2008年10月30日
 ■  ラミア・アクセルvsジョッシュ・ラキ 14スレ その2

ラミア・アクセルvsジョッシュ・ラキ 14スレ
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前回の続き


251 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 04:50:14 Dph0v9BA
再会の二人



252 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 04:50:55 Dph0v9BA
誤爆した…
おわびにレモン様と結婚してくる。



253 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 07:38:55 g1DfTdLY
待てぃ!!



254 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 07:43:56 4fBSfHz2
レモンならいいや



255 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 09:06:58 fQj0L0qI
オマエが良くともオレがゆるさん!




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259 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 14:39:10 nI/yQvmp
レモン「アクセル……どうしてあの子達を名前で呼んであげないの?」
アクセル「……あいつらの名前は、Wシリーズだろう」
レモン「でもあの子達にはあの子達の名前があるのよ」
アクセル「お前だってWシリーズで呼んでいるだろう」
レモン「公私混同していないだけよ。たまには貴方も、W17を名前で呼んであげることもあるでしょうに」
アクセル「いや……それはだな……だからといって……ヤツをラミアと呼ぶのはだな……。
W16やW15に不平等じゃないか?」
レモン「平等に名前で呼んであげればいいだけじゃない」
アクセル「……」
レモン「……恥ずかしいのぉ?」
アクセル「違う、そんなんじゃない!」
レモン「恥ずかしいんでしょ?」
アクセル「恥ずかしくなんかない!」
レモン「じゃあ明確に理由を提示してちょうだい」
アクセル「だからだな……」
レモン「やっぱり恥ずかしいのね」
アクセル「もう知らん!」
レモン「あぁ……もう、アクセルったら」


ラキ「ジョシュア。私をフルネームで呼んでくれ」
ジョッシュ「フルネームで?」
ラキ「最近フルネームで呼んでくれない」
ジョッシュ「……じゃあ……グラキエース」
ラキ「……変だな」
ジョッシュ「何が?」
ラキ「皆にグラキエースと呼ばれるのは、特に何か感じたりはしないが、
お前にグラキエースと呼ばれると、落ち着かなくなる」
ジョッシュ「じゃあ、俺をジョッシュって呼んでくれるか?」
ラキ「……ジョッシュ。……なんだか落ち着かんな」
ジョッシュ「いつも通りが一番いい、ってことさ」
ラキ「そうだな」
ミィ「? グラキエースのフルネームは、グラキエース=ラドクリフじゃないのですの?」
ラキ「そうなのか?」
ジョッシュ「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
クリフ「ああ、そう心配せずとも、戸籍はしっかりグラキエース=ラドクリフになっている」
ジョッシュ「何を勝手に!」
クリフ「仕方ないだろう。取る物取らんと世の中生きていけんのだよ」
ラキ「グラキエース=ラドクリフ……好きな名前だな」
ジョッシュ「ラ、ラキ……」



260 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 15:01:53 Dph0v9BA
なんという語呂の悪さ…



261 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 15:20:06 /MBMKoHT
ラミア・アルマー
エキドナ・アルマー
アルフィミィ・アルマー

どれも微妙だな……

ヴィンデル・アルマー
ウォーダン・アルマー

うん、こっちのが語呂いいな



262 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 15:55:36 AGFetDvL
いや、エキドナ・アルマーはいい名前だ。
響きもいいし字画的にも最高、これ以上無いというくらいにぴったりはまっている。
至高の神が究極の名前を考えたとしたらこれ以外には出ないだろうというくらいいい名前だ

(PN 伊佐木)



263 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 16:20:07 Do9xo+cE
むしろアクセルを婿養子にすればおk。
ラヴレス以外は結構語呂があ…
(´;ω;')ブワッ



264 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 17:01:08 uoeoxfvZ
アルフィミィ・アルマーは結構語感良いと思う。
だって乗機ともどもさりげに韻踏んでるんだぜ?



265 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 17:08:05 +jMAGhTC
レモン「ねえアクセル。…あの娘達を遊びに連れて行ってあげてくれない?」
アクセル「は? 唐突にお前は何を」
レモン「何か最近、あの娘達ばかり負担が増えちゃってね。ヴィンデルもきちんと有休を消化してくれって泣いてるのよ」
アクセル「それで何故俺が。お前が連れて行けば良いだろう」
レモン「それは考えた。でも、悔しいけどW16、17共に貴方に懐いてるのよね。だから貴方が適任だと思ったの。私は先週、十分遊ばせて貰ったしね」
アクセル「…俺がやらにゃならんのか?」
レモン「私はそれがベストだと思うけど…駄目かしら」
アクセル「少し時間が欲しい所だ、こいつが」

しかし結局…
——数日後 某所喫茶店
アクセル「ふう……と、これが顛末だ、こいつが」(喫煙中)
エキドナ「なるほど。納得がいきました」
ラミア「レモン様の入れ知恵だったんですのね。隊長が私達を誘うなど普通はありゃしません事ですわ」
アクセル「レモンの頼みでなければお前達の子守は辞退してた」(未だ喫煙中)
エキドナ「そうでしょう。隊長の性格を考えれば何となく予想は付きます」
ラミア「…何ざんしょ? 予想出来ていたのに胸が痛いでありんす」
アクセル「はあ……しかし、実際こうして連れ歩くと悪くないもんだ、こいつが」(喫煙終了)
二人「「?」」
アホセル「端から見りゃ美女二人連れのデートだぜ? 男としちゃ堪らないシチュなんだなこれが」
エキドナ「お、お戯れを///」
ラミア「はう…急に阿呆の子になるのは駄目なのですわ///」
アホセル「オフにハメ外して悪い事はねえだろ。レモンだって自分の娘達にあれでも気を遣ってるって事よ。あんまり心配かけちゃ駄目駄目なのよ? これがな」
エキドナ「…仰る事は分かります。しかし」
ラミア「私達はその為に作られた人ぎょ「はい、ストップ」
アホセル「人形だからって逃げは無しだ。折角、人に近い体してんだから、人間らしい遊びを覚えるのもお前達に課せられた義務って事にさせて貰うぜ」
エキドナ「そんな事、私には意味がありませんが」
ラミア「同感です。それにどれほどの意味が」
アホセル「意味なら確実に何かしらある。その価値を決めるのはお前達次第さ。今は見えなくても、後でそれが活きてくる場合だってあらあね」
二人「「・・・」」
アクセル「…それとも、俺と一緒じゃやっぱり楽しめないか」
エキドナ「いえ! け、決してそんな事は///」
ラミア「楽しいでありんす! 心が小躍りしちゃうの///」
アホセル「んなら、それで十分なんだな、これが。快不快は理屈じゃねえからな」
エキドナ「む…論理的ではありませんね。でも」
ラミア「何故か納得出来ちゃうんだよねえ」
アホセル「と、言う訳でだ。早速行動に出ようと思うんだな」
二人「「は?」」


266 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 17:09:21 +jMAGhTC
アホセル「俺は今、気が付いた。…お前達、自分がどれだけ浮いてるか気付いてるか?」
エキドナ「仰る意味が」
ラミア「分かんないですう」
アホセル「君達…Wナンバースーツ以外の服は持っとらんのかね? 街中でそんなピッチピチの服着てたらあちこちからの視線が物凄い訳よ。
…因みに、分かり難いけど俺は今日は私服な」
エキドナ「残念ながら。支給されたこれ以外は」
ラミア「実際、必要ない。着る様な用事も無いからな」
アホセル「今がそう言う時でしょうが君達! …この視線は針の狢なんだな、これが。そう言う訳なんでお前達の服を買いにいく。付き合ってくれ」
エキドナ「は? え、ええっ!? わ、私達の!?」
ラミア「嘘お! 今日の隊長ってば随分優しくない!? って言うか、それは悪いでござるよ!」
アホセル「服の一着、二着でガタガタ言うな。…ま、普段から頑張ってるお二人ちゃんにアクセルさんからのプレゼントな訳よ、これが。金はあるから、女に多少貢いでもびくともせんのよ」
エキドナ「あの…ほ、本当に宜しいので?」
ラミア「…何だろ、これ。胸がきゅんきゅん疼いちゃうの」
アホセル「男に二言は無いぜ。エキドナちゃんもラミアちゃんも今日は目一杯女の子扱いしちゃるから覚悟しとけ!」
二人「「いやん///」」

——後日
レモン「あのねえ、アクセル…?」
アクセル「どうしたレモン。目くじら立てて」
レモン「あの娘達の事よ。あれはどう言う事?」

エキドナ「ああ…隊長…隊長! お慕い申し上げております…!」
ラミア「隊長の所為でDTDが解除されないよお! これじゃあ神経回路が焼き切れちゃいましゅう…!」

アクセル「む…アレは俺の所為なのか?」
レモン「決まってるでしょ! お陰で稼動効率がガタ落ちよ!?」
アホセル「おっと待った! そりゃ無いぜレモンさん。俺はお姉さんの頼みを聞いただけなんだな、これが。それなのに怒られる義理は無いぜ?」
レモン「やり方に問題があるでしょ!? …私になんて贈り物一つくれた事ないのに」
アホセル「ありゃ、ひょっとして嫉妬?」
レモン「そ、そんな訳ないでしょ、馬鹿!」
アホセル「あーあー、分かったよう。次に機会があればお前にも何かくれてやるぜ。それで勘弁しろよな」
レモン「……バッグ。ブランド物」
アホセル「現金な奴。7桁行ってなけりゃまあ、大丈夫なんだな」
レモン「嘘! …やった! 言ってみるもんね」

エキドナ「隊長が与えてくださった服…大切にしよう」
ラミア「女性に服をプレゼント…脱がしに来てくれるんでっしゃろか?」

アホセル「高が服で大仰なこった。…あ、でも脱ぐのはセルフサービスでお願いねん」



267 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 18:00:02 uoeoxfvZ
ノーマルモードとアホモードを器用に使い分ける隊長にうっかり惚れた。
三枚目なのに局所的にえらくかっこいいし。
これは意図せずしてハーレムになる筈だわ……



268 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 18:30:02 0KNDqoty
そういや既に某夜を統べる騎士レベルのハーレムになってんのか隊長w



269 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 18:45:12 4pmmb+jV
その分でぃぃぃぃやっで返すのが隊長クオリティ。

アホセル「さすがに毎日三人相手にするのは辛いね、これが」
ジョッシュ「……俺には色んな意味でわからない世界だ」
アホセル「あん? 剣とかガスとかとやってないか?」
ジョッシュ「何の話だ!?」



271 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 21:23:28 nI/yQvmp
ラキ「(ジョシュアに服を買ってもらった……♪)」
いそいそ
ラキ「(嬉しい……ジョシュアに買ってもらった服を着ている……む)」
ぬぎぬぎ
ラキ「(しわがついてしまう……勿体無くて着れん……)」


272 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 21:34:13 fQj0L0qI
ジョッシュに藍色の甚平は結構イイと思う。



273 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 21:39:32 b0rTmjI/
男は作務衣がいい。きっと助手にも似合う筈だ。



274 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 21:44:41 Dph0v9BA
レモン様は某無双の濃ゆい姫様の服装が凄い似合いそうなんだぜ(性的な忌みで)



275 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 21:46:45 ipkjvmzU
シン姫のおっぱいスケスケメッシュではだめともうすか。



276 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 21:50:31 Od3juNql
めんどくさいから全裸で



277 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 21:52:09 ApSS8S3k
我が君なアクセルか。
なんか剣捨ててスデゴロで呂布とかに挑みそうだがw


278 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 22:06:49 ipkjvmzU
ミィ「アクセル〜 遊んで欲しいですの」
アクセル「忙しいから、後にしろ」
ミィ「そんなこといわずに、ちょっとだけでいいですの!おはじきをするんですの!」
アクセル「おはじき…? ふん、勝つと分かってる勝負ほどつまらんものはない」
ミィ「むー 勝負はやってみないとわからないですの!」
アクセル「やらなくても分かるほどの差がある…まあいい。勝てば言うことを何でも聞いてやろう」
ミィ「本当ですの? 後でなかったことにはさせませんの!」
アクセル「勝てば…な。 ハンデとして、俺は『ハンカチを鞭のように使って弾いて』やろう。
      つまり、直接に指でおはじきはしない」
ミィ「むむむ・・・ その自信を粉々にしてやるですの!!」

…数分後…

子桓セル「ひざまづけ」
ミィ「ああっ、また負けた…」」

…さらに数分後…
丕セル「我が前にひれ伏すが良い!」
ミィ「ど、どうして勝てないんですの…」

レモン「あの人の特技がおはじきなのに…無謀なことをしたわね」

註:史実の曹丕は、おはじきの達人でもあり、彼は「ハンカチでおはじきを弾く」
  という技まで使えたとわざわざ正史に記述されております。



279 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 22:52:39 Do9xo+cE
隊長が多重人格キャラになってきとるww
…まああの娘は正確には多重人格じゃないからキャラ被ってないよね。



280 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 23:10:01 qJTMNEpF
もう
・アクセル オリジナル
・アクっぺ でぃぃぃや!
・アホぽん 軟派
・アクさま 頭脳派
・アクりん 涙もろい
・アクっち 腹黒
・アクっこ 能天気
・悪セル 敵バージョン
で分裂しちゃってもいいんじゃないかな?



281 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 23:19:30 nI/yQvmp
いや

アクセル ラミア大好き
アクセル ラミア大好き
アクセル ラミア大好き
アクセル ラミア大好き
アクセル ラミア大好き
アクセル レモン様大好き

ぐらいでよろしかったりするのでは?



282 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 23:22:31 py6gilMi
>>281
最後の以外でぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやっ!!



283 :それも名無しだ :2008/07/09(水) 23:38:03 g1DfTdLY
「レモン…俺は不器用だから…こんなことしか言えない」

「レモン…俺は…俺は」

「俺はお前が好きだーーーーーっ!!!!!」
「お前が、欲しいぃいーーーーーーっ!!!!!!」



284 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 00:06:51 ApSS8S3k
ラミア「と、DGレインさんのような私を助けてくれるはずでしたのに現実は」


アクセル『でぃぃぃぃぃやっ!!』


ラミア「と、力技でコックピットから無理矢理私を引きずり出しますですわorz」
アクセル「助かったんだから文句言うな」
アルフィミィ「私もばっちり手伝いましたのよ……」
ラミア「……貴様はその前にさんざコックピット直撃を狙ってきて回避に専念するのに難儀しはりました」
アルフィミィ「私の予知能力が危険と判断しましたの…」
ラミア「ふ、ふふ……」
アルフィミィ「ふふふ……」
アホセル「わー二人とも顔笑ってるけど目が笑ってなーい、すごーい」(棒読み)





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285 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 00:53:29 uaT3/Fvn
アクセル「今日の業務は終りょ…む?」
エキドナ「・・・(カタカタカタ…)」(作業中)
アクセル「精が出るな、W16。仕事、終わらんのか?」
エキドナ「む…隊長ですか。お疲れ様です」
アクセル「今日は定時では無かったのか? 俺と一緒のローテの筈だが」
エキドナ「業務自体は終わっています。これは自主的な残務です」
アクセル「自主的、か。働き者だな、お前は」(隣に座った)
エキドナ「っ…あ、あの…?」
アクセル「何だ?」
エキドナ「いえ、何でも…」
アクセル「…真面目なのは素晴らしい事だが…その生き方、疲れんか?」
エキドナ「質問の意味が理解出来かねますが」
アクセル「そう言うと思った…(煙草を取り出した)…ふいい」
エキドナ「ここは禁煙です」
アホセル「固い事言いっこ無しなんだな、これが」(喫煙中)
エキドナ「・・・」
アホセル「あー、しかし、勿体ねえなあ」
エキドナ「何がです?」
アホセル「お前だよ、お前。もうちょっと可愛げがあれば引く手数多だってのにさ」(喫煙中)
エキドナ「何か私がいけないのですか?」
アホセル「何つーか、固過ぎるってか、完璧過ぎるってか…取り付く島がねえって感じだぜ。そう言う風に作られてるって言ってもさあ。…何とかならんの? エキドナちゃんってば」
エキドナ「レモン様に仰って下さい。私に言われましても…」
アホセル「これだよ。自我の形成は始まってる筈なのに、お前自身が殻を破ろうとしねえ。それじゃ何時まで経ってもなぁ」(更に喫煙中)
エキドナ「私が、ですか? 隊長は…私にそうなる事をお望みなのですか」
アクセル「ん…きっとそうだ。お前自身が変わらないと、お前はずっと人形のまま。でも、正直言うと俺はもうお前を人形扱いはしたくないんだ、こいつが」
エキドナ「そんな…な、何を仰って…!」
アクセル「ふう…それが俺の我儘だって言うなら、其処までだが…いや、そうだとしてもそんなお前は見てみたい気はするな」(喫煙終了)
エキドナ「……可愛げ、ですか」
アクセル「もう少し遊びの部分と言うか、余裕と言うか…そう言うモノを身に付けても損は無いと俺は思うがな」
エキドナ「ぁ、アクセ…! アクセル、隊長…!」(アクセルの胸にダイブした)
アクセル「う…あ? ど、どうしたんだW16」
エキドナ「あの…その…」
アクセル「あ、ああ」
エキドナ「き、キス…して欲しいです///」(半泣きの上目遣い)
アクセル「……ふ」
エキドナ「た、隊長…?」
アホセル「あっはははは! いきなり随分と飛躍したモンだ、これが! いやいや、エキドナちゃんってば可愛過ぎだぜ!」
エキドナ「ぅ、うう…、だって、隊長がそうしろって///」
アホセル「別に責めてる訳じゃないんだな。寧ろ、中々の破壊力で好感触だぜ」(顎を持ち上げる)
エキドナ「あ…」
アクセル「こう言う時は目を閉じるモンさ、こいつが」
エキドナ「た、隊ちょ…ぅん…♪」
アクセル「甘やかして欲しい時は素直にそう言え。気の済む様にしてやるぞ、エキドナ」

ラミア「? どうしたW16。手が止まっているぞ」
エキドナ「っ! あ、ああ。済まんな」
ラミア「能率が下がっているのか? 今日はもう休んだらどうだ」
エキドナ「…ああ。それが正しい選択かもな」
ラミア「何だ? 何かあったのか、W16」
エキドナ「……W16、か」
ラミア「だから、どうしたと言うのだ」
エキドナ「いや…隊長の言った言葉の意味が分かった気がしただけだ」
ラミア「た、隊長の!? 貴様、隊長に何をした!」
エキドナ「秘密だ。当人同士の、な」
ラミア「なっ、待て貴様!」



286 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 01:27:39 lXEHvTjt
実はうたた寝した時の夢でした



287 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 02:21:38 WD++/2mg
エキドナ「……」
アクセル「ん、今日の調子はどうだ、W16」
エキドナ「そこそこ」
アクセル「そか。それでだな……」
エキドナ「失礼」
ツカツカツカ
アクセル「……ですますもないのか……」

エキドナ「お前の戦闘スタイルは少々奔放だな。いささか突貫も深い。もう少し……」
リアナ「そうかもしれないけどさ、エキドナもちょっと慎重すぎると思う。自分の戦闘力を
戦場に十二分に反映させる為に、もっと前に出たほうがいいよ、っていうのがアタシの意見」
エキドナ「……なるほど、参考になる」
リアナ「こっちこそ」
アクセル「よっ、二人とも。隣座っていいか?」
クリス「いいですよ」
エキドナ「時間なので」
ツカツカツカ
アクセル「……嫌われたのかな、俺」
クリス「……? そんなそぶりはなかったけど……なんだろ?」


エキドナ「めそめそ……」
ラキ「よしよし、大丈夫か?」
エキドナ「作業能率が落ちるので、隊長から距離をおかねば……」
ラキ「じきに大丈夫になる、大丈夫になる」





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288 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 02:54:59 KK44lYM4
アクセル「行くのか?」
ヴィンデル「ああ。ザンスカールの残党部隊がテロリスト化してるからな。シャア・アズナブルと協議する必要がある」
助手「大佐。俺もついて行くことになってるんですが、そんな重要な話に関わって良いんですか?」
ヴィンデル「当たり前だ。ラドクリフ、お前は各所との繋りがあるからな。そちらとの連絡役をしてもらわねばならん」
助手「はあ……」
アクセル「大役だな」
助手「止めてくれ、そんな柄じゃない」
ヴィンデル「私がいない間は基本的にレモンに任せてはあるが、アクセル、お前がサポートしてやれ」
アクセル「分かってるさ」
ラミア「ヴィンデル様、私はどうすれば?」
ヴィンデル「私がテロリストならばこの会談で暗殺を行う。後は言うまでもないな?」
ラミア「了解でやんす」

クリス「ヴィンデルさんって、たまにすごいですね」
レモン「あれでも彼は組織のリーダーだからね。彼がいなければ今のシャドウミラーはないわ」


289 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 12:38:10 XXLt803T
>>288
クロニクルとカテ公も付ければ残党は黙りそうじゃね?

Dは味方になりそうも無い人達が仲間になる斜め上シナリオ



290 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 14:15:10 WD++/2mg
あの世界で残党が危なそうなのは、

ギシン帝国→完全なズールの恐怖独裁だったので杞憂?
ザンスカール→一枚岩な組織とは思えないので要注意。
インベーダー→ほぼ絶滅したが、0とは言い切れない気が。
プロトデビルン→ないね。

個人って点じゃ、シュバルツバルトとか……ぶっちゃけ、シャアが危なそう。



291 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 14:27:20 Vmq5eNCP
一枚岩…いや、なんでもない



292 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 14:36:50 eJbt8PrN
結構ややこしいと思うけど、ザンスカールは。
ガチ派とタシロ派にわかれてる状況だし。




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293 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 15:27:14 jNAQdyVl
ヴィン「今日も元気だタバコが旨い」

レモン「あら?あなたタバコなんて吸う人だったかしら?」

ヴィン「これはココアシガレットだ。疲れた時には甘いものが効くのでな」

レモン「ふぅん、でも何か嫌な予感が…」

ドカァン

リム「甘いもの、そしてココア!この二つにおいて私の右に出るものはいない!」

レモン「…やっぱり来たわね」

リム「そんな糖分控えめのココア味じゃ疲れなんて取れませんよ!さあ、私とリアナとウェンの3人で合作したこの特製ココアをどうぞ!」

ヴィン「ひっ!?ココアなのに何かすげードロドロしてる!?」

リム「材料はイチゴと水飴とゼラチンとコーラとチョコレートとガムシロップとミルクです」

ヴィン「ココアじゃないだろそれ!おいレモン…あれ、レモン?どこ行った?」

リム「それだけじゃありません!」

ヴィン「?」

リム「…これにこの10kgの『果糖』を…量は多いが吸収率は無類です」

ザザザー

ヴィン「漏れてる!だだ漏れしてるって!」

リム「さぁ」

ヴィン「の…飲まんぞ!この私がそう簡単に…」

リム「リアナ!」

リアナ「女だからって油断しちゃいけませんぜヴィンデルさんよぉ」

ヴィン「ちょっ、お前、待っ」

アクセル「あれ?ヴィンデルはどこ行ったんだ?」

レモン「さぁねぇ」



294 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 16:01:40 U1oc5yiB
なんか銀魂みたいなノリだなw



295 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 16:07:12 jNAQdyVl
ヴィン「今月もまた赤字…そろそろ本気で副業を考えんといかんな」

アクセル「副業と言っても、自分を鍛えて闘う事しか知らないような奴らに何をやらせるんだ?」

ヴィン「うむ…最初はシャドウミラーの訓練前のストレッチを応用したダイエット術を収録した『ヴィンデル・コード・キリン』というDVDを出すつもりだったが、どこぞの金竜に先を越されてしまってな」

アクセル「ならいっその事定食屋でも出したらどうだ?最近のシャドウミラーのメシは結構隊員に評判がいいらしいし」

ヴィン「まぁ、あれジョッシュが作ってるんだけどね」

アクセル「そんな所でケチってたのかよ…」

ヴィン「しかしジョッシュは何故かレシピを教えてくれんからな。全国展開は難しいかもしれん」

アクセル「なら量産型Wシリーズのレンタルサービスなんかどうだ?このご時世、色々な方面から食いついてくると思うが」

ヴィン「しかし、前大戦でWシリーズの殆どは消失してしまった。量産型とは言えコストはバカにならないから今から作っても余計に赤字が増えるだけだ」

アクセル「むぅ…ならもうツヴァイ売っちゃえばどうだ?」

ヴィン「…実は前にツヴァイをジャンク屋連中に鑑定してもらったんだが」

アクセル「結果は?」

ヴィン「『1ターンで沈むような機体は入りません』って言われた…」

アクセル「そんだけの理由かよ…」

ヴィン「だから私は決めた!このツヴァイを阿修羅にすると!その為には魔改造も惜しまないと!」

アクセル「おい、もしかして赤字の原因って…」

その後、魔改造されたツヴァイはAPで猛威を振るったとさ



296 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 16:24:03 eJbt8PrN
1ターンで沈むっていってもなぁ。
ウィンキーラスボスなんてみんなやり方さえ把握してれば1ターンでおしまいだろ。


316 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 23:26:47 7pw5PzAw
>>296
だがちょっと待ってほしい。他のラスボスはあくまで布陣をした上での集中砲火による1ターンキルだろう。
Aのツヴァイは開始1ターン、直接攻撃1〜3機程度で撃墜されるからなあ。
最初っから玉体見せてるせいでもあるんだが。



317 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 23:34:22 WEtyYbKz
>>316
ロングコートの下は裸体のワカメ氏ですか…

ぎょくたい



297 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 16:28:30 WD++/2mg
タイミングの問題だな。
大体スパロボは俺TUEEEE!ゲームだし、初期配置にさえいれば、
あとは精神コマンドでどうにでもなる。ディカスティスにしろ、デュラクシールやらエウリードにしろ、
バランシュナイルにしろ、部下をある程度倒したところで出現する仕様だし。
むしろ、ゼゼ公みたいに「ここは貴様らに任せた、私は後から出る」なんてチキンよりはよっぽどマシ。


298 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 16:38:51 OtoJEMYp
リアルロボット戦線のラスボスは、1ターンキルをやるには
こっちの火力が足りず、向こうの防御と火力がでかすぎて困ったものだ。

スレ違い、ごめん



299 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 16:58:52 +IPtTU4k
まあ、まともに考えればツヴァイなんてオバテクを詰め込みまくった産物なんて危なくて取り扱いたくないが。


ところで、ライバルの狼が機体をパワーアップさせてるんだから隊長もそろそろパワーアップor乗り換えしてもいいと思うんだが



300 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 17:05:11 OY1TwHt8
向こうのMK-Ⅲはリーゼと似たような物なので今のままでも無問題。



301 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 17:06:21 KK44lYM4
ミィ「ソウルゲインとペルゼインが合体してソウルゲインリヒカイトになりますの」



302 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 17:10:33 i3ejuWv9
「そんなこともあろうかと、ペルゼインを同化させてみましたの。複座で精神もばっちりすの」
「ほほう。また悪魔じみた外見になったな」
「そうですの。だから名前はデモン○インでどうですの?」
「それはやめろ」
「じゃ、ソウルゲインのソウルとペルゼイン・リヒカイトのリヒカイトから神魂合体……」
「それもやめろ」



303 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 17:24:35 WD++/2mg
レモン「実は、ヴァイサーガのパーツをソウルゲインに継ぎ足すことで、
スーパーソウルゲインになったり」
アクセル「なに!?」
レモン「というのは別の話だけど。
(スーパーアースゲイン……ソウルゲインでもできるかしら……?)」
アクセル「……だろうと思ったぜ」
レモン「でも、時間と予算さえあれば、多少の改造考えてあげてもいいけど」
アクセル「それで? 向こうさんがさらにパワーアップしたら、またパワーアップするのか?」
レモン「……現実を見なさい。常に敵と競い合うのが闘争の進行の仕方よ」
アクセル「そうだが……なぁ」
レモン「……アクセル、貴方、考え方変わったわね」
アクセル「変わったんじゃない。深く考えてみただけだ」


ラキ「……」
ジョッシュ「考え事でも?」
ラキ「私は、戦いしかできん。戦いが終わったら、お前にできることがなにもなくなってしまう。
シャドウミラーの言うこと……少しだけ、賛同してしまう」
ジョッシュ「……俺だって、戦うことしかできなかった」
ラキ「ジョシュアも?」
ジョッシュ「ああ。その時は、戦いが終わったら何をすればいいのかわからなかった。
いや、今も少し不安だ。でも……そうだな、ラキは何がしたい?」
ラキ「……お前に料理を作ってやりたい。でも、私は料理が作れない」
ジョッシュ「じゃあ、できるようになろう。料理の本でも買ってさ、一緒に料理でも作ろう」
ラキ「できるようになるだろうか?」
ジョッシュ「なるさ。俺だってできたんだから」



306 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 18:35:17 OY1TwHt8
>>303
ツヴァイが悲しそうな顔でそちらを見ている。



307 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 18:39:45 WD++/2mg
やっぱり
ヴァイローズ→ヴァイサーガ
アースゲイン→ソウルゲイン
スーパーアースゲイン→ツヴァイザーゲイン
なのかしら。


309 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 19:19:22 /GjupG0r
間を取ってアークゲインでいいんじゃね?



310 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 19:55:49 kHcOJb8M
アークゲインなら普通に乗れそうだよな



311 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 20:06:39 8CkyECAq
>>309
アシェン「というわけで、今ならお買い得ですぜ旦那」
アクセル「金取るんかい!…という古典的ツッコミはともかく、ソウルゲインの直系の癖に脚部にショットガンなんぞ着けちまって…男なら小細工無しで勝負せんか!」
アシェン「それは同じ機構を積んでいる私に対する宣戦布告と受け取って宜しいか赤ワカメ?それに」
アクセル「それに?」
アシェンD「 新 技 あるのになー」
アクセル「…!」

マイドアリー

アクセルは 乱黄龍 を おぼえた!

アクセル「フ…これで人形どもをまとめて片付けられるんだな、これが」
助手「前から纏めて麒麟してるから意味無いんじゃないか?」
アクセル「…………あ」
ミィ「おもいっきり騙されてるですの」
ラミア「『乱交』龍だと…」
エキドナ「いかん、鼻血が…」
アクセル「字が違うわ字が!でぃぃぃやっ!」(麒麟
助手(しかも結局そっちか…)



312 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 20:30:35 Vy1yswLH
アホ「そんな事より俺の龍をみてくれ、こいつをどう思う?これがな」



313 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 20:35:06 OY1TwHt8
>>311
波動拳かまして腕飛ばすソウルゲインにんな事言われたか無い、とアークゲインは申しております。



305 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 18:00:18 ZYTiRhTO
ラミア「隊長、あなたにお誂え向きの新たな機体をこちらにご用意してやがります!」
アクセル「ほう。どれ、見せてみろ」
ラミア「じゃーん!(スポットライトが当たる)
 これぞ隊長の理想に適った機体・クストウェルでございます!」
アクセル「……どこからかっぱらってきた?」
ラミア「某所でいらない子扱いされていたところを譲り受けたのでありんす。
 不思議エネルギーを宿した拳でフルボッコはまさに隊長のスタイルにピッタリ!
 そしてここからが本題!この機体は二人乗りが可能なのですのこと!
 隊長と私が共に乗り込むことでラブパワーにより数十倍の力を……」
アクセル「W17」
ラミア「はい?」
アクセル「俺がコイツに乗る話は結構前のスレで既出だ」
ラミア「なんと!?」



308 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 19:18:33 G2cDIsiy
>>305
レモン「ラミア、これ互いに適性がないと、乗れても動かせないわよ」
ラミア「マジでございますか!?」





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318 :それも名無しだ :2008/07/10(木) 23:49:48 WD++/2mg
とりあえず投下。
・クソみたいに長いのは読めん
・ゴステロがデビルガンダムに乗る展開みたいな無茶苦茶な超展開大っ嫌い。
・ギリアム大好き。
・ビッグオーよくわからん。
・ジョッシュとラキはどうした。

上に一つでもあてはまる方は読まないことをオススメします。
あと、話の下敷きに、漫画版ビッグオー四巻の「天使」の話を下敷きにしてます。
そっちを読まないと意味わからん内容に見えたら、ごめーんね。



◇  ◇  ◇


 ガラス張りのエレベーターから町を一望し、ふとヴィンデルは、傍らに付き添っていた、スーツ姿のエキドナに尋ねた。
「……W16、今日は何かの祭りか?」
「いいえ。よくは存じませんが……次の日曜日に、神様が舞い降りて、皆を天国に連れて行ってくれる、
 などという噂が蔓延しているそうで。デモ行進というわけではなさそうですが……」
「神だと? ……デマが蔓延して市民が騒ぎ出すような町は、長くないぞ」
 本当に神が舞い降りたとして、それはお前達を救ってくれるのか、そんな保証があるのか。
 旗やら幟やらプラカードを持って、浮かれ騒ぐ人々を、ヴィンデルはただ眺め、そう思った。


「社長がお待ちです。どうぞ中へ」
 ケイシーと名乗る秘書に案内され、二人はパラダイム社、社長室へと入る。一瞬、エキドナは己の認識を怪しんだ。
 この一面の展望窓はなんだ。部屋と呼ぶには広すぎる。その上、社長のデスクまで、かなりの高低差がある。社長室と呼ぶよりも、
ここは玉座か祭壇だ。
「会うのは初めてかね、ヴィンデル・マウザー」
 傲岸不遜な声音と共に、その玉座から、白いスーツを着た、広い肩幅とガッシリとした体躯に威厳を感じさせる男、アレックス・ローズウォーターが降りる。
 インベーダー襲来、ギシン帝国の攻撃、OZのクーデター、その他、ここ十数年は、地球規模の災害や事件が頻発している。
それでもなお、このパラダイムシティが一応の平和を保っているのは、ひとえにこの会社、この男の手腕があったからということに他ならない。
 小国に匹敵する財力を持ち、軍警察も手中に収め、経済界に多大な発言力を持つ、この男は、実質的なこの街の支配者、王と言っても、差し支えないのだろう。
「……貴方は我々の有力な出資者の一人だ。お互い、顔は知っているとは思うが」
 靴音を立てながら、一歩一歩階段を降り、アレックスはヴィンデルに返す。
「君は私を知っているかもしれないが、私には君なぞ取るに足らない存在なんだ。だから、君の顔を見るのは、僕も初めてなんだよ」
「……」
 歯に衣着せぬ言い方——。まずヴィンデルはそう思った。不遜な態度、と評するべきだったのかもしれないが、虚勢などではなく、この男は心からそう思っているのだな、
そう考えると、まずそう思うしかなかった。
「それで、その有力な出資者が、突然君を呼び出した。何故だと思う?」 
「……心当たりはありませんな」
 アレックスは向きを変え、この広間に据えつけられてあった水槽に目を向ける。水槽には、鰻を思わす奇妙な生き物が一匹、地面を這う様にして、
水槽の中を動いていた。
「私はね、時々考えるんだよ。水槽の中にいる魚は、この水槽を意識しているのか、ということを。意識しているとしたら、彼は外側の世界はどのようなものに見ているのか。
 それとも、彼は水槽を全く意識せず、ただ自分がいる世界の中で、平々穏々と生きているのか。
 月面に出てきたあの戦艦、内部に、トウキョウそのものを内包していたあの戦艦、あれを見ると、ますますその考えが頭から離れなくなる」
「……言っている意味が、よくわかりませんが」
「なに、実験室のフラスコ、ということさ」

『我々は……実験室のフラスコの中にいるに過ぎないのだよ』

「……!?」
「どうかしたかね?」
「い、いや……」
「結構。さて……マウザー君、本題に入ろうか」
 秘書のケイシーが、テーブルに書類を数枚並べていく。
「本来ならね、こういうことはMr.ネゴシエイターか、OZに任せるべきなんだがね。
 この街一番のネゴシエイターは出張中、OZは、あのルイーナとかいう連中の対応で、動けない状況なんだよ。
 それで、君達に依頼するのがよいのか、と思ってね」
 書類には、事件の概要が書かれていた。パラダイム社の解体を要求する声明文、廃棄されたドームを占拠するテロリストの経歴、
おおよそ、そのようなことが書かれていた。
「依頼というのは、その連中を、君達に駆逐してもらいたい。それだけだ」
「……何か勘違いしているようだが、我々は貴方がたの便利屋ではない」
「ふむ、それはその通りだ。蹴りたいなら蹴ってくれて結構。これは、僕と君達の関係を保つための、ささやかな依頼だ。
 君達がその関係を断ちたいというのなら、僕は別に構わない。僕が出資をやめたところで、君達はそれほど困らないだろうしね」
「……W16、帰るぞ」
「了解しました」
 ヴィンデルとエキドナは立ち上がり、アレックスに背を向ける。その背に、アレックスは言う。
「いいのかい。彼らはね、君達から得た機密を握っているんだよ。……確か……そう、こんな名前だったな」
 はっ、と、ヴィンデルは振り向いた。自分を凝視するヴィンデルに、アレックスは、ただ不敵な笑みを浮かべるだけだった。

「……うまいこと扱われたのかもしれんな」
 ジープの助手席で、ヴィンデルが呟く。
「でしょう。あの、アレックス・ローズウォーターという男、何か得体の知れないものが見受けられます。
 信号が変わるのを待ち、ハンドルを握りながら、エキドナは返す。
「……ああいう人間とはあまり関わりたくないのだが…・・・な」
「差し出がましいようですが、ヴィンデル様」
「む?」
「ヴィンデル様も、同種の人間ではないか、と思いますが」
「……」
 信号が青に変わるのとほぼ同時に、ジープは発進した。と、同時に停止した。
「どうした?」
「……ご自分の目でご覧ください」
 ルーフウインドウを開け、道の先を眺める。見ると、先ほど見た、神がどうのとかいう連中が、道を塞ぐようにお祭り騒ぎしていた。
しかし、何人、何十人という数ではない。何百人という数である。
「……まったく、神に祈るより、車道を往来する我々を気遣ってもらいたいものだな。W16、遠回りでも構わん」
「はい」
 そのまま、ジープはシロガネに向かって走っていった。途中、もう二度ほど、例の集団とぶつかったのだが。 
 
     *

『こちらラミア・ラヴレス。所定のポイントに着きましたわ』
『こちらW16、同じく所定ポイントに到着』
「頃合か……」
 テロリストが潜伏しているとされているドームが見える廃ビルに、シャドウミラーは本部を構えていた。、
それぞれが所定ポイントに着いたことを確認すると、ヴィンデルは拳銃を取り出し、弾丸が装填されていることを再度確認した。
「どうした、ヴィンデル。まさかお前が行くってんじゃないだろうな」
 軽口風に言うアクセルに、ヴィンデルは言う。
「そのまさかだ、アクセル」
 いつもよりも、軽量の機能性重視な服のバックルに拳銃を差し、ヴィンデルがビルを降りる。
「お、おい、ちょっと待て! 指揮官のお前が行ってどうする!」
「今回は、私自身が確認せねばならんことがある。レモン、指示を代わりに出してくれ」
「私? 問題はないけど」
「三十分後、待機させている連中を突入させてくれ。合図で、部隊を突入させろ。反応がなくなった時も同様だ」
「……問題はないけど、どうしてあなた自身が?」
 ヴィンデルは、何も答えず、歩き始めていた。

 
『ヴィンデル様』
「W16か、なんだ?」
 ドームの、朽ちて穴とができた部分から、ヴィンデルは内部に侵入しつつ、エキドナの通信に応えた。
『テロリストの首謀者のデータが揃いましたので、ここで説明しましょうか?』
「頼む」
 本来、ドームは強化ガラス張りなのだが、このドームは、天井に空を投影するタイプの、富裕層の中でも、
更に富豪と呼ばれる人々の為のドームなのだろう。 
 ドームの天井はところどころ朽ちており、そこからぼんやりと明かりは入ってきているが、目が慣れなければ、辛い状態であるのは変わりない。
『元はパラダイムプレスに所属していた新聞記者だったようですね。過去に収監の記録はなし。勤務態度は、やや反抗的な態度が報告されるものの、
基本的には優秀、私生活でも目立った問題はなかったようです』
「……初犯を犯す前から犯罪を行っていた人間はいない。それだけのデータを引き出す為に、何故これだけ時間がかかった?」
 広場と思われる場所で、一度ヴィンデルはエキドナの通信をよく聞くため、蹲る。
『申し訳有りません。セキリュティの解除に時間がかかりまして。それから数週間前のことですが、
彼は南極調査隊に参加したようです』
「南極調査隊……ああ、お前とリムスカヤが参加したあれか。ジャーナリストとして参加したのか?」
『でしょう。私は会っていませんが……それから……?……!? どういうことだ……!?』
「どうした?」
『ヴィンデル様、これは一体……その男は……マ……ル……バッハ』
「何が起きた、W16! ……通信障害か!?」
 と、突然薄暗闇に覆われていたドーム全体に、明かりが点った。
「!?」
「ようこそ…・・・腐った世界の飼い犬よ。よく来てくれた」


     *

 拳銃を抜き出し、ヴィンデルは構える。
「何者だ! ……これは!」
 以前、戦場で見た、全身を包帯で覆った奇異な機体、それと同じ——いや、若干違う。
 脚部に人間的な足が存在していないのが何より、全体的なサイズも、あの機体よりかなり大きい。
「この形状……どこかで……?
 ……まぁいい! 貴様がテロリストか!」
「テロリスト? ほぉ、飼い主からはそう教えられたか。結構だ。
 あらためてようこそ、ヴィンデル・マウザー。貴様が来てくれるのを待っていた」
「……貴様は!?」
 その包帯を巻いた機体の舳先に立ち、彼は演説をするかのような身振りで叫んだ。 
 全身を包帯で覆い、その包帯の隙間から、乾いた木切れのような肌を覗かせ、カーキ色のコートをはためかせながら、彼は楽しそうに叫ぶ。
「覚えていてくれたか! 人は毎日膨大なメモリーを失う。そのメモリーから、私を覚えていてくれたか。これは素晴らしいことだ」
「……シュバルツバルト……と言ったな。ルイーナの」
「ルイーナの? 私はルイーナではない。彼らが最終的に目指す世界こそ、私が望む真実の世界、だから、私は彼らに協力しているだけ」
 問答無用で、ヴィンデルは二発、タン、タン、と乾いた音を立て、銃弾を発射した。
「ぐおっ!?」
 包帯で巻かれた機体の舳先で、シュバルツバルトが仰け反る。
「……」
「ぬうおおお……くぅ! やってくれるな、ヴィンデル・マウザー! 今日は、ただ君に礼を言いたかっただけなのだがね!」
「……やはり、人間の規格で考えるべき相手ではないか。……そもそも、貴様に礼を言われる筋合いはない」
「いや、あるのだよ! 君のおかげだ! 私はルイーナの力を借りることなく、とうとう真実に辿り着けるのだよ!
 ……フラスコの外から来た、君達の力を借りて!」
 
『我々は……実験室のフラスコの中にいるに過ぎないのだよ』

「貴様もヘリオスの亡霊を引き連れてくるというのか……!」
「そう興奮するものではない。礼を言いに来ただけ、そう言っただろう!」
「ふざけるのも大概にしろ……!」
 と、突然ドームの壁が破壊され、数機のラーズグリーズとゲシュペンストが突入する。
『ヴィンデル様! 信号が途切れたので突入を……。
 !? なんだあれは!』
「ふん、来たか、犬共め」
 彼らを一瞥すると、シュバルツバルトは、包帯に巻かれた機体に乗り込み、起動させる。
「全機、ヤツを攻撃しろ! 破壊するつもりでやれ!」
『りょ、了解!』
 次の瞬間、マミーはその巨体を浮かばせ、戦艦のラムを思わす脚部を、ゲシュペンストに突撃させる。
「早い!?」
 一撃、コックピットを貫かれ、ゲシュペンストMk-Ⅱが一機沈む。
『何をしている! 撃て!』
 ランドグリーズ部隊が、リニアカノンを構え、マミーに向ける。
『ふん……犬は犬らしく、骨を取って来ればいいものを』
 マミーの脚部から、数発のビーム砲が発射され、周囲を焼き払う。その攻撃に、ランドグリーズ達も後ずさる。
「くっ!」
『ヴィンデル様!』
「ヴィンデル・マウザー!」
 再びマミーの頭部に立ち、シュバルツバルトが叫ぶ。
「貴様に見せてやろう! 私が見つけた、コレの本当の使い方を! 全ての人間に見せてやろう!
 この世界の真実を! 神が舞い降りる日に、それを見せてやろう!」
 舞い上がった炎の中にマミーの姿が消えるのと同時にシュバルツの声は途切れ、後はそのまま、火の海が広がっていった。

       *

 シロガネのラウンジに、ヴィンデルをはじめ、アクセル、レモン、その他、上級士官の数人が集まっていた。
「お怪我はありませんか、ヴィンデル様」
「……ああ。いや、額を切った。W17、適当にやってくれ」
「了解しましたわ」
 消毒薬とガーゼを手に持ち、W17が治療を行う。レモンは、その様子のヴィンデルに言った。
「どういうこと……? テロリストの正体はルイーナだったの? それとも……貴方ははめられたわけ?」
「……」
 パラダイム社にはめられた? そうなのか? 確かにそうとしか思えない。だが……何かひっかかる。
「問題は、ヤツの言葉だ。『神が舞い降りる日……』。これは何かの暗号か?」
「……街で流布しているキーワードですわ。『次の日曜日、神が舞い降りる』。そんな言葉が、蔓延しているのですわ」
「なんだと? どういうことだ?」
 アクセルの問いに、エキドナが答える。
「……始まりは、一冊の本でした。中身は他愛のないSFでした。過去に、何か大きな力で一変してしまった世界の話。
 その本の一節にあるフレーズなのですが……確かにこじつければ、次の日曜日、と解釈できないこともないのです。
 それが、市民の間で広まり、ある人々は、宗教書の様に崇め、ある人々は、テレビやラジオで何度も何度も反復し、このような状況に……」
「なるほど……テロリストなら、街全体が高揚している状態なんて、垂涎以外なんでもないだろうな」
「断定はできないけど……状況からは、十分ね。けど、そんなに簡単に、煽動って成功するのかしら?」
「それが……この本の出版は、パラダイム・エンターテイメント・レーベル……パラダイム社の直轄の会社なのですが……」
「……決まりだ、ヴィンデル。俺達はヤツらに動かされてるんだよ」
「……」
 すくっ、とヴィンデルは立ち上がる。
「ヴィンデル様、まだ……」
「……恐らく、我々はパラダイムに、いや、もっと大きな何かに動かされている。だが……あのシュバルツという男、見過ごせん」
「しかしな……」
「……私は、ヤツを、ヤツの機体を破壊せねばならん。レモン……ツヴァイの起動準備を始めろ」
 ヴィンデルの言葉に、一同がざわめく。
「しょ、正気かヴィンデル! ツヴァイを起動させるなぞ……」
「させねばらなんのだ。私の認識が正しければ、ヤツは私でなければ倒せん。
 ……何故、ヤツがここにいるかはわからんが」
「……なんなんだ? あれは?」
「……それよりも、だ。……破壊されたゲシュペンストの彼は……どうした?」
 レモンは、何も言わず首を横に振った。
 それだけ確認すると、何も返さず、ヴィンデルは歩き出した。


          *


 あれから、再度パラダイム社にコンタクトを取ったが、パラダイム社はノーコメントを決め込むことにしたらしい。
 ただ、約束の報酬はしっかりと指定の口座に入っていた。
「金勘定はしっかり行う……こういう連中は、金の義理さえ通せばと思っているから、始末が悪い」
「ヴィンデル様、パラダイム社の庇護がなければ、部隊は動かせないのでは?」
「……W16、トレーズに連絡を取れ。フォールド通信ユニットを使えば、連絡は取れるはずだ」
「了解しました」
 ふと、シロガネのブリッジから見える空を見て、アクセルが呟いた。
「……なぁ、W17。あの空から……神様とやらが降りてくるんだな?」
 灰色の陰鬱な曇り空を指差して、アクセルは呟いた。
「さぁ? そういうことらしいでございますですが」
「どうやって?」
「……言われてみれば……」
「アクセル、どういうことですの?」
「アルフィミィ。いいか、このご時世、しかもここはパラダイム社のお膝元、防空レーダー完備だ。
 どうやって空から降りてくるんだ?」
「そんなの簡単ですの。パラダイム社が、あのシュバルツバルトという男とグルなら……ボタン一発ですの」
「……そうかね」
「……何かの暗喩や暗号の可能性は?」
「空から……神様が……思いつかんな」
 パラパラと、問題の本をめくりながら、レモンが言う。
「それもないわよ。空から神様が、ってフレーズはその通りとしても、他は原本から曲解だらけ。
 問題は、空から神様が降りてくる、ってデマだけが一人歩きしてる点よ」
「神様ねぇ……。……天国に連れてくのは、天使じゃないか?」
「……細かいこと気にするのね、アクセル。でも……なんででしょうね」

       
               *


 さすがに、アクセルもその光景には絶句した。
 人、人、人。街全体が、人で覆われていた。一体、この街のどこにこれだけの人間が内包されていたというのか。
『神は我々を救いたもう』
『私達は天国に行ける』
 そんな空虚な言葉が書かれたプラカードや旗を見て、ただただ、アクセルは絶句するしかなかった。
「……もうこれは、デマなんてレベルじゃないぞ」
「隊長、これ以上はここにいても無意味です。戻りましょう」
「あ……ああ。……む、あれは……」
『退けーッ! 退くんだ! ……クソッ!』
 軍警察のヒゲ面の男が、拡声器で人の群れに向かって声を張り上げる。だが、果たしてそれが届いているやら。
「……あー……あれはロジャーの知り合いの……」
「ですわね。最早、軍警察でも収拾がつかないようで」
「……こんな状態で戦闘が起きたら、どうなるかわかったもんじゃないぞ。ほれ、W17、手を繋げ」
 ラミアの手を引きながら、アクセルは走り出した。
「あ……隊長……」
「どうかしたか?」
「い……いえ……。しかし……」
 曇り空を眺めて、ラミアはアクセルに尋ねる。
「……空中では、トーラス部隊がパトロールしているらしい。一体、こんな状況でシュバルツバルトってヤツは、何を空から降ろしたいんだ?
 ……ん? なんだこの感覚? この、肌がぞわぞわする感覚は……」


       *

「街は大変なことになってるみたいよ。ヴィンデル。この状況でパニックが起きたら……」
「……何かの反応は?」
「計器類、一切反応なし……目立ったものは……あー……音波はちょっと拾えませんね」
「……」
 その報告に、ヴィンデルはただ何も言わず、唇を真一文字に噤む。
「……なんなの、ヴィンデル? 貴方は、あのルイーナの気味が悪い男が何を持ち出すのか、見当ついてるの?」
「……恐らく」
「恐らくって、何よ? わかっているんでしょう?」
「……リンゴが転がっているとする」
「リンゴ?」
 レモンが、ヴィンデルに鸚鵡返しに聞く。
「瑞々しいリンゴだ。皮は艶やか、芳醇な香りが漂い、一口齧れば果汁が溢れる。そんなリンゴがあったとする」
「それで?」
「それで……お前が今、水一滴存在しない、乾いた砂漠を歩いていたとしたら、お前はそのリンゴの存在を信じるか?」
「……自分の頭がおかしくなったのを信じるかしら」
「そういうものだ。私も不用意なことは……」
 と、突然ヴィンデルに、オペレーターが叫び声を上げる。
「ヴィ、ヴィンデル様! 計器類に反応が!」
「何の反応だ!」
「……じ、時空震反応!?」
「……ツヴァイザーゲインを発進させる! ハッチは開けなくていい! 直接飛ぶ!」
「ちょ、ちょっと、ヴィンデル!?」

         *

『敵機の反応は確認できない』
『こちらもだ。やはり、トレーズ様の取りこし苦労ではないか……?』
『愚痴を零すな。テロリストが動いているという情報は、信頼できる情報筋……ん?』
『どうした』
『……き、機体の操縦が……』
『! な、なんだありゃあ!?』
『どうした!? 何が起きている!』
『あ……あれは……なんだありゃあ……!?』
『……あれが……神……? うぁ、うわぁぁあああああ!?』


 一斉に、地上で蠢いていた人々が天を見上げる。
 雲の切れ間から、一筋の光が差し込み。その光に、一本の影が入り込む。
「……神様だ!」
 誰ともなく、叫び声をあげる。その声に反応するように、所々から歓声が上がる。
「神様だ!」
「神様だ!」
「私達をお救いくださる!」
「神様だ!」

「え……? 本当に降りてきた……?」
 アクセルが、光が差した方を見つめた。
「隊長……あれが……神……だと言うのですか……?」
 ゆっくりと、無差別に光を撒き散らしながら、一つの巨体が地に下りて行く。
「私には……機動兵器にしか……特機にしか……見えませんが」
 冷静にその姿を、ラミアと同じように冷静に見れば、気づけたはずだった。だが、ある種の集団ヒステリー状態の人々に、
そんなことは関係ない。
「神様!」
「神様! お救いください、神様!」
「どうかご慈悲を、神様!」
 神の背中から、地上に光が降り注ぐ。人々は、その光を掴むように、一斉に手を伸ばす。
「神様!」 
 次の瞬間、シティの各所で一斉に爆発が起こり、数百の人々が、同時に火の中に消えた。
天国に行ったか地獄に行ったか、どこにも行かなかった、それはわからない。
「なんだあれは……これが神様騒ぎの顛末だってのか!? 救いの手の代わりにミサイル撒き散らす神様が降りてくるってオチかよ!」
「隊長……まだオチていません。これから始まるのではないでございますでしょうか、地獄が」

           *

「……我々が生きているこの世界は、嘘に満ち満ちている。さながら我々は、実験室のフラスコの中を漂うバクテリアだ」
 コックピットの中で、彼、シュバルツバルトは呟く。
「我々は知らなければならない。この世界の真実を!」
 神が両手を広げ、三条の光線が地を走り、焼いていく。
「我々は知らなければならない、このフラスコの外を! ならば私が見せよう、お前達に真実を!」
 再度、時空振動が周辺に発生する。
「来たか! 半身! 待っていたぞ! 貴様がステージに昇ることで、ようやく私の目標は達成される!」
「……正直、この光景は衝撃的だ。想像する余地なぞなかった。コレと戦うことになるとは……」
 『神』の目前に、ツヴァイザーゲインが跳躍する。二体が対峙した時、シュバルツバルトは、たまらない、と言った表情で、高らかに叫ぶ。
「……ふははははは! 見える、見えるぞ! 貴様の驚く顔が目に浮かぶ! さぁ、始めようではないか、フラスコの外からの客人よ!
 
 XNガイスト・エスキプト・ショウタイト!」
 シュバルツバルトの叫びと同時に、XNガイストが轟音を上げ、ツヴァイザーゲインに突進を行った。


     *


「少佐! 我々は何を……!?」
「バカ野郎! いいから市民の避難を急げ! 戦闘が本格的に始まったらタダじゃすまんぞ!」
「りょ、了解!」
 パニックを起こした市民の誘導を行いながら、ダストンが部下に檄を飛ばす。
「あれが……あれが神様だって言うんですか!?」
「見えるか! あれが神に見えるか!」
「……見えません!」


「ぐぅっ!」
 XNガイストの体当たりを両腕でツヴァイザーゲインが受け止める。フィールドを発生させながらの体当たり、
同質のフィールドをもつツヴァイならばともかく、通常の機体ならば、この一撃だけで粉々になっていただろう。
「ふはははははは! いいぞいいぞ! もっとお前の力を解放してみろ!」
「何故だ……何故貴様がXNガイストを持っている!? 現存するXNは、ツヴァイのみのはずだ!」
「ヴィンデル・マウザー……そんなことは問題ではないのだよ! 私は真実を明かす力を持っている!」
 XNガイストが右腕を振り上げ、ツヴァイの顔面に叩き込む。
「ぬおっ!」
「重要なのはこの点のみだ! そしてお前が私にとって重要な点は!」
 XNガイストの胸部が発光し、拡散粒子砲が発射され、縦横無尽にツヴァイの装甲の表面を駆け巡る。
「貴様が私の目的の為に必要ということ、それだけだ!」
「……だからシティを焼き払というのか」
「!」
 分裂した玄武剛弾が、一斉にXNガイストの頭部を叩く。同時に、闇刃閃を取り出し、ツヴァイが切りかかる。
「真実真実と……貴様が何も信じられんだけだろうが! 己の猜疑心に、世界を巻き込むなんぞ迷惑なことをしてくれる!」
 胴体部に深々と、闇刃閃が突き刺さる。そのまま、重虎吠へと繋がり、XNガイストに叩き込まれていく。
「貴様が一人が、貴様が作り出した欺瞞に落ちて行け!」
 踵がXNガイストの頭部に叩き込まれ、XNガイストの頭部が破砕される。そのままバランスを失い、XNガイストが落下していく。
「ふん……この程度か……矢張りあれはアポロンでなければならんということ……」
「そうかな?」
「!?」
 破砕されたXNガイストの頭部が、巻き戻しされている映像の様に、再生していく。 
「自己修復機能……貴様の機体よりは上等なようだな!」
「……」
 ヴィンデルは粒子砲に焼かれた部位を確認した。表面的な破損は埋められたが、ダメージ自体は0になっていない。
「さぁ、まだまだショーはこれからだ! ヴィンデル、もっとだ! もっと盛り上げてくれたまえ!」
「貴様……一体何がしたいと言うんだ?」
「言っただろう? 真実だよ、ヴィンデル・マウザー!」
 高笑いと同時に、XNガイストの姿が掻き消える。
「!? バカな、XNガイストがツヴァイのオリジナルとはいえ……空間転移が!?」
「できるのだよ、ヴィンデル・マウザー」
 ツヴァイの後方にXNガイストが転移し、ツヴァイの頭を握る。
「くっ……! おのれ……!」
「悪いが、転移はさせん。しっかり捕まえさせてもらう」
 三連ビーム砲がツヴァイの背中に向けられ、ツヴァイの背部装甲を焼き尽くしていく。
「ぐぅぅぅぅぅ!」
「もがけ、苦しめ! 抗え、戦え! それが貴様のすべきことだ!」
「いや、そうでもないぞ、これがな」
「何!?」
 ソウルゲインの肘と、アンジュルグのミラージュソードが、同時にXNガイストの両腕を断つ。
 その攻撃により、ツヴァイの頭部を捕縛していた腕が、そのまま地面に落下していく。
「貴様ら……! 貴様らは不要だというのに……!」
「不要かどうかは我々が判断する」
 アンジュルグがミラージュアローを構え、XNガイストに向ける。
「そういうことだ。ヴィンデル、このくらいじゃツヴァイは壊れんだろう」
「……杞憂だ。戦闘中は敵を見据えろ。両手は銃を握る為に使え。そう教えたはずぞ」
「少しは労え。……む!?」
 ついさっき切断されたXNガイストの両肩からは、既に新しい骨組が生え新しい装甲が出来上がっていた。さすがに、その光景に、
アクセルも手にじわりと、好ましくない温度の汗を握る。
「無駄だ。貴様らではこれを倒すことはできん」
「言ってくれる……!」
「いや、そうかもしれん」
「ヴィンデル、何を言う!?」
「XNを破壊できるのは、XNだけかもしれん、ということだ」
「……じゃあ……あれは……?」
 今度は額に、つうと嫌な汗が流れる。
「アクセル、W16やレモンは何をしている」
「残念だが、ここまでは出れん。地上があの通りだからな」
 いまだパニック状態の崖下の光景に、ヴィンデルは舌打ちをした。
「これだからパニックに陥った民衆は厄介だ……」
「ならば、減らしてやろうか?」
「!?」
 XNガイスト背部のキャノン砲が、二度火を噴く。三機が反応するより前に、弾丸は後方まで一機に駆け抜け、
地面まで放物線を描きながら落下し、着弾する。
「何を……!」
 着弾と同時に、広範囲の地上の街並みが、炎の渦に飲まれて消えていく。そこにいた人々を巻き込みながら。
「貴様……!」
「何もわからぬ民衆を少しぐらい減らしてやったところで、大した問題はあるまい」
 一歩前に出るソウルゲインを、ツヴァイが制す。
「落ち着け、アクセル。正面からやりあえる相手ではない」
「だが……!」
「……だが、正面からやりあえることさえできれば、貴様なら勝てるだろうな」
「! ……ふん、言ってくれる」
「ヴィンデル様、来ます!」
 XNガイストのパァンツァーミサイルが十数発、弾幕とばかりに発射される。
「アクセル、私が先に仕掛ける! 合わせろ!」
「合わせろ!? ツヴァイの動きにどう合わせる!」
「昔なら何と言った!?」
「……ちっ……! 勘でやれってか!」
 ソウルゲインとツヴァイがその弾幕の真っ只中に飛び込む。
「W17、援護しろ!」
「了解しました、隊長! コード・ファントムフェニックス!」
 ファントムフェニックスがミサイルを焼き払い、XNガイストまでの道を作る。
「フン、しかし……!」
 再び加速をつけ、体当たりの姿勢になるXNガイスト。だが、いざ突撃をかけようとしたところで、
後方からの振動がXNガイストを揺する。
「……!」
 XNガイストの後方、そこにはツヴァイザーゲインがいた。XNガイストがツヴァイの後方に跳躍したのと同じ要領で、
ツヴァイも、XNガイストの後方に跳躍していた。
「アクセル、とらえたぞ! モーションは貴様の麒麟に合わせる!」
「おおッ!」
 同時に、青龍鱗と邪龍鱗の乱射がXNガイストを叩き、その二射が止まぬ内に、同時に二機が飛び掛る。
「でぃぃぃぃぃぃやっ!」
「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
 ソウルゲインとツヴァイザーゲインの前後同時の乱撃に、XNガイストの装甲がちぎれとび、弾け飛ぶ。
「アクセル、上を行けッ!」
「任せろッ!」
 ソウルゲインがXNガイストを蹴り真上へ飛び、ツヴァイザーゲインがXNガイストの真下に跳躍する。
「コード麒麟!」
「極ッ!」
 ソウルゲインとツヴァイザーゲインの肘が伸び、同時にXNガイストへ突撃する。今まさに二機がXNガイストを両断する瞬間、
しかしヴィンデルは、そこで違和感を感じた。
 ——……避けられた?——
 いや、XNガイストは避けなかった。二機の一閃を同時に受け、胴体は三つに分断され、破壊された。
「ふん……ここまでやれば、さすがに修復できまい。久々にやった割には、悪くなかったな」
「……」
「ヴィンデル様、ヤツが沈みます。ヴィンデル様……?」
「……まだだ」
「そうだ、まだだ、ヴィンデル・マウザー!」
 分断され、落下していくXNガイストの目が、今一度光る。
「待っていたぞ、これを待っていた! 貴様がフルパワーを出すこの瞬間を!」
『三人とも、状況がおかしいわ』
「レモン!?」
『ヤツを中心に、次元転移反応が広がっているわ……これは……次元転移弾並の反応よ!?』
「まさか、自爆する気か!」
「そうではない! 行っただろう! 行くのだよ、真実へ!」
 落下しつつあったXNガイストの残骸が、中空で止まる。
「コレを手に入れたがよかったが、貴様の言う通り、私ではコレの完全な能力は引き出せん。
それで貴様の力を借りようと考えたのだよ。貴様のXNの力をな……」
『……けどこの出力、次元転移弾の数十倍はあるわ。これは……あらヤダ、周辺数百キロは消滅するわね』
「ささいな犠牲だ! 私が真実に辿り着く為のな……!
 座標軸、X65536、Y65536、Z65536……コードは……」
 空気が振動し、空間が悲鳴を上げ、XNガイストを中心に、次元転移が開始される。
「そうはさせん!」
 ツヴァイがXNガイストのバリアを中和し、残骸寸前のXNガイストに組み付く。
「もう遅い! もう私が真実へ向かうのを止めることはできない!」
「そうだ。だが、指向性を変え、収縮の方向に向けることはできる!」
「何ッ!?」
「何をする気だ、ヴィンデル!」
「貴様はそれの使い方を知っているようだが、私は貴様以上にそのシステムを把握している……コード・アギュイエウス!
 転移座標軸X-9999、Y-9999、Z-9999……!」
「座標が書き換えられるだと……!?」
「私も見たことも行ったこともない場所だ。そこに真実があるか欺瞞があるか、私も知らん。
 ……貴様が自身の力で転移する前に、私がそのエネルギーを利用し、貴様を転移させる……!」
「いかん、このままでは……私の真実が!」
「ヴィンデル、早く離脱しろ!」
「……システムXNを滅ぼせるのはXNを御すことができるものだけだ。コイツだけは私の手で滅ぼさねばならん!」
 ツヴァイがコックピットの装甲を引き剥がし、コックピットをむき出しにする。
「ひゃぁぁああああああああ!」
「……よい旅を、な。シュバルツバルト」
 ツヴァイの拳が、コックピットに叩き込まれる。その瞬間、光が全てを包み込み、二機の姿は消失した。

         *

「どう思うかね」
 戦いが終わったことを見届けると、アレックスは秘書のケイシーに尋ねる。
「……」
「シャドウミラー……ブルースウェアと並んで興味深い連中だよ。彼らは……何を見せてくれるのかね」
「恐らく」
 ケイシーは、抑揚のない静かな声で、答える。
「見せてくれるのではなく、彼らが終わらせるのではないかと」
「……ふん」
 アレックス自身はケイシーに何も返さず、いつものつまらなさそうな顔に戻り、そのまま社長室を出て行った。
「……さて、どうなるのかしら」
 一言呟くと、ケイシーもまた、静かに扉を閉め、社長室を出て行った。


        *


「……生きてるか、ヴィンデル」
 アクセルの声に、ヴィンデルが目を開く。
「……死んでるか? 死んでるなら、遺言はちゃんと残してくれよ」
「生きてる。殺すな」
「ふぅ、安心したぜ」
 ちっとも安心した素振りがない顔で、アクセルは言った。
「ヴィンデル様……あのシュバルツという男は……?」
「知らん。だが、既に死に体だった。もう二度と、我々がいる宇宙まで戻ってくることはできん……といいのだがな」
「ですか……シティの被害も決して小さくはありませんが……やることはやりましたですわ。後は軍警察に任せましょう。長居は無用です」
「……そうか。ツヴァイごと、このまま運んでくれ。手も足も動きそうにない」
「お前らしくない行動だったよ。こんなになるまで戦って」
「言うな。ただ……アレを破壊するのが私の義務と思ったから。あと……あんな愉快犯と心中する気はない、そう思っただけだ」
 アンジュルグとソウルゲインに肩を貸し、そのままツヴァイは運ばれていく。半分破壊されたコックピットの中で、
ヴィンデルは考える。
「真実、か……本当にあるというのか、真実なぞ」
 何故、あの男はXNガイストを保有していたのか、アレックス・ローズウォーターは自分達に何をさせたかったのか、
この騒ぎは一体何だったのか、一体あの男は、どこへ行きたかったのか。
 結局、真実はわからない。真実なぞ、進行中の事実に比べれば、遥かに軽い。
 少し「こちら」を向いて、ヴィンデルが自嘲気味に、一つ鼻で笑う。
「どうなんだろうな、なぁ……」
「何か言ったか、ヴィンデル」
「いや……いい。早く帰るぞ、アクセル」



◇  ◇  ◇


321 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 00:43:50 i7Ee6ujp
本当今回微妙だった。色々書き切れてないね。
単に、相手だけ吹っ飛ばしただけ。
誤字とか辻褄あわない部分あったら、気分ですっ飛ばして。
次はもう少し緻密に書くよ……。



319 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 00:26:06 Zm0tZ1QE
>>318
ギリアム好きの俺だが十二分に楽しめたぜ!GJ!



320 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 00:39:38 odpuBAn3
時空転移ですっとんだヴィンちゃんは自力で戻ってきたのか、
誰かが助けに行ったのかも読みきれない、俺涙目。



323 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 01:40:18 QTH9o3pt
>>318
ヴィンデルのかっこよさとシャドウミラーの絆に全俺が感涙した。すげぇ。



324 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 02:38:12 oo103hmb
しかしエキドナみたいに一見して見たら、可憐でスタイルも良くて頭脳明晰で家事も卒なくこなしたりする女性がラーズとかに乗ってると思わずプロポーズしたくなってくると思わないか?


326 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 03:27:53 +JvYI8sa
>>318
遅れたがGJ。だが包帯新聞記者は死んでからが本番だぜ




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/




322 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 01:24:11 vITo+WKS
しかし、天使?

ジョッシュ「うぅん……うぅ……」

ラキ『ジョシュア……』
ジョッシュ『ラキ!? その輪と羽は……!?』
ラキ『お別れだ、ジョシュア。さようならだ』
ジョッシュ『ラキ、ラキ……!』


ジョッシュ「うわァ! ……夢……?」
ラキ「ジョシュア……?」
ジョッシュ「ラキ!? ……行っちゃダメだ!」
ドシン
ラキ「い、いきなり押し倒すな。どうしたんだ?」
ジョッシュ「……今……輪っかが見えて……」
ラキ「ああ、なんだかチカチカしていたから、蛍光灯を貰ってきたんだ」
ジョッシュ「……羽も見えた気がする」
ラキ「肩にかけてたバスタオルが扇風機であおられたのかも……」
ジョッシュ「なんだ……」
ラキ「ところでジョシュア。何故輪と羽をもったらいけないんだ?」
ジョッシュ「い、いや、それは……。
ラキ……えぇっと……ラキがどこかに飛んで行ってしまいそうだったから……」
ラキ「何を言っているんだ? 羽があったら真っ先に私はお前の所に行くぞ」
ジョッシュ「……ありがとう」
ラキ「さ、もう寝るぞ。淋しがり屋のジョシュアの為に、側にいてやらんと」
ジョッシュ「そ、そんなんじゃない!」


ラミア「まぁ、私も『まるで天使の様』といつも形容されていますですから、
それだけ人気が」
アクセル「ああ、機体がな」




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325 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 03:20:01 vITo+WKS
バリソン「ま、施設は大体そんなところだ。適当に使え」
新入り「はい、よろしくお願いします!」
バリソン「固くなるな。ン、エキドナか。後は任せたぞ」
エキドナ「了解。任務引き継ぎます」
新入り「……」
エキドナ「どうした、行くぞ」
新入り「あ、はい」

新入り「(……こんな人が……あんな機体に乗って戦ってるんだ)」
エキドナ「……以上だ。質問は?」
新入り「し、質問でございますか!? え、えっと、その、あぁっと、か、彼氏などはおりますか……あぁ、って僕は何を!」
エキドナ「……そういうものはいない」
新入り「ア、アルマー隊長と仲がいいとか聞きまして!」
エキドナ「……質問が施設と関係ないな」
新入り「も、申し訳ございません! 以後気をつけます!」
エキドナ「……隊長の恋人はレモン様だ。満足か?」
新入り「は、はぁ……」


新入り「(いい匂いがしたなぁ……あれは……そう、夏休みにパンクした自転車を抱えて行った自転車屋の機械油の……

ん? 機械油?)」


新入り「エキドナさん! これ、例の書類なんですが……」
エキドナ「レモン様、調整願えますか?」
レモン「ん、見せてごらんなさい」
ガパッ
新入り「  」
レモン「あら、何の用?」
新入り「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあっぁぁあああ!」

新入り「た、大変です、大佐!」
ヴィンデル「なんだ?」
アクセル「どーした、ひよっ子」
新入り「あの、その、えっと、ほら、ああ、あの、大変なんです!
エキドナさんが……エキドナさんが……スナッチされてたんです!」
ヴィンデル「……?」
アクセル「……? W16はアンドロイドだぞ。知らなかったのか?」
新入り「ア、アンドロイド……!?
……つ、つまりアンドロイドということは……アンドロイドでアンドロイドなアンドロイドですか!?」
アクセル「落ち着け」
ボガッ


新入り「……」
エキドナ「いつもよりも調子が悪そうだな。そういえば、以前訓練の補助を頼まれていたな。手伝うか」
新入り「……いえ、結構です」
エキドナ「そうか。お前の基礎技術は高い。鍛錬を怠るな」
新入り「……ちょっと吹っ切れた気がします。さようなら……」
エキドナ「……?」


アクセル「あいつはいい戦士に育つよ」
ジョッシュ「そうかなぁ」



327 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 03:33:42 i7Ee6ujp
新入り君(′・ω・)カワイソス。きっとエルヴィンっぽい子。
メカ娘属性がつかなきゃいいけど。

いや、つけば問題ないのか。

だけどほら、エキドナってアクセルの恋人じゃなく妻だもんね。



328 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 05:04:48 945norfL
↑こいつ最高にW16



329 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 05:31:32 oo103hmb
アクセルは未来のお嫁さんが結婚出来る年に達するまで彼女は作らないって言ってました、の…



330 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 05:49:03 6FcgcRw7
レモン様の事ですね、分かります。



331 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 08:17:21 lnmr8kHG
>>330
つまりまだレモン様は肉体的には子供……

うん?外が騒がしいな?



332 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 12:14:33 wxmaVDtc
ヴィン「シャドウミラーがどうしてあそこまで使命に忠実か分かるか」
助手「うーん、絆…ですか?」
ヴィン「あぁ。別に我らは全員と杯を交わした訳ではないが、隊の仲間達を親兄弟同然に想っている」
助手「そんなに闘いの無い平和に疑問を持つ人っているんですね…」
ヴィン「しかし、だ」
助手「?」
ヴィン「最近のアクセルを見てると、どーも個人的感情に左右されすぎてるように見えて困っているのだ」
助手「あの人は最初からあんな感じだったような…」
ヴィン「いや、確かに昔から口調はアホっぽかったが、今みたいに周りに振り回されず我と義理と使命を貫き通す男だったのだよ」
助手「へぇ」
ヴィン「ちなみにレモンとは成り行きでどーのこーの言ってるけど、前は見てて恥ずかしくなる程の相思相愛だったのだ」
助手「…想像出来ませんね」
ヴィン「まぁ二人ともあらゆる意味で何度も修羅場を見たからな。あのくらいがちょうどいいのかもしれんが。で、話をもどすがそのアクセルをどうすればよいものか、少しアドバイスを聞きたくてな」
助手「うーん、もしかしたら羽休めの時期なのかもしれませんよ」
ヴィン「羽休め?」
助手「だってシャドウミラーの突撃隊長としてずっと闘ってきたんでしょ?いくら闘いでしか自分を見いだせないって言っても、結局は人間ですから」
ヴィン「…つまりあいつは今まで使命に縛られ過ぎた、という事か」
助手「もし本当にシャドウミラーのみんなを想っているのなら、見守ってやる事も大切だと思いますよ」
ヴィン「ふむ…」


ラミア「隊!」
エキドナ「長!」
ミィ「ですの〜!」

アクセル「えぇい、いちいちまとわりついてくるな!」


ヴィン「ふっ」
助手「ふふっ」
アクセル「おいお前ら!何を笑っている!?」



333 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 12:32:00 oo103hmb
アホセル「身体は大人!頭脳は子供!っテナァ!」

ミィ「バカ」


336 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 12:59:18 wxmaVDtc
ヴィン「はぁ〜…」
アクセル「どうした、いつも以上にため息がデカいぞ」
ヴィン「うむ、実は今日朝に訓練前の隊員の世間話をたまたま聞いてしまってな…」


【回想】

隊員A「えーっと、今日は誰が訓練監督するんだっけ?」
隊員B「エキドナさんだよ〜。あの人監視が厳しいから、ちょっとミスしただけですぐ怒るんだよねぇ」
隊員A「あーぁ、たまにはアクセル隊長のシフト組まれないかな」
隊長B「隊長ってああ見えても優しいとこあるもんね。ところでさ、ヴィンちゃんって最近さ、」

ーーヴィンちゃんって最近
ーーヴィンちゃんって
ーー『ヴィンちゃん』


アクセル「…別に悪口じゃないんだからそんなに気にしなくていいだろ」
ヴィン「いや…仮にも阿修羅の道を往く男がヴィンちゃんだぞ?ヴィンちゃんだぞ?」
アクセル「いや、ただの愛称なんだからさ(多分)」
ヴィン「じゃあお前もし部下から『アクちゃん』とか『アホちゃん』とか言われたらどう思うよ!?」
アクセル「アホちゃんはただの悪口じゃねぇか…まぁ別に俺は周りが何と呼ぼうが気にはせんぞ」
ヴィン「いいなーいいなー、ぶっきらぼうで心が図太い男はよぉ」
アクセル「そんな妙に弱々しい部分を見せてるからちゃん付けされるんじゃないか?」
ヴィン「ふーんだ、はぁ〜…」
アクセル「ところで、今の話を聞くと女性隊員の世間話のようだったが、訓練前の女性隊員は女性専用フロアで着替えとかしてるはずじゃなかったか?」
ヴィン「そのハズだ」
アクセル「…ヴィンデル、何で朝一でそんな所にいたか聞いていいか?」

ヴィン「駄目だ」

アクセル「……」



337 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 13:02:07 R+p9ZgfY
タシーロわかめ自重ww



338 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 14:42:39 79NN1w7b
ヴィンデル「…………ふぅ」
ラキ「疲れているな」
ヴィンデル「む、グラキエースか……ラドクリフはどうした?」
ラキ「今はアクセルとシュミレータ訓練をしている」
ヴィンデル「そうか……」
ラキ「それは報告書か?」
ヴィンデル「ああ、ここ最近の支出関連の報告書のまとめだ。部下の派遣と支援者からので入る収入を大きく上回っててな……」
ラキ「大変だな」
ヴィンデル「まだまだ小さい組織なのでな」
ラキ「ヴィンデルはすごいな」
ヴィンデル「リーダーだからな」
ラキ「手伝う事はあるか?」
ヴィンデル「そうだな…………」

『今日こそ隊長と添い遂げちゃったりするの!』
『ええい! 離れろこのポンコツ人形がっ! でぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやっ!!』

ヴィンデル「これ以上の支出を抑えるためにあの馬鹿共をとっとと止めてきてくれ……」
ラキ「ああ、分かったぞ」
ヴィンデル「すまんな」
ラキ「気にするな」


バタン


ヴィンデル「さて、またツヴァイの装甲を剥しにいくか…………はぁ」



340 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 18:40:25 VV/Hg4qW
>>338
コ○モ○「シミュレーター、です」


339 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 16:14:00 TeZIHa0B
ヴィンちゃんかわいいなおい



341 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 19:06:03 wxmaVDtc
ヴィン「つ…ついに完成したぞ…!」

レモン「やったわねヴィンデル。でもこれどうするの?」

ヴィン「とりあえず皆に見せびらかして評判を伺う」

レモン「やめた方がいいと思うけど…」


助手「な、なんだこれ?」

ラキ「…?」

アクセル「悪趣味にも程がある」

ラミア「ぶっちゃけキモイです」

エキドナ「見損ないました」

ミィ「怖いですの…」


ミニヴィン「アシュラニナロウゾー」


ヴィン「くはぁっ!?…ゆ、夢か」



342 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 19:22:55 e0Sf0oFv
ヴィン「アクセル、お前の麒麟のせいで支出が増えている面もある。自重してくれ」
アクセル「む……しかし、人形が……」
ヴィン「命令だ。今度ベーオウルフに会ったら好きにしていいから」
アクセル「む……了解」


ラミア「隊長!これから二人で夜のアバンチュールを(ry」
アクセル(ベタベタと……いや、我慢だ我慢)

エキドナ「隊長。これからシミュレーションに付き合って貰えませんか?恋愛行動の」
アクセル(我慢……我慢……)

ミィ「アクセル、お医者さんごっこするですの」
アクセル(我慢我慢我慢我慢我慢我慢ry)

ウォーダン「隊長、ところで我が斬艦刀を見てくれ。これをどう思う?」
アクセル(凄く……大きい上にウザイです……)

ラミア「隊長!」
エキドナ「隊長」
ミィ「アクセル」
ウォーダン「隊長」
アクセル(ガマンガマンガマンガマンガマンガマン)

アクセル「……ゲフッ」

ラミア「た、隊長が倒れちゃったりしましたりです!」
エキドナ「衛生兵!衛生兵を!」
ミィ「アクセル、いざとなったらアインストに改造するですの!」
ウォーダン「隊長、気合で何とかするのだ!」


ヴィン「まさかお前が胃潰瘍で倒れるとは……その、正直スマンカッタ」
アクセル「いや……お前の気持ちが少し分かったのさ、多分な」




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/




343 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 19:40:19 vITo+WKS
ラキ「ジョシュア……すまない、拭く物をもらえないか?」
ジョッシュ「零しちゃったか……いいから俺に任せて」

クリス「あのお菓子とこのお菓子とそのお菓子と……えぇっと、どれにしようかなぁ」
ジョッシュ「リム、甘いのも控えめにしろよ」

ウェン「よいしょっ……わわっ!」
ジョッシュ「ととっ! ……ウェントス、無茶はしないで、俺に任せておけよ」


ラキ「いつもジョシュアに頼りっぱなしだな」
クリス「そうだね」
リアナ「たまにはアニキを労わないと」
ウェン「じゃあ、明日一日ジョシュアに頼らないで過ごそうか」
ラキ「悪くはない」


ジョッシュ「ラキ、大丈夫かい?」
ラキ「お前に手伝ってもらうことはない」
ジョッシュ「え……」

リアナ「それでこうして……」
ジョッシュ「大丈夫か、リム」
リアナ「アニキの手助けはいいよ」
ジョッシュ「……」

ウェン「よっと……」
ジョッシュ「手伝うか、ウェントス」
ウェン「君の助けは要らないよ、ジョシュア」
ジョッシュ「……」


ジョッシュ「……何か嫌われることでもしたのかな」
アクセル「まぁ世の中色々あるんだな、これが」
ジョッシュ「……もう十二時を回ったか」
ラキ「ジョシュア……その……困ったことになってしまって……洗面所まで来てくれないか?」
ジョッシュ「わかった、ラキ! すぐ行くよ!」
アクセル「……お前依存してるぞ」



344 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 20:03:05 6FcgcRw7
何と言う需要と供給。
助手はもう四人纏めて養子にしてまえと思ったのは内緒だ。



345 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 20:47:30 yuRWEIN2
>>343
病気だなw



346 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 22:02:08 vITo+WKS
某所で、
夏なジョシュラキとリムウェンのイラストを見たのだが、
それを見て「ああ、ウェンってこういうキャラなんだ」となんか納得してしまった。
いや、Dは勿論、リムウェンルートもプレイしてるんだが、
なんだか納得してしまったんだ。



347 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 23:05:51 sQ/V2Qva
>>346
《よう相棒、俺の言いたいことは分かるな? どこのサイトか教えてくれよ》



348 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 23:15:58 vITo+WKS



348 :それも名無しだ :2008/07/11(金) 23:15:58 vITo+WKS
ttp://www3.uploader.jp/dl/kagekagami/kagekagami_uljp00063.jpg.html
画像を補完していただける方募集


349 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 01:05:45 15Pyvtri
ウェン「リム、ジュースいれ……わわっ」
クリス「いいからいいから! 早く泳ごうよ、ウェン!」
ウェン「ジュースこぼれちゃう……ま、いいかな」
リアナ「ん〜……! やっぱり海は気持ちいいなぁ!」

ラキ「楽しそうだな、あの二人は」
ジョッシュ「リムって昔からああだからさ。
どんな時も、どんな場所でもさ、爛漫に生きることができてさ」
ラキ「……羨ましいな」
ジョッシュ「ああ。心からそう思うよ。俺よりも、ずっと強い子だと思う。
でなきゃ、ああは生きれない」
ラキ「……ならせめて、こういう場所では私も楽しくしたいな」
ジョッシュ「そうだな」
ポフ
ラキ「む?」
ジョッシュ「日が強いからさ。帽子、被っていきなよ」
ラキ「すまんな。……さぁ、私達も泳ごう」
ジョッシュ「ああ」
クリス「っと、ストップ! その前に準備運動!」
ジョッシュ「するのか?」
ウェン「何をするんだい?」
ラキ「しなければならんのなら、怠ってはならんな」

ちゃーんちゃーんちゃちゃちゃちゃ


350 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 01:52:13 dOwN6Id1
ヴィンデル「ジョシュア、グラキエース、クリアーナ、ウェントス、奴等が抜けた分の仕事をしてもらう」
アクセル「アイツらは海で俺らは宇宙に南極か。泣けてくるな?」
レモン「ま、良いじゃないの。ヒイロ・ユイやゲッターチームが協力してくれるんだから」
ウォーダン「テロリストの炙り出し、拠点制圧、潜入……」
ミィ「猫の手も借りたい状況ですの、これがなですの」
ラミア「隊長、私と愛の潜入をしちゃったり……」
アクセル「却下だ」
エキドナ「よろしければ私が……」
アクセル「却下だ。俺は兜達と行動させてもらう。貴様らは宇宙でMAPバスターライフルに巻き込まれて撃墜でもされてろ」


352 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 04:28:10 MYp8oBp6
ラミア「ふふふ……ビーチの必需品、サンオイル……。
隊長にこれを塗っていただき……甘々なムードに……」
エキドナ「……W17」
ラミア「なんでござますか?」
エキドナ「そもそも我々の肌は焼けるのか?」
ラミア「なっ……。
い、今更そんな野暮なことを仰らなくても……!」


353 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 07:58:30 15Pyvtri
クリス「それっ!」
ラキ「はぁっ」
ウンブラ「……えいっ」
クリス「ほら、二人ともちゃんと返して! ビーチバレーにならないよ!」
ウンブラ「……うん……」


ジョッシュ「……いつからいたんだ、あの子」
ウェン「さぁ……? でも、アクセル達に悪いね」
ジョッシュ「そう気にするなよ。俺達の本所属はブルースウェアだしな。後でアルフィミィと一緒に来るって話だし」
ウェン「そうなんだ。彼らも大変だね」
ジョッシュ「俺達も、一時の話だろ。明けたら、また任務が詰まってる」
ウェン「それもそうだね」
ラキ「……熱いな。ウェントス、水をくれ」
ウェン「はい、どうぞ」
ラキ「ふぅ……喉が潤う。リムは平気なようだが……正直この暑さ、私にはいささか辛い……」 
ジョッシュ「日焼け止めクリーム、塗ろうか」
ラキ「頼む……」
ジョッシュ「リム、ちょっと……」
クリス「ウンブラ、あっちの方が波が遠くまで届くよ」
ウンブラ「……」
ジョッシュ「あ、リム……!」
ラキ「……?」
ウェン「?」
ジョッシュ「……わかった、俺が塗るよ」
ラキ「頼むぞ。前に酷いことになったから……遠慮なく塗ってくれ」

ウェン「何してるんだい、二人とも」
ウンブラ「……くらげが」
クリス「不思議だねー。こんなぷよぷよでくにくになのに、生きてるんだよ」
ウェン「……生きてるってなんだろうね」
リアナ「なんだろう?」
ウンブラ「……知らない」



354 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 09:47:10 9oTPUo4w
一方宇宙…
ラミア「作戦終了しますた」
ヴィン「状況は」
ラミア「見たまんまでございますです」
レモン「核ミサイルにマクロスキャノン…殆ど出る幕はなかったわねぇ」
ヴィン「ブルースウェアは撤退したか…よしプランBに移れ」
ラミア「了解」
レモン「それにしても、かわされた核ミサイルの回収なんてねぇ…」
ヴィン「そう言うな、不発弾の危険と言うものはだな…」
レモン「売る気マンマンで良く言うわ」
ヴィン「ん?何か言ったか?」
レモン「いいえ、何も」
ラミア「予測軌道に乗った、回収作業にかかりますわ」
ヴィン「それにしても、奴は何故あんな格好を?」
レモン「あら、半舷休息を途中解除した立場でそれを聞く?」
ヴィン「むぅ…アクセルもW15・16も南極に回ったのだ、しかたがあるまい」
レモン「帰ったら私も泳ごうかしらん」
ヴィン「今は作戦中だぞ」
レモン「アルバイトの間違いでしょ?」
ヴィン「……ふん」
ラミア「目標目視…突撃艦の残骸に入り込んでいますです。回収作業に移りますわ」
ヴィン「物は核だ慎重にな」
レモン「あの子は最高傑作よ心配しなくても…」
ラミア「ん?艦内部に高エネルギー反の……ザッ…ナマステー…ザザザザー」
ピカ!
レモン「……」
ヴィン「……」


ラミア「と、言うわけでこんがりジックリ焼けましたなのです」
アクセル「ええい、寄るな!ガイガーカウンターが振り切れる!」



355 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 10:01:43 hw/tHCmd
>>354
ナマステーで腹筋崩壊したww



356 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 10:58:22 gLx1k+/D
放射能を浴びた事でラミアが突然変位を起こすのだな



357 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 11:04:38 KpLwtw0J
大量の放射線を浴びた生物は巨大化する。これ二次元の常識。



358 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 11:05:32 EWexHsr+
エキドナ「進化って気持ちいいね、W17」
ラミア「そ、そうでございますわね。W16」



359 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 12:12:46 0mXnGxXV
ヴィン「奴らは気づいたんだ…地球でわざわざ個人でアクセルを追い回さなくても、木星をWシリーズの太陽にしてしまえば太陽系からアクセルの逃げ場はなくなる!」



360 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 12:26:59 9oTPUo4w
ラミア「……と、言うわけで一回り大きくなりましたなのです……主に胸が」
レモン「これは思わぬ発見だわ」
エキドナ「レモン様対放射線スーツをご着用ください」
ラミア「褐色の肌に超巨乳……ふっ……
 勝ったな」
ミィ「負けてもあんまり悔しくないですの。シュコーパー」
アシェン「待てぃ!」
一同「「!?」」
アシェン「W17!この先に進みたくば私を倒してから行け!」
ヴィン「どうにならんのか、奴等は…シュコーパー」
アクセル「シュコーパー…元を正せばお前のせいだろいが!!シュコーパー」

助手「シュールな図だな」←遠巻きで
リム「(…放射線か)」
リアナ「(…放射線か)」
ラキ「(…放射線か)」
ウンブラ「(…放射線か)」
ウェン「(…浴びたら強くなれるかな?)」


361 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 14:00:28 BoKJyTXu
稀に巨大化してしばらくたつとメルトダウンするから気をつけろよ
そうすると酸素破壊剤しか対処法ないんだから


362 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 14:01:18 15Pyvtri
バラエティ・レベル13
放射線で突然変異した怪獣、ラミアゴンとエキドラからレモンを救え。


アクセル「……なんだこのVR訓練は」
レモン「う……うぅん……」
アクセル「レモン! くっ、この谷間、越えられん!
……ん?」

ズシーン
    ズシーン
        ズシーン
アクセル「な゛っ!?」
ラミアゴン「アンギャァァアアアアアアア!」
エキドラ「グァァァァァァァァァアアアアア!」
アクセル「……なんだありゃ。
……こっちには気づいてないな」
ラミアゴン「……」
エキドナ「……」
アクセル「とりあえず、手持ちのスティンガーをぶち込むか」
ドン
ラミアゴン「グアッ!? アンギャアアアアアアアアア!」(大意:何をしやがる!)
エキドラ「グギャァアアアアアアアアアアアア!」(大意:私じゃねぇっつってんだろ!)
ガシ
バシッ
ビシッ
ドカッ
グラグラ
ザブーン
ぶくぶく……
アクセル「……」
ミッションコンプリート
アクセル「なんだこれは!」



363 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 14:12:58 dOwN6Id1
クリフ「科学者のちょっとしたお遊びというやつだが、ふむ」



364 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 18:38:21 hw/tHCmd
折角なら生身に進化すりゃ良かったのに。概念覆して。



365 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 19:23:16 0mXnGxXV
ラミア「隊長〜」

アクセル「ええい!ベタベタするな人形!」

ラミア「ふふっ…この前の事件のおかげで…」

アクセル「?」

(アクセルの手を掴み、自分の脈を計らせるラミア)

アクセル「なっ…!脈打ってる!?」

ラミア「そう!とうとう私、W17ことラミア・ラヴレスは人間になりました!隊長〜!」

アクセル「ええい!ベタベタするな人間!」

ラミア「ガビーン」


エキドナ「ぷっ」


366 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 19:53:01 15Pyvtri
アクセル「あのなぁ……そんなに人間の体がよかったのか?」
ラミア「え……は、はい」
アクセル「……そうか。
どんな体でも、お前はお前だと思うんだがな」
ラミア「……それは持っている者の言葉ではございませぬか」
アクセル「……すまん。そうだな……そういうものか。
あー……気分はどうだ?」
ラミア「……何と言えばよろしいか……全身に発熱器官を装備されたような気分でございますです」
アクセル「ふーん……なるほど」
ちゅっ
ラミア「な、なななななななななななにをなさいますか!」
アクセル「戯れだ、戯れ。お前の発熱器官の機能をあげてやった」
ラミア「私をオーバーヒートさせる気でござったりしちゃいますか!」
アクセル「人間、そう簡単にオービーヒートせんぞ」
ラミア「……鬼畜! 外道ですわ!」



367 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 19:58:58 e3w52OsL
つまり今のラミアは新人類・エヴォリュダーラミアなわけか…!?



368 :それも名無しだ :2008/07/12(土) 20:05:27 zo4gYtPE
全裸で隊長とご対面をショタに見せつけるだなんてそんな




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377 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 02:01:32 TRy2UKqX
クリス「(……女房……)」
ウェン「君の淹れてくれるココアは美味しいね」
クリス「ウェンが旦那」
ウェン「ん?」
クリス「私が女房」
ウェン「?」
クリス「ちょっと違うね」
ウェン「よくわからないけど、君が違うと思うなら違うんじゃないかな」
リアナ「(ウェンってアタシ達の何なんだろうね。とっても大事な人なのは間違いないけど)」
クリス「ウェン」
ウェン「うん?」
ちゅっ
ウェン「リム?」
クリス「……うん、ウェンは私にとって、恋人とかよりもっと大事なものね」
ウェン「僕も君達は大事だよ。……けど、言葉じゃ足りないし、僕の体はそれを表現できるほど器用じゃない。
どうすればいいんだろうね……」
クリス「……両方使えば足りるかな?」
ウェン「どうだろう?」
クリス「……やってみれば……わかるかな」
ぎゅう
クリス「あ、ウェン……」
ウェン「……言葉は君に任せるから」
クリス「え、えっと……あのね、あのね、ウェン……な、なんでだろう、言葉、出てこないよぉ……。
やっぱり難しい……」



378 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 03:33:05 1S4nw3mi
連想の過程は省くが、背中に文字を書いて遊ぶ姿が見えた。
…途中で「ひゃん♪」とか声をあげてみたり、耳まで赤くしてプルプル堪えてたり、
そういう展開が望ましい。



379 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 04:08:47 sYwFpGsm
トントン
アクセル「(む、背中に文字をなぞってメッセージか)」
スラスラスラ
アクセル「ひゃん♪」
ギシン兵「いたぞ、敵だ! うち殺せ!」
ギシン兵「逃がすな!」
アクセル「何故あんな……! えぇい!」
ラミア「隊長こそ背中が弱すぎますわ」
アクセル「うるさい!」
ダダダダダ


インベーダー「グルルル……」
ジョッシュ「……」(無言で人差し指を唇に)
ラキ「……」
ツツ
ジョッシュ「(背中に……? ! ラキ、な、なんでそんな……く、くすぐったいっていうか……あ、あう……)」
『シュンパティアは?』
ジョッシュ「(じゃあそうシュンパティアで言ってくれ!)」
ラキ「(すまん、喋るなと言われたので、精神上でも黙るべきだったかと)」



380 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 04:21:51 yzfRrOit
無言で人差し指を”ラキの”唇にくっつけたのかと思ったぜ!




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389 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 10:58:55 VlVsKCio
ミィ「扇風機、すずしいですの゙……。……?変な声になりましたの……あ゙〜〜〜でずの゙」



ミィ「……楽しいですの♪」


ミィ「わ゙〜れ゙〜わ゙〜れ゙〜は〜ゔ〜ぢ〜ゅ゙〜ゔ〜じ〜ん〜で〜ず〜の゙〜」
アクセ「あんまり扇風機の前で薄着してると腹こわすぞ」
ミィ「み゙っ!?(////)……ア、アクセル……?聞いていましたの?」
アクセル「何をだ?」
ミィ「そ、そうですの……よかったですの」
アクセル「ああ、それとアルフィミィ」
ミィ「?」
アクセル「今のご時世そんなエフェクトかかってるのは宇宙人じゃなくてサウンドウェーブくらいだ」
ミィ「みっ!〜〜っ!(////)」




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/




394 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 16:43:45 TRy2UKqX
妄想爆発セガサターン。
結構長くなったので、とりあえず前編を。



◇  ◇  ◇

 ふぅ、と紫煙を一筋吐くと、タバコを灰皿に置き、アクセルは談話室の背もたれに体を預ける。
トイレの修理費用と時間の捻出に頭を悩ますというのも、あまり様になるものではない。ないが、
クルーにしてみればこれは重大な死活問題になる。壊されたのは幾つかある内の一つだか、それが二つも壊された。
これだけでもう、艦全体の作業速度が若干落ちるのだから、バカにできた話ではない。
「こういうのはヴィンデルの仕事なんだが……」
 当のヴィンデルはといえば、今は月とコロニーを奔走している。上は上で話し合うことがあるのだろうが、
その間、シャドウミラーの全権を任されたアクセルは、四苦八苦しながら、時に残党と、時に書類と戦っている最中である。
「わかっちゃいたが、上に立つのも楽じゃないな……」
 灰皿に置いたタバコに手を伸ばそうとしたとき、ふとアクセルは、向かいのソファーに一人の少女が座っていることに気がつく。
 外見は、アルフィミィよりもやや幼い印象を受ける。雰囲気は、アルフィミィの神秘的な雰囲気というよりも、刹那的な印象を受ける。
 服はそれほど奇異なものではなく、ごく普通の黒のワンピースタイプの服だ。
「……」
 その少女は、タバコを摘み、まじまじと眺めている。不思議そうというわけでもなく、興味深いというわけでもなく、
ただそこにあったから、とりあえず観察してみる。そんな感じだった。
 ——会ったことあったか?
「あー……お嬢ちゃん、それは俺のタバコなんだ。吸いかけなんだよ。帰してくれるか?」
「……タバコ」
 初めてタバコという言葉を聞いたような口ぶりで、少女は呟いた。
「……吸う?」
「そうだ。だから早く渡すんだ。灰が落ちるぞ」
 手を伸ばし、タバコを返すようアクセルはジェスチャーする。その、意外に華奢な指を暫し見つめてから、
何を思ったのか、少女はタバコを自分の口に運び、吸い込む。
「あ、こら! 何をしてる!」
 少女の口からタバコを引き剥がそうとアクセルが駆け寄るが、火のついたままのタバコを取り上げるのは、そうそう簡単にはいかない。
「早く離せ! 子供が吸うもんじゃないんだそれは!」
 と、四苦八苦していたアクセルだが、呆気なく少女は口からタバコを落とした。同時に、ケホケホと咳き込み、
喉を抑える。
「酷い……」
「酷いってのはこっちのセリフだ! うわっ、灰が床に……えぇい……」
 ティッシュで灰を懸命にふき取っているアクセルの姿を、少女は別にどうということもなく見つめている。
そんな様子の彼女に、アクセルが言う。
「おい、見てるだけなら手伝ってくれ!」
「……何故?」
 当然のことの様に返ってきた答えに、アクセルが即座に返す。
「なんでもかんでもないだろう! お前が零した灰なんだから」
「……」
 すっ、とアクセルの横に跪き、ティッシュを取ると、アクセルの真似をするように、灰が落ちた辺りを拭き始める。
ただそれだけのことだったが、何かぎこちない、無理難題に挑戦する子供のようなやり方だった。
「……よし、大体取れたな。次はこんな真似をするんじゃないぞ」
 ティッシュをゴミ箱に突っ込みながら言うアクセルに、相変わらず、疑問にも思わない、興味を示すわけでもない、
ただ言われたからそう返してみた、そんな声で彼女は言った。
「……何故?」
「何故って……いけないものはいけないもんだろうが……あのなぁ……」
 と、押し問答中のアクセルと少女に、廊下の向こうからやってきたジョッシュが声をかける。
「いた! やっとみつけた……」
 そのジョッシュの背中を追う様に、グラキエースも駆け寄ってくる。
「いたのか? どうなることかと思ったぞ……」
 そんな様子の二人に、アクセルが少女を指差しながら、訪ねる。
「なんだ、ジョッシュ、ラキ。この子はお前さんの知り合いか?」
「あ……ああ。その……知り合いの……妹とかなんというか……そんなものかな。俺達が引き取ることに……なってさ。
 ……戦災孤児ってヤツだ」
「ふむ?」
 改めて、まじまじとアクセルは少女を眺めた。
 確かに、この服のコーディネイトは、リム辺りが見立てそうな装いに見える。顔も、誰かに似ているような気がする。
「名前は?」
「名前は……ウン……えっと……そう、チェーニって言うんだけど……」
 いささか口を濁らせながら話すジョシュアに、怪訝な顔でグラキエースが尋ねる。
「ジョシュア?」
「いいから」
「チェーニちゃんね……ロシア系か? ってことはリムの親戚かね」
「そういうわけでもないんだが……」
 まじまじと、アクセルはチェーニの顔を眺める。リムの顔を思い浮かべながら眺めてみたが、
どうにも、造り、雰囲気からして似ていない。儚げを通り越して退廃すら漂う雰囲気。なにか、この世離れした均整さの顔立ち。
この顔立ちは——。
「ん? もしかして……ラキ、お前さんの親戚?」
 ただ思いついたから言ってみただけ、という様相のアクセルに、しどろもどろになってジョッシュが否定する。
「そ、そんなわけないだろ! なんでラキに親戚がいるんだ?」
「……それもそうだなぁ」
「……?」
「……?」
 ラキとチェーニは、キョトン、とそんな二人を見ていた。
「……いや、絶対親戚だ!」
「だから、ありえないだろう、って。と、とにかく……さ、二人とも、そろそろ行こう」
 ジョッシュに背中を押され、二人が歩き出す。その後姿、どうしてもアクセルは首を傾げて眺めてしまう。
 歩く後姿も、どこか似ている。滑るような、静かな歩き方。
「ん……? というか……会ったことがあったか? ……まぁいいか」
 ソファーに座ると、再びアクセルは書類とにらみ合いを始めた。


               ・


「やっと終わった……」
 書類をまとめ、頭をそろえると、アクセルは胸に入れておいたタバコの箱から、もう一本取り出す。
 火をつけ、悠長に、味わうように燻らせる。
「……うまい。……少し吸いすぎかな」
 ボンヤリと呟き、立ち昇る紫煙を眺める。これが、ヴィンデルの吸うタバコの味か。
「ん……?」
 ふと、丁度自分の顎の下を眺める。そこには、簡素なアルミの灰皿があった。
「……何のつもりだい、チェーニ……だったか」
 チェーニと呼ばれていた少女が、アクセルの顔下に灰皿を突き出したまま、相変わらずの表情で、
アクセルに言った。
「灰……落としちゃ……ダメ……だから」
「んー……ありがと、よ」 
 トントンと、灰を灰皿の上に落として、アクセルは立ち上がった。
「いいのかい? ジョッシュとラキのところにいなくて」
「………」
 無言で、じっと立ち尽くすチェーニの様子に、ふっ、と笑いながら、アクセルはわしゃわしゃと頭を撫でる。
「ま、やんちゃな年頃なんだな。お前さんを一人にするわけにもいかんし……そうだな、訓練でも見てくか? 
 本来は外に見せるもんじゃないぞ。どうだ?」
「………」
 矢張り無言のままのチェーニに、暖簾に腕押しの空しさよ、とアクセルはため息を一つ吐く。
「そうかい……ま、気をつけて戻れよ」
 書類を抱えて、アクセルは歩き出した。
「ん?」
 と、足音に気がつき、振り向く。
「………」
 見ると、チェーニがアクセルの服の裾を引っ張っていた。その様子、ちょっと苦笑しながら、アクセルは何も言わず歩き出した。

               ・

「βチーム! 弾丸の集弾率が落ちているぞ! いいか、的だけを見るんじゃない! 視界のあらゆる情報を正確に把握するんだ!」
『了解!』
 バリソンの檄に、隊員が応答する。
「いいか、ゲシュペンストは武装こそオールラウンドに装備されているが、個々の破壊力はPT全体で見れば、貧弱と言ってもいい。
 武装の性能を十二分に引き出せる距離は? どんな軌道で攻撃すればいい? タイミングは? 着弾点は? そういう戦闘思考が重要になる。
 何より……ん、アクセル」
 指示の声を止め、バリソンはアクセルに声をかける。
「いや、アルマー大佐代行殿、か」
「茶化すのはやめろ。そういう肩書きが俺は苦手なんだ」
 勘弁してくれ、といったげんなりとした顔で言うアクセルに、カラカラとバリソンは笑う。
「違いない、お前にそういう肩書きは重すぎる。よし、三十分の休憩を取る! 休憩後に、次のローテーションから開始だ。
 待機組は自分の成績に目を通しておけ」
 シミュレーター用のコックピットから、それぞれ隊員が降りていく。αチームのリーダーコックピットから降りるのは、
浮世離れした印象すら受ける、美しい風貌の女性、ラミア・ラヴレス。
「ラミア、今回もお前の成績がトップだ。よくやったな」
「ベストを尽くしただけでございますわ。あら……訓練に参加する予定はありゃあせんはずだったと思いますが。アルマー大佐代行殿」
 いつも通りの涼しい顔で言うラミアに、アクセルは渋面を作って言う。
「お前な……狙って言ってるのか!? 意識せず言ってるのか!?」
「中間ぐらいではないでしょうか、アクセル隊長……ん、そちらの方は……?」
 アクセルの裾をひっぱる少女に、ラミアが目を向ける。
「ジョッシュの親戚だとよ。今日は社会見学だ。ああ、お前等、あんまり注目してやるな。怖い軍人さんに注目されたら、
 怖がっちまうぞ」
 その場にいた面々が、笑い声を上げる。チェーニはといえば、笑いもしないし怯えもしない。ラミアは、そんなチェーニの様子を、
じっと、不審なものを見る様な目で見ていた。
「そうか、社会見学か。社会見学ついでに、そうだな、PTに乗っていくか?」
「俺は構わんと思うが、いいのか? 訓練があるだろう」
「休憩中の間だけさ。これぐらいいだろう。どうだ?」
 暫し、相変わらずどこも見ていない目でじっとしていたチェーニだが、やがて、コクリ、と一つ頷いた。
「よしきた。おい、余裕のあるヤツは乗れ。この子の体験学習を手伝ってやれ」
「使える機体はどうだったか?」
 コンソールを叩き、モニターに機体を表示する。
「ダイレクト・フィードバックを使ってる機体と、レモンのヴァイスセイヴァー以外は。
 ワンオフ機もデータに入ってるが、操作系がそれぞれ違うからな。訓練として使うのは薦めん。機体についてるシミュレーターを使うのがいいな。で、どれを使いたい?」
 選ぶ間もなく、即決でチェーニは指を差して選んだ。チェーニが指差したのは、ヴァイサーガだった。
「ヴァイサーガか……いいチョイスをするな」
「バリソン隊長、私も出撃させてもらってよろしいでございましょうか?」
「ん、行け。ただお前は融通がきかんからな。戯れなんだ……わかってるだろうな」
 何も言わず、ラミアがシミュレーターに乗り込む。それに続いて、アクセルもチェーニに袖を引っ張られながら、シミュレーターに向かう。
 チェーニを抱えて、シミュレーターのシートに乗せると、アクセルがチェーニに説明を始める。
「いいか、マニュアルはこれだ。大体の操作はこの一ページに乗ってる。動く、戦うはこれが基本だ。
 これが武装パージなんだが……使わんだろうな」
「……教えて」
 珍しく声に出して何かを言ったチェーニに、アクセルが驚く。
「……え?」
「……教えて……武装のパージ」
 マニュアルに目を通したままそれだけ言ったチェーニに、暫しじっと彼女を眺めた後、アクセルは説明を始めた。
「この操作とコンボで行うんだ。そうすれば……パージできるが」
「……」  
 突然、シミュレーターの扉が閉じ始める。慌てて、扉から身を出していたアクセルが後ろに退く。
「お、おい! ……まぁ、気楽にやるんだぞ!」
 聞こえたのか聞こえなかったのか聞いていなかったのか、チェーニからの反応は相変わらずなかった。
「……」
 無愛想、とは思わなかった。あの反応、何かどうしても気になる。そのような感じが強くてならなかった。
 バリソンの元に戻ると、画面には既にシミュレーター上に構成された戦場が映っていた。ヴァイサーガ一機に、ゲシュペンストMk-Ⅱが五機。ヴァイサーガを中心に、
半円を描く様に並んでいる。普通ならば、ヴァイサーガが圧倒的不利、と分析される状況だが、ゲシュペンストMk-Ⅱに乗り込んだ連中は、的になってやるつもりでいる。
 一人除いて。
「よし。それじゃあ、十秒後に操作をオンにする。あー、一応言っておくが、今回は機体サイズは適当に合わせてあるからな。アクセル、何か言うことは?」
「ああ……まぁ、適当にやれ」
『了解っ』
『さぁて、お嬢ちゃん、俺達に勝てるかなぁ?』
『ははっ、おじさん達も本気出さんとな』
『違いない』
『……』
「……よし、開始ッ!」
 開始と同時に、ゲシュペンスト四機が前に出る射撃武器は取り出さない。ヴァイサーガは、まだ動き出さない。
「……ん? なんだこりゃ?」
 いや、ヴァイサーガは既に動いていた。マントを捨て、烈火刀を捨てる。挙句、五大剣まで捨てる。
「いかん……アクセル、この子、やっぱりわからんみたいだぞ」
「……いや、待て」
 ほとんどの武装をパージしたところで、一つだけ残った水流爪牙を構える。ふと、その構えに、アクセルはデジャ・ヴュを感じた。
 次の瞬間、ヴァイサーガが飛び出していた。一気にゲシュペンストMk-Ⅱまで距離を詰め、構えていた水流爪牙を突き出す。
『何ッ!?』
 一撃だった。水流爪牙はコックピットに打ち込まれ、次の瞬間には引き抜かれていた。それで十分だった。その一撃で、ゲシュペンストはその場に崩れ落ちる。
『α五番機、コックピット破損。戦闘続行不可能』
 無機質なナレーションが、響き渡る。その場にいた者達はみな、呆然とその光景を眺めていた。
「……あのモーション!」
『……次』
 破壊されたMk-Ⅱを蹴り飛ばし、次の機体に向かって飛び掛る。呆然としていた三番機の胸部を、素早くワンアクションで二度裂き、
トドメと水流爪牙を叩き込む。
『α三番機、装甲破損。ジェネレーター破損、爆散。戦闘続行不可能』
 二機目が爆散し、シミュレーターから退場する。ここに来て、二機のMk-Ⅱのパイロットは、メガビームライフルを取り出した。
 火器を使うつもりはなかった。だが、本能的なものだった。本能的な、自分もやられるという恐怖。それが、彼らを攻撃に駆り立てた。
『……遅い』
 自然に、メガビームライフルは、最初からはずれていたように、ヴァイサーガに命中せず逸れていく。一瞬、次弾のリロードに、
Mk-Ⅱの射撃が止まる。それを待っていたかのように、ヴァイサーガが突撃し、Mk-Ⅱの喉元に水流爪牙を突き刺す。
 これは多大なダメージだが、撃破には至らない。だが、ヴァイサーガに吊り上げられたMk-Ⅱの背に、メガビームライフルの掃射が来る。
『α二番機誤射。α四番機大破』
「……なんだこりゃあ」
 開始一分も経っていないというのに、既に半分以上が沈んだ。二番機のMk-Ⅱは、半ば恐慌状態となり、メガビームライフルを出鱈目に撃つ。
そんなものが当たるはずもない。ヴァイサーガは悠々と二番機に近づき、水流爪牙で頭部を引き裂くように破壊する。
『α二番機、モニター性能低下』
 二番機が、その場に崩れ落ちる。それにトドメをささんと、水流爪牙が振り上げられる。だが、まさにその瞬間だった。
『……もらった!』
 一番機、ラミアのMk-Ⅱが、ヴァイサーガに飛び掛る。ジェットマグナムを、そのままヴァイサーガの頭部に叩き込む。
『!』
 一撃、的確にジェットマグナムは頭部に入る。それで仰け反ったヴァイサーガの胸部に、さらに数発、叩き込まれる。
『撃ちなさいませ!』
 ラミアが、二番機に叫ぶ。気がついたように、二番機はメガビームライフルを構え、ヴァイサーガの背に射撃する。
 メガビームライフルを全て撃ちつくした時、ヴァイサーガは、ゆっくりとその場に崩れ落ちた。
『……終わり……』
『β一番機大破、αチームの勝利です』
 軽いファンファーレと共に、状況が終了される。そして、最終状況がモニターに表示される。
 その惨状に、思わずアクセルは呟く。
「勝ち? これが?」


                ・


 やれ、お前達油断しすぎだ、だとか、Mk-Ⅱももう引退かな、だとか、ビギナーズラックってのはあるもんだ、だとか、
オーディエンス達は、口々に撃破されたパイロット達にあれやこれやと言っていたが、それは何より、自分達を納得させる為に見える。
 撃破された彼らは、ただショックを受けた様な、沈痛な面持ちで、シミュレーターから降りるだけだった。
 一緒に降りてきたチェーニを、周りは口々に誉める。素人にしてはよくやるな、だとか、いっそシャドウミラーに入るか? だとか。彼女はそれを、
一切聞いていない。
 ラミアはその輪に入らず、まっすぐアクセルの元へ向かう。
「……アクセル隊長、あのチェーニという娘……」
「……わかってる。ビギナーズラックでも機体性能の勝利でもない。あれは本物だ。もしやあの子……強化人間かブーステッドか?」
 一瞬、脳裏に一つのストーリーが出来上がる。何かの任務で、ジョッシュとグラキエースは彼女を保護した。あの通り、感情が希薄なあの少女、
誰かの助けなしに生きていけるとは思えない。そんなわけで、二人は少女を引き取る。
 案外、そんなところなのではないか。だが、どうしても気にかかることがある。
 あの構えだ。アクセルは、あの構えを知っている。どこで見た。どこで会った。どこで倒した。
「……バリソン、もう一度映像を見せてくれ」
「あ、ああ、すぐに出そう」
 戦闘が開始して五秒、水流爪牙以外の武装を捨てたヴァイサーガが構える。その構え、そうだ、アクセルが見たことがあるのはこの構えだ。
「! 止めてくれ! これは……」
 その構え、明らかにヴァイサーガの構えではない。チェーニが、即興で作った構えなのか。
 まるで、蜘蛛が今まさに獲物に喰らいつく様を想起させる構え。
 そうだ、知っている。三度、アクセルは三度この構えを見たことがある。
「……まさか」
 
              ・


「悪いな、面倒を見てもらって」
「いや……」
 ラキに手を引かれるチェーニの姿をじっと見つめて、ぼんやりとアクセルはジョッシュに返す。
「どうかしたか?」
「……ジョッシュ、ちょっと来てくれ」
 チェーニに声が届かないところまで、ジョッシュの肩を掴み引っ張り、耳元でアクセルが言う。
「ジョッシュ……あのチェーニって子だが……」
「彼女がどうかしたか?」
「……嘘だろう」
「……え?」
 今日、シミュレーターで起こったおおよその一部始終を、アクセルはジョッシュに話す。終わりまで聞いたところで、
ジョッシュは、ふぅ、とため息を一つ吐く。
「……何が言いたいんだ、って一応言っておくか」
「……よくよく考えたら、あからさまな偽名だな。チェーニって、あまりにもそのままだぜ。次はもうちょっと捻った偽名考えろよ。
 同じ構え、操縦技能を持つ、そして同じ名前を持つパイロット。思い出したよ。俺は南極調査隊に、リムと一緒に同行し、
 ヤツと戦ってるんだ。それから二度、お前達も知っての通り。そして、あの遺跡で、俺がヤツにケリをつけた」
 虚空を眺めるような目の少女をもう一度、ちらと見て、一つ間を置いてから、アクセルはジョッシュに言った。
「あの子の名前はチェーニじゃない。『影』の名前をもつメリオルエッセ、ウンブラ。違うか?」




◇  ◇  ◇



400 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 22:29:00 EMmjKwk7
>>394
GJ! 後半楽しみにしてるよ
ウンブラかわいいよウンブラ



414 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 17:24:02 Yp98lZbc
妄想直撃ドリームキャスト。
え? 女の子じゃなかったらどうするかって?
問題ない、並行世界だ。



◇  ◇  ◇


 今はもう、あの戦いの痕跡はどこにも残っていない。氷が全てを覆い隠し、初めからここは、永遠に平穏な場所であったかのように、
演出する。
「……」
「どうした、ジョシュア?」
 機体から降り、その風景を眺めていたジョシュアに、ラキが声をかける。
「いや……ここでさ、俺達は戦って、仲間を失って……そうだな、宇宙を救ったんだよな」
「……そうだな」
 そんなことは知らない、とばかりに、南極の景色は何も語らない。その様は、無慈悲にすら映る。
「……悲しいぐらいに平和な場所だな」
「……そうか」
 寄り添い、ただその風景を眺め続ける。一際強い風が吹き始め、クシュン、とラキがくしゃみしたところで、ちょっとジョッシュは笑う。
「こ、こら、笑うな……。寒いんだ。仕方がないだろう」
「そうだな……。そろそろ戻ろうか」
「ああ……それがいいと……クシュン!」


 エール・シュヴァリアーに乗り込み、発進の準備をするジョッシュに、ラキが通信を入れる。
「待ってくれ、ジョシュア。……ここから北西に数キロの地点だ。反応がある」
「反応?」
「ああ、ルイーナの反応に近い。消えかけのロウソクのように微弱な反応だが」
 一応、今日二人はこの場に、パトロールということで来ている。反応があるというのなら、すぐに急行しなければならない。
そうでなくても、すぐに確認しなければならないのは変わらない。
「わかった。すぐに行こう。念の為、戦闘モードに入ってくれ」
「……わかった」
 


 ホバー移動でポイントの到達したエール・シュヴァリアーの傍らに、ファービュラリスが降下する。
「この辺りかい?」
「ああ。間違いない」
 といっても、それらしいものは見当たらない。エールもその反応は捉えているが、見えないものは見えない。
「誤認でないことは確かだけど……ちょうどこの辺りか」
「ジョシュア、足元を見てみろ」
「ん……?」
 エールの足元、そこに、機体の残骸のようなものが雪の中からかすかに顔を出していた。
「……ジョシュア」
「ああ。わかっている」
 サイファーソードを取り出し、慎重に、解析を行いながら、その周辺を掘削していく。少しずつ、その残骸の姿が見えていく。
「これは……」
 ある程度まで掘り出したところで、ラキは思わず声を上げる。知っている。よく知っている。これはかつての仲間の機体だ。
「プリスクス・ノクス……!?」
 手もない。足もない。頭部も半分欠けている。辛うじて、それがプリスクス・ノクスだったもの、とわかる程度に、原形はとどめている。
「これが反応の元だったのか……一度、研究所に持ち帰った方が……? 生命反応がある!?」
「なんだと?」
 ジョシュアは、プリスクス・ノクスのコックピットをこじ開ける。難儀なことではなかった。容易にコックピットを開き、
その中を見る。ラキにとって、懐かしい相手がそこにいた。
「ウンブラ……」

             ・


「面倒を増やしてくれるよ、ジョッシュ。見つけなければよかったものを」
 嘆息しながら、クリフは敷島博士の診断が書かれたカルテを見る。ジョッシュは丸椅子に座り、言い訳をするわけでもなく、
ただじっと、クリフの言葉を聞いていた。
「グラキエースと同じ存在……間違いなくあれはメリオルエッセだ。恐らく、あの機体の再生機能、あれが生かしていたのだろう。
 相当衰弱していたから、当分は安静だがね。様子、見てくるかね」
「……ああ」
 部屋を出、廊下で待っていたラキが駆け寄る。
「ジョシュア……ウンブラは……」
「死にはしないってことだ。行こう。治療を受けてるらしい」
「……ああ」
 クリフの後について、二人は病室に向かう。歩きながら、クリフは話し始める。
「あれには……心というものがない。生まれていないのかもしれんが、グラキエース、君の様にはいかんぞ。
破滅の王の支配がなくなったことで、今はただの生きているというだけでの存在でしかない。彼女は……」
「彼女?」
 振り返り、不思議そうな顔でクリフが言う。
「知らなかったのか? ……言わなかったのか? 人間の範疇で考えるなら、あのウンブラというメリオルエッセは、
グラキエースと同じく女性だよ」
「……いや、知らなかった」
「そうか」
 ドアを開け、病的な白さの壁に覆われた部屋が目に入る。むしろ、窓から入る陽光が、この白さを濁しているほどだ。
 カーテンを開け、ベッドに目を向ける。点滴に繋がれ、ベッドに横たわった少女が一人。
 メリオルエッセとして彼女を覆っていた服の代わりに、今はただ、病人用の寝巻きを身に纏い、ただ身を横たえるだけ。
「……この子が?」
「ああ」
 正直、ショックだった。南極調査隊に大打撃を与え、二度ブルースウェアの前に立ちはだかった強敵。
 それが、ただのこんな少女。
 ——いや、こんな少女でも、十分人は殺せる、ってことなのか。
「……ウンブラ」
 ラキが、ウンブラが横たわるベッドの横に、跪き、その手を握り、瞳を覗き込む。ウンブラは、握り返すこともしない。見つめ返すこともしない。
「ジョシュア、やはりウンブラは……」
「……グラキ……エース……?」
 ポツりとウンブラが呟く。その言葉に、ラキが反応する。
「ウンブラ? わかるか、私だ」
「……わからない」
 滴る点滴のように、細切れの言葉をウンブラは紡いでいく。
「……みんな……死んだ……ワタシも……死んだ……なんで……ワタシは……生きてる……? わからない……」
「ウンブラ……」
 目を閉じ、そのままウンブラは眠りに落ちる。ラキは、そのウンブラの額を優しくなで、ただ見守っていた。


「どうするんだね。あの様子では、精々、それなりの施設を紹介してやるぐらいしか、私はできんよ」
「……」
 病室では、ラキがウンブラの横でその手を握っている。ジョッシュは、ガラス越しにその様子を、何も言わずに見ていた。
「……上には黙っておくが……だが、ジョッシュ、これはだね」
「クリフ」
「なんだ?」
「……俺が、あの子を引き取っちゃまずいか」
 ジョッシュの言葉に、クリフが頭をかいて、なんとも難しい表情をする。
「そりゃあ……確かに、アイツはリム達を一度襲ったヤツだ。アクセルのお陰で事なきを得たけど、
 憎いと思うべきなのかもしれない。許せないって思うべきなのかもしれない。でも……あれが生まれたのは、親父の責任でもあると思うんだよ」
「……ジョッシュ、お前はまだ、教授がしたことを自分の責任と思っているのかね。生き辛い男だよ、お前は」
「……」
 でも、少なからず自分の責任なのは間違いない。自分が、どこかで親父を止めることができていれば。
 それは、間違っているのだろうか。エゴなのだろうか。
「……わかった。何とかしよう」
「クリフ……」
「だがね、私は知らんぞ。人間、苦痛に苦しむ方がマシな苦しみもあるものではないかね」
 ラキは、いまだにウンブラの額を撫でている。その姿は、何か似たもの同士のような、そんな印象を覚える。


                    ・ 
  


「なるほどな……。あの子がね……」
 一通りジョッシュの話を聞き終え、アクセルは頭に指を当て、考える。
 ラキはジョッシュと精神を共感し、人間に近いものになった。だが、あのウンブラはどうだ? ウンブラにはそれがない。
心がない。あるのは戦闘の記憶だけ。そんな子が、まともに生きれるものか。
「大丈夫なのか?」
「……どうだろう。俺はできるだけのことはしたいと思っている。それがあの子にとって幸せかはわからない。
 俺の一方的なエゴなのかもしれない。けど……いくらなんでも、あのまま見殺しにすることが、あの子にとって、本当にいいことなのか。
 ……それは、違うと思うんだよ」
「……お前、一生苦労するな」
「だろうな」

                     ・

「ねぇ、ウンブラ、この服なんかいいんじゃないかな」
「……どれでも……いい」
 クローゼットから服を引っ張り出し、あれやこれやと合わせてくるリムに、ウンブラは、相変わらずの無表情、素っ気無い返事で答える。
「女の子はね、綺麗にしなきゃダメよ」
「……知らない」
 そう言うと、逃げ出すようにウンブラはドアから外に逃げる。その背中を追いかけて、リムがウンブラの名前を呼ぶ。
「あ、ウンブラぁ! ……もう」
 そんな二人の様子を眺めて、ジョッシュが何気なくリムに尋ねる。
「……なぁ、リム」
「なに? お兄ちゃん」
「……覚えてるよな、ウンブラと戦った時のこと」
 途端に、リムの口調が、どこか厳しいものに変わる。
「……勿論、覚えてるよ。アクセルのお陰で、事なきを得たけど、結構深い怪我を負ったし」
「憎いとか、思ったりしないのか?」
 唇に指をあて、暫し押し黙る。たっぷりと考えてから、リムは喋りだした。
「……それは、確かにあの子は敵だったけど、今は敵じゃないしね。あの子に敵意はないし」
「そうだが……」
「……確かに、あの子は人を殺した。その点は事実だよ。アタシも傷つけられたりしたし。
 でも……そうだね、だから憎むべきか、恨むべきなのか。それは少し違うと思う。
 まずは……そういうことがどういうことなのか、色々教えてあげなくちゃならないんじゃないかな。嬉しいこと、悲しいこと、そういうこと」
 滔々と話すリムの言葉に、ジョシュアは耳を傾ける。その言葉に、衒いや強がりは感じられない。
「……強いな、リム」
「まぁ、アタシが強ければよかったんだよ。……クリスに迷惑かな。
 ……でも、ウンブラ、どんな服がいいのかなぁ」

                 ・


「……うぅむ……」
「……」
 ディスプレイとキーボードの前で呻き声を上げているアクセルを、ウンブラはじっと見つめる。そんなウンブラの様子に、
アクセルが声をかける。
「……俺に何か用でもあるのか?」
「……覚えてる」
「何が?」
「貴方と……殺しあったこと……」
 囁くような声で、ウンブラは言う。その言葉に、アクセルも、驚いたような表情になる。
「……覚えてたか」
「……覚えてる。ワタシ達には……戦いしかないから……戦う相手しか……ワタシの世界にはいない……」
「……」
「名前」
「ん?」
「教……えて」
「アクセル、アクセル・アルマーだ」
「……そう、アクセル」
 アクセル、アクセルと口の中でウンブラが反芻する。
 懐かれたか? 
 何故俺の周りの女性は、いつもこうなんだ。
 そんなことを考えている内、ふらりとウンブラが立ち上がる。と、同時に、グラリとバランスを崩し、ウンブラがその場に倒れる。
「……あ……れ?」
「!」
 突然、バランスを崩し、その場に倒れかけたウンブラの体を、慌ててアクセルが支えに入る。
「どうした? 大丈夫か!?」
「……」
 そっと、ウンブラは自分を支えるアクセルの手を払いのける。それから、いつもの澄ました足取り、よりも、
僅かに覚束ない足取りで、部屋を出て行く。その後姿を、少し不安げな表情で、アクセルは見送る。
「……ウンブラ……プリスクス・ノクスだったか……」

 よく覚えている。一度目は南極だ。ヴィンデルの命令で南極調査隊に、リム、エキドナと共に参加した。
調査隊の一人の、マイクル・ゼーバッハという男が行方不明になり騒ぎ始めたところで、突然「アレ」は現れた。
 一撃、ブランシュネージュの右腕と、コックピットに近い辺りが断たれた。もし、そこにソウルゲインが割って入らなければ、どうなっていただろうか。あまり想像したくない。
 その後、損傷を受けたブランシュネージュとラーズアングリフが調査隊の撤退を護衛している間、ほぼ一騎打ちの形で、アクセルはプリスクス・ノクスと戦った。
 正直なところ、敗北も覚悟した。対手の機体性能、パイロットの技能、両方に脅威を感じた。結局、調査隊の退避が完了したところで、ラーズアングリフと、
ブランシュネージュが援護し、アクセルはその場を撤退することとなった。
 二度目はかなり後になる。トレーズを直接狙って襲ってきたルイーナの部隊、そこにウンブラはいた。二度目は、互角の勝負だった、と自負している。
メリオルエッセの脅威に対抗する為、何度も何度も仮想訓練を行い、確実に対抗できる腕を身に着けたつもりだった。
 だが、結局勝負は、半端なところで終わった。勝負半ばのところでプリスクス・ノクスは撤退し、そこでその勝負は必然的に終わりとなった。
 最後の勝負は、南極遺跡だった。
 負のエネルギーで無限の再生機構を有したプリスクス・ノクス。だが、初めから再生機能を持つソウルゲインに乗るアクセルにとって、
これでようやく勝負は五分と五分。そう思うことにした。
 互いに死力を尽くしあい、互いの装甲が回復を拒否するまでに疲弊しあい、玄武剛弾の発射機構も損傷し、
プリスクス・ノクスも、弾丸も尽き、武器が完全に消滅し、互いに拳一つとなったところで、お互い、これが最後だと、完全に理解した。
 奇妙な程に健全な時間だった。負の感情だとか、世界の破滅だとか、そんなものは関係なかった。これはある意味、一種の性交渉と言ってもいい。
あるのは、純粋に互いと戦えることの喜び。恋人同士だったなら、肋骨が折れるまで抱き合ってしまいそうな、そんな瞬間だった。
 プリスクス・ノクスの頭部装甲は半壊し、ソウルゲインの胸部も、内部機構が露出する状態となり、それでも、互いに互いの機体をぶつけ合った。
拳が互いの最も頑丈な部分に叩き込まれていく。脆いところに叩き込むという発想は出ない。出るのは、一枚でも多くヤツの装甲を破壊する、という衝動。
 打ち込む拳もなくなった時、ソウルゲインが二本の足で立っており、その足元に、四肢が破壊されたプリスクス・ノクスの残骸があるのを見た時、
ようやくアクセルは、勝負が終わった事に気がついた。自分が勝利したことに。それから後は覚えていない。
 気がついた時には、ラーカイラムの医務室のベッドの上だった。アクセルが戦っている間に、部隊は、ファブラ・フォレースまで辿り着き、
世界を救うことができたらしい。
 ——だが、大事なのは、俺がヤツを倒すことができた。その事実だけだ。
 まどろみに身を任せることに安心することができることに感謝しつつ、アクセルは眠りについた。
 
 それが、アクセルがウンブラと戦った全てだった。
 しかし、正直これはショックだった。それだけの相手が、あんな少女。
「……体格と操縦にあまり関係はない、ってことはよく言われるが……ショックなものはショックだ」
 はぁ、とアクセルはもう一つため息を吐いた。
 いかん、ヴィンデルの嘆息癖がうつってしまったか。


              ・

 ラウンジのベンチに座り、艦の外の、流れるままの風景を、ウンブラはじっと見つめていた。
「どうだ、ウンブラ。艦は慣れたか?」
「……慣れは……した。グラキエース……」
「皆はよくしてくれるか?」
「……うん」
「そうか、それはよかった」
 と、ポケットからラキは一枚の板状の物を取り出す。
「チョコレート、リムから貰ったのだが、食べるか?」
「……食べる……ってこと……まだよく……わからない。でも……もらう」
「そうか」
 チョコレートを二等分して、少し大きい方をウンブラに手渡す。もう片方に、さっそくラキは齧りつく。
「……甘い。複雑な甘さだ」
「……」
 食べるということは、上の歯と下の歯で挟んで噛み砕き、口の中に運び、舌で少し転がしつつ、両の歯を動員して咀嚼してから、
舌の上を転がして、喉に嚥下するという一連の作業。
 その手順を思い出しつつ、ウンブラは黒い薄板状のそれを口に運んだ。
「!」 
 舌が痺れるような刺激が伝わり、思わず咳き込む。その様子に、慌ててラキが、ウンブラの背中をさする。
「大丈夫か? ウンブラ」
「この味が……人間の……感じるもの……? 狂……気」
「そこまで酷い味か? ……お前には今まで味覚というものは感じる必要がなかったが……少々過敏だぞ」
「……いや……これが……おかしい」
「お前が少し過敏なだけだ」
「違う……きっと」
「ふふっ」
 笑い声に、二人が振り向く。見ると、レモンが楽しそうな顔で二人を見つめていた。
「……貴方達、姉妹みたいね」
「姉妹?」
「私……達が?」
 まじまじと互いを見つめる。
「……そういうものだろうか?」
「……さぁ」
 ベンチから降り、ウンブラが歩き出す。と、次の瞬間、再び、ウンブラの体が、ぐらり、と揺れる。
「……う……?」
「ウンブラ?」
 問題ない、問題ない、ウンブラはそう自分に言い聞かせた。
 問題ない、問題ない、問だ——。
 歪む。
 落ちる。
 落ちた。
「……ウンブラ? ウンブラ!?」
「ちょっと! 誰か早く医務室に!」
 

 
       ・

 頭に靄がかかっている。体がうまく動かない。何か、重いものが体に圧し掛かっているような気分。
 そんな気分の中に、ウンブラはいた。
「……どうして!」
 レモンが診察している後ろで、ジョッシュが頭を抱えて叫ぶ。
「大丈夫だ、ジョシュア。多分……大丈夫だ」
「ウンブラ……どうして?」
「彼女の時間……なかったのか?」
 ベッドに身を横たえたウンブラの目元を調べ、そこでレモンはため息を吐く。
「……ジョッシュ。わかったわ。私が医者としてすることはもうないわ。楽にしてあげるだけ」
「そんな……!?」
 愕然とした表情で、ジョッシュがレモンの顔を見返す。
「……いい、ジョッシュ、この子はね……」
「……ジョシュア……グラキエース……リム……ウェントス……」
 ポツリ、ポツリとウンブラがか細い声で呟く。その声は、今にも眠りに落ちてしまいそうなほどにか細い。
「……前に……死んでいく時と……同じ感覚……また……死ぬ……のは怖く……ない。負から……生まれて……
 0に帰るなら……悪くない……。……優しく……してくれて……なんだろう、何て言うべきか……わからない。
 ただ……ああ……リム……教えてくれた……言葉……? ……ありがとう……の気持ち……少しだけわかる……」
 手が、ベッドから落ちた。ウンブラの瞼も、幕が落ちるように、落ちていった。
「……ウンブラ!」
 ラキは、思わず叫んでいた。だが、その目は開かれない。と、病室のドアが開かれる。
 菓子袋を抱えたアクセルが、病室に入ってくる。
「どうした、倒れたって聞いて見舞いに来たんだが……ウンブラは元気か?」
 カーテンの中を覗き込んだ瞬間、菓子袋がアクセルの手から落ちた。呆然とした表情で、アクセルは立ち尽くしていた。
「……あ?」
 思わず駆け寄り、アクセルは叫ぶ。
「お、お前……! こんな……こんな簡単に……そんなことあるか! ……クソッ!」
 そのまま、アクセルは半ば体当たりするようにドアを開け、病室を飛び出していった。
「……そんな……こんなのって」
 悲しめばいいのか、この子の為に泣けばいいのか。
 ラキの目尻に、何かがたまっていくのが実感できた。なにかあと一押しされたら、もうこの何かを抑えるものが、決壊してしまうことが実感できた。
 そうやって、沈痛な表情を四人を見て、レモンの口元が震える。
「ぷっ……あっはははははははは! なんなのこの展開!」 
 突然の、レモンの哄笑に、一同は驚愕した表情でレモンを眺める。
「……何がいけないんでしょうね? この子? 貴方達? それとも私の言い方がまずかった?
 いい、貴方達、一度この子の口に耳を持ってきなさい」
 ラキが、そっとウンブラの口元に耳を寄せると、何が何だか、という声で言った。
「……息をしている」
「は?」
「え?」
「ん?」
「まず言っておくけど、この子は別に死んでないわよ。これが勘違いその一。勘違いその二。
 グラキエース、ルイーナには眠るって習慣はあった?」
 下唇に人差し指をあて、じっとラキは思い返してから、言った。
「ないな。全てクリスタルが生理機能を最良の状態に保つから」
「そう、この子は眠るってことを知らなかった。しかも、あろうことか、寝ると死ぬ、とすら思ってたの」
 ジョッシュとリムは、ただただポカンとした表情を、ラキとウェンは、頭上にクエスチョンマークを浮かべていた。
「第三の勘違い、と言うか間違いは、私がからかった表現しただけ。まったく……寝不足でこんな大騒ぎになるなんて、
 聞いたことがないわ。ちょっと睡眠導入剤を飲ませてあげただけだから、ぐっすり眠ってじきに元気になるわよ」
「すぅ……すぅ……」
 心底救われたような寝息を、ウンブラは穏やかに立てる。なんだか、それを見たらもう、呆れる気にもならない。
 なんだか、こちらも救われたような、そんな気分になってしまう。
「は……はは……まぁ……その、なんだ……よかったな」
「そ、そうだね……(もう泣きそうだったのに……なんだか悲しみ損)」
 ポン、ポン、と毛布の上からウンブラのお腹の辺りを、安心した表情で軽く叩く。
「……ゆっくり眠るといいぞ、ウンブラ」
「……いい夢をね」


              ・

「……眠るって……いいもの……ね」
 風を体で受けて、心地よさそうな面持ちでウンブラは言う。
「よくない。余計な心配かけさせやがって」
「でも、どうしてですの?」
 停泊中のシロガネの舳先で、サンドイッチを食べながら、ウンブラが呟く。
「……夢を見ている間は……全て許される……から……」
「……」
 自分はライスボールに齧りつきながら、アクセルはウンブラに言う。
「夢を見ていない間も、許されていれば楽なんだがな、これが」
「でもそれは、難しいことですの。みんな現に罪を抱えて生きていますの」
 ストローから紙パックの野菜ジュースを飲みながら、アルフィミィが言う。
「……この間……知った。罪は……いけないこと……やがて巡ってくる……もの。ワタシも……グラキエースも……ウェントスも……同じ」
「……」
「私には……グラキエースのような……心はない……。グラキエースが……仮初と……自分の事を言うなら……
 ワタシの心は……仮初ですらない……影。だから……多分私は……グラキエースのように……苛まれることもないし……その代わり……救われもしない」
「……眩しいなら、少しくらい俺が体をずらして影を作ってやってもいいぞ」
「こらっアクセル、浮気はダメですの」
「浮気じゃない。心遣いだ。というかお前に貞操を誓った覚えはない」
「私は誓いましたの」
「黙れ」
 そんな二人のやり取りを傍で身ながら、少しだけ、自分の顔が動いているのを感じる。
「……ん、ウンブラ、お前今、笑わなかったか?」
「……さぁ? ……ただ……そう……だね。
 もう……苦悶と絶望の叫びは……上げなくて……いいの……かな」



◇  ◇  ◇



415 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 21:56:31 Q6hGl+UO
オーケイ>>414、萌え死ねた。
死因はもろちんウンブラ死だ。


420 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 01:09:04 i8Yot54x
>>414
 
ウンブラはマジでかわいいな…
 
GJ




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397 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 19:34:07 TaX45rKt
チョキ…チョキ…

ヴィン「こんな感じか?」

チョキ…チョキ…

ヴィン「自分で髪を切るなんて久しぶりだな…」

チョキ…バチンッ!

ヴィン「あっ!思いっきり切っちまった!…仕方ないか」

ジャージャブジャブ

ヴィン「…よし、元通りっと」

???「……」

ラキ「ジョシュア。髪を洗わないでくれ」

助手「どうして?」

ラキ「怖い」



398 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 19:46:04 WKcoLGah
ふえるワカメwww



399 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 20:25:46 TRy2UKqX
ラキ「むぅ……しかし、ジョシュアに髪を洗ってもらうと気持ちいい……。
目には染みるが……」
ジョッシュ「じゃあ、洗えばいいじゃないか」
ラキ「だが……ヴィンデルみたいになると……」

ヴィンデル「ハクション! ……湯冷めしたか」
レモン「風邪なんて引かないでよ」
ヴィンデル「どうということはない」

ジョッシュ「……じゃあ俺も同じようになるから」
ラキ「……ジョシュアと一緒なら怖くないが……」
ジョッシュ「大体そんなファンタジーはないって……」


レモン「……リム、貴方お手入れは大丈夫?」
クリス「んー……ちょっと悩みが……」
レモン「グラキエース、貴方は?」
ラキ「? いや、何のことだ?」
レモン「あら……ないのね」


ラキ「……やっぱりもう少し風呂に浸かるか」
ジョッシュ「どういう風の吹き回しだい」



400 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 22:29:00 EMmjKwk7
>>399
お湯につかってたらちゃんと増えるよ!
ワカメなだけn(ザー




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401 :それも名無しだ :2008/07/13(日) 23:34:02 XdMZhcSg
やばいよ、アクセル格好いいよアクセル
格好良すぎでやばいよアクセル



402 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 00:02:30 dcV9oFi2
>>401
どうしたんだ一体w



403 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 00:06:35 V+et0RHM
↑こいつら最高にW17とW16

やはりレモンはエクセレンと同じく長身なんかな〜



404 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 00:24:27 FEiD05cv
レモンはああみえて実は148cmだと思うんだ!



405 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 00:35:24 f7tZ08Sa
ちっさ!さ、流石にそれは箔が付かんぞw



406 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 02:47:01 GVTL4Ndc
そうだな
せめて3hydeくらいだろ



407 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 03:26:20 tZlsENsj
ヴィン「では本日はシャドウミラー定期身体検査を行う。何かとんでもない異常が見つかった場合は即病院行きなので覚悟してもらいたい」

一同「はーい」

ヴィン「まずは体重検査だ」

リム「うぅ〜、あんまり計りたくないなぁ…」

ラミア「まずは私でございますわね」

ガガッ…ピッ

ヴィン「……」

ラミア「どうされましたか?」

ヴィン「何でアンドロイドなのに体重が前より増えてんの…?」

ラミア「隊長への愛、1ラミア=10gでありますですからよ」

アクセル「うるさい!早く次に代われ!」

ヴィン「次は…レモンか…」

レモン「お手柔らかにね」

ガガッ…ガガッ…ブツッ…

助手「?」

ヴィン「すまない、体重計の電源が偶然にも落ちたようだ。でもまぁ問題なさそうだったから次な」

助手「(突っ込んじゃいけない突っ込んじゃいけない)」

ヴィン「えーと次は、リムスカヤか」

リアナ「リム!何でこんな時に交代するのよ!」

ガガッ…ピッ

リアナ「いやぁあああっ!!」

ヴィン「糖分は控えろよ。次」

アクセル「いちいちうるさい奴らばっかりだな…」

ガガッ…ピッ

ヴィン「…アクセル、お前前回より異様に体脂肪が落ちてるぞ。麒麟はしばらく控えろ」

アクセル「ならあの人形達を改修してくれ」



408 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 03:40:02 tZlsENsj
ヴィン「次は身長を計測する。年齢的や設定的に明らかに伸びようのない奴も、一応キチンと計るからな。じゃあまずはラミアから」

ラミア「イェッサーです」

ククッ…カタッ

ヴィン「…だから何でお前は成長してるんだよ…」

ラミア「乙女心の思春期真っ盛りでありんすから」

ヴィン「意味が分からん。次、ウェントス」

ククッ…ククッ…ククッ…

ウェン「?」

ヴィン「ウェントス…髪の毛がモサモサし過ぎて正確な身長が計れん。今度はその髪をどうにかしてこい」

アクセル「(お前が言うな)」

ヴィン「はい、次はレモンだ」

クッ…カタッ

ヴィン「相変わらずだな」

レモン「おかげさまで」

助手「(よく考えるとあの身長でヒール履いてんだよな。そりゃ常に上から見られてる気分になるよな…)」

ヴィン「次はウォーダン。今回こそ仮面外せよ」

ウォーダン「断る」

ヴィン「それじゃ話が進まないだろ、このメタナ○ト!」

ウォーダン「何と言われようと、この仮面は脱がぬ」

ヴィン「はぁ…」



409 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 04:11:57 tvufV3up
レモン「はい、じゃあ視力検査するわ。これは?」
クリス「パックマン!」
レモン「……これは?」
クリス「……カールかな?」
レモン「……これ」
クリス「蹄?」
レモン「……」
クリス「欠けたバームクーヘン……?」
レモン「2.0っと……」
ミィ「なんか卑怯ですの!」
レモン「はい、次の子」
ウンブラ「……」
レモン「(……真ん中も測るの?)」



410 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 10:10:22 IQPx+Awk
レモン「左目5.0ね。じゃあ次右計るから左目隠して」
アクイラ「・・・見えません」



411 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 10:54:35 fCDymLEd
次は胸囲ですね、わかります



412 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 11:00:03 +GZI5nA8
そうですね、アクイラの胸囲は素晴らしいですよね



413 :それも名無しだ :2008/07/14(月) 12:00:30 tvufV3up
まぁ……客観的な、胸囲というかスタイルの良さは、
ラミア≧エキドナ>レモン>リム>ラキ>ミィ>ウンブラ
ってなもんかと。
んー、でもラキのほっそりしたスタイルはそれはそれで美しいと思うの。


417 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 00:15:58 RTh+zl4f
ミィ「いーやー! いーやーでーすーのー!」
クリフ「アクセル君、抑えてもらえるかね」
アクセル「こら、泣くな、胸を張れ、空を見ろ」
プスッ
ミィ「!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」


クリス「荒れてるね、アルフィミィ。そんなに注射が嫌なのかな」
ウェン「僕は別に平気だけどね。リムは?」
クリス「ちょっと苦手なんだぁ……お兄ちゃんは苦手じゃない?」
ジョッシュ「そんな時期はとっくに去った」
リアナ「ラキはどうなの?」
ラキ「……我慢はできる」


ウェン「……っと。ありがとう、クリフ」
クリフ「はい。次、リムか」
クリス「ひ、一思いにお願い」
クリフ「わかったわかった。目は瞑っておけ」
クリス「……つっ……。ふぅ。ちょっとチクッってした」
クリフ「当たり前だ、チクッってやったんだから」
ジョッシュ「頼むよ」
クリフ「ん……。よしっ、っと」
ジョッシュ「ありがとう」
クリフ「……早く行ったらどうだ?」
ジョッシュ「いや、ちょっと……」
ラキ「クリフ、頼む」
クリフ「……わかった。やるぞ」
ラキ「………!! ……」
クリフ「打ったところを揉むんじゃないぞ」
ラキ「………」
ぎゅう
ジョッシュ「よく我慢した、偉い偉い」


422 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 01:42:31 zJvKyDDF
アクセル「W17」
ラミア「……」
アクセル「人形」
ラミア「……」
アクセル「おい!ポンコツ!」
ラミア「……」
アクセル「失敗作!ストーカー!無駄乳!煩悩機械!言語異常!」
ラミア「…………」
アクセル「ふぅ……ラミア!」
ラミア「……何でござりましょう?」
アクセル「いい加減ベッドの下から出ろ」
ラミア「……拒否しますです」
アクセル「顔だけでも出せ…」
ラミア「……」コソリ
アクセル「ワイズドールが注射を怖がってなんとする?」
ラミア「うーー…」
アクセル「貴様も大半が生体部品で出来ている。注射は受けろ……顔を引っ込めるな」
ラミア「指示は一つだけにしてくださいまし」
アクセル「ベッドの下から出て注射を受けろ。以上だ」
ラミア「座薬じゃ駄目?」
アクセル「駄目」
ラミア「……」
アクセル「………ODEシステム……だったか……」
ラミア「……」
アクセル「……ふぅ。注射したらキスしてやるぞ」
ラミア「……?!」
アクセル「昔の恥など、俺が忘れさせてやるよ。こいつがな」
ラミア「……隊長」
アクセル「ほら、出て来い」
ズルズルズル パフパフパフ
ラミア「……ホントにキスして下さります?」
アクセル「嘘だ」

「い゙ーーや゙ーー!!い゙ーーや゙ーー!!」
「ドクトル!早く打て!」
「やーー!やぁぁ!!」



423 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 01:46:27 zJvKyDDF
たまに鬼畜な隊長を書きたくなるの……
ごめんねラミア





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433 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 07:42:39 RTh+zl4f
ラキ「ジョシュア、嫁は一人しかなれないのか?」
ジョッシュ「……そういうものじゃないかな。国によっては一夫多妻制の国もあるけど」
ラキ「アクセルもその国に行けばよいのにな。ラミアが不憫だ」
ジョッシュ「……なぁ、ラキ。俺が君以外の人と一緒になったら、どう思う?」
ラキ「……わ、私はお前がそう思っているなら構わないが……ただ、その……う……」
ジョッシュ「悪い、意地の悪い質問をした。でも……そういうものだろう?」
ラキ「……難しいな。愛して愛されるということは。
……しかし、リムとウェントスなら、一緒に、お前と一緒になるのは構わんが」
クリス「私もいいよ」
ウェン「? よくわからないけど僕も構わないよ」
ジョッシュ「……いいのか、俺」
アクセル「本当は満更でもないくせに。世話焼くの好きなんだろ?」
ジョッシュ「……アンタには言われたくない」


434 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 08:08:56 tvQlFhOE
ウェディングドレスのラキとリムとウェンとのハーレムエンドですね、わかります。
よくばりジョッシュですね。
ウンブラは凛ですね。



436 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 10:29:55 0oDEioBX
>>434
>ウンブラが凛

某聖杯戦争参加者に見えた俺は死んだほうがいいな



437 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 14:48:15 j3mYT44N
ウンブラは気まぐれなのです。
だからアクセルのペットとして生きるも恋人として生きるも自由なのです



435 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 09:16:23 5oYUQ6ie
いやジョシュアならハーレム等は作らぬ!

ラキとのイチャイチャパラダイスで精一杯だろうに。



438 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 15:55:38 RTh+zl4f
ヴィンデル「レモン」
レモン「ん?」
ヴィンデル「アクセルと……あー……その、なんだ、一緒になるつもりはないのか?」
レモン「あら、気遣い? 貴方に似合わず野暮よ」
ヴィンデル「言うな。自覚している」
レモン「戦場ではいつ離れることになるのかわからないわ。
だから、そういうことは言いっこなし。深く拘ると、後が辛いわ」
ヴィンデル「そうか。お前が割り切っているなら構わんのだがな」

ラキ「……レモン、つまり戦いが続いている間は、お前達は一緒になれないのか?」
レモン「……そう言って差し支え……ないのかしら」
ラキ「……」
レモン「どうかした?」
ラキ「つまり、戦いが終われば一緒になれるのだな」
レモン「……。
……。

そうね、世界から戦いがなくなる時が、私とアクセルが一緒になる時ね」
ラキ「そうか…」

ジョッシュ「ラキ、今日はいい動きだった。腕を上げたな」
ラキ「ああ……レモンの為にな」
ジョッシュ「?」

レモン「……」
アクセル「何をしている?」
レモン「いえ、考え事」
アクセル「ふむ……。何か悩みがあるなら、俺はいつでも相談にのるぞ」
レモン「……どうしたものかしら」


440 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 20:41:24 cAwl57xN
>そうね、世界から戦いがなくなる時が、私とアクセルが一緒になる時ね
ラミアルートを基準に考えると、これって要するに……ってことだよな
泣けるなぁ



441 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 20:52:44 qfkRapnR
まあ闘争を日常とする世界を望んでるんだから、そういうことだよなあ



439 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 20:00:28 ADXMQ2PE
ラミア「愛人1号です」
エキドナ「私が1号だ。2号は黙っていろ」
アルフィミィ「ふふふ、せいぜい吠えるがいいですの」


SM兵「隊長はもてるなぁ(棒読み)」
SM兵「うらやましい限りだよ(棒読み)」




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442 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 22:40:25 DPOMfEho
アホセル「今日のツマミはソーセージー♪ボイルしてマスタードでパリッとおいしく〜♪……ん?」
ねこ「な゙ー」
アホセル「ん、ソーセージ。……欲しいの?」
ねこ「にゃっ」
アホセル「ほいっ」
ねこ「にゃう〜♪」
アホセル「ほらほら、もっと食え」
ねこ「にゃ〜♪」
アホセル「……ちょっといたずらしてみるか。ほれほれ、もう一本食いな……あ〜ん…」
ねこ「な〜…」
アホセル「とみせかけて俺がパクリっとな」もぐもぐ (ホントは口元持ってって食ったふりしただけだけどな)
ねこ(゚д゚)
アホセル(……うわー……完全に目が点だな、これが。……意地悪しすぎたか、な……って、うおっ!)
ねこ「ふにゃー!!」
アホセル「おおぉっ!?口に突っ込んで来ちゃらめぇぇ!って、痛い痛い痛い口噛むにゃ、いひゃい!」
ねこ「にゃー、にゃー!」
アホセル「手のにゃかにあるから!痛いいひゃいいひゃい、ほら!」
ねこ「にゃっ!?にゃう〜♪」

アホセル「いちちち……まったく…猫とキスするはめになるたあね」
ねこ「うにゃっ!?!?にゃ、にゃううん…////」

その日のウンブラとラキの交換日記
今日、アクセルのおかげで熱い肉の棒を味わえた……、最初はアクセルの方から与えてくれたけど
欲しくて欲しくてたまらなくて我を忘れて最後にはアクセルから無理矢理奪おうとした、
はしたない自分が恥ずかしい……


アクセル「……何故俺はスマキにされているんだ……?」


444 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 23:19:17 MnwBAKNr
アクセル × ウンブラ = 簀巻き

はーい、これテストに出ますよー



445 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 23:24:11 tvQlFhOE
ジョッシュ × ラキ = 大好き 
これもテストに出ますよー。
答えの部分に「純愛」や「甘々」「ラヴラヴ」でも構いませんが。



446 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 23:52:47 j3mYT44N
アクセル × ラミア =夫婦
これもテストにでますでございますです。



447 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 23:56:46 qtglRVkX
↑こいつ最高にでぃぃぃぃぃや





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443 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 23:18:05 o2+CQQ8f
ヴィン「ツヴァイの装甲ばかり剥がしていたら、愛想を尽かされてしまう気がする……ここは一つ、時間も余っているから何かバイトをするべきか」

しばらく経ち…………

ラミア「ついに……ついにクリアしたでございまっしょい!!」

ガチャリ(ドア

アクセル「おい、W17、休暇中にすまんが……ってゲームなんてやるのか、お前」
ラミア「リュウセイ少尉に遊びの知識を蓄積する為に借りたのでありんす」
アクセル「この画面は……主人公のリーマン?が普通に帰宅して……終わりかよ、シュールだな」
ラミア「味気ないでございますです、スタッフロールが始まるでワッショイ」


声の出演

ベラ○ーマン ヴィンデル・マウザー


アクセル+ラミア「な、なんだってぇぇぇ〜!!!!」


中の人が超絶倫人やっててビックリしたぜ、オチはない



448 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 00:56:13 EljdozF9
こんだけ剥してるなら、剥した装甲から新しいツヴァイができるんじゃね?



449 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 01:01:59 OZkuDoUi
ヒトデは切れた腕から本体を再生することができるというけど



450 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 01:10:23 bHKmPLbi
つまり麒麟極は高速で装甲パージ⇒再生を行って増殖する訳か



451 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 03:18:38 AmIqUOMb
装甲バラ売りよりも、増えたワカメゲイン売ったほうがいくない?

や、即席ワカメゲインの素として売られている可能性もあるか…



452 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 03:22:57 n2q0i6NJ
ツヴァイ「(に、兄さん! 増えればいいだね! 増えれば!)」
ソウル「(いいんだ、もういいんだよ。お前はよくやった。よくみんなの期待に応えた)」
エール「(ご苦労様だな……)」
ファー「(まったくですね……)」



453 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 03:44:26 n2q0i6NJ
ブラン「(大体、スレードゲルミル君だって、凄い耐久力と広域再生機能あるんだから、手伝ってあげればいいじゃん)」
スレード「(う、いや、某は……)」
ツヴァイ「(ううん、いいんだ。司令官は万全の状態で部下を送り出す義務がある。
だから傷つくのは僕だけでいいんだよ)」
ヴァイサーガ「(それで司令となる貴様が満身創痍になってしまったら、本末転倒ではないか!)」
ツヴァイ「(しょうがないよ、それが組織運営だもの)」
ラーズ「(……色々申し訳ないわね)」
エール「(俺たちにできるのは、敵機を効果的に撃破し、上手に金を稼ぐくらいだ)」
アンジュ「(あ! 人が来たわ!)」
シーン
ヴィンデル「……はぁ。
すまん、ツヴァイ」
ツヴァイ「(元気出してねヴィンデルさん、いっぱい装甲作るから)」
ストゥディウム「(……私、なんだか泣けてきました)」



454 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 05:29:47 O0dbk6ZN
ソイルゲインも開腹するじゃな(ry



455 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 06:07:15 KYkMSFVu
>>454
なにそのアクセルが「貴様にふさわしいコードは決まったぁ!」とか言いそうな機体名



457 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 09:36:50 7R7U58pn
ソウルゲインは将来的にソウルゲイン・ギガンティックとかソウルゲイン・ギガンティック・エクシードになるんだよと言ってみたり。



463 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 12:53:06 KYkMSFVu
>>457
ガイバー自重





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419 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 00:43:59 me0EWgnD
万年ニ…自宅警備員のウンブラさんは揺れる場所に座ることさえ馴れてないよ


421 :それも名無しだ :2008/07/15(火) 01:38:47 ADXMQ2PE
>>419
ウンブラ「働いたら負けだと思ってる」


462 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 12:16:47 eJvlLCG4
ウンブラ超かわいいよウンブラ



464 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 12:54:28 O0dbk6ZN
果たしてウンブラが可愛いのか猫に変身するから可愛いのか…
まぁどっちにしても俺のペットだからな。



465 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 16:49:15 xaPK23L4
ラキ「……ウンブラ」
ウンブラ「……な?」
ラキ「お前はアクセルが好きなのか?」
ウンブラ「……どゆ……こと?」
ラキ「そのままの意味だ」
ウンブラ「違う……好き……ってこと」
ラキ「よくわからんか」
ウンブラ「わから……ない」
ラキ「だろうな」
ウンブラ「……そういう……グラキエースも……ジョッシュのこと……大……好き……でしょ」
ラキ「……好き?」


ラキ「私は、ジョシュアのことが……」
ジョッシュ「ラキ、ハンバーグの生地、できたかい?」
ラキ「あ、ああ……」
ジョッシュ「……挽き肉、冷たかったかな。指がかじかんでるみたいだな」
ぎゅう
ラキ「!」
ジョッシュ「? どうかしたかい?」
ラキ「……好きというのも悪くないな」
ジョッシュ「ハンバーグ、好きだろ?」
ラキ「ジョシュア」
ジョッシュ「ん?」
ラキ「私は、ジョシュアのことが大好きだぞ」
ジョッシュ「! い、いきなり何を言い出すんだ!?」
ラキ「好きなものは好きなんだ」



466 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 18:28:15 ZnunLRQG
最近は野生の白ペンギンがうるさくて駆除も一苦労だそうです。

白ペンギン<テケリ・リ!テケリ・リ!>
ジョシュア「またコイツラか!!」

アクセル「しかし、コレが増えると何かマズイのか?」
ジョシュア「……狂気山脈からヤツが出るんだそうだ」
アクセル「はぁ?」


468 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 22:22:35 sozJrs1K
狂気山脈ってショゴスがいるんだっけ?
あれぐらいなら出てきても何とかできそうだな。



467 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 18:42:19 xaPK23L4
ウンブラ「ワタシの……ペット……」
アクイラ「ウンブラ、聞き届けてくれんか。それはペットにしていいものではない」
ウンブラ「イヤ……!」


ウェン「そんなわけで、避難させてくれ、だってさ」
ジョッシュ「……まぁ一匹ぐらい、いいか」
アクセル「ほほう、アルビノのペンギンか。珍しいものもあるんだな。中々可愛いじゃないか」
ウンブラ「可愛い……よ?」

アクセル「ZZZ……」
ペンギン「……テケリ・リテケリ・リテケリ・リテケリ・リ……」
アクセル「う……うぉ……く……や、やめろ……」
ラミア「ラミア大好きラミア大好きラミア大好き……」
アクセル「うぁ……ぐぁぁあああああ!」

アクセル「……」
ジョッシュ「顔色悪いな、何かあったのか?」
アクセル「ラミア大好き」
ジョッシュ「……は?」
アクセル「ってなんだこりゃ! 違う違う!」





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469 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 22:37:44 c/Ebrr+8
ミィ「この緑色の渦巻きはなんですの?」
ウォーダン 「蚊取り線香だ」
ミィ「カトリセンコウ?」
ウォーダン「そうだ、こいつの先端にこうやって火をつけると、煙が上がって…」

10分後

ミィ「あ、蚊が落ちたですの!」
ウォーダン「うむ」
ミィ「でも、なんでこんな回りくどいことをするですの? 貴方なら剣術でなんとでもなりますのに」
ウォーダン「確かにそれは可能だが、風情というものがない」
ミィ「ふーん…ですの。でも、なんだか懐かしいような、おちつくような香りがするですの」
アクセル「しかし、何故Wシリーズの貴様が蚊に刺されるんだ?」
ラミア「まったくだ (ポリポリ」
エキドナ「我々も理由を知りたい (ポリポリ」
アクセル「…貴様らもか」
レモン「ほら、蚊がいるところで、この娘達だけ刺されなかったら怪しまれるでしょ?」
アクセル「まぁ確かにそうだが…」
エキドナ 「た、隊長…うぅ」
アクセル「何をやっているんだW16…背中を刺されたのか」
エキドナ 「うう…かゆい…手が届かない…(じたばた」
アクセル 「まったくお前らは…ほら、ちょっと後ろを向いてみろ」

エキドナに後ろを向かせ、背中を掻いてやるアクセル

エキドナ「…っ!?」
アクセル「どうだ、かゆみはおさまったか(ポリポリ」
エキドナ「そ、その…アッ…なんというか…ンッ…い、いい…」
ラミア&ミィ「「!!!」」



470 :それも名無しだ :2008/07/16(水) 23:53:34 xaPK23L4
レモン「そりゃあそうよ。貴方達の体液が血液に近いそれであるのは事実だし」
ラミア「なるほど」
アクセル「後で蚊が腹下しそうだがな」

ラミア「すぅ……すぅ……」
アクセル「いい気なもんだな……ま、俺も夕涼みとしゃれ込んで、昼寝させてもらうか」

ぷー……ん

アクセル「……」

ぷー……ん

ペチッ

ぷー……ん

ちうちうちう

アクセル「(もらった!)」

プチッ
むにっ
ラミア「きゃっ!?」
アクセル「!?」
ラミア「た、隊長、何故私の胸を……!?」
アクセル「い、いや、違う、間違えただけだ! 音に任せて叩いただけだ!」

昼下がり→二人っきり→胸を→無理矢理→慌てて否定する隊長→昼下がりの中田情事(・∀・)!

ラミア「ご安心くださいませ、隊長の強引なアプローチ、私の胸にしまっておきますわ。胸だけに」
アクセル「だから違う!」



471 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 00:06:06 c/Ebrr+8
金○の夏、影鏡の夏

ドドンパパパパン (←仕掛け花火が弾ける音



472 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 00:07:55 OjJ8vaZb
最近ここのラミアが可愛くてしょうがない…


何故だ!?



473 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 00:34:44 gkhXfwrX
ちゅうちゅう
ジョッシュ「ラキ、蚊が……」
ラキ「いい」
ジョッシュ「?」
ラキ「これっぽっちの血で満足するなら、叩き潰してやることもない」
げぷっ
プーン
ラキ「……痒い」
ジョッシュ「……ほら、オロナイン塗ってあげるから」



481 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 07:39:56 XIckOv4Y
>>473
完全に吸い終わるまで待ってると、蚊の唾液も吸いだすからあんまり痒くなくなるって話を聞いたことが。

そこまで待たねえから実験したこと無いけどな。


475 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 01:40:08 f3CqMdat
>>473
今ふと思ったんだが蚊に限界まで血を吸わせたらどうなるんだろう…



476 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 01:44:56 gkhXfwrX
プ……プー……ン
ラキ「……」
ジョッシュ「……」
ミィ「蚊ですの、えい」
パン
バシャ
ラキ「!」
ジョッシュ「……」



477 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 03:07:23 wfEJ855v
いや〜んな感じw



478 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 03:22:38 TLOW4MeA
ヤブカナヤツメー


480 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 06:04:14 nxn83dSi
プーン……
アクセル「おっと、蚊が」
ぺちん
ラミア「ツッ……何をなされますか」
アクセル「いやいや、何せ蚊が……ぶべらっ!」
ラミア「申し訳ございません、蚊が」
アクセル「……」
ラミア「……」
ぺちんぺちんぱちんぱちんぺちん 
ヴィンデル「誰かドラムでも鳴らしてるのか」

ジョッシュ「ラキ、蚊が……」
ラキ「む?」
ジョッシュ「虫除け、塗っとこうな。ほら、リムも」
ラキ「すまない、ジョシュア」



483 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 12:21:46 EJimAszD
蚊かぁ。

レモン「超小形の蚊型スパイメカを………」
アクセル「確実に壊されるぞ」



484 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 16:43:18 gkhXfwrX
レモン「きゃあ! 試作の蚊メカが! アクセル、捕まえてちょうだい!」
アクセル「任せろ!」
ブーン
レモン「そこよ、そっち!」
ブーン
アクセル「こっちか!」
ブーン
レモン「ああ、もう、下手糞! あっ! 太腿に……早く取って、アクセル!」
ギリアム「よし、任せろ!」
アクセル「いや、俺がやる」
ギリアム「後生だアクセル……」
アクセル「よし……そこだ!」
ブーン
レモン「ああ、また逃げたわ!」
ピタッ
レモン「早く、早く取って!」
アクセル「胸に……! なんという絶好のポイント!」
ギリアム「くっ、恨むぞ、アクセル」
アクセル「……よしっ!」
ポヨン
アクセル「よーし、取れたぞ、レモン」
レモン「……アクセル?」
アクセル「え?」
レモン「わざと蚊を捕まえないようにしてなかった?」
アクセル「そ、そんなことあるか!」



485 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 18:02:51 us1iLQh0
そういや、何処かのしょっちゅう休載する漫画で、蚊型の爆弾作ろうとした奴が居た様な。
あと>>484は色々と待て。



487 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 19:39:56 KHVVdBWl
>>484
なぜギリアムが?と思ったがポリスノーツかよ
懐かしい


486 :それも名無しだ :2008/07/17(木) 18:12:14 tbrJXSde
助手「(あ…アルフィミィの首に蚊が。気づいてないのか)」

チューチュー…ズバボバババッ

助手「(ア…アインスト化してる)」




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/




488 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 03:01:16 NVn5FlA9
アクセル「海はいい……どこまでも広がる海、母なる海……」
レモン「貴方、いつからポエマーになったの?」
アクセル「生まれた時からだ」
レモン「そう」
ラミア「……レモン様、如何でございますですか、この水着」
アクセル「あら……可愛いじゃない。自分で選んだの?」
ラミア「はい……隊長は如何でしょうか……」
アクセル「……必要のない嘘は嫌いだ。まぁ、魅力的だと思うぞ」
ラミア「そ、そうでございますか……いえ、嬉しいなどと思っちゃったりすることはございませんが……」
ヴィンデル「……私は一度シロガネに戻る。補給の為、ここから数キロ先の港に数日停泊しているからな。
何かあったら連絡しろ」
ミィ「ワカメは泳ぎませんの?」
ヴィンデル「ワカメと言うな、アインスト・アルフィミィ」
ミィ「その名前で呼ぶなですのー! アシェン、脱がすですの!」
アシェン「あいよっと」
ヴィンデル「な、何をする!?」
ミィ「埋めろー!」
アシェン&ウォーダン&ラミア「おおー!」
ザックザックザックザック
ヴィンデル「なんのつもりだ!」
ミィ「後はこの砂山を造形して……」
(首から下がボインボインなヴィンデル)
ヴィンデル「貴様らぁ! 後で覚えておけよ!」
ミィ「それは悪党のセリフですの、ヴィンデル」
アクセル「さ、そろそろ泳ぐか」
ミィ「その前に浮き輪を膨らますのを手伝ってほしいですの」
ヴィンデル「おい、アクセル、早く助けろ!
アクセル! レモン! W16! バリソン! おい、どうした! おい!」


489 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 03:21:42 5QFb5C3/
数時間後
潮に満たされた砂浜の底にはユラユラと揺れる…


駄目だ、俺にはこれ以上書けない


491 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 04:33:47 /RA2s0cg
へんじがない、ただのワカメのようだ


495 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 08:57:48 aEFVu6ei
>>488
>アクセル「あら……可愛いじゃない。自分で選んだの?」
吹いたwww



496 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 09:40:11 RdsZdaTo
それでも……それでも隊長ならアホモード駆使して自然に言ってくれそうな気がする。



497 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 10:45:11 hLw/Yxns
>レモン「貴方、いつからポエマーになったの?」
>アクセル「生まれた時からだ」
これに反応してしまったジョイス乙


500 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 12:44:30 TjNx7GPS
失礼ながら大爆笑ですな

やべぇ、この一言は汎用性高すぎる



501 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 14:16:09 moS30P2j
>>495
何気にこれ名言じゃね?


490 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 04:33:22 wq53SeJA
ラミア「申し訳ありませんですが隊長、錆止めを塗っていただけませんですか」
アクセル「錆止め?」
ラミア「いえ、九割九分錆ることなどありえませんですが、さすがに海に入るからには……」
アクセル「……わかった。しっかり塗るからな」
ラミア「はい」
アクセル「よこしまなことは考えるな!」
ラミア「は、はい」
アクセル「考えたらでぃぃぃやっだぞ!」
ラミア「はい……」
ぬりぬり 
ラミア「……ぁん……」
アクセル「今、何か言わなかったか」
ラミア「い、いえ、何も……」
アクセル「……。

ほら、塗ったぞ。行ってこい!」
ラミア「あ、ありがとうございますわ、隊長……」
アクセル「……いっつもああなら俺だって……」
ウォーダン「隊長、己にも頼めるか」
アクセル「……」
ウォーダン「さぁッ! それとも差別を……?」
アクセル「わかった、やってやるからもう黙れ」
ぬりぬり 
ウォーダン「……ぉぉぅ」
アクセル「……」



492 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 05:29:03 ogy0zuaI
>>490
 
ウォーダンwww

このスレのネタは歪みねぇな


493 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 06:10:09 xRhDw3bw
ラキ「うう……」
アクセル「うぉ、真っ赤っ赤だな」
助手「ラキは肌が弱いから……日焼け止め塗ったんだけどね」
ラキ「背中が……顔が痛い……ヒリヒリする……うう……もう海になど来るものか……」
助手「あんなに楽しかったのに?」
ラキ「っ……、うう、確かに楽しかった……。ジョシュア、今度は雨の日に来よう」
アクセル「……それじゃダメだろ」



494 :それも名無しだ :2008/07/18(金) 07:14:09 sanpvK4Y
雨の日に海水浴に行く者がいてもいい、自由とはそういうことだ。

ウンブラ/タイナロン—無限の可能性を秘めた二つの物語
ウンブラ/タイナロン—無限の可能性を秘めた二つの物語

投稿者 ko-he : 2008年10月30日 18:41

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