とかしわの葉っぱ。
そして、背にあたるささくれた柱の感触、プラスチックの下敷き。私の身長を測る、アイツの目。
120 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 11:37:38 OtHqXRL/
◆ ◆ ◆
その日の修羅王さま
ミィ「あらフォルカ、買い出しですの?」
フォルカ「ああ。次の日曜が『覇々の日』なる祝祭の日だと聞いたのでな。その日に合わせて
我々修羅総勢をもって"からおけ大会"を開くのだ。良ければお二人も来てくれ」
アクセル「メシが出るんなら行くぞ、これがな」
フォルカ「うむ、"たくはいぴざ"を手配したぞ」
◆
〜某ショッピングセンター〜
下級修羅「……なっちゃん、爽健美茶、ウェットティッシュ、紙皿、コップ、割り箸、と。
計画にあった物はこれにて全て調達いたしました。修羅王様、あとは宜しいですか?」
フォルカ「うむ、大儀であった。……む?あれは……」
『あなたの大切な人に、健やかな成長を祈って《こいのぼりケーキ》を贈りませんか?』
下級修羅「いかが致しました、修羅王様?」
フォルカ「……なるほど。これぞまさに千載一遇。失地回復捲土重来の期がついに到来した。
思えば"くりすますいぶ"、"ほわいとでい"と俺の愚鈍のせいでショウコを
悲しませ、コウタにはバットで殴られてきた。……今こそ『汚名挽回』の時!」
下級修羅「ッ、修羅王さま!?」
フォルカ「そう、今の俺は以前の俺とは違う。この世界の女子に贈り物を成す際には、
和菓子やあれなる鎧兜の模型よりも、"けーき"の類こそ喜ばれるのだ。まさに、完璧——ッ!
……予定変更だ。ショウコに贈り物を買っていくぞ」
下級修羅「はっ」
◆
〜その後、吾妻家〜
コウタ「どうした、ショウコ」
ショウコ「……おにいちゃん、これ、わたし、どんな顔して受け取ればよかったんだろ……」
◆
〜ファミレスにて闘議中〜
アリオン「……あ〜……それは……どう、だろうねぇ……」
フォルカ「む?……もしかして、駄目だった、か?」
メイシス「……修羅王様……いくらなんでも、それはあんまりです……」
フォルカ「な、なにッ!?」
フェルナンド「……フォルカ……俺もさすがに、それはヒドいと思うわ……」
フォルカ「フェルナンドまで——!?」
下級修羅「しゅ、修羅王様、大変です!コウタ・アズマが修羅王様に会わせろと、バットを持って
殴りこみに——ッ!」
フォルカ「な……何故だ……」
◆ ◆ ◆
122 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 12:53:23 E/+yKLmM
>>118
ティス視点かわいいよティスwww
アットホームでいいなぁ。実にわるこでした
>>120
フィオナ「別にショウコちゃんはもう大人なんだし、成長しなくても別にいいと思うんだけどなー」
アイビス「うん。うん」
フィオナ「…あ、別にアレのことじゃないのよ? 精神面。メンタルな話ね?」
アイビス「うん。うん」
>>121ネタフリありがとさんでしたw
124 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 16:41:31 1R8TN2ox
>>120
???「汚名を挽回するのはよしたほうがいいと思うぞ。
挽回するのなら名誉の方にしておくのだな。
汚名は返上するものだ。」
125 :それも名無しだ :2008/05/06(火) 16:46:29 IFcJAOjU
>>124
ジェリド乙
184 :それも名無しだ :2008/05/11(日) 12:04:29 itzWHRWS
>>120
ネタ振った以上は「覇々の日」ネタを投下してくれるんだろうな?
wktk
185 :182 :2008/05/11(日) 13:07:52 HH4RjLlv
>>184
俺ばっかりでなんか申し訳ないが…
〜正午・商店街〜
ショウコ「正午にショウコがお買い物〜♪ あとは卵とソイソー…ん?」
《本日母の日セール》
ショウコ「…あ、そっか。今日は母の日なんだっけ…」
ショウコ「………」
〜数刻後〜
ショウコ「ただいまー、今日は八宝菜だよー」
ぱんぱんぱーんっ!
ショウコ「うわっ!?」
一同「母の日おめでとー!」
ティス「ショウコ、いつもおいしいごはんありがとね♪ えへへ…はいコレ♪」ガサッ
ショウコ「わ、え? カーネーションの花束…あたしに?」
フェルナンド「ふん。皆で金を出し合って買ってきたのだ」
コウタ「いや、いつも面倒ばかりかけてっから、こういう日ぐらいはショウコを労わないとな?」
フォルカ「同感だ。さ、ショウコ、こちらに座るんだ」
ショウコ「え、う、うん…。やだ、ショウコこんな花束もらうの、初めてかも…」
ティス「あたいが選んだんだよ? えへへ、きれーでしょ?」
ショウコ「うん…嬉しいよ…ううっ…」
フォルカ「ショウコ、花束だけじゃない。アルフィミィ、頼む」
ミィ「はいですのー♪」トタトタトタ
どすんっ。
ショウコ「…わ、け、ケーキ?! デカッ!!」
ミィ「いつもお弁当ゴチですの♪ たーんと召し上がれですの♪」
フェルナンド「うむ! 実にスイーツ!!」タラリ
コウタ「いやー、三段がさねはやっぱり高かったぜ。これもみんなで出し合ったんだぜ?」
キサブロー「甘いものが好きじゃったろ? 今日は遠慮せずにたんと食うとええわい」
ラージ「じゃあ記念撮影しますね」
ティス「さあみんな拍手ー!」
わーっ! パチパチパチパチ いつもありがとー♪ おめでとー♪
ショウコ「うん、うん、嬉しいよ…ありがとうね、ありがとみんな…」
ショウコ(…言えないなぁ…)
あーん、ぱくっ。
わーっ!パチパチパチパチ…
ショウコ(自分へのご褒美で、一人っきりで高級店でケーキバイキングしてきちゃったなんて、言えないなあ…うぷっ)
133 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 14:07:44 BOCvBNlE
>>118
ティス、キャラ違うくね?
134 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 17:25:26 0tlmYIwY
>>133
そのSSには別れへの不安感を感じているような描写があるので、
地の文で「私」、会話文で「あたい」と一人称を変えることで、言葉遣いと内面との差を出しているんだと思う。
頭の中では「俺」でものを考えつつ、上司に「私」を使って会話するようなものかな。
135 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 18:14:05 u5ECfEhI
実際ティスは「あたい」と「私」の使い分けが出来る子だと信じてる
136 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 19:22:49 6GPIZ/Sw
このまま時間に取り残されてしまう夢を見て不安になったので
コウタの布団にもぐりこみ抱きついて眠るティス
朝になりティスの不安を感じ取った過ちさんが訪ねてきて…
というネタを思いついた。電波にして送信する
137 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 21:14:15 BU/AhSW8
くそ!上手く>>136の電波(ss)が受信出来ない(書けない)!誰か俺の代わりになってくれ!
138 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 22:06:53 2ThF57jb
ならば、俺が書こうか?
ただし、真っ二つだぞ
139 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 22:10:59 Ud0tHtRZ
つまり容量が足りなくなって2レスにわたる中編SSというわけだな?
しょぉぉぉうにぃぃぃぃぃぃんっっ!!!
140 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 22:57:03 DezcLGBG
>>138
布団に潜り込んだティスが
寝相でティスブリーカーして
コウタ、自制心が真っ二つ!
だと勝手に予想
141 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 23:27:53 2aty3oBG
>>140
ティスって常人より力あるらしいし、どっちかというと…
「ティスブリーカーだー死ねー…ムニャムニャ」
「いででで、てめぇ寝ぼけてんじゃねーよ!マジイテエマジイテエ」
てな感じになるかもw
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
123 :よいこのえほん「てぃすんたろう」 :2008/05/06(火) 13:11:25 E/+yKLmM
むかしむかし、あさくさやまのやまやまおくに、
こうたぐまという、あばれんぼうのくまがおりました。
「なんだかわかんねえけどむしょーにあばれたいしんきょうだぜぇ」
ばかでそぼうでおたんこなすでおとこのくせにえりあしなげーばかこうたぐまは、
はたらかねーよすてびとのいえにふぇるなんどといっしょにふほうしんにゅーしてぐーすかねたり、
じゆうがうりのぶんれつするたんさいぼーせーぶつやふぇるなんどといっしょに
すーぱーのししょくをぱくぱくたべたりとやりてーほだいです。
「このままじゃあさくさはひのうみじゃー」
「てぃすたろさんたすけてください」
「わかた。さんぜんまんえんだ」
こころやさしいれでぃのてぃすんたろうはこうたぐまをころしめるじゃないこらしめちゃうとでした
「くらえおにむそう」
「ぎゃー」
まさかのきまりてにとびかうざぶとん。
てぃすんたろうはほんばしょもぜんせんぜんしょう。
もんごるさんのりきしもたじたじです。
らんかーくらすのたいをかたてにめでぃあにえいぎょーすまいるでこたえるてぃすんたろうなのでした。
あとおせきはんとかもたべたよ。
おさけはのみません。
めでたいめでたい。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
127 :それも名無しだ :2008/05/07(水) 11:37:57 AyeDffeu
〜PSP版A、撮影現場〜
スタッフ「じゃあ次は麒麟のモーション、お願いしまーす!」
アクセル「フッ、任せておけ、こいつがな」
女スタッフ「あ、もー。アクセルさん? またOG喋りになってますよー?」
アクセル「…む? ああ、いかんいかん。ついうっかりなんだな、これが」
スタッフ「はいじゃあ撮影はいりまーす!」
〜麒麟モーション・撮影中〜
アクセルinソウルゲイン「コード麒麟ッ! でいぃぃぃやぁっ!!」
ぼこぼこぼこ…←砂煙
監督「…! カーット! やり直し!」
アクセル「…ん?」(…何かミスったか?)
〜もう一回〜
アクセル「コード麒麟ッ! でいぃぃぃやぁっ!!」
ぼこぼこぼこ…←砂煙
監督「!? カットカットー!!」
アクセル「ぬ?」(ち、動きが固かったか…?」
スタッフ「…おい、今何か変なものが見えなかったか?」ヒソヒソ
女スタッフ「う、うん。何か見えた…かも」ヒソヒソ
アクセル「…何?」
〜もう一回〜
アクセル「コード麒麟ッ! でいぃぃぃやぁっ!!」
ぼこぼこぼこ…←砂煙
監督「!? か、カットカットー! あれ?」
アクセル「…監督、どうした? おれの動きに何か問題でもあるのか?」
監督「いやいや、全然オッケーなんだけど…いや、でもそんな…あれ?」
アクセル「………」
128 :それも名無しだ :2008/05/07(水) 11:56:52 AyeDffeu
〜もう一回〜
アクセル「コード麒麟ッ! でいぃぃぃやぁっ!!」
???(よしきた!)
???(いくぜぇ!!)
???(ですのー♪)
アクセル「…なーんちゃって」ピタッ
ティス「このやろ!このやろ!」ボコボコボコ
コウタ「オラオラオラァ!」ゲシゲシゲシッ
ミィ「うんせ、うんせですのー」ポカポカポカポカポカポカ
アクセル「……おい、ミィ」
ミィ「うんせ、うんせ…の?」
ブッチャー「痛ぁい! 痛いでおじゃるうぅぅ!!」シクシクメソメソ
ティス「このやろ! このや…あれ?」
アクセル「何やってんだ貴様等…」
コウタ「…あ、やべ。バレた?」
監督「ちょ、ちょっと困るよ君たち〜!」
コウタ「い、いやぁ、なんか暇だったんで見学に来たんだが、やっぱ観てるだけじゃ暇でな?」
ティス「砂煙に紛れてたらバレないかなーって…にひひ♪」
ミィ「ドッキリカメラですのー♪」
アクセル「お前ら…」ユラリ…
コウタ「あ! いやいやいや、その、あんたカメラ写りとかカッコよかったぜ?」
ティス「そーそー。アホさ加減が絶妙だったしさ? ねー?」
ミィ「アホセルも素敵でしたの♪」
アクセル「…ふ。なんだ、ほんっとお前たちは暇人だなぁ。ふふふ」
コウタ「お、機嫌治った」
ティス「…怒ってないの?」
ミィ「ですの?」
アクセル「ふふ、何をバカな。おれが怒ってるわけ…」
ガキョンッ←肘から何か出た音
デイィィィィィヤァッ!!!!!
ウワ!アホガオコッター
ニゲロー!
デスノー
129 :それも名無しだ :2008/05/07(水) 21:22:43 FFEl+jWP
ブッチャー…!?…ブッチャー?……ブッチャー…?
ってなんだっけ…?
聞き覚えはある…ああっ!ノドまで出かかってるのに!
消しゴムどこ置いたっけ?的なカンジだ!チクショウッ!
ちょいと調べてくらぁ!!
131 :それも名無しだ :2008/05/07(水) 23:59:28 TWzTtqeF
>>129が望み通り答に辿り着けたか気になる…
132 :それも名無しだ :2008/05/08(木) 10:33:55 A0qaWAOT
>>129
ザンボット3の敵だねぇ
しかし相変わらずここはわるこなSSに溢れているな
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
142 :夢 前半 :2008/05/09(金) 08:33:25 cYzGOuCo
ほかほかと湯気の上がる、おつゆのしみたご飯とよーく煮込まれた牛肉を口いっぱいにほうばる。
うん、うめえ。ロアの作る牛丼は最高だ。
『そうか。どんどん食べるといい。ヒーローのエネルギー源は牛丼だ』
紅しょうがと七味をたっぷりふりかけて、次々とどんぶりをたいらげていく。
うめえ、うめえ。
『コウタ、おかわりもあるぞ』
なんだと、まだ食っていいのか。ロアはやっぱりいいやつだ。
よーしくうぞー…
カチッカチッ、カチッ。
…あ? ロア、何だこの音。
そう聞き返すと同時に、明るいはずの視界に、さらにまぶしさを感じた。
『む。来訪者のようだ。牛丼はお預けだな。またな、コウタ』
えーっ?
「まてこらロアぁ… 牛丼ん…」
「………」
「…う?」
パラ、パラ、と、本をめくるような音を枕横で聞いた。
ゆっくり横を向くと、誰かの背中。
「…あぁ? んだよ…」
ピンク色の後頭部に見覚えがあったので、ピンクのチェックのパジャマのそいつが誰なのか。
牛丼を探していた寝起きの頭でも、理解できた。
「…何してんだテメエ」
枕もとの目覚まし時計に目をやると、短針が4と5の間だ。ふざけんな。
「………」
むくりと上半身だけ起こして、クソジャリの手元にある、パラパラ音を出してる物体に目をやる
「…ジャンプ、かよ」
「…ジャンプ、だよ」
ふざけんな。
俺のほうに背中を向けて、体育座りでジャンプを読んでいやがる。
ざけんなコラ何時だと思ってんだたたき出してやる、そう決めたので、後ろを向いてる肩を
わしっ、と掴んだ。
「……うっ」
ピンクの後頭部が、そう、一言だけもらした。
肩が、小刻みに震えていた。
143 :夢 前半 :2008/05/09(金) 08:33:57 cYzGOuCo
反射的に肩に置いた手を離した。
あれ? なんでこいつ震えてるんだ?
「…おい、どうした?」
思ったままのことを尋ねる。が、返事がない。
ただ、黙ってパラパラめくってる。
合併号だからもう充分に見尽くしてるはずのソレを、ただパラパラと。
「おい、言わねえとわかんねえぞコラ。こっち向け」
「………」
ほーう、黙秘を続けるたぁいい度胸だ。
そう思って、もう一度肩を掴んで、俺のほうに向きなおさせてやろうと、
すっと、手を伸ばそうとしたら…
「…コウタも、さ」
「…あ?」
後頭部が、俺に話しかけてきた。
「…ね、コウタも、さ。…どっかに、行っちゃうの?」
は?
「あ? 明日は俺もテメエも学校だろうが。そりゃ学校行くに決まってんだろ」
「…そうじゃないよ、バカ」
「んだよ、どういう意味だコラ。こっちは寝起きで頭が回ってねえんだ」
「…どっか行くの? あたいを置いて」
「…あ?」
あたいを置いて。
語尾がかすれて聞こえた。
そう言った瞬間。視界にある背中がふるふると震えだした。
「ど、どうしたよティス」
聞き返すと同時に、背中がこちらに振り返り、
「…っ」
「な…っ!?」
涙をいっぱいに目にためた顔が、一瞬視界に入って、
座ってた俺の胸に、その顔が飛び込んできた。
144 :夢 前半 :2008/05/09(金) 08:34:22 cYzGOuCo
参った。
なんだよこれ、わけがわかんねえ。
なんで俺が寝起きにわけのわからねえこと言われて、さらに泣きつかれなきゃならねえんだ。
しかもこいつ、声もあげずにただ震えてやがる。お、俺に抱きついて。
こんなとこ、こんなの、万が一ショウコに見られたら、いや、爺ちゃんに見られちまったら…
叩かれてもいないのに、頭頂部がずくん、と、身に覚えのある痛みの警鐘をならす。
「…っ、う、…っ!」
「ど、どうしたよ、落ち着け、な? ティスよ、落ち着けって」
バカの一つ覚えみたいに、同じような科白を繰り返してしまう。
参った。こういう時に、なんて言えばいいのかわからない。こんなの、慣れてない。
大丈夫だ。大丈夫だぞ。落ち着け。どうした。何があった。どうした。
こんな言葉ばっかり頭の中でグルグルグルグル。ああ、ボキャブラリーってヤツがひどい。
バカバカ言われてるからか、本当に俺ってバカなんだろうかと、いらんことまで頭によぎる。
でも、
「…っ! う、ううっ、う…っ!」
かたかた、と、震え続ける肩が、あまりにも弱弱しかったから。
普段のそいつからじゃ、この状態は考えられなかったから。
「…大丈夫だぞ、ティス。俺はここにいるぞ」
とりあえず、震えを止めてやりたかったから。ただそれだけだから。
それだけだぞ。他意はねえぞと、自分に何度も言い聞かせて、
空中に着地地点を見失ってふわふわ浮いていた俺の両手を、
そっと、振るえる背中に回してやった。
細い。
「う… うう…っ」
「大丈夫だ。大丈夫。落ち着けよ」
着地成功。着地成功。貴殿の幸運を祈る。
なんか冷たい。からだが冷えてる。なんで、何があった。
なんでこいつが泣かなきゃならねえんだ。
震えを止めなきゃ、止めてやらなきゃ。どうしたら、腕に力入れればいいじゃねえか。
そうだな、止めなきゃな。かわいそうだもんな。
「…コウタ、ちょっと苦しい…」
「え? あ、ああ! 悪い悪い」
つい、力が入ってしまったようだ。
あとテンパった。
145 :夢 中盤 :2008/05/09(金) 09:04:04 cYzGOuCo
多分そのまま、何回も何回も同じ科白を繰り返してたら、
「…ありがと。ごめんね」
と、弱弱しく、胸を押された。
「お、おう」
そっと手を離す。
胸からそいつが離れる、が、俺のほうに顔を向けない。
俺の寝巻き代わりのTシャツがじゅっくり濡れてるから、なんとなくその理由はわかった。
「…で、どうしたよ。お前らしくもねえ」
また泣かれると厄介だったので、出来る限り、俺の譲歩できる範囲で優しく優しく聞き返した。
「…大丈夫。あたい平気。帰るね」
ざけんなクソジャリ!
と、いつもの俺なら理不尽さに脊髄反射で怒鳴りつけてしまうとこなんだが、
「…平気じゃねえだろ? 話せよ。聞いてやるから」
「…いいよ」
「よくねえ」
「いいって」
「聞かせろよ」
「…いいよ。思い出したら、また…」
「聞かせてくれ。頼むから」
「…でも」
ああもうこいつは。
「いいから聞かせろよ。お前が泣くなんて、相当な理由があんだろ?」
「………」
「泣いたら、また受け止めてやるから。ほら」
あ、なんかくさいこと言っちまったかなと照れそうになったが、我慢する。
「………」
「ティス」
そこで、ようやく観念したのか、
「…ね、布団の隣、座って、いい?」
「かまわねえよ。乗りかかった船だからな」
二人して深夜、っつうか早朝。布団の上に並んで座った。
と同時に、ティスの野郎、まるで電車の中で居眠りしてる乗客みてえに、俺の肩に頭を預けてきやがった。
「…ごめんね」
ああ、らしくねえ。本当にこいつらしくねえ。
これでくだらねえ理由でメソメソしてんだったら、マジでぶん殴ってやる。
「…あたい、夢を見たんだ」
「夢、だと?」
夢の話でメソメソしてんのかこのクソジャリ、ざけんな!
といつもの俺なら脊髄反射だけど、ぐっと堪えた。
堪えてよかったと思う。
その夢は、いつもニヤニヤニコニコしてるこいつが、
こうなってもおかしくないぐらいの内容だったから。
146 :夢 中盤 :2008/05/09(金) 09:04:47 cYzGOuCo
夢の中。あくまで夢の中のお話。
だからこれは本当のことじゃない。
でも、本当にならないことじゃない。
フォルカがあたいにこう言った。
元の世界に戻る、と。
国を治めるのだ、と。
だからもう会えない。達者でな、と。
フェルナンドがあたいにこう言った。
フォルカを倒すのは俺だ、と。
だから貴様ともおさらばだ、と。
スイーツはほどほどにな、と。
アリオンがあたいにこう言った。
出会いと別れは表裏一体、と。
どこへ流れるのも俺の自由、と。
だから自由に元気でな、マイハニー、と。
アイビスがあたいにこう言った。
銀河の彼方、人がまだ見ぬ未知の世界へ行くんだ、と。
ツグミがあたいにこう言った。
あなたには素質があるわ。だから、皆が振り返るような、素敵なレディーになりなさいね、と。
二人があたいにこう言った。
だから、いつかまたあえるその日まで、元気でね、と。
ラウルが、ラージが、ミズホが、フィオナが、こう言った。
俺たちも元の世界に帰る、と。
どんなに過酷な状況でも、あそこが俺たちのいるべき世界なんだ、と。
だから、さようなら。元気でね、と。
147 :夢 中盤 :2008/05/09(金) 09:05:16 cYzGOuCo
デスピニスが、ラリアーが、こう言った。
ラウルたちについていく、と。
そうなんだ。
離れ離れになっても、私たちは一緒だから、と。
うん、離れてても、あたいたちは一緒だよ。
だから、ティスも元気でね、と。
ショウコが、あたいにこう言った。
ショウコは、フォルカについていこうと思う、と。
そう、なんだ。
ティスのこと、妹みたいに思っていたよ、と。
うん、あたいも、ショウコ大好きだったよ。
だから、またいつか、一緒に暮らそうね、と。
…うん。バイバイ。
コウタが、コウタが、あたいに、こう、言った。
俺は、戦士ロアとして生きていく、と。
待って。イヤ。ダメ。
俺の力で、悪いヤツをぶっ飛ばして、困ってる人たちを助けてやるんだ、と。
いや、ダメ、あたいも行く、待って
正直、いつ帰れるかわからねえ。
そんなのイヤだ。イヤ。あたいはイヤ。
だから、お前ともお別れだ。楽しかったぜ。
イヤ、イヤ、イヤ、あたいも行く、着いていく、コウタに着いていく。
皆、皆いなくなる。イヤ、あたい、ひとりぼっちはイヤ。
連れて行って。コウタ、お願い。
あたいも一緒に戦うから。手伝うから。
お願い、一人にしないで。いなくならないで。
コウタ、待って、コウタ、コウタ、コウタ…!
コウタ!!
148 :夢 中盤 :2008/05/09(金) 09:10:16 cYzGOuCo
「…う、うううっ、うぇえ、ええええええっ」
それからまた、大泣きの繰り返しだった。
俺はと言えば、肩口に泣きつくそいつの肩に手を回して、
ただ、黙って肩をさすってやるだけだった。
正直、ショックだった。
今の現実、今の現状が、いつ終わるかもしれない不安。
皆、それぞれに生きていく道がある。
正直、ショウコがあのバカについていくっつうのには断固納得いかねえが、
俺自身。ロアとしての生き方が待っている。
この家を出、生きていかねばならない未来が待っている。
アイツにも、コイツにも、あのバカにだってそうだ。
今のこの平和な日常が、薄い氷が時間とともに溶けて割れるように、
本当に時間が過ぎていけば、俺たちは…
俺たちは…
149 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 09:11:18 cYzGOuCo
仕事なので続きはまた後で…すまん…
ね、真っ二つでしょ?
あと無視してくれて構わんのでいつも通りで頼む
150 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 11:57:01 5vxXC9/+
わるこなー
全裸で待機してる
151 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 12:44:16 xZtNzFoF
今の流れは一人称散文体か
152 :149 :2008/05/09(金) 12:58:10 plHW4C/v
>>150
よーしいい子だからそのパンツにかけようとしている指を離してそのまま両手を上に上げろー
いいぞー、そーっとだ
いいかー、そーっとだぞー
>>151
内面を書きたいときはわざとそうする
読みにくかったらごめん
153 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 13:32:56 C9oZHJAJ
wktkが止まらない
特に修羅勢の口調がいいな
キャラ良く掴んでる感じが心地良い!
154 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 16:00:45 LVqeF24a
>>149
ここで言うのは野暮だと分かっているが言わせてもらおう
アクセルとミィはどうした…?
155 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 16:20:43 plHW4C/v
>>154
実はキサブローの分(死別)も併せて書いてたんけど、そこまで追いつめなくてもいいかなーと思って消したw
元の世界に戻りあっちのベーオウルフと決着を…って感じで書いてたんだけどね
156 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 16:34:08 LVqeF24a
>>155
なるほど…
ま、確かにそこまで追いつめてしまうとティスがかわいそうだな
そこまで考えているとは…やるな、おぬし
157 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 17:59:55 HH6u+RYt
>>155
お前のその優しさ、俺は結構好きだぜ
確かに、あまり追い詰めすぎると…実にオーバーゲートなことに…
おや?デュミナスさん?どうかしまs…
158 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 22:02:48 duq+tbG7
>>149
わるこなにゃー!!!
そうだな…追い詰めすぎるのもよくないな…つまり、みんなが居なくなったあとは
居なくならないシュウとチカがティスを励ましたりするのかww
159 :それも名無しだ :2008/05/09(金) 23:32:14 cYzGOuCo
なぜか一番いなくなりそうな一人と一匹がいなくならないのが浅草クオリティw
アクセルはもしそういう時期が来たとしても、あえて誰にも告げずに黙っていなくなってそう
で、いつの間にか戻ってきてるという、某スナドリネコさん的な位置づけがいいなとか…
172 :それも名無しだ :2008/05/10(土) 15:07:20 N7fxGsFo
シュウ「…もしかして…忘れられてるのでしょうか…?」
チカ「ち!ちがいますよシュウ様!きっと重要視されているんです!特別扱いされてるんですよ!きっと!」
シュウ「…なるほど…そういう事でしたか。納得、納得です」hahaha!
チカ(こんな素晴らしい長編にシュウ様なんて出せません…!ここはアタシが食い止めねばッ!がんばれアタシ!ファイッ、オー!)
>>158
きっとこんな理由なんだよww
173 :それも名無しだ :2008/05/10(土) 16:12:10 3U1+mt+h
>>172
シュウ様は女性が二人も離れずついてきてくれるんだからいいじゃないすか
174 :それも名無しだ :2008/05/10(土) 16:45:38 sFQOgLf1
>>173
モニカ姫とザビーネさんですね?
175 :それも名無しだ :2008/05/10(土) 17:49:43 /mj+iswj
>>174
イカれた眼帯男が混じってるぞ
176 :それも名無しだ :2008/05/11(日) 01:01:29 MWNMcIiW
ちょっwザビーネってwww
177 :それも名無しだ :2008/05/11(日) 04:42:04 Dm+6X26b
あながち方向性は間違ってないなw
160 :夢 続き :2008/05/10(土) 07:15:30 HwJ8Ui3j
ティスが俺の部屋を訪ねてきてから、幾日か過ぎた。
深夜に便所に起きて、寝ぼけ眼で部屋に戻る道すがら、アイツの部屋を見やる。
「…またか」
扉の隙間からもれる、蛍光灯の明かり。
それが何を意味するのか、だいたいわかる。俺だってそれぐらいは、わかっているんだが。
扉を叩いて部屋に入り、何か気の利いた科白でも言ってやれれば、とは思う。
思うんだが、俺はあいつに、なんて言ってやればいいんだろう。
あれから数日の時が経っても、俺は言葉が見つからないまま、部屋に戻った。
俺自身、その見た夢の内容の妙なリアリティを、まったく払拭できないでいたから。
161 :夢 続き :2008/05/10(土) 07:16:12 HwJ8Ui3j
「こら出見奈須ー、授業中だぞー」
ポンポン、と、初老の国語の先生が丸めた教科書で小突く。
「…うー? あ、せんせー、おあよー…」
「うんお早う。顔洗ってくるかー? それとも廊下立つかー?」
「うー、大丈夫。あたい顔超きれい…」
クスクス、と、教室に笑い声が響く。
やれやれといった調子で教壇に踵を返す先生。
実にありふれた風景。
大方、TVゲームやマンガで夜更かししたんだろうなあという受け止められ方。
「うー、いけね。コウター、ちょっとだけノート見せてー?」
「しゃあねえなあ、おらよ」
「サンキュ…わ! きれいにとってる。…コウタのくせに珍しいなぁ」
「? そうか?」
何言ってんだこいつ。授業中にノートをとるぐらい当たり前だろうがバカ。
さあ授業授業、と、教科書に視線を戻し、先生の説明に耳を傾けてると、
ことん。
と、横から音がした。
ちらりと音がした方を見やると、
「…すぅ…すぅ…」
「………」
1分も経ってねえっつうのに、規則正しいリズムを刻む肩が目に入った。
仕方ないので、起こさないようにそっと教科書を立てて、先生の目に入らないようにカモフラージュしてやる。
…ん?
ぐあ!?
お、俺のノートに既に、よ、よだれが…
162 :夢 続き :2008/05/10(土) 07:17:12 HwJ8Ui3j
昼休みになって、窓際で一人ショウコのうめえ弁当をかっ込む。
ふと視線を窓の外に向ける。
視線の先の中庭では、ガキンチョ二人とけものが数匹、和気藹々と昼食を取ってる。
つうか、ミィの分のお弁当もショウコは用意しているらしい。
二人仲良く中庭の木陰の下でもりもりとメシを食っている。
で、そのおこぼれを貰いに、喋る猫やら利口な忠犬やらが取り巻く、と。
つうか、なんだあのほんわか空間。
さすがにあの輪に加わってメシを食うのは気が引けるので、俺は一人メシを食うことにしている。
『コウタ、一人で食事というのは傍目に見ても味気ない。天気もいいし、コウタも一緒に表で食ってはどうだ?』
「うっせぇ、余計なお世話だ」
『…やはり、心配か。困ったものだな』
「…なあ、ロアよ」
『ん? どうしたコウタ。勉学でわからない箇所があるなら、微力ながら力になるが』
「いやそれはいらねえ。つうかよ、夢ってさ。どうにもならねえものなのか?」
『…すまないコウタ。それは俺の専門外だ。というより…』
「?」
『あの子でも、悪夢にうなされるということがあるのだな。俺はその点が逆に興味を惹かれる』
「あ? なんだよそれ、ひっかかる言い方しやがって」
『いや、あの子…あの子たちも、人間と同じなのだなと思ってな』
「あ? 何をあたりま…あ?」
163 :夢 続き :2008/05/10(土) 07:18:02 HwJ8Ui3j
そうだった。
あまりにも日常に溶け込みすぎて、本当に忘れてしまっていた。
そうだ、あいつは、あいつらは、俺らとはちょっとだけ、違うんだった。
あ、だったら、ひょっとしたら…!
どうしていいかわからなくて悶々としてたここ数日に、ようやく光明が差した気がした。
『…コウタ?』
「そうだったな、サンキューロア。やっぱりお前は頼りになるぜ」
『…何か思いついたようだな。頑張れコウタ』
「ああ、ちょっと夜にでも、連絡とってみるわ」
『そうだな。…さてコウタ、食事が終わったことだし』
「ん? あ、そうだな。予習予習っと」
机の中から、英語の教科書を取り出し、開く。
——!?——
ざわついてた教室が、一瞬ぴたっ、と止まった気がした。
? 幽霊でも通ったか?
教科書をパラパラとめくりつつ、ふと気になったので、中庭の方をを見やった。
…うわ。
木にもたれ掛かるようにして座るミィの膝を枕にして、すやすや寝ているティスが見えた。
さらにその周りにけものが数匹、寄り添うようにして寝ている。
何あの空間。
学校内とは思えない物凄い癒しのオーラがほんわか出てやがる。
…あ、女子生徒が遠巻きに写メ撮ってる。
164 :夢 続き :2008/05/10(土) 07:18:33 HwJ8Ui3j
その日の夕方のこと。
「ね、ね、ショウコ、買い物行くの?」
制服姿のままエコバッグをぶら下げて、玄関口で靴を履いているショウコを、ティスが呼び止めた。
「ん? あ、うん。商店街のほうに行くよ?」
——ショウコは、フォルカについていこうと思う——
「そっか、じゃ、あたいも行く! 一緒に行こう! ね?」
「…あ、またお菓子か何かねだるつもりでしょー?」
「え、えへへー、バレた?」
「ふふっ、もー、しょうがないなぁ。100円までだよ?」
「うん! じゃああたい荷物もったげるね! さー行こう!」
「あ、ちょ、ちょっと! まだショウコ靴履いてないってば!」
「もー、ショウコ遅いー! はやくはやくーっ!」
ぐいぐいと、ショウコの手を引っ張るティス。
なんというか、最近、あいつはショウコにベッタリだ。
俺の目から見ても、よく家の手伝いをするようになった。なった気がする。
本当にただそんな気がする。気のせいかもしれんが。
——ティスのこと、妹みたいに思っていたよ——
「ねーねーショウコショウコ、今日の晩御飯何にするのー?」
「うーん、そうだねー」
そう言って、二人して手をつないで表に出る。
俺はただ、その後姿を見送る。
——だから、またいつか、一緒に暮らそうね——
あいつが見た夢の中の、ショウコの科白。
なぜか、じわっと視界がゆがみそうになって、あわててぶるぶると頭を振る。
165 :夢 続き :2008/05/10(土) 07:19:03 HwJ8Ui3j
ハッ、何がフォルカについていくだ。んなことお兄ちゃん断固として許さねえぞ。
もちろん納得なんかいってねえ。ざけんな。行きたきゃ俺を倒してから行きやがれと思う。
手段は選ばねえぞ、全力阻止だ全力阻止。と、そんなことを考えてたら、
「おい。あの女、何かあったのか?」
「…ふぇあ?」
全く予想してなかったフェルナンドのヤツから、予測すらしていなかった指摘の声がかかった。
なんか豆鉄砲食らったようなので、思わず変な声が出た。
「…何故素っ頓狂な声を上げる」
「ん、んだよ犬ッコロ。あいつが、つうかティスがどうかしたのかよ」
「何かあったのかと聞いている。ふん。大方また貴様がいらぬことでも言ったのだろうが」
「あぁ!? どういう意味だコラ!」
「…最近の女は妙だ。何か、無理して笑顔を取り繕っている、そんな妙な面構えをしている」
「なっ——」
マ、ジかよ。
うわ、マジで驚いた。鋭え。
犬のくせに、つうか犬がなんてことを。
「…ふん、やはりな。この愚か者め。悪いことは言わん。とっとと謝罪しておけ」
「ちょ、ちょっと待て! フェルナンド!」
言うだけ言ってスタスタ立ち去ろうとするそいつを、反射的に呼び止めた。
「…なんだ?」
「い、いや、その、だな? な、なんでわかった? あいつが変だって」
「…? そんなもの、あの女の行動を見ていればわかる」
「そ、そうなのか?」
「…まさか貴様、女の異変に気付かなかったというのか? 家人のくせに」
…う。
痛い。実に指摘が痛い。
166 :夢 続き :2008/05/10(土) 07:20:06 HwJ8Ui3j
無理、している。
無理している、のかよ。今のあいつは。
「ハッ、実に呆れたヤツだ。それでも家人か貴様は」
そう言ってニヤニヤと頬を歪ませる犬ッコロ。
うわムカつく。こいつなんかにイニシアチブをとられている現状がムカつく。
と、素ッ、と真剣な表情になり、フェルナンドがこちらを見据える。
「…俺に聞き返すということは心当たりがあるわけだな? 何があった?」
「………」
正直、こいつに相談なんかして、現状が好転するとは思えない。
思えないんだが、
「…男?」
「その、フェルナンドよ、実は、な…」
俺一人ウダウダなやんでいる現状に首を突っ込んできたコイツに、ぽつり、ぽつりと、話してしまった。
もちろん、泣きつかれたとか、そういった恥ずかしいことは伏せたが。
「夢、だと? ハッ! くだらん!!」
ピシャリ! と膝を叩いてそう切り捨てる犬ッコロ。
…あ、やっぱりな。
「あーあーハイハイ。予想通りのリアクションありがとよクソッタレが」
「全く、夢を見たぐらいでああなってしまうとは、腕は立つとはいえ所詮は女子(おなご)か。もはや俺の出る幕ではないわ!」
「あーあーそうですねクソッタレ。いいから表に出てパンでも拾って食ってろバカ」
「な、なんだと!? 落ちてるのか!? どこだ!!」
あ、ちょっと安心した。
「あー、クソッタレ。本当に無駄な時間を使っちまったぃ」
「…大体、だ」
「あ?」
「俺がここに留まっている理由はただ一つ。フォルカとの決着をつけるためだけだ。それが済めば俺も流れていくのみだ」
「あー、お前はそうだろうよクソッタレ」
「よって、ここに留まれなどと頼まれても困る。…ましてや別れを悲しむなどと、…女々しいにも程があるわ」
「女々しいっつうかまんま女だろうがアイツは。つうか誰も留まれなんて頼まねえよバカ」
「ふ、ふん。当たり前だ」
167 :夢 続き :2008/05/10(土) 07:20:55 HwJ8Ui3j
本当に無駄な時間を使ってしまった。
…つうか、なんかコイツに対してイラってきたので、とりあえず反撃だけしておく。
「つうかよ、アイビスさんもよ、結局はどっかに行っちまうんだよなぁ」
ぴたり、と、犬ッコロが固まった。
「…何?」
「いや、だっていつかは銀河の彼方へと旅立つんだろ? チームTDって」
「…は?」
「いやー、凄いよなぁあの人たち。ま、女々しくないフェルナンドさんは別れなんてどうってことないんだろうし?」
「え、は?」
「銀河の彼方かぁ、もう一生逢えないんだろうなぁ」
「え、え? ダ、ダグラスが? な、何故だ?」
「いや、だからそれがあの人の夢なんだろ? 寂しくなるなー、俺女々しいからなぁ、あー寂しい寂しい」
「…え、そう、なのか…?」
「残念だなー、スイーツとやらももう一緒に食えなくなるなぁ」
ポンポン、と、わざとらしく肩を二回叩いた。
「ス、スイーツ!? に、二度、と…? あえな… 食えな… え?」
よっしゃ、反撃成功。
なんか縁側でぬぼーっと立ったままブツブツ言い出した犬ッコロを放置して、
手書きの電話帳から、デュミナスの緊急連絡先を見つけ出し、電話をかけ始めた。
168 :それも名無しだ :2008/05/10(土) 07:46:07 sFQOgLf1
制限食らったまま仕事の時間だ…こんなに長くする気はなかったのに…なんかその、すまんorz
169 :それも名無しだ :2008/05/10(土) 10:22:03 /mj+iswj
むしろ長編を上げてくる才能に嫉妬
170 :それも名無しだ :2008/05/10(土) 10:22:33 d8GeSgDT
わっふるわっふる
171 :それも名無しだ :2008/05/10(土) 15:04:59 /DLGvrvc
もっと書いてくれェッ!!
わるこすぎるだろっ!!
178 :夢 続き :2008/05/11(日) 08:41:16 0jc0/6Vs
デュミナスが勤めているバイト先に緊急だからといって繋いでもらう。
ほどなくして、聞き覚えのある声が受話器から聞こえてきた。
『はい、過ちなくお電話代わりました』
「あ、デュミナス…さん? 俺です、吾妻ですけど」
『はい。コウタさんですね。その節は家の子が…』
電話の向こうで巨体を折り曲げるようにして深々と礼をしてる雰囲気が伝わってきた。
「あ、あー、その、ちょっとあいつのことで、質問があって」
『はい。どういったご用件でしょうか。過ちなくどうぞ』
「…その、あいつ、夢とか見るんですかね? あー違う、見てるんスよ。その、夢を」
『ふむ、早速の過ちありがとうございます。夢、ですか?』
「なんかその、それで、夢見てうなされてて、こう、見ないようにするとか出来ないんですかね?」
『………』
「いや、こういうことおっかさんに尋ねるのも変かなーって思ったんだけど、その、うなされてるし…」
こういうのは苦手だ。なんかうまく説明できない。が、
娘が夢を見てうなされてて、多分怖いから夜寝ないように夜更かししてる。その分学校で寝てる。
皆との別れが怖い。離れ離れになるのが怖い。それを悟られないように無理して明るく振舞っている。
怖いんだろう。寂しいんだろう。何とかしてやりたいが俺にはどうしていいかわからねえ。
そんな内容を、一生懸命伝えようと話したんだが、どんだけ伝わったかわからない。
受話器の向こうのデュミナスは黙って聞いてくれた。
『…過ちだらけのご説明ありがとうございました』
あ、やっぱり過ちだったか。
『大体の状況は過ちなく把握しました。そうですか、あの子が夢を…』
「す、すまねぇ。俺、こういうことに慣れてねえからうまく説明できなくってよ」
『…結論から言わせて頂きます。あの子たちも夢を見るとは、創造主の私でさえも知りませんでした』
「…へ?」
『テクニティ・パイデス…ホムンクルスとして可能な限り生命体に近づけては創りましたが、夢という不安定なものを見てしまうとは思いもよりませんでした。
というより、そのような過ちが、あの子達にもあったことに驚きを隠せません』
「あ、過ちって、そんな」
待て、あいつらだって夢ぐらい見るだろ、待てよ。
『見なくするのは簡単です。もう一度私の手であの子たちを調整してあげればいい。ただそれだけのことです』
「ま、待てよ」
『恐らく情報伝達機関と記憶中枢が睡眠時における情報整理を行う際に、不確定要素がバグとして』
「 待 て や コ ラ ァ ッ ッ ッ ! ! ! 」
179 :夢 続き :2008/05/11(日) 08:41:44 0jc0/6Vs
『…どうしましたか?』
「ふざけんなぁっ! 何がバグだっ! 何が過ちだぁっ!! あいつが、ティスが夢見て何が悪いんだ!!」
『…ですが、それは過ちです。あの子が苦しんでいるのなら、必要のないことではないですか』
「てやんでぇっ!! 違うっ! そいつは違うぞデュミナス! あいつは…!」
あいつは、人間だ。俺らと同じ人間だ。
「あいつは…」
…違う。あいつは人間じゃない。俺らとは違う。
『…コウタさん、落ち着いてください』
そうだ、確かに違う。違う。違う、違うけど…
「あいつは…俺の…」
違うけど…違わねえ。ゆずらねえ。あいつはモノとか、バグとか、過ちとか、そんなんじゃねえ。
「あいつは俺の、大切な、か、家族なんだよ…」
『…家、族?』
「た、頼むよ、おっかさんよぉ、あいつを壊れたら直せばいいだけの機械みたいに言わねえでやってくれよ…」
『………』
「俺は、俺はただ、助けてやりてえんだ…不安なんてねえって、別れが来ても大丈夫なんだって…!」
『…夢という不確定要素に、あの子が苦しみ続けてもですか?』
「だからそれを何とかしてやりてえんだよ俺はっ! あいつが苦しむ姿を見たくねえんだ! 無理して笑っていて欲しくねえんだよっ!!」
がすんっ!!
感情が昂ぶってしまい、つい壁を殴ってしまった。
パラパラと、土壁が一部はがれてしまう。
『…結論から言わせて頂きます。あの子が夢を見るのは、あの子が過ちだからです』
「んだとテメエッ!!」
『落ち着いてください。あの子が、その不確定要素に恐怖し、おびえ続ける限り、長時間の睡眠を盗る毎に、その夢を見続けるでしょう』
「…な、ん、だと?」
180 :夢 続き :2008/05/11(日) 08:42:21 0jc0/6Vs
『あの子を検査しないと判りませんが、恐らくはそのバグをあの子が意識してしまっている以上、情報伝達機関内のルーチンワークとして組み込まれている可能性があります。早急の復旧を要請します』
「そんな…、嘘、だろ…」
まさか、あれから、あの日から、同じ夢を毎晩、見続けてたってことかよ。
だから、だから、毎晩起き続けてた、眠らずに、まさか、そんな…
『…ですが、今のあの子の保護者は私ではなく、コウタさん、あなたです』
「そんな…あいつが何で…」
『よって、あなたが検査を拒否した以上、私にあの子を直す権限はありません』
「あいつが…へ?」
『そして、ここからは、デュミナスという創造主ではなく、デュミナスという、一個人として話をさせて頂きます』
「…え? ど、どういうこ…」
『…コウタさん、実は、私も過ちなのです…』
「…え?」
『…実は、私も夢を見ます。私が創造され、私の創造主から、「間違い(デュミナス)」の烙印を押された、あの日の夢を』
「夢を、見るのか? おっかさんも?」
『はい。それは、私にとって永遠の命題であり、決して拭い去ることのできない記憶…悪夢なのです』
「悪夢…」
『ですが、私はそれをバグとして処理することは出来ません。なぜなら、それを失うことは、私の存在意義を否定することに直結するからです…』
「…なら、なんであいつらが夢を見るように作らなかったんだ? 知らなかったって、言ったよな?」
思った疑問をそのまま投げかけた。
『………』
ほんの数秒、沈黙した後、ポツリ、と、デュミナスがもらした。
『…私の子供たちを、私と同様のことで、苦しめたく…なかったからです…』
「…そっか」
ああ、やっぱりか。やっぱりこいつは…。
181 :夢 続き :2008/05/11(日) 08:42:53 0jc0/6Vs
『…コウタさん。コウタさんが私に怒鳴りつけたことを、あの子に一度でも、伝えてくれましたか?』
「え? い、いやその、すまねえ、頭に血がカーッてのぼっちまうと、俺も何言っちまったんだか…」
『私は、あなたのその感情の爆発を、あの子に伝えてくだされば、それだけで充分だと思います』
…なんかデュミナス、急に物腰がやわらかく…どっちかといえば人間臭くなったな。
【思う】とか使ってるし。
「あ、あー、その、すまねえ。つい怒鳴っちまって。過ち…だよな?」
『ええ、全く。実に過ちです』
「ははっ、すまねえすまねえ」
『…話を戻しますが、あの子の将来、未来に対する不安感を、明るい方向で払拭できたのならば、きっと元に戻ると思います』
「明るい方向か、なるほどな」
怖いことなんてねえって伝えればいいわけか。
『一番の手段としては、あの子の夢自体を、私やあなたが直接払拭してやれればいいのですが…』
「でも、それはあいつが吹き飛ばさないと、だろ?」
『そう、ですね』
「わかった。任せとけ。俺なりの手段で励ましてみるわ」
『過ちなくお願いします』
また深々と頭を下げてる感じが伝わってきた。
「じゃあ、また連絡するわ。いい報告を期待してな」
『ええ、過ちなく。それでは』
カチャン、と、黒電話の受話器を下ろす。
「ふう…」
思わずため息が出た。
後はあいつを励ますだけか、うまく出来るかはわかんねえが、しゃあねえ、乗りかかった船だ。
「おーおー、ようやく電話が終わったかの。長い電話じゃのぅ」
「あ、爺ちゃん。悪い、ちょっとデュミナスと」
「あーあーええええ。横で聞いてて大体わかったわ。あの子が買い物でおらんでよかったのう」
「…ん。そうだな」
「ま、というわけでじゃな」
「ん?」
ごちーーーーーーんっ。
「後でちゃーんと壁直しとけよー、全く…」
「ぐ、ぐおお…ギギギ…っ」
離れていく爺ちゃんの足音を、結果的に床をのた打ち回った状態で聞いてしまう。
「ただいまー、今日は肉じゃがに…って、どうしたのお兄ちゃん?」
「まーた何かやったんだよきっと。バカコウタはやっぱりバカだなぁ」
…ケッ、言ってろクソッタレ。
182 :それも名無しだ :2008/05/11(日) 08:46:39 0jc0/6Vs
おまけ
ザビーネ「フフッ、フヒャッ! ヒャァーッハッハッハァッ!!」
シュウ「ククク…」
ザビーネ「ヒャハッ! アヒャヒャハァッ! ヒャハハハハッ!!」
シュウ「ククク…」
ザビーネ「ウヒャッ! ヒャハッ! ヒャーッハハァッ!!」
シュウ「ククク…」
ザビーネ「…ふう。貴族って、いいよなぁ」
シュウ「ククク…そうですね」
明日休みなので全部書くますorz
183 :それも名無しだ :2008/05/11(日) 09:28:24 Q83A51Hx
>>182
テラカオスwwww
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コメント
>>36とこうへー、気持ちはわかるがw
投稿者 Anonymous : 2009年10月13日 12:47
眼鏡かけて白衣の裾を引き摺ってるティスか。萌えるな、うん。
投稿者 Anonymous : 2009年10月13日 13:16
機動戦士ガンダムΖΖの劇場版は、やっぱり制作するべきだと思います。
投稿者 Anonymous : 2010年01月03日 15:45